双葉から成長して種を落とすまでの全記録です。
はじめに
育てている人があまりいないようなので、庭まとめで紹介したマルバルコウソウの成長記録をまとめてみました。
栽培実例として緑化研究などのご参考になれば幸いです。
興味を持たれた方はどうぞ最後までお楽しみください。
※決して栽培をおすすめするものではありません。栽培実感は庭まとめ③④に記載していますのでどうぞご参考までに。
2022.7.13
庭に生えていたマルバルコウソウの芽生えをベランダの左右に3本ずつ移植した。
(写真は向かって右側のもの)
軽く耕しただけで施肥は一切せず、水遣りのみの栽培方法をとる。
2022.7.25(右側)
伸びてきた蔓を水抜きパイプに誘導。
2022.7.27(右側)
2022.7.29(右側)
2022.7.29(左側)
こちらはやや日陰のせいか成長が遅い。
2022.7.31(左側)
2022.8.2(右側)
2022.8.6(右側)
2022.8.13(右側)
はみ出した蔓を誘導しているところ。
全ての蔓がねじれながら左下→右上に向かって巻いていく。(Z巻き)
2022.8.18(右側)
ついに天井に届く。
2022.8.19
2022.8.20
花が咲き始める。
2022.8.22(右側)
伸び過ぎて絡む所がなくなった蔓。
2022.8.23(右側)
当初はここで切る予定だったが、引き続き成長を観察するためシュロ縄に誘引。
左右を交差させないために2本張る。
2022.8.24(右側)
ここで横方向には絡んでいかない事が判明。これ以後、伸びた部分をシュロ縄に巻きつける作業が必要となる。
2022.8.26(右側)
誘引前と後。
2022.8.29
朝。
日中は気温が高いせいか葉が少ししおれている。
同日夕方。
葉は重なり合わないように伸びている。
(蔓がねじれているのは葉の位置を調節するため?)
2022.9.2
数日放置するとこのように蔓同士が絡み合ってしまう。
これを解いて1本ずつシュロ縄に誘引していく。
誘引後。
2022.9.9
蔓は次第に先細り、かわって花を沢山つけるようになる。
2022.9.13
蔓の成長は止まったように見える。
咲いた花が実を結び始めた。
最初のうちは手でむしっていたが、その後は天気と体調の都合で放任。
たった3本でこの蔓の量。
2022.9.22
葉が枯れ始める。
2022.9.26
花が終わり沢山の実ができている。
すでに茶色くなった実も見られる。
地面に落ちた種が発芽していた。
これが拡散してしまうと近所迷惑になるため、ここで栽培終了とする。
撤去前。
撤去後。
たった6本の蔓が45Lポリ袋1個分の量になった。
おわりに
「この草、いったいどこまで伸びるんだろう?」
そんな単純な疑問を解決するために、私はこの植物を最後まで育ててみることにしました。
きっかけはほんの気まぐれで、毎年勝手に庭で芽を出すこれを園芸に使えないものかと考えたのです。
今回はベランダを囲む形で栽培しましたが、事前実験として前の年に花壇で1本だけ育てていました。(過去の庭まとめ①参照)
よって成長の仕方などはわかった上で始めています。
ですが当時はヒマワリの陰にあったせいかこれほど大きくはならなかったため、改めてこの爆発的な成長力に圧倒されると共に一種の快感すら覚えました。
種を沢山つけるので自然界での繁殖力は相当なものなのでしょう。でもアサガオ等と同じく種からでしか増えないので、万が一家の庭で見かけても種を落とす前に抜いてしまえば困ることもないと思います。
(実際この庭でも毎年芽を出しますが、双葉のうちに抜いてしまうのでそれほど脅威だと感じた事はありません)
左右で成長が違うことからわかるように、日光に当たるほどよく育つようです。肥料なし・水だけでもここまで育ったので、条件次第では10mを超えるのではないかと思います。
野原では他の植物に覆い被さるようにして伸びていくので嫌われ者扱いされているようですが、元は園芸品種として日本に持ち込まれたものです。個人的には花よりも葉の方に鑑賞価値があると感じました。
縦方向になら自分で綺麗に巻きついていくので、支柱や紐など(ネットは不明)に添わせてグリーンカーテンに利用できないものかなあと思っています。葉を密にするためには支柱1本につき3〜4本の苗を植える必要があるでしょう。
とはいえ一般家庭での栽培は管理の面からおすすめできません。(高所作業の危険性や煩わしさ、種の問題からのご近所トラブル等…)
今回は雑草を育てるという大変ニッチな栽培記録になりましたが、これが誰かの役に立ったり好奇心を満たすものであればと願ってまとめました。
ここまで読んでくださってありがとうございます😊
またどこかでお会いしましょう♪( ´▽`)