栂緑道脇の雑草法面のヌルデの木に何か実の様なものが付いている。調べると「虫こぶ」だったが、「虫こぶ」って何者なのかなぁ?見つけたヌルデの木は2本だけで、緑道脇の他の場所では見当たらない。何故かわからない💦
◉「虫こぶ」とは?
☞昆虫・ダニなどが植物体や植物の遺伝子に作用し、組織の異常発達を引き起こすことで形成される「こぶ」のことです〜虫瘤(むしこぶ)、虫癭(ちゅうえい)などと呼ばれる。
☞虫こぶを割ってみると、ヌルデシロアブラムシが多数、いる。有翅型が大半で動いている💦
◉ヌルデの木とハゼの木の違いは?
☞葉の形→ヌルデはハゼの木より葉の形が丸みを帯びる
☞実の色→ヌルデは赤黒い実を付ける。ハゼは緑色です〜
☞ヌルデは粒が沢山ついた模様。ハゼは縦にヒビが入った模様です〜
☞ヌルデは、複葉に翼がつく(幅が広くなっている)
☞ヌルデは、葉の縁に鋸歯(きょし:ギザギザ)があるがハゼのはない。
◉ヌルデはかぶれるか?
☞ヌルデもハゼの木と同じウルシオールをもっているが、ハゼに比べてウルシオールが少量しかない為、かぶれる危険性は低い。
ヌルデとハゼの木は全体的な木の形が似ている為要注意だ。
◉栂緑道脇のヌルデの木
落葉も進んで、拳状の「虫こぶ」を見つけた。雄木です〜
☞ヌルデの虫こぶを「ヌルデミミフシ」と呼ばれるとの事です
ミミ→耳のような虫こぶ?からかなぁ
◉虫えい(虫こぶ)の名前は、どう付ける?
植物の名前+虫えいの出来た場所+虫えいの形+”フシ”(虫えいを表す)という形でつけられる。
ヌルデは☞”ヌルデミミフシ”
2023年11月27日散歩道”栂緑道”にて
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◉形は様々です〜
☞ヌルデの葉の基部に、ヌルデシロアブラムシによって作られる虫こぶ。
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◉円形の物もある
◉虫こぶの内部には、単為生殖で増えた個体が多数生息しているそうだ🎶
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◉穴が空いているのもあるが、飛び出したのかなぁ❓
☞秋になると、虫こぶの中に翅を持つ「有翅型」が出現し、最終的にこれらが虫こぶに穴を開けて飛び出して、二次寄生であるコケ植物に移動する。
◉先端に穴が空いているけど・・・?
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◉重なる様にできている
☞虫こぶは、春から夏にかけて徐々に大きくなり、10月頃に最大の大きさになる
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◉大きな形もある
☞ヌルデミミフシにはタンニンの含有量が高く、乾燥させたものは「五倍子」(フシ)というもので染料に使われたとのことです〜
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雌木には果実が垂れ下がっている
◉ヌルデの果実は、4mm程の扁球形の核果が鈴なり状態で房になって大量に垂れ下がるのが特徴です〜
◉緑道脇にヌルデの木はあるが、何本も見たがその後「虫こぶ」は見つからない💦
2023/11/27. 現在
追伸
☞虫こぶの出来る木々も多いので注意して探してみよう🚶♀️🚶♂️
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翌日28日に、虫こぶを割ってみた
どんなことになっているのかなぁ❓
◉採取した「ヌルデの虫こぶ」です〜
☞ヌルデミミフシ
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◉この「虫こぶ」の中はどうなっているのかなぁ?
ふっくら柔らかいです♪♪
肌触りも良いなぁ🎶
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◉枝から離すと割れて白い粉の様なものが出ているが・・・・なんだろう?
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割ってみたら
◉割ってみたら
なんと
たくさん動いている
ちょっと💦💦なんじゃこれ❗️
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◉翅を付けています。動いています。
中に大きな虫が動いている。幹母かなぁ?
☞虫こぶの中では、幹母が無性生殖で「堕生雌虫(だいせいしちゅう」という雌の子を産む。堕生雌虫はまた無性生殖で雌の子を産み、こうして秋迄に3〜4世代を繰り返す。1匹の幹母から増えたアブラムシは翅のない「無翅型」だが、秋になると翅を持つ「有翅型」が出現する。
秋が深まりヌルデの葉が狩れる頃、虫こぶも茶色に変色して硬くなり、一部が破けて穴が開く。この穴から有翅虫が飛び出し、二次寄生主であるコケ植物に移動して越冬することになる。
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◉テッシュの上に広げて見たら翅を付けています
多数です〜
以上
2023年11月28日