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リュウビンタイの育て方|植え付けや水やり方法は?枯れる原因はなに?

  • リュウビンタイ科
  • リュウビンタイ属

リュウビンタイは、南国ムードただよう大形のシダ植物です。葉の長さは1mほどになりますが、鉢植えではそれほど大きくなりません。原産は日本南部、台湾、東南アジアなどで、観葉植物として広く親しまれています。リゾート風の空間はもちろん、シンプルモダンなお部屋や和の空間にもぴったりです。また、耐陰性があるので、室内でも育てやすく人気があります。そんなリュウビンタイの育て方についてご紹介します。

リュウビンタイの特徴

リュウビンタイは古くなった葉が落ちると、そこがゴツゴツとした鱗片が集まった黒褐色の塊茎になる性質を持ちます。そこから、ゼンマイのようにまるまった新芽が出てきます。新芽は、成長にともなって徐々に開いていきます。塊茎から芽が出る姿は、野性味あふれる雰囲気があります。

また、リュウビンタイの塊茎の鱗片を切り取って、水ゴケに挿して増やすこともできたりします。

リュウビンタイを育てる場所

明るい日陰が置き場として最適です。春~夏は、直射日光が当たらない明るい場所で管理します。直射日光が当たると葉焼けを起こしてしまうことがあるので、カーテンなどで遮光するようにしてください。耐陰性はあります。

リュウビンタイは多湿を好むので、バスルームやキッチンなどに置いて育てることもできますよ。気温が下がってきたら、室内の明るい場所に移すようにしましょう。

冬越しには5度以上必要なので、冬場は室内で管理してください。エアコンの風が当たる場所は避け、日中は窓越しの光を当てます。冬場の室内管理で株が弱ってしまったら、春に屋外の明るい日陰に移動させ葉水を与えるようにしましょう。

リュウビンタイの水やり

年間を通して、鉢土が乾いたらたっぷり水を与えてください。夏場は毎日、鉢が乾く前に与えます。水が足りないと葉が下がってきます。水切れには注意して、特に塊茎は常に湿った状態を保つようにします。冬場は、やや乾燥気味に管理します。
ただし、水の与えすぎは根腐れの原因となることがあるので注意しましょう。過湿の状態では、カビが発生してしまうこともあります。鉢の受け皿にたまった水は必ず捨てるようにします。

葉水

リュウビンタイは葉水も好むので、霧吹きなどで積極的に与えます。葉水はハダニ・カイガラムシなど虫の予防にもなります。時々は、お風呂場で株全体にシャワーをかけてもよいです。
乾燥に弱いので、エアコンの風などが葉に直接当たらないよう気を付けてください。

リュウビンタイの肥料

肥料をやらなくても育ちますが、大きく育てたい場合や株の元気がない場合、様子を見ながら与えるようにしましょう。
4月から10月の暖かい時期に、緩効性肥料の置き肥を2カ月に1回やります。
液肥の場合、2週間に1回水やり代わりに施します。冬場は施肥の必要はありません。

リュウビンタイの土

水はけと保水力のある用土が適しています。市販の観葉植物用土で問題なく生育します。
赤玉土7:腐葉土3や、バーキュミライト、水ゴケなどでも育てられます。リュウビンタイは多湿を好む植物ですが、用土にカビを発生させないよう過湿には注意してください。

リュウビンタイの植え付け・植え替え

リュウビンタイの植え付け・植え替えの適期は、生育期間の少し前の5月から6月。基本的には一年中植え付け・植え替えができますが、初夏がベストです。鉢から株を抜き取り、古い土と傷んだ根を整理して、ワンサイズ以上大きい鉢に植え替えます。植え替えの目安は、2~3年に1度で充分でしょう。

リュウビンタイの増やし方

鱗片挿しや胞子を使って増やせます。

鱗片挿し

リュウビンタイは、鱗片挿しで増やすことができます。塊茎の鱗片を切り取り、切り口に水ゴケを巻いて水ゴケを詰めた鉢に植えてください。通常であれば、1~2カ月ほどで発根します。発根したら、水ゴケごと土に植え替えて育てましょう。市販の観葉植物の土が使えますよ。

胞子で増やす

シダ植物なので、胞子を使って増やすことができますが、一般家庭では少々難しいかもしれません。やり方は、リュウビンタイの葉の裏に付いた胞子の入った袋がはじけたら、葉ごと採取。クッキングシートなどに包んで、ジップロックに入れておきます。

胞子が落ちたら、フタ付き容器にバーキュミライトを入れて、胞子をまいてください。フタをして、乾燥しないよう直射日光の当たらない場所で管理します。1週間ほどで発芽がみられ、根がはるまで育てたら土に植え替えます。

リュウビンタイの手入れ

リュウビンタイは、茎を切り落とすような強剪定には弱いので注意。横に葉を広げて大きくなっていく性質があるので、置き場所には余裕を持ちましょう。日々の手入れは、枯れた葉を取る程度にしてくださいね。

リュウビンタイが枯れる原因

リュウビンタイが枯れる主な原因は、根腐れ、水不足、葉焼け、日照不足、温度が低すぎる環境などがあげられます。適切な湿度や置き場所に気をつけて育てましょう。

リュウビンタイの育て方ポイント

基本的には、高温多湿を好みます。室内で育てる場合、エアコンの風で乾燥させることがないように注意しましょう。お風呂場で育てることもできますが、過湿によるカビには注意してあげてください。
また、直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまうことがあるので、明るい日陰で管理するようにしましょう。

リュウビンタイの育て方で注意すべき病気・害虫

つきやすい虫

カイガラムシ、ハダニなどの害虫が発生することがあります。過湿によるナメクジ・カタツムリ・カビなども注意が必要。

4月から10月は、カイガラムシやハダニに注意。葉につくことがあります。発生してしまったら、薬剤散布し駆除しましょう。葉水はこうした害虫の予防にもなるので、欠かさないようにしましょう。農薬を使いたくない場合、有効な予防手段です。

葉を食べてしまうナメクジやカタツムリも厄介です。ジメジメとした環境を好むので、梅雨の時期は特に注意します。屋外で育てる場合、鉢底にネットをしっかりと張って侵入を防ぐと安心です。見つけたら、割りばしなどで即座に取り除くようにしましょう。

かかりやすい病気

風通しが悪くジメジメとした場所では、カビの発生にも気を付けます。過湿になると、基部にカビが発生しやすいです。

リュウビンタイの仕立て方

リュウビンタイは、さまざまなスタイリングを楽しめます。木製・カゴなど自然素材の鉢でナチュラルな雰囲気に仕立てるのもいいですし、陶器製の鉢でスタイリングすれば和モダンな印象になります。個性的な形の鉢に植えると、ユニークなオブジェとして楽しめますよ。

リュウビンタイは仕立て方次第で、和洋どちらの空間にもマッチするので、いろいろ試してみるのも楽しいですね。

リュウビンタイをおうちで育ててみよう!

リュウビンタイは、アンギオプテリス、ウロコシダ、龍鱗などとも呼ばれます。根元の塊茎の姿が龍のウロコのように見えることから、こうした名前が付きました。

黒褐色をした塊茎から新芽を次々に出す姿が力強いです。葉も大きく、南国のジャングルに生えていそうな、熱帯植物のような姿形が特徴。リュウビンタイを置けば、お部屋が一気にワイルドな雰囲気になるでしょう。

少し難易度が高めですが、鱗片挿しや胞子を使って増やすこともできるので、植物好きなら一度チャレンジしてみても良いかもしれません。

リュウビンタイを育成するうえで気を付けるポイントは、乾燥・直射日光・寒さです。基本的には高温多湿の場所が向いています。気温が5度以下になる場所や、ひどく乾燥する場所や直射日光が当たる置き場は避け、しっかりと水と葉水を与えてくださいね。

※トップ画像はchippiさん@GreenSnap

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リュウビンタイの基本情報

ジャンル
観葉植物
形態
低木
学名
Angiopteris lygodiifolia
別名
龍鱗
原産地
日本南部、台湾

リュウビンタイの性質

栽培難易度
やや易しい
耐寒性
普通
耐暑性
やや強い
耐陰性
あり

時期

植え付け・植え替え
4月 、5月、6月、7月
肥料
4月 、5月、6月、7月、8月、9月、10月

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