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ローズマリーは葉に爽やかな芳香をもつ常緑性低木で、ハーブや料理の香りづけに利用されています。手軽にできる家庭菜園としても人気があり、育てている方も多いのではないでしょうか。
そんなご自宅で育てているローズマリーを挿し木で増やしてはいかがでしょうか。ここでは挿し木の方法やおすすめの時期、失敗しないコツをご紹介していきます。
ローズマリーの増やし方には、「挿し木」「茎伏せ」「水挿し」などがありますが、なかでも挿し木は簡単にローズマリーを増やしことができます。
挿し木とは切り取った枝や茎を土に挿して、発根させ新しい鉢に移植して増やす方法です。剪定した枝を使って挿し木することもできます。
ローズマリーを挿し木で増やすときに必要な道具をご紹介します。
挿し木用の土(挿し木用の土、無菌の土)が売られていたらそちらを選んでください。土が古いと雑菌がいるため、挿し木には向きません。
ローズマリーの挿し木時期は、真夏と真冬を避けた5〜6月と9〜10月です。挿し木はいつでもできるわけではなく、最適な時期でないと根が出ずに枯れてしまいやすいので注意してください。

ここからはローズマリーの挿し木の方法についてご紹介していきます。
ハサミの刃の部分を消毒し清潔な状態にします。これは切り口に雑菌が入らないようにするためです。若くて元気なローズマリーの枝を選び、10センチから15センチほどの長さを剪定します。
切り口は斜めに切るようにしましょう。斜めに切る理由ですが、このあと使う発根促進剤を付ける面積が広くなるからです。
剪定した枝の下の葉を落としてください。すべて落とすのではなく、枝下3センチほどの葉のみ取るようにします。土に挿す部分の葉を取るイメージです。
剪定した部分からしっかりと根が出るように発根促進剤をつけてください。
挿し木用に用意した新しい土が入った鉢に剪定したローズマリーを挿します。そして土が湿るようにたっぷりと水やりをしましょう。その後、挿し木したローズマリーから根が出るまで待ちます。
根は3週間ほどで出てきますが、まだ不安定なので1ヶ月は待つようにしてください。根が出たかどうかは気になるかと思いますが、刺激を与えずに何もせずにじっくりと待ちましょう。
根がしっかりと出たら、増やしたい場所に移し替えます。
ローズマリーの挿し穂は、水耕栽培で育つこともできます。
先端から7~10cmほどの箇所で斜めに剪定し、切り取った茎を水に挿します。先端の葉は少し残して、そこから下の葉はすべて取り除きましょう。
直射日光の当たらない場所で管理し、水を清潔に保つため毎日取り替えます。1週間ほどで発根してくるので、水に液体肥料を混ぜて様子を見ていきましょう。
ローズマリーの挿し木したあと、根がでなかったり枯れてしまう主な原因として、挿し木をした時期や用土が悪いことが考えられます。
挿し木するときは、必ず気温の安定した5〜6月や9〜10月に行うことで成功率が上がります。また、肥料の入っている土や古い土は挿し木には向いていないので避け、市販の挿し木用の土やバーミキュライトを使いましょう。
このほか、水のやりすぎはさし穂が腐ってしまうので水やり頻度にも注意し、土の表面が乾いたら湿る程度に水やりするよう心がけるとよいです。
ローズマリーの挿し木は水やりにコツが必要ですが、初心者でも比較的かんたんにできます。挿し木はひとつだけだと枯れてしまったら残念なので、一度に複数してよく発根した元気な株を育てえていくといいですよ。
ぜひローズマリーの挿し木や水耕栽培にチャレンジして、お気に入りのローズマリーを増やしてみてくださいね。

GreenSnap編集部