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バジルといえば香り豊かなハーブとして、イタリアン料理などによく使われるなじみ深いハーブですよね。長期にわたって収穫ができるバジルですが、敵芯や切り戻しで切り取った茎葉をつかって簡単に増やすこともできます。
今回はバジルの増やし方について、挿し木と水挿しのやり方や失敗しないコツをご紹介します。
バジルはもちろん種まきで増やすこともできますが、挿し木で簡単に増やすことができます。
そもそも挿し木とは、すでに育った苗から茎葉を切り取って、それを新たに土に挿して発根させて増やす方法のことを言います。
とくにバジルは4月下旬ごろから育て始めて、6〜9月ごろまで長期的に収穫できるハーブですが、収穫量を増やすために摘芯や切り戻しを繰り返します。このときに切り取った茎葉を使って増やすこともできるので、収穫のついでのように作業できますよ。
バジルを挿し木で増やすのに向いている時期は6〜9月です。
そもそも生育適温は20〜25度ほどですので、暖かい時期に挿し木する必要があります。また、もともとの親株がある程度育っている必要があるため、親株側が草丈20cm以上になったころに敵芯をかねて挿し穂をつくり始めるといいですよ。
その後は切り戻し剪定のタイミングで挿し穂をつくれるので、9月ごろまで定期的にバジルを増やすころができます。
挿し木用の土には肥料分のない、無菌の土が適しています。市販には「挿し木・種まき用の土」といった名目で販売されているので、そちらを使うのが便利ですよ。
もし自身で配合する場合は赤玉土5:鹿沼土3:バーミキュライト2などの割合で混ぜ合わせて使うこともできます。
土の用意ができたら割り箸などの細い棒を土に4〜5cmほどの深さまで挿して、植え穴(挿し穴)をつくりましょう。
バジルを挿し木した後、発根するまでの1〜2週間は明るい日陰に置きましょう。もともとバジルは日光が好きなハーブなので、発根して新しく芽が伸び出したら日なたに移動させましょう。ただし、直射日光はさけてくださいね。
発根するまでの1〜2週間は、必ず土が乾燥しきらないように水やりしましょう。挿し木用の土はとくに水はけがいいので、表土が乾燥し始めたら水やりをするといいです。また発根するまでは少しの刺激で動いてストレスとなってしまうので、常に底面給水させておくか、優しく水やりをするようにしてくださいね。
また、芽が動いてからは表土が乾燥してから水やりするようなイメージで、少し頻度を落としてください。
バジルを挿し木した直後は肥料は与えないでください。発根した後も肥料はしばらく必要ありません。鉢上げ(植え替え)するときに元肥として肥料が混ざった土を使うので、それで十分に育ちます。
挿し木で育てたバジルは、草丈が20cm以上になったら鉢に植え替えるか、庭の花壇などに地植えして植え替えてあげましょう。5〜9月の間であればいつでも大丈夫です。鉢に植え替えるときの土は、野菜用の培養土かハーブ用の培養土を使ってください。
詳しい鉢上げ(植え替え)方法はこちらの記事を参考にしてくださいね。
バジルの挿し木のコツは、「よく切れるハサミを使う」、「土に挿す前に、十分に水を吸わせること」です!挿し穂の切り口がきれいだと病原菌の侵入もある程度防げますし、水を十分に吸わせておくと、その後発根しやすくなります。
また、どうしても発根するか心配というときは、粉末状の発根促進剤を切り口につけて植えたり、水に少し混ぜて水やりをするといいですよ。
バジルの増やし方には、挿し木のほかにも「水挿し」という方法があります。水挿しもかなり簡単で、同じようにバジルの挿し穂をつくったら切り口を水につけたまま育てて発根させる方法です。
水挿しは水耕栽培と同じ意味合いなので、室内においても清潔ですし、インテリアとしても美しくて楽しめますよ。
そもそもバジルは水を好むハーブなので、水挿し・水耕栽培で簡単に増やすことができます。詳しい始め方や詳しい管理方法については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
料理用に購入したハーブも、土に挿したり水に活けておくだけで、数日すると根が出てきます。それを鉢に植えれば、立派な株に育つので、冷蔵庫でしなびさせる前に、ぜひ挑戦してみてください!
GreenSnap編集部