ラベンダー・デンタータは地中海沿岸地域を原産とする、シソ科ラヴァンドラ属の草花です。

”fringed lavender”という英名の通り、ギザギザとした葉のfringe(縁取り)が印象に残ります。ドライフラワーやアロマオイルなど、ヨーロッパでは工芸品や嗜好品として高く評価されている花です。

今回はラベンダー・デンタータの育て方についてご紹介します。

ラベンダー・デンタータの育て方：栽培する場所

Photo by ななかずらさん@GreenSnap

しかし梅雨をはじめとする湿潤な環境にはめっぽう弱いため、長時間雨が降り続いている場合は雨除け可能な場所に移動させてください。

ラベンダー・デンタータの育て方：水やり

ラベンダー・デンタータは乾燥気味の土壌を好むめ、間隔をあけた水やりが大切です。こうすることで水のやりすぎにより過湿状態を防げます。

春・秋・冬には表土が乾いてから2~3日後にたっぷりと水やりしてください。蒸し暑い夏には表土の乾燥から1日後を目処に、軽く湿らせる程度の水やりをします。

ラベンダー・デンタータの育て方：用土

Photo by こはもこさん@GreenSnap

ラベンダー・デンタータは多湿環境を嫌うため、通気性と水はけのよい土を好みます。

「赤玉土小粒5：腐葉土3:川砂2」の割合で混ぜた配合土を利用しましょう。市販のハーブ用培養土を使用しても構いません。

ラベンダー・デンタータの育て方：肥料・追肥

ラベンダー・デンタータには、生育期である春(4~5月)と秋(9~10月)に肥料を施します。月に１回の緩効性化成肥料を施すか、月に1~2回ほど液肥を与えてください。

ラベンダー・デンタータの育て方：種まき・植え付け・植え替え

Photo by ポリピーさん@GreenSnap

種まき(3~4月)

1. 種を一日中水に浸す
2. 種まき用土に種をまき、薄く土を被せる
3. 発芽までの間は暗い日陰で管理し、表土を乾燥させないよう水やりを続ける
4. 約2週間後に発芽を迎えたら、日向に移動させる
5. 表土が乾いたら水やりをする
6. 葉が3枚以上になったら新たな鉢へ植え付ける

植え付け・植え替え(3~4月)

1. 植え付け1~2日前から水やりを控え、土を乾燥させる
2. 株より一回り大きな鉢を用意する
3. 鉢底ネットを敷いた鉢に、上から鉢底石を入れる
4. 鉢全体の1/3の高さまで用土を盛る
5. 株を根を広げるようなイメージで植え付ける
6. 鉢のふち4cm下の高さまで土を盛る
7. 水やりをして株をしっかり土着させる

ラベンダー・デンタータの育て方：剪定

ラベンダー・デンタータの剪定適期は、6月になります。多湿環境にならないように、半分ほど刈り込んで通気性を確保しましょう。

ラベンダー・デンタータの育て方：挿し木での増やし方

Photo by Tenさん@GreenSnap

1. 10cmに切り取った枝の断面を斜めにカットする
2. 花や蕾を切り落とし、上部の葉を数枚だけ残す
3. 枝の切り口を1〜2時間ほど水につける
4. 用意した新しい赤玉土に枝を挿す
5. 土を乾かさないように水やりしつつ日陰で管理する
6. 本葉が2~3枚になったら小鉢に植え替える
7. 本葉が6~7枚になった段階で、苗として新たな鉢に植え付ける

ラベンダー・デンタータの育て方：注意する病気や害虫

ラベンダー・デンタータはうどんこ病の被害に合いやすい植物です。通気性が悪いと葉茎の表面に菌が繁殖し、白っぽい粉をふきます。健康な生育が阻害されてしまうことから、予防のためにも剪定をしっかり行いましょう。

ラベンダー・デンタータはどんな花を咲かせる？

Photo by Levo327さん@GreenSnap

見た目も可愛らしいながら爽快感ある香りを漂わせるため、観賞に飽きることはありません。

ラベンダー・デンタータの花言葉

ラベンダー・デンタータを始めとするラベンダーの花言葉は、『疑惑』『沈黙』『あなたを待っています』『私に答えてください』です。

ラベンダーの花言葉の意味には、地中海沿岸地域に古くより伝わる逸話に基づいているものが多くあります。

ラベンダー・デンタータの育て方を覚えよう

Photo by maiさん@GreenSnap