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ラッパズイセンは、西ヨーロッパで広く分布しており、ウェールズでは国花として制定されています。スイセンのなかでも大きな品種で、花びらの中央の副花弁がトランペットの形に似ていることから「ラッパズイセン」と呼ばれています。
スイセンの歴史は深く、古くはギリシア神話にも登場します。スイセンの花言葉も神話に由来しています。
今回はスイセンの中でも、ラッパズイセンについてご紹介します。
白のラッパズイセンの花言葉は、「尊敬」「注視」「報われぬ恋」です。
黄色のラッパズイセンの花言葉は、「心遣い」「あなたを待つ」「私のところに戻ってきて」「自尊」「報われぬ恋」です。
スイセンの花言葉は、ギリシア神話に出てくる美少年ナルシッサスの伝説に由来しています。
若く美しいナルシッサスの美貌は多くの人を恋に落としましたが、彼は全ての恋心を冷淡に拒否しました。やがてナルシッサスの他人を傷つける行いが女神の怒りを買います。女神は、他人を愛せないナルシッサスに対して、彼が自分自身しか愛せなくなる呪いをかけました。
女神の呪いを受けて水面に映る自分の姿に恋をしたナルシッサスは、報われない恋にやがて衰弱していき、湖のほとりで息絶えました。ナルシッサスの死んだ場所にスイセンが一輪咲いていたことから、スイセンには「報われぬ恋」という花言葉がつきました。
このことから、ラッパズイセンにもスイセンと同じ花言葉がついていますが、ラッパズイセンはウェールズの国花ということもあり「尊敬」という花言葉がついています。また、黄色いスイセンだけには「私のところに戻ってきて」という意味が含まれています。
忘れられない人に花を贈るときは、黄色いラッパズイセンが良いかもしれませんね。
ラッパズイセンは寒さに強く、春の訪れを感じる前に開花するものが多い品種です。暖かすぎる環境では花が咲かないため、沖縄では開花しません。開花すると、透明感のある甘い香りを漂わせます。スイセンは強く丈夫なので初心者でも栽培が容易です。
スイセンは、品種改良によって見た目や香りの違う品種がとてもたくさん存在しています。ここではラッパズイセンの品種を一部紹介します。
スイセンを食べると、おう吐や下痢といった食中毒の症状や、頭痛、吐き気などを起こし、ひどい場合は昏睡状態に陥ることがあるので注意が必要です。
また、不溶性のシュウ酸カルシウムの影響で、触っただけで皮膚炎を起こすことがあります。スイセンを触る際には十分気をつけましょう。
スイセンは盛んに品種改良が行われ、色や香り、大きさも様々です。様々な球根が販売されているので、ぜひお気に入りの品種を見つけて楽しんでみてみてくださいね。
GreenSnap編集部