バラの挿し木を始め、いろいろ試して最近はかなりうまく出来るようになって来ました。
ただ、私のバラの挿し木の方法と、冬の間どうやれば良いのかネットで調べてみましたがイマイチはっきりしなかったので、試してみたことです。
気づいたことが有れば随時更新してゆきたいと思います。
挿し木の方法
枝のカット〜水に浸ける
枝をカットする時は、5枚葉を残してとか言いますが、挿し木がうまく行くかどうかとしてはあんまり関係ないみたいです。
節(葉っぱが出ているところ)を3個以上残して節の下2センチぐらいで枝からカット。
付いている葉は、2枚残した葉の枝が1〜2本あったら良い感じで、たくさん付いていたら、多い分はカットしてしまします。
写真のように、コップの6分目ぐらいまで水を入れたものを用意し、カットした枝を節の下あたりでカッターからナイフで斜めにカット、反対側も斜めにカットします。
これは効果あるかどうか分かりませんが、私はHB-101を持ってるので数滴コップの水に垂らしてます。
どのバラかわからなくならないようにネームタグを一緒に入れておきます。
枝を斜めにカットしたら、コップに浸けておきます。
私は、丸一日ぐらい漬けてます。
用土に刺す
挿し木は、長いプランターでやるよりも、スリット鉢ロング(ノーマルでも良いが、鉢上げした後はロングの方が良いので最初からロングでやってます)に、バキューミライトとパーライトを半々に混ぜて水を吸わせておいたものを用土として使ってます。赤玉や鹿沼土でも大丈夫そうですが、この配合でほぼ成功してます。
鹿沼土の細粒や小粒に籾殻くん炭まぜたのでもうまくいってます。
用土は鉢にかなりギュウギュウに押さえつけて入れてます。
できれば刺す前日には用土をセットして腰水して用土にしっかりと水を吸わせておきます。
お箸のようなもので用土に穴を開けて、漬けておいた枝を刺します。
スリット鉢の場合、4本ぐらい刺しても大丈夫です。
刺し終わったら、鉢皿のようなものに3センチほど水を溜めて、鉢を入れ、鉢の上から十分水をかけます。
鉢皿の中には腐敗防止を狙ってミリオンをいれてます。
太い枝や、切り花のレアなのとかは、枝の上側の切り口には、トップジンMペーストをチョンと付けてます。
うまくついた場合でも、上から3分の1ぐらい枯れ込んだりしたので。
ルートンは試してみたけど効果はわからなかったので、使ってません。
写真右側は刺したばかり、左側は以前に刺したものです。
挿し木後の管理(春から夏頃挿し木開始の場合)
置いておく場所ですが、夏場はほとんど陽があたらないところが良いです。『明るい日陰』ですね。私は昼前に2時間ほどだけ陽がさすところに置いてます。
鉢皿に溜めた水ですが、3センチぐらいの深さだと、ずっと満水のままで管理してます。
挿し木後の管理(冬剪定枝の場合)
野外管理編(2020年)
根がまだ出てないのを外で管理するのはどうなのか不安でしたが、写真のような保温カバーをかけて管理したら、寒さが原因で枯れたりダメになったりすることはありませんでした。
ただ、12月から2月中頃までは、ほとんど根も動かない感じです。
3月に入ったらバンバン根が鉢のスリットから出てきます。
屋内管理(2020年)
可能な個数だけ、写真のように、窓際に棚を置いて管理しました。部屋は、人がいる時だけ暖房がついている感じです。夜は暖房をきってしまうので、寒くなります
これだったら、冬の間でも根は動きます。暖かい時期の外よりかはゆっくりですが。ただ、根が出てくるよりも先に枝の栄養で芽が先に動いてくるので、数枚葉っぱがでたら、2枚残して葉をカット。
根がスリットから出てくるよりも先に、枝がどんどん伸びて徒長気味になってしまうので、スリットから根を発見したら、鉢上げして、外に出して短時間陽にあたるようにしました。寒さに慣らしたほうが良いのだろうけど、まあ、問題なさそうです。
3月中旬追記
暖かくなったので、全て外に出しました。半分くらいダメなものがありそうです。
もともと、切り花の再度手に入れにくいものを良かれと部屋で育てたので、枝が新鮮でなかったり、枝の上から下まで全て刺したのでつきにくいのがあると思います。切り花でも3本のうち1本はいけてたりしてますので、部屋が悪いとも限りません。
ただ、カットした挿し木枝が最初から芽吹いているのとかは、部屋よりも、外で保温カバーがよいように感じます。
あくまでも、うちで、上記のような環境での比較なので、参考程度と思ってください。
ちなみに、外の冬管理の方は、庭で育てている新鮮なカット直後の枝ばかりですが9割以上うまくいきそうです。
植え替え(培養土)タイミングや方法
時々、鉢を持ち上げてスリット鉢のスリットから根が出ていないか確認します。2、3本根がスリットから出て来てたら鉢上げしてます。
このタイミングで鉢上げしたら、一鉢に4本ぐらい枝を刺しても、お互いの根が絡まってたりしてないです。
一鉢に数本挿している場合は、全ての枝が十分に伸びてスリットから出てきているタイミングにします。
挿し木に使っていた用土は捨ててしまわずに、植え込む用土に混ぜ込んでしまってます。
私の場合、用土は完熟牛糞堆肥、赤玉小粒・中粒、腐葉土、鹿沼小粒、軽石小粒、籾殻くん炭、元肥を混ぜ込んだものを用意し、スリット鉢から枝を取り出して、使っていた用土を上記の植えこむ用の用土に混ぜ込んでしまって、刺していたスリット鉢ロングに植え込みます。
植え替え時が夏の場合は、直射日光をあてると枯れてしまうことがよくありますので、明るい日影か、私の場合、遮光している多肉棚で管理します。植え替えから2週間程度は鉢皿に水を貯めて育てた方が良いように思います。
植え替えから根が活着して順調に大きくなり出したら、他のバラと同じように陽に当てて育てます。
写真は植え替えした挿し木バラ達(2020年)こんなに出来てしまってどうしましょ!(笑)
一緒に刺した4本とも成功することも多々あるので、育ててもどうしようもないのですが、せっかく根が出たのに捨てられなくて。(笑)
ノイバラの根じゃないので根の成長が遅いので、鉢増しは慎重に。
同じ枝が複数成功したのなら、一鉢に2〜3枝一緒に植え付けてもいいです。
写真左は、エクレール。ほぼ挿し木うまく行くし、ドンドン成長します。
カットした大輪バラに添えて活けてあげると最高なので、他の場所にも地植えしようかななんて思ってます。
右の写真は、株の割に鉢増しが早すぎてますね。
消毒について
葉っぱがない枝でも挿し木つくことがあるみたいだし、最初の葉を落とさないように消毒が必要かどうかはわからないですが、うちでは、3月から11月までは毎週末にバラに殺虫殺菌してるので、ついでにかけてます。
注意点
植え替えをした後、ダメにすることが割とありました。
植え替えご飯しばらくは腰水して置いた方が良さそうに思います。また、置き場所も直接陽が当たらないところか、遮光した方が良いです。
2020年挿し木のその後
順調に大きくなり、鉢増しして置き場が無くて大変な状態になり、2021年の冬の鉢の土替えの時に、親株と一緒に植え込んだり、複数成功したのはみんな一緒に植え込んだりして何とか置き場を確保しました。
写真は、切り花のエスパーニャの挿し木の花。こんなキレイなバラが庭で咲いてくれたら嬉しいです。
その後の新規の挿し木
2020年に挿し木した後は、花屋さんや近所のHCに数週間ごとに入れ替わりで色々な切りバラが売られているので、気に入ったのがあったら挿し木してます。
写真はHCの切りバラ、HCは残念ながら品種が分からないのがたまにきず。
2022年冬剪定枝の挿し木
屋外管理
以前の挿し木はある程度育ったので数種冬剪定枝を挿し木しました。
2022年1月13日挿し木
2022年2月20日時点、順調のようです。
野外管理は今回もこんな感じで防寒してます。
屋内管理
屋内管理は、お昼エアコンで暖かいので、早々に芽が動き始め、葉が出てきたので、葉を2枚程度残してその先はカットして管理してます。
1枝だめっぽいのがありそう。
素晴らしいレポートですネ。
参考にさせていただきます。
これだけの花が咲くと
素晴らしいですネ🌹
楽しみにしています🤗