1643年初版の本草学を基に「植物と妖精」のお話
カルペパーの薬草図鑑
1643年にニコラス・カルペパーが上梓した『COMPLETE HERBALS』の1850年版を手に入れたことは、私にとって心躍る出来事でした。偶然にも一昨年にはその日本語訳も出版され、喜びはさらに大きなものとなりました。そして、The Project Gutenberg Ebookというサイトが翻訳作業に大変役立っています。
「植物と妖精」をテーマに制作を始めようと考えたのはいつからかはっきりとは覚えていませんが、それは制作に行き詰まっていた時期だったと思います。様々な技法を試みはしましたが、自分が本当に何を表現したいのかを見失い、日々不満を感じていました。読書と考察を続ける毎日の中で、自分が作業を心から楽しんでいないことに気づかされました。
そんなある日、「指輪物語」の映画化と共に、トールキンの原作を何度も読み返し、その世界観に夢中になりました。そして、その映画の美術を担当した画家アラン・リーの作品に触れ、彼が紙と鉛筆だけで創り上げた世界に大きな衝撃を受けました。アラン・リーのように、シンプルな道具で幻想的な世界を創造する魅力に気づき、「これだ!」と思いました。素材にこだわらず、自分の中にある物語を形にしてみようと試みを始めました。
アイルランドの妖精やケルトの民俗学に興味を持ち、その研究中に「アイルランドでは妖精の存在を信じなければ、妖精は存在しない」という言葉に出会いました。この言葉は、私にとって創作活動の新たな指針となりました。信じる心が世界を創り出すのだという思いから、カルペパーの植物学と妖精の世界を結びつけることに挑戦することにしました。
そこで、カルペパーの『COMPLETE HERBALS』を中心に、植物とそれを取り巻く妖精たちの物語を紐解いていくことにしました。その本からインスピレーションを受け、古代から伝わる薬草の知識と、それを守る妖精たちの物語を紡ぎ出す試みは、私に新たな創造の喜びを与えてくれました。
何だかワクワクしました。
私にとって妖精とは、パッと浮かんだのは
"ロードオブザリング "でしたが、恥ずかしくて言えませんでした。
三部作にハマったのです。
でもこちらを読ませて貰って、嬉しい☺️
そういや、トールキンの絵本も持ってたな?🤔
昔〜、漫画 山岸涼子の「妖精王」、あの世界も好きだったのです。
(記憶が正しければ)
次元が違いますが…
これからのご活躍、楽しみにしてます。