warning
error
success
information
クロード・モネがスイレンを描いていることでも有名なスイレンは、水面に浮かびきれいな花を咲かせているイメージではないでしょうか。
じつは、スイレンには温帯スイレンと熱帯スイレンの2つに分類され、温帯スイレンの花は水面に、熱帯スイレンの花は茎を伸ばして水面より高い位置に咲かせるなど、違いがあります。
また、日本の池などでみられるのは冬越しできる温帯スイレンになります。今回は、そんな温帯スイレンの育て方について紹介していきますよ。
温帯スイレンは、基本的に日光のよく当たる場所で育てます。株元までしっかり光が届くよう、1日8時間以上の直射日光があたるのが理想的です。
しかし、水温が30℃以上になると開花が鈍るので、真夏は水温が上がりすぎないよう注意しましょう。
冬は、水中に入れたまま冬越しでき、水面が凍っていても株が凍らなければ枯れません。ただし、メダカを飼っている場合は、寒さで死なないよう注意してください。寒冷地では、睡蓮鉢を発泡スチロールで覆って、凍結を防ぐとよいです。
スイレンは水生植物なので、一般的な水やりの必要はありませんが、水位を土の表面から5〜20cmほどに保つように管理します。
水が減ったら継ぎ足すようにしましょう。また、水が汚れたり、藻が発生していると日光不足の原因になるので、水を全て入れ替えてください。
そのほか、メダカを鉢のなかに放っておくことで、ボウフラが発生するのを防ぐことができるのでおすすめです。
植え付け時に、元肥として緩効性肥料を埋め込みます。また、春〜夏の生育期に葉色が薄かったり、生育が悪くなったときは、根に当たらないよう株元から離れた位置に固形肥料を埋め込んで追肥します。
温帯スイレンの害虫は、アブラムシやミズメイガに注意します。
アブラムシは、葉から吸汁して植物を弱らせるので、小さく見つけづらいですが、よく観察して発見できるようにしましょう。また、ミズメイガの幼虫は葉っぱを食害し、髪きった葉で蓑を作ります。いずれも見つけ次第駆除してください。
このほか、水を張っておくとボウフラやユスリカなどの幼虫が発生します。植物に被害がなくても、成長して蚊が大量発生すると困るので、メダカなどを放つことで対策しましょう。
スイレンの植え替え時期は3〜4月です。また10〜11月にすると作業がしやすく、春の開花も早まります。
水面に浮き草が出てきたら植え替えタイミングです。花つきをよくするために毎年植え替え流のがおすすめです
植え付けをする際は、直径40cm以上の睡蓮鉢を用意し、内鉢には広くて浅い鉢を選んでください。睡蓮鉢に水を張って、スイレンの苗を植えてる鉢を入れたら完成です。水位は、株元から水面が10cmくらいとなるのが目安です。
スイレンの用土は、田土や赤玉土小粒が使えます。粘土状に練ってから植え付けるようにしてください。
温帯スイレンを増やしたい場合は、株分けが一般的です。株分け時期は3〜4月が適しています。
根茎が伸びすぎた場合や、株が混み合っている場合に株分けをするとよいです。
温帯スイレンは、寒さにも強いため、熱帯スイレンに比べても育てやすいのが特徴です。開花時期は6〜8月で水面に浮かぶ、濃淡もさまざまなピンクや白、黄色などの花を楽しむことができますよ。
スイレンの花はたくさんの日光に当たることで咲くようになるので、株元までしっかり日のあたる場所で育てるようにしてくださいね。
GreenSnap編集部