ブドウ(葡萄)の剪定|年数や品種によって方法が違う?結実させるコツは?

GreenSnap編集部

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公開日:2021.04.27

このページでブドウの剪定についてご紹介しています。そもそもなぜブドウの剪定をしなければいけないのか、剪定時期や気をつけるポイントは何か、まとめていきます。ぜひご参照ください。

ブドウ(葡萄)はどんな果樹?

ブドウは落葉つる性で、地植えはもちろん鉢植えにしても育てられる人気の果樹です。初夏になると花を咲かせ、8〜9月ごろに収穫期を迎えます。

つるは柔軟なのでいろいろな仕立て方が楽しめるので、剪定と誘引を定期的にして育てましょう。

ブドウ(葡萄)に剪定必要な理由は?

株の健康を保つため

つる性のブドウは伸び放題になると、枝葉が密集してかなり蒸れやすくもなります。湿気を嫌うブドウは通気性が悪いとストレスがかかったり、病気になったりすることもあるので、ブドウの健康を守るためにも剪定をします。

収穫量や質を上げるため

ブドウの枝葉が好き放題に伸びてしまうと、あちこちに伸びた枝に栄養も分散してしまいます。そうすると美味しい実がなりません。必要な場所に栄養が行き届かないので、ひょろっとした細い枝がつくこともあります。

おいしい果実と美しいブドウの木を楽しみたいなら剪定をしましょう。

管理しやすい大きさで育てるため

さらに、伸び放題になった枝は見た目が美しくはないですよね。ブドウ棚が荒れてしまうこともあります。見た目が悪くなるだけでなく、棚や支柱が崩れる可能性もあるので、適切な時期に剪定する必要があるのです。

ブドウ(葡萄)の剪定に必要な道具

ブドウの剪定に必要な道具をご紹介します。

  • 剪定用ハサミ
  • 脚立
  • 軍手
  • 癒合剤
  • ゴミ袋

ブドウ棚で育てている場合は、脚立を使って作業をすることをおすすめします。またブドウの樹形づくりには支柱が必要になります。

ブドウ(葡萄)の剪定時期

ブドウの剪定時期は、1月頃が適期です。ブドウの果実を収穫後は葉が落ちてくるので、これをブドウの剪定の目安とするといいでしょう。葉が落ちている時期だと剪定がしやすいので、必ず1月に行うようにしましょう。

1月以降になると気温が上がり、ブドウの木が樹液をよく出すようにあります。剪定した切り口から樹液がでると、その部分から傷みやすくなりますので、剪定は必ず寒い時期に行ってください。

ブドウ(葡萄)の仕立て方・樹形

ブドウは地植えでも鉢植えでも育てることができますが、つる性のためどちらも支柱たてと剪定・誘引を繰り返すことで樹形をつくっていきます。

ブドウの仕立て方には、おもに「垣根仕立て」と「棚仕立て」の2パターンがあります。

垣根仕立て(平面仕立て)のブドウ

垣根仕立ては支柱とワイヤーで平面をつくりだし、そこに誘引していく方法です。管理しやすく均等に日が当たって育ちやすいので、地植えにも鉢植えのブドウも、家庭で育てるならこの方法がおすすめです。フェンスの近くで育てられるなら、支柱をたてる必要もありません。

地植えのブドウの場合

地植えのブドウの場合は2.5mほどの支柱を3本用意しましょう。株の中心近くに1本挿したら、1m間隔をあけて左右に支柱を立てます。

ワイヤーを使って地面から50cmの高さのところで水平に支柱同士を繋いでいきます。さらにワイヤーの間隔を30cm開けながら5段ほどつくるといいです。

鉢植えのブドウの場合

鉢植えのブドウの場合は、鉢の深さにもよりますが1.5mほどの支柱を2本用意しましょう。鉢の両端縁ぎりぎりに支柱を挿し、100円ショップなどにうっているワイヤーパネル(メッシュパネル)を支柱にとりつけておきます。

棚仕立てのブドウ

棚仕立ては柱と天井に誘引して上からぶらさがるように仕立てる方法です。支柱やネットではなくパーゴラなどの棚が必要なので、よりスペースをとります。その分収穫量はあがりますが、一般家庭では難易度が比較的高いので、栽培になれた方におすすめです。

また、根をしっかり張る必要があるので、地植えのブドウ向きの仕立て方です。

ブドウ(葡萄)の1〜3年目の樹形づくり

ここからは、ブドウの垣根仕立て(平面仕立て)の樹形づくりについて、詳しくご紹介します。

なお、年数はあくまで目安であり、品種や栽培状況によって異なります。主枝が80cm〜1mほどに伸びたら樹形づくりをはじめるといいでしょう。

地植えのブドウの場合

① 1年目の冬の剪定

1年目苗木ブドウは、地上から50cmのところで分岐している太めの枝を選び、それ以外はすべて根元から切り落とします。のこした主枝は右もしくは左に、できるだけ地面と水平になるように横へと誘引します。

1年目の冬の剪定は、最終的に1本の主枝が地面から生えてほぼ直角に曲がっている状態になります。

② 2年目の夏の剪定

2年目の夏には、①で伸ばした主枝から伸びる枝(亜主枝)を上に向かうように誘引していきます。また、①で伸ばした反対側に枝が伸びていたら、それも地面と水平に誘引していきます。このとき枯れ枝があれば根元から切り落としましょう。

2年目の夏の剪定は、最終的に小文字のrのような、二股ですがどちらか一方の主枝が短いという状態になります。

③ 2年目の冬の剪定

2年目の冬には、茂っていた葉が全て落ちて枝だけの状態になって、農具のレーキのような形に伸びているはずです。このときの剪定は、真ん中のの上に伸びている亜主枝2本を残して、①②で左右に誘引した主枝を切り落としてしまいます。

そのあと、残した2本の亜種枝を地面と水平になるように左右に開いて誘引します。2年目の冬の剪定では、最終的にYの字がひらいたような状態になります。

④ 3年目の夏の剪定

3年目の夏の剪定は、②と同様に、主枝(もともと亜主枝だった③の枝)から伸びた亜種枝を、真上に向かって誘引していきます。

⑤ 3年目の冬の剪定

3年目の冬の剪定も、③と同じように、中央の亜主枝2本を残して、主枝ごと他の枝は切り落とします。そして再び亜種枝を左右に開いて地面と平行になるように誘引します。

4年目以降の剪定は、この作業を冬にくりかえしていきましょう。こうすることで常に新しい枝が残るようになるので、実つきが衰えることがありません。

鉢植えのブドウの場合

① 1年目の冬の剪定

1年目の冬は、地上から20〜30cmほどのところで分岐している太めの枝を2本残し、それ以外はすべて切り落とします。残した2本の枝を主枝として、Yの字になるよう左右の支柱に誘引しましょう。

② 2年目の冬の剪定

2年目の冬になったら、鉛筆の太さよりも細い枝や、枯れ枝などの不要枝を剪定していきます。さらに主枝の一番上の芽とその下の芽の真ん中の位置で剪定して切り戻します。

③ 3年目の冬の剪定

3年目の冬の剪定は②と同様に、不要な枝をまずカットしていきます。残した枝は、芽を残して切り戻しします。

なお、木が強い品種のブドウの場合は、果実がなった枝の芽を6つほど残して、その枝の先端を切ります(長梢剪定)。木の弱い品種のブドウの場合は、全部の枝の芽を3つほど残して、それぞれ切ります(短梢剪定)。

4年目以降はこれを繰り返してください。

ブドウ(葡萄)の2つの剪定方法

前述にもある通り、ブドウの剪定方法には、「長梢剪定」と「短梢剪定」という2つの種類があります。

短梢剪定

短梢剪定では、まず剪定する枝を選び、枝の付け根から7芽ほどを残して切ります。芽の数は厳密に数える必要はありません。

また、ブドウは前年に出た芽が伸びてそこに実がつきます。前年に出た枝は、5芽ほど残してすべて切りましょう。

デラウェアやマスカットなどの、木が弱めな品種で行います。

長梢剪定

長梢剪定とは、ブドウの枝の付け根から2〜3芽残して切る方法です。巨峰やピオーネなどの、木が強い品種で行います。

切る場所で悩むかと思いますが、節と節の間で切るようにしましょう。節のすぐ近くで剪定すると芽が傷みやすいので、節の中間で切ってください。枯れた枝や細い枝など弱っている枝がある場合も剪定してください。

ブドウ(葡萄)剪定で失敗しないポイント

ブドウの木を剪定すると、切り口から少し樹液がでてきます。樹液があることは枝に水分がある証拠なので、これは悪いことではありません。しかし、剪定した切り口をそのままにしていると、ブドウの木が湿気で傷むことがあります。

剪定でブドウの木を傷ませないように、切り口には癒合剤を塗ることをおすすめします。また、繰り返しになりますが、剪定は樹液がでにくい1月に行うことをおすすめします。癒合剤がない場合は、切り口から樹液をふき取りましょう。

ブドウ(葡萄)を結実させる方法とは?

剪定をしないと枝が良く伸びて栄養が分散し実がなりにくくなりますので、まずブドウを結実させるには剪定が重要です。枝は伸ばしすぎない方が実がよくなることを覚えておいてください。

また、枝の葉が10枚以上になったら先端を摘んで、余分な枝や葉を減らしてください。

ブドウの新梢には花穂が数本出てきますが、栄養が分散しないように間引いて1本にしてください。花穂が二股になっていたら、どちらかを根元から切ります。花穂が長い場合は、3分の1ほどにカットしてください。

なるべく不要な枝を切って、栄養が必要な部分にだけ行き渡るようにするとおいしい果実がなりますよ。

ブドウ(葡萄)を剪定して収穫を楽しもう

ブドウは棚を設置すると場所を取りますが、垂れ下がる果実は美しいですよ。お庭のスペースに余裕がある方は、ブドウ棚を設置して育ててみませんか。

しかし、ブドウは剪定をしないと必要な枝に栄養が行かなくなりますので、必ず1月に剪定をしてください。あたたかい時期になると樹液が出てしまいブドウが傷むこともありますので、寒い時期に剪定を行い、おいしい果実をお楽しみくださいね。

GreenSnap編集部
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