庭の片隅でひっそりと生きてきたバラを仕立て直してみます。
25年以上前から無肥料、無消毒で放置されていたバラです。品種も系統も謎です。
色々アドバイス頂けませんでしょうか?よろしくお願いします❀
始めに
日々子育てに追われながら立ち寄ったショッピングモール、駐車場から入り口までの間でバラフェアが開催されていました。
綺麗な色に惹かれて思わずバラ苗を購入して庭に植えることにしました。
これが25年以上前の話です。
バラはトゲがあるので、小さい子には危なく思い、植えつけた場所は普段開けている鉄の門戸の内側、すぐには入れない場所です。
ここでバラはひっそりと生きて行く事になります。
現在の状態
2022.7
下草のつもりで植えていたパイナップルセージが樹勢が強く、ほぼずっとセージブッシュのようでした。
門戸の固定用に右下に少しだけ残していますが、バラの手入れの為にセージを撤去してみました。
門戸の反対側のパイナップルセージから見た門戸です。
セージの樹勢が強くて、小さく抑えていてもこのくらいです。
バラの所は手入れしていなかったのでバラは上の方が少し出ているような状態でした。
最初は3本立っていた枝は2本枯れて1本になっています。
根元付近から新芽が出ています。
これはこのまま育てて良いのでしょうか?よくわかりません💦
現在これだけしか葉がありません。少ないですね
一番上の元気な部分です。ツボミが3つ確認できます。
色々な時期に咲くので四季咲きの品種かもしれません。
枝の途中から新芽が出てきています。葉が少ないので、これが育ってくれたら葉が増えますね(#^^#)期待のホープです。
肥料はやった事はないのですが、パイナップルセージの枯れ枝が落ちて腐葉土化していたようです。
これを栄養にして生きていたのでしょうか…サバイバルな環境でも生きていたので、もしかしたら強健種?なのでしょうか
これから少しずつ手入れをしていこうと思います。
コメントで色々教えて頂ければ嬉しいです(#^^#)
手入れ開始
7/17
「シュートは伸ばして、肥料を入れる」とアドバイス頂きましたので、お手入れ開始致します。
所持していた連作障害対策肥料とマグァンプKを株元から30センチ離してすき込みました。
また、セージの枯れ枝の大きな物は取り除き、小さなものはみみずさんの餌になってもらう為、奥の方に土と一緒に寄せました。
数日でシュートは少し伸びました。
土を落ち着かせるために水を上げたのですが、なんだか水捌けが悪そうです。
バラの土はどんな感じが良いのでしょうか?このままで大丈夫でしょうか?
株元を保護する
7/19
夏は暑さから守る為に、株元を何かで覆うほうが良いようです。
なので手持ちの腐葉土でマルチングする事にします。
今まではセージがその役割を果たしてくれていたんですね…セージブッシュも悪くはなかったのかも
お写真が見やすいように、余ってるラティスを設置しました。
誘引
7/20
『なるべく地面近くに誘引したほうが下葉が増える』とアドバイス頂きましたので、誘引してみました。
開花
7/20
お花が咲きました。上向きに咲いているので、木立性のバラのようです。
買った時はもう少し濃い色だったと思います。
葉が変色
7/22
葉が変色しています。これは黒星病でしょうか?
調べた所、やはり黒星病のようです。
予防方法としては、定期的な施肥と定期的な消毒が必要なようです。
対処方法としては、葉が多い時は病変した葉を取り除き消毒する、葉が少ない時はそのままで消毒するようです。
何かと虚弱体質なので、通常の薬剤が使えません。
今回は葉を取り除き、活力剤(HB-101)を与えて様子を見ようと思います。
シュートの様子
7/23
シュートは35cmの高さになり、新芽の赤色が無くなり、先端にツボミがつきました。
根元から出るベイサルシュートは、来年に花がつく枝だと書いてありましたが、もうツボミがついていて驚きました。
早すぎな気がしますが、これが普通なのでしょうか?
調べた所、シュートピンチが必要なようです。
シュートが赤い時期に手でつまみ先端を取り除くのですが、もう緑になってしまっているので、上手く行くかわかりません。
とりあえず明日ハサミで切りたいと思います。
液肥開始
7/29
薔薇の育て方を調べてみると、『色の濃い薔薇は肥料を欲しがる』と書いてありました。
色を出すのに体力を使うのでしょう。
今までは、上げた事が無かったのですが、液体肥料(花工場)を始めてみようと思います。
規定量、規定回数で始めて様子を見てみます。
葉に若干黒い点があるのが気になったので、もう一度活力剤(HB-101)を与えました。
バラの不思議
私の植木についての基礎知識は、ツゲの木を基準に覚えています。
ツゲの剪定は、春に伸びた枝を6月頃に剪定して樹形を整えます。主枝を残して充実を計り、伸びすぎの新枝の枝先にハサミを入れ、枯れ枝を払い、根本からの枝は取り除く。
9月には軽く枝先にハサミを入れて綺麗な形に整える。
枝の中は、密に詰っているのが良い。
ツゲはこんな感じです。これを基本にバラに対すると驚く事ばかりです。
木立性四季咲きの中輪バラの場合、強剪定は冬に、軽い剪定は夏に行い、新しい枝に花が咲く。剪定は高さの半分から3分の1くらいの高さにする。枝を切らないと咲かない。新陳代謝を繰り返しながら成長する。枝の中は中空で、切り口から水が入ると枯れ込む事がある。
扱い方、性質があまりにも違いすぎます。
バラは、私の基礎知識が通じない、本当に不思議な植物です。
バラの基礎知識が本当に不足していますので、京成バラ園の『初めてバラを植える人』向けの記事など、初心者にもわかる記事でお勉強したいです(#^^#)
真夏は株を休ませる
8/7
真夏は、バラの花を咲かせる適期ではないので、株を休ませるのが、良いようです。
具体的には摘蕾をして、花に使う体力を温存させます。
現在の株の様子です。シュートの高さは60cmになりました。
シュートは2つに分枝して、更に真ん中からも新芽が出ています。
花芽があったので、摘み取りました。
土壌酸度の計測
8/9
土壌酸度を測ってみます。水を与えた土に簡易土壌酸度計を挿すと30秒で計測出来ます。
結果は7.0と出ました。中性ですね
バラは6.5の弱酸性を好むようです。ほんの少しだけアルカリ性になっていますが、降雨と追肥で酸性に偏りがちになりますので、このままで大丈夫そうです。
追肥
8/17
9月に向けて追肥をします。
バラ専用肥料を入れました。
新しいシュートが出て来ています。現在の高さは20cm、シュートピンチはもう少し伸びてからでしょうか?
夏剪定
9/4
薔薇の剪定は冬の休眠期にしますが、秋薔薇の開花時期を揃える為に夏にも軽く剪定します。これを夏剪定と呼びます。
夏剪定は、今の枝は3分の2の高さに切り揃え、べーサルシュートは50cm~80cmの高さにします。
今回の場合、古い枝を3分の2にすると、葉が無くなってしまうので、葉のある部分の高さを3分の2にしました。
べーサルシュートは60cmに揃え切りました。
1つだけ蕾が膨らんでいましたので、少し咲いたらカットしようと思います。
秋バラ
10/1
枝が少ないので、1輪ずつになりますが、秋バラが咲いて来ています。
咲きかけでカットして飾っていた薔薇と、外で満開まで咲いてからカットした薔薇が咲き揃いました。
やっと本来の色合いになってきたように思います。
最近わかった事
花の大きさは10cm超なので、大輪咲きになります。
花びらは、外がイエロー、内側がピンクのバイカラータイプになります。
薔薇の種類は、ハイブリッドティーローズになります。
品種名は不明ですので、ご存知の方がいらっしゃいましたら、お知らせ頂けると嬉しいです。
10/12
綺麗な色で咲いてくれました。
冬剪定
12/4
冬剪定をしました。
枝を切り揃えて、葉を取り除きました。
堆肥、腐葉土、赤玉土、燻炭を追加しました。
植え替え
1/19
新芽の数が少ないので、場所を移すために植え替えました。
根は太いのが2本あるだけで、ほとんど無く、これでは育たないなと思いました。
枯れるかもしれません。
4/20
新芽が出ました。枯れてはいないですが、明らかに葉の量が少ないです。
開花
6/15
他の薔薇より1ヶ月遅れですが、開花しました。
蕾がいくつかあるので楽しみです。
25年以上も生き続けて来た事に感動!!
凄い生命力ですよね(*´ω`*ノノ☆パチパチ
条件が良かったんでしょうね(。˃ ᵕ ˂ )b