ヒルガオは日本を原産とする、ヒルガオ科ヒルガオ属のつる性植物です。朝顔と似た花を咲かせ、お昼を過ぎてもしぼまないことから、このような名前がつけられたと言われています。ヒルガオは道端や河川敷など日本各地に自生しており、古くは万葉集にも記載があるようです。
今回は日本在来の植物、ヒルガオの育て方をご紹介します。
ヒルガオ(昼顔)の育て方:栽培する場所
ヒルガオには水はけと日当たりのよい環境が適しています。雑草と分類されることもあるほど、つよい生命力と繁殖力を誇るので、半日陰でも問題なく育ちます。
ヒルガオ(昼顔)の育て方:水やり
ヒルガオは基本的に乾燥した土壌を好むものの、水分の吸収が早いため、こまめな水やりが必要です。表土が乾燥したら、水をたっぷりあたえましょう。春秋の晴れた日は一日一回、夏には朝晩二回の水やりを行います。
ヒルガオ(昼顔)の育て方:用土
ヒルガオには水はけがよく、肥沃な土壌が適しています。「赤玉土5:腐葉土4:川砂1」を混ぜた配合土や、草花用培養土を使用しましょう。
ヒルガオ(昼顔)の育て方:種まき、苗植え
種まき
ヒルガオの種まきは発芽温度20℃以上を必要とするので、4〜5月が適期です。
- 種に傷をつけ、一晩ほど水につけておく
- 指を使って、第一関節くらいの深さの穴をあける
- 3粒ほど種をまき、薄く土を被せる
- 日当たりのよい場所で、土が乾燥しないように水やりを続ける
- 発芽したら、育ちのよい種以外を取り除く
苗植え
ヒルガオの苗植えは、種まきと同じ、4〜5月に行います。
根鉢よりも一回り大きい穴を掘って、苗を植え付けましょう。その際、用土1リットルあたり2〜8gの緩効性肥料を元肥として混ぜておくと、より生育がよくなります。
ヒルガオ(昼顔)の育て方:肥料
ヒルガオはたくさんの花をつけるため、定期的な追肥を行うとよいです。元肥を混ぜ込んだあとは、月に一度緩効性肥料を施します。もしくは一週間に一度、液肥を施しましょう。
ヒルガオ(昼顔)の育て方:どんな花を咲かせる?
ヒルガオは季節の変わり目である5〜8月に、朝顔に似た5〜6cmの淡い色の花を咲かせます。昼間だけ開花する品種と、朝から昼間にかけて咲く品種があり、どちらも夕方になると閉じてしまいます。
ヒルガオ(昼顔)の育て方:増やし方
ヒルガオは、種まきで増やせます。
しかし、ヒルガオはつる性植物であるため、瞬く間に地下茎を張りめぐらせてしまいます。一度植えたら完全な駆除は困難と言われるほど、強力な繁殖力をもっているので、とくに地植えする場合は注意しましょう。
ヒルガオ(昼顔)の育て方:注意する害虫・病気
ヒルガオは病害虫への耐性が高いことで知られますが、アブラムシやアカダニの発生に注意が必要です。発見したら薬剤散布を1週間おきに行い、駆除しましょう。
ヒルガオの育て方を覚えて、初夏の訪れを感じよう
ヒルガオはプランターや鉢植えで育てると、初心者でも管理がしやすい植物です。暑い夏の日中、元気に咲き誇るヒルガオは私たちに清涼感をあたえてくれるでしょう。

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