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アレカヤシは、マダガスカル島原産のクリサリドカルプス属のヤシの一種で、特に人気のある品種です。お店やオフィスなどによく目にする観葉植物なので、目にする機会は多いのではないでしょうか。
アレカヤシは、株立ちした幹に黄緑色の葉っぱを羽状に広げています。強い光に当たると葉っぱが黄色くなりますし、茎も黄色味を帯びているからか、別名コガネタケヤシとも呼ばれています。
ここでは、そんなアレカヤシの育て方についてご紹介したいと思います。
アレカヤシは低温に弱い観葉植物ですので、寒くなってきたら、室内のできるだけ暖かい場所に置いてください。
秋から春にかけては、よく日の当たる窓辺に置きましょう。夏場は日差しが強すぎるので、レースのカーテン越しに日が当たるところを選んで置きましょう。
アレカヤシは耐陰性のある観葉植物ではありますが、ずっと室内の日当たりの悪いところに置いていると、葉っぱに元気がなくなります。ある程度の日当たりは大切ですので、寒い季節でなければ、屋外に出して太陽に当ててあげてもいいでしょう。
春から秋の時期の水やりは、 鉢土の表面が白っぽく乾いてきたころに行います。湿度を保つために、霧吹きでこまめに葉水もしましょう。葉水はハダニの予防にもなります。
冬の間のアレカヤシの水やりは、回数を少しずつ減らしていきます。冬場は鉢土がすっかり乾いたころに水やりをし、乾燥気味に管理してください。ただし、葉水は冬の間も行いましょう。
アレカヤシを育てるときは、春と秋に、緩効性肥料を2ヵ月に1 回程度施します。真夏や冬には肥料は必要ありません。
また、あまり株が大きくなりすぎても困るという場合は、肥料を控えめにしておきましょう。
アレカヤシは水はけのよい土を好みますので、赤玉土8:腐葉土2の混合土を使うとよいでしょう。水はけを良くするために、大きめの鉢底石を敷いてから用土を入れます。
アレカヤシにはカイガラムシがつきやすいです。このカイガラムシの影響で、葉っぱがベトベトして黒くなるスス病を引き起こすことがあります。
カイガラムシを見つけたら、すぐに殺虫剤を散布するなり、歯ブラシなどでこすり落とすなどして駆除しましょう。風通しが悪いとカイガラムシがつきやすくなるので、風通しの良い場所に置いて、予防しておくのも良し。
ただし、乾燥しすぎると今度はハダニが発生します。ハダニは水に弱いので、こまめな葉水をすることでハダニの発生を予防しましょう。
アレカヤシには、40センチ程度の高さの鉢植えもありますが、実際には2メートルほどにまで育つヤシの木です。
アレカヤシはよく育つので、鉢植えを何年もそのままにしておくと、根っこが出すぎて根詰まりを起こしてしまいます。そのため、1年から2年に1回程度は、植え替えが必要です。
なお、アレカヤシの植え付けや植え替えをするのに最適なのは、5月から6月頃です。植え付けや植え替えのいずれも、寒い時期でなければできますが、猛暑日などの暑すぎる日は避けてください。
基本的に、ひとまわり大きい鉢に植え替えるのが一般的ですが、アレカヤシは鉢を大きくすればするほど大きく育ちます。ちょうど良い大きさになったら、それ以上大きい鉢に植え替えるのはやめて、株分けするなどしてください。
アレカヤシのように株立ちする種類のヤシの増やし方は、「株分け」が一般的です。
アレカヤシを鉢から抜いたら、鉢底を3分の1から4分の1くらい切り落としてしまいます。そして幹を2本から3本ずつくらいに分け、8号から10号くらいのサイズの鉢に植え付けましょう。葉っぱも4分の1くらい落として、半日陰に置いて管理します。
アレカヤシの主なお手入れ方法は、剪定です。年間を通してアレカヤシの茎葉はよく成長しますので、込み合い重なり合っている葉っぱなどを剪定してください。
また、アレカヤシの葉っぱは枯れても落ちません。そのため、黄色や茶色に変色した葉っぱを見つけたら、すぐにハサミでカットして取り除きましょう。そのままにしておくと栄養がほかの葉っぱに行き渡りません。
葉先だけが黄色や茶色に変色してきているような葉っぱは、枯れ始めている先っぽの部分だけをカットすればOKです。
アレカヤシには、「元気」「勝利」という花言葉があります。
これは、羽状に葉っぱを広げて前向きなイメージを与えてくれる、アレカヤシの見た目そのものですね。
ここでは、ヤシ類のひとつである、マダガスカル島原産のアレカヤシの育て方についてご紹介しました。
アレカヤシは寒さに弱い観葉植物ですので、室内の日当たりのよい窓辺で育てるのに向いています。
そして、いくらでも大きく育ちますので、程よいサイズで株分けをして、大きくなりすぎないように管理するといいですね。
アレカヤシはとても存在感のある観葉植物で、花言葉のとおり、そこにあるだけで元気を与えてくれます。日々のお手入れもそれほど難しいことはありませんので、どなたにもおすすめの観葉植物だといえます。
※トップ画像はボタニカルラウンジ西武池袋店さん@GreenSnap
GreenSnap編集部