アジサイの育て方|剪定や植え替え方法は?種類はどれくらい?

GreenSnap編集部

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公開日:2020.02.27

アジサイは梅雨の季節でも楽しめるお花で、最近では新しい品種も続々と登場しています。土質によって花色が変わるため、一見育て方が難しそうに感じますがそんなことはなく、初心者にもおすすめのお花です。今回はそんなアジサイの育て方について、詳しくご紹介します。

アジサイの花の基本情報

アジサイは地植えや鉢植えで育てることができる植物で、開花時期は6~7月。梅雨の頃に花を咲かせます。新しい品種も次々誕生しており、園芸初心者でも管理は難しくありません。まずは基本情報からみていきましょう。

属名 アジサイ属
学名 Hydrangea
科名 ユキノシタ科(アジサイ科)
別名 シチヘンゲ・テマリバナ
原産地 日本・北アメリカ
草丈 2m
耐寒性 強い
花言葉 移り気・乙女の愛

アジサイの育て方

アジサイは花壇やお庭を華やかに見せてくれるお花ですが、育て方にコツはあるのでしょうか?ここでは、用土・置き場・水やりなどについて解説します。

用土

アジサイの用土作りのコツは「水はけ」「水持ち」「酸性度」です。水はけと水持ちは、「水はけがよく、水持ちのいい用土」がベスト。もともと水を好む植物なので、保水性は大事。しかし、常にジメッとしすぎる用土は好ましくありません。保水性のみならず、排水性も意識するのが重要です。

そして酸性度は、アジサイの花の色に影響します。というのも、赤や青などの花色は、土壌の酸性かアルカリ性かによって変わるからです。

この度合いの単位は「pH」と呼ばれます。中性を示す値は7.0で、検査して出た数値がこれよりも小さいと、土質は酸性の状態へ変化します。反対に、7.0よりも大きい数値だと、アルカリ性ということに(しかし一度土質をアルカリ性に整えても、雨が降ると、土が酸性に変化することがあります)。

とはいえ、品種によっては土の酸性度の影響を受けず、花色が変わらない品種もあります。そのため、苗を購入したときはよく確認しておくといいでしょう。ちなみに、この酸性かアルカリ性かを調べる器具は、園芸用品を取り扱っているお店で購入できます。

自分で用土を作るときは、赤玉土を基本に腐葉土、もしくはピートモスを加えてください。土の比率は以下のとおり。

  • 赤玉土:7
  • 腐葉土(もしくはピートモス):2
  • バーミキュライト:1

花色別に分けた場合は?

【青い花を咲かせたい場合】

  • 用土を酸性にする
  • ピートモスを土に混ぜる

【赤い花を咲かせたい場合】

  • 用土をアルカリ性にする
  • 腐葉土を土に混ぜる

肥料は休眠期の冬(鉢植えのみ)と花が咲いた後に与えてください。冬は緩効性肥料を与え、春の生育をサポート。そのほかはすぐに液体肥料を与えるのが効果的です。花の色それぞれの専用肥料もあるので、そういったものを活用するのもいいでしょう。

種まき

種まきでも育てることが可能で、時期は11月か3月です。花が咲くには3~4年ほどかかります。種はアジサイから採取もできるので、興味がある人はぜひ挑戦してみてください。

【必要なもの】

  • 種まき用の土(市販の種まき用培養土か、小粒の赤玉土)
  • 育苗用トレー

【手順】

  1. 育苗用のトレーに市販の種まき用培養土(もしくは、小粒の赤玉土)を入れる
  2. 1に水をかけて湿らせる
  3. 種をまく(種に土はかけないこと)
  4. 底面給水で水やりする
  5. 4枚程度、本葉が出てきたら密集している苗を回収し、別の鉢やトレーへ植える(植え付けるときは隣の苗と2~3cmほど空けること)

自分で種を採取する方法

育てているアジサイから種を採取する場合は、11月頃に行います。種は花のあとにできる熟した果実から取ることが可能です。

加えて、種を取るなら剪定はしないでおくこと。また種はとても小さく細かいので、採取する際はこぼれても大丈夫なように、袋などを用意することをおすすめします。

日当たり

本来、アジサイは日光が好きな植物なので、日向~半日陰のところで管理しましょう。あまりにも日光が足りないと、花つきに影響が出るので注意してください。

日光が好き、と書きましたが、夏場の直射日光は強すぎておすすめしません。また西日も強く、当たると葉焼けすることがあります。地植えする際は、朝日から西日までの日当たりを確認するといいでしょう。

置き場所

置き場所は風通しがいい場所を選びます。また空気が乾燥しやすいところも避けたほうが無難。鉢植えで育てる場合は、軒下が適しています。

地植えで育てている場合は、寒風や霜に当てないようしましょう。比較的寒さに強い植物ですが、寒風や霜は株が傷む原因につながります。

かといって、寒さが不要というわけではありません。アジサイは、適度な低温を経験させることが新しい芽を出すのに大切だからです。

水やり

水やりは週に1回のペースで、土の表面が乾いてから与えます。土壌が乾燥すると生長が悪くなるので、乾燥させないよう注意してください。たくさん水を与えても、受け皿に水は溜めておかないようにしましょう。

土が乾きやすい夏は、朝・夕方の2回行っても構いません。反対に冬は、水やりの回数を少なくします(土が乾かないように注意)。そして、冬場は気温が高い午前中に与えます。夕方や夜に与えてしまうと、水が冷えすぎるからです。

季節別のアジサイの育て方ポイント


アジサイを上手に育てるには、夏・冬の管理の仕方にあります。この項目で、夏・冬の育て方のポイントを確認しておきましょう。

アジサイの夏の育て方ポイント

  • 日当たり・・・直射日光を避ける
  • 置き場・・・風通しがよく比較的涼しいところ
  • 水やり・・・頻度を多めに与える(朝と夕方)

アジサイの冬の育て方ポイント

  • 日当たり・・・日向~半日陰
  • 置き場・・・軒下(もしくは、霜や寒風に当たらないところ)
  • 水やり・・・頻度を減らす(午前中)

アジサイの剪定方法


剪定は、7月下旬〜8月上旬が適期です。花芽が9〜10月にできるため、花芽まで間違って切って失敗しないようにそれ以降の剪定はおすすめしません。花芽を取ってしまうと来年花が咲かなくなるので、剪定時期には気をつけたほうがいいでしょう。

しかし、品種によっては花芽ができる時期が違うものもあります。たとえば、アナベルやカシワバアジサイがそれで、これらは春まで剪定できます。

と、ここまで剪定について書きましたが、そもそも、なぜアジサイには剪定が必要なのでしょうか?

答えは3つあります。

  1. 大きくしすぎないため
  2. 花を枯れるまで咲かせていると次の花の栄養が減る
  3. 今年花が咲いた枝には来年花が咲かないから(品種によっては例外もあり)

剪定しないとどんどん大きく育ち、さらに枯れた花にも栄養がいくので、次の花に栄養をしっかり与えられません。そして、今年花が咲いた枝には来年花が咲かない品種が多いので、取り除いてしまって問題ないからです。

剪定のやり方は、咲き終わった花の下から2節ほど残して切ります。このとき、花芽がどこについているか確認しておくと安心です。

もし、休眠期に株が大きく育っていたり枝がたくさん密集していたりするときは、整枝するのがおすすめ。古くなった枝や枯れた枝などを取り除くことで、風通しがよくなります。

アジサイの植え替え方法


アジサイを植え替えする時期は3~4月頃。このときも咲かせたい花の色にあわせて用土を配合します。植え替えのやり方は以下のとおり。

【手順】

  1. 苗についている古くなった土を1/3程度落とす
  2. ひとまわり大きな鉢を用意して、植え付ける
  3. 植え替え後に水をしっかり与える

アジサイの増やし方


アジサイの簡単な増やし方は挿し木です。適期は5~7月で、下準備として長さ10cmほどの茎を用意します。そして下葉は取り除き、上部の大きな葉も水分の蒸発を防ぐために半分にカット。準備ができたら、以下の手順を参考にやってみてください。

【手順】

  1. 育苗用の鉢に小粒の赤玉土を入れ、水をかけて土を湿らせておく
  2. 下準備で用意した茎を、約1時間水につける
  3. 1へ植え付け、はじめの3日間は毎日水やりをする。置き場は日陰
  4. その後は土が乾いたら水を与え、根が出たら鉢上げする

アジサイの栽培で注意する害虫・病気


アジサイを育てていて注意が必要な害虫と病気は以下のとおりです。

【害虫】

  • ハダニ:夏に発生率が高まる。乾燥したところを好み、葉の裏側にいることが多い。植物の汁を吸う
  • アブラムシ:植物の汁を吸い、排泄物から病気が発生する。新芽や葉の裏に潜んでいる
  • アザミウマ:夏場に多く発生する害虫で、植物の汁を吸う。花につきやすく、被害にあうと花が綺麗に咲かなくなることがある
  • ケムシ:葉や茎を食べてしまう。幼虫のうちに見つけ次第駆除すること

【病気】

  • うどんこ病:カビが原因の病気で、葉や茎に白い粉が発生する。放置しておくと、症状が進み、生育に悪影響を及ぼす
  • 斑点病:葉や茎などに1cm程度の中心は灰色、まわりは赤褐色の斑点ができる。そのままにしておくと、その病気に侵されたところは枯れる。葉や茎が密集しているところが病気になりやすい
  • 炭そ病:炭そ病もカビが原因で、梅雨の時期に発症しやすい。病気になると、1~2mmの赤褐色の斑点ができる
  • 灰色かび病:病気にかかったところは褐色に色が変わり、灰色のカビができる。湿気の多い場所で発生しやすい
  • モザイク病:原因はウイルスで、まだら模様ができたり縮れたりする。治らないので、見つけ次第株まるごと処分

アジサイの種類


アジサイの種類は大きく分けると3種類に分けられます。

  • ガクアジサイ
  • ヤマアジサイ
  • 外国産アジサイ

私達が普段呼び慣れている「アジサイ」とは、ガクアジサイが変化した国産種のこと。ガクアジサイは雄しべと雌しべを持つ両性花で、ガクがそれらを囲むように生えます。このガクこそが、私達がアジサイの花だと思っている部分です。

次にヤマアジサイとは、日本の山地に自生し、枝が細く光沢のない葉、小さい花の塊がたくさんできるのが特徴。

そして外国産のアジサイは、アナベルやカシワバアジサイといった品種が人気です。どちらも原産は北アメリカ。アナベルは白やピンクの花を咲かせます。カシワバアジサイは葉が柏の形をしていることが名前の由来です。

外国産のアジサイとして外せないのはまだあります。それは「ハイドランジア」です。ハイドランジアはフランス産ですが、もとは日本のモモイロアジサイを品種改良して作られたもの。現在、鉢植えで売られている品種は、このハイドランジアがほとんどです。

アジサイをお庭で育ててみよう!


アジサイは、土の酸性度合いによって花色が変わるのが面白い植物です。酸性やアルカリ性などの言葉が出ると、なんだか管理が難しそうに感じますが、そんなことは全くありません。増やすときも挿し木で簡単に増やせるので、ぜひ地植えや鉢植えでアジサイを育ててみてくださいね。

GreenSnap編集部
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