胡蝶蘭は葉っぱに栄養を貯め込んでいる
胡蝶蘭の花数と大きさ、葉っぱの数の関係
この大輪白胡蝶蘭は貰った時の状態が一番良く、根腐れもあまりなく葉っぱが傷んでいることもなく、根が沢山あって4.5号の腰高素焼き鉢に植え替え、その後も順調に成長しました。葉っぱの数は8枚から10枚に増えました。
花は12センチサイズで現在5輪開花。蕾が沢山あり、まだ花芽が伸びてます。
同じ胡蝶蘭ですがこちらは貰った時に根腐れが酷く、葉っぱには黒カビ、白カビ、葉折れがありました。根っこをかなり整理して、葉っぱも根本から3枚除去。素焼き鉢の3.5号に水苔で植え替えました。その後新芽は順調に出てピンと上を向いた葉っぱが2枚出ましたが、最初にダメージを受けていた葉っぱは垂れ下がり気味なため鉢を重ねて上げ底にしてます。
花芽が伸びたものの、すぐに止まり長さがありません。花のサイズも最大で9センチとやや小振り。
蕾をいれても7個と寂しい感じ。
これは状態が良かったのに置き場所の関係か成長がゆっくりめでしたが順調…と思いきや花芽が出現したあと何故か花芽がストップして、新葉が展開。生殖成長から栄養成長に変わって寄り道した株です。新葉が展開し終わると花芽がまた成長し始めました。葉っぱはみな、ピンとして上を向いた元気な状態で10枚ありますから有望株です。
右側は去年の5月に花いっぱい満開だったミディ胡蝶蘭。
左側が現在咲いてる胡蝶蘭。これは花芽が伸びだした頃代わりに葉っぱが1枚落ちて3枚。といっても最後の葉っぱは半分サイズ。葉っぱに貯め込んでいる栄養が足りなくて花芽があまり伸びず、花は一回り小さく、数も減り5輪です。去年の花が終わってからの養生期間が足りないまま花芽がでたからでしょう。無理して咲いてる感じです。お疲れ気味。
こうして比べると胡蝶蘭の葉っぱ一枚で花3輪分位の栄養を貯め込んでいるようです。
胡蝶蘭にはシンビジュームやデンドロビウムのようなバルブがなく根っこもどちらかというと水を貯める担当。花を咲かせる力は葉っぱに貯め込んでいるので、その花の大きさによって最低必要な枚数があります。ピンと上を向いて、ダラ~ンとなってない葉っぱを
展開させるのが花を咲かせるための基礎体力作りです。