誰にでも手にはいるシャコバサボテンで
始める実生接ぎ
用意するもの
*先ずは穂木の実生苗。
発芽から1ヶ月前後の1㎜~3㎜の苗を使います。
サボテンの種類により大きさもまちまちです。小さい苗はカットする際潰してしまったり、落としてしまったり扱いが難しくなります。大きすぎるとシャコバサボテンの切り口よりオーバーしてしまい、上手く接げません。
写真は今年の5月24日に播種した実生苗。
左が月世界で3㎜程、右側がアロンソイで1㎜程の苗です。
*台木にするシャコバサボテン。
シャコバサボテンを接ぎ木したい分だけカットして一枚ずつにバラします。
先端ではなく、しっかり固さのある葉を使います。
*苗床。
接ぎ木してこのまま2年は育てるので、鉢底を敷き下は培養土、上はシャコバが挿し易いように柔らかい赤玉細粒を敷いて水やりしておきます。
*道具。
カッター
カッターボード
ライター
ピンセット
準備が出来たら始めます
①実生苗をピンセットで潰さないように摘まみ、左の人差し指の腹に乗せます。
(根は指先に向けて)
②左の親指の腹と人差し指の腹で実生苗を押さえます。
③右手に刃を炙ったカッターを持ち指に乗せた実生苗の下4分の1をカットします。
注、写真は流石に撮れないので、実生苗を眺めながら想像して下さい🙏
④指にカットした実生苗を乗せたまま、カッターボードの上に乗せたシャコバサボテンの上3分の1をカットします。
⑤指に乗せた実生の切り口に沿わせるようにシャコバサボテンの切り口を合わせます。お互いの切り口が乾いていなければ上手く繋がります。
実生を切ってからの作業を素早くやるのがポイントです、慌てると苗を斜めにカットしてしまったり、中心からズレたりしますので手早く慎重に。
⑥あとは苗床のポットにピンセットで穴を開け、接いだシャコバサボテンを挿していきます。
このあとは空気中の湿度を保った状態で暗くします。苗が安定した所で明るい日陰に移動させます。
穂木の生長が感じる程動くようなら
柔らかい光に半日ほど当たる場所で管理します。
接ぎ木は台木の状態が影響しますので、シャコバサボテンをしっかり育てて台木に使うのも大事な要素です。
接ぎ木して1年
小型種なら早くて1年で開花株になります。写真はマミラリアの蓬莱宮、とても相性が良かったようで形も変形せず、綺麗に育ちました。
接ぎ木から1年で初開花
シャコバサボテンの実生接ぎは、かなり簡易的なものなので長くても2年程で接ぎ降ろしが必要となります。
我が家の接ぎ木達は皆この秋で2年、梅雨が明けたら降ろそうと思います。
最後に
2年前に初めて始めた実生接ぎ。
久しぶりに接いでみようと思い、手順を思い出しながらみどりのまとめにしました。
サボテンの実生に興味のある方の参考になれば幸いです。
不器用な私じゃ…
④辺りで、手がプルプルして⑤は絶対失敗する気しかしないです😆🤣
でも興味津々です!