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イネの育て方

  • イネ科
  • イネ属

イネの基本情報

ジャンル

野菜

形態

多年草

学名

Oryza sativa

別名

原産地

南アジア

イネの性質

栽培難易度

難しい

耐寒性

普通

耐暑性

普通

耐陰性

時期

開花

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イネの育て方の画像

イネの育て方

トウモロコシやコムギと共に、世界三大穀物の1つとなっている植物です。

「イネ」というと、とくにアジア栽培イネを指し、皆さんの想像する「イネ」がそれにあたります。

収穫されたものは、「米」と呼ばれ、日本のみならず世界中の食卓に並んでします。

基礎情報

日当たり

稲は、原産地が中国南部か、東南アジアと言われており、日当たりのいい場所を好みます。

 

置き場所

日当たりと風通しの良い場所で育てて下さい。

ただし、稲は細く、強風でたおれてしまうことが多々あるので、風の強い日は室内に置くか、風よけなど立てて対策して下さい。

 

水やり

イネは、夏の間は中干しする必要があります。中干しとは、張った水を抜きこぼして、イネの根の生育を助けることです。

中干しには、植物の呼吸の際に出る有害物質、メタンガスや有機酸などのを除去する作用があります。

これによって、茎数過多を抑えるのです。8月頃になると、イネは文蘖(ぶんげつ)が進みます。

分蘖とは植物の根元付近から、新芽が出て株別れすることを言います。

また、この頃はボウフラなどの害虫が出やすく、雑草も生えやすいので駆除・除去して下さい。

元来、イネは多年草です。

田んぼなどでよくある光景なのですが、去年植えたイネが冬の間に枯れずに逞しく、生き残っていて、春の間にまた成長し始めるといったことがあります。

もちろん、イネは種にもよりますが、寒さに強い種ではないので、確実に越冬させたいならば、寒さは避けたほうが良いです。

ただ、多くの場合は、10月を迎える前に、実った穂を収穫します。緑色のもみままだ収穫時期ではありません。

籾が固くなってくれば、水やりを止めてください。そろそろ、黄色くなる頃です。根本から刈り取って、束にまとめます。

緑色の色素が抜けて黄色くなっていくことを黄化と言います。

 

肥料・追肥

肥料は特には必要ありません

しかし、通常の培養土ですと、自然の中で育てるのと違い、リン酸分が不足しがちですので、リン酸肥料を少し与えても良いです。

窒素成分を加えると、茎や根の発育がよくなります。

リン酸の場合は花の発色や発花率を上昇させる効果があるので、花から作られる果実(=米)の実りの時期を早めたり、キレイに実らせてくれたりします。

 

用土

近くの土を使う場合は、ビニールシートなどで日光にさらしてから、新芽の出たイネを植えて下さい。

市販のものを使うのであれば、黒土を用いて下さい。

もっとイネの生育環境をこだわるのであれば、赤土4、黒土5、鹿沼土1混ぜて下さい。

鹿沼土は、サツキと相性がよく、園芸にはかかせないですが、鹿沼土ばかりだとイネの成長はあまりよくなりません。

 

植え替え・植え付け・種蒔

稲は、育苗する前に、まず芽出しをする必要があります。なにかしらの容器を用意して下さい。

そこに種籾がつかるほどの水を入れてください。芽出しの準備です。

適度な温度と水分があると、胚乳の呼吸が盛んになり、細胞が分裂をはじめます。

幼芽と幼根も出だします、このとき、酸素が十分になったとき、芽と根が出ます。

水につけてから、毎日の平均気温を足して100℃を超えたころ、芽が出るそうです。

水は毎日変えていれば酸素は吸収されます。種籾が乾かない程度の、水の量を保ち続けて下さい。

 

増やし方

世の中には発芽玄米というものがあります。収穫した種籾をそう呼称するのですが、発芽玄米をまくとイネはまた実ります。

農家は、わざわざ春の前に種籾を買っています。なぜ、自分の所でとれた種を使わずに、わざわざ買うのか。

それは、自分のところでとれたイネの種から、もう一度米作りを開始することを自家採種といいますが、これは未検査種といって、ブランド名を冠することができなくなっています。

個人で栽培を楽しむ分には、何も問題はありません。

 

病気・害虫

どうしてもバケツイネだと、水を張った状態で育てますから、ボウフラが湧きやすいです。

またカメムシなどが穂から汁を吸ったり(ボウフラが吸った後の米を斑点米と言います)、バッタが葉を食べたり、ゾウムシがイネの根を食べたりします。

イネの病気としては、代表的なもので「葉いもち」があります。

曇り空や雨が多いと発生し、カビ菌の一種です。対策するには風通しをよくすることです。

通常、イネが密集する環境(田んぼなど)で発生する病気なので、バケツ稲の場合は起こらないのですが、日照時間が短く、日のあまり当たらない場所で育てると発生します。

他には、縞葉枯病があります。これは葉や鞘に黄緑色の斑点が発生するものです。

こちらに罹患すると、分蘖が少なくなり、やがてその名の通り立ち枯れてしまいます。

イネが元気かどうかの目安は、葉が緑色だと元気で、黄色だと元気がない状態です。イネの色を注意してみてあげて下さい。

 

薬用や用途

イネの実は、おもに食用として活用されています。食用以外ですと、その粘性を活かして糊として使われていた歴史もあります。

イネの実は、炊くか、蒸すかすると食べることが出来ます。いわゆる米です。形は丸っこく、加熱したときは粘り気が多いです。

イネには色々品種があるのですが、日本で育てられているアジアイネは、他のイネと比べて大変寒さに強いです。

イネの実は、皮を取り、精白すると、いわゆる「白米」となります。籾殻を取り除いただけの状態だと、玄米です。

 

管理温度

イネは、あまりに寒いと発芽しません。春から夏にかけてイネは生育するのですが、ここが10℃以下だと育ちません。

 

種類・品種

イネには、様々な種類があります。

コシヒカリなどのアジアイネの中のブランドもありますが、さらさらとした食感のインディカ米も日本・韓国中国などの粘り気のある米も属するアジア栽培イネ(オリバ・サティバと言います)と、アフリカ栽培イネ(オリザ・グラベリマ)があります。

こちらは近縁種で、この2つのイネをかけ合わせたものを、ネリカ米といいます。

このネリカ米は、従来のアフリカ栽培イネよりも栄養価と、病害虫耐性があります。

アジア栽培イネは、おもに粘性の強いジャポニカ米、そしてタイ米とも呼ばれているインディカ米があります。

インディカ米には独特な匂いがあり、こちらは研ぐ必要がありません。

インディカ米はジャポニカ米よりも平均して含有カロリーが低く、東南アジア・南アジア料理店の隆盛もあり、近年最注目されています。

アジア栽培イネの中でも、日本で育てられているイネには色々なブランドがあり、お米として流通したときの名前ですが「コシヒカリ」そして「ひとめぼれ」などがあります。

また、地域ごとにもさまざまなブランドがあります。

有名なのは、山形の「つや姫」や、福岡の「ヒノヒカリ」、こちらはローカルを超えた販売規模ですが「あきたこまち」などがあります。

 

収穫

イネは収穫する前にまず水を抜きます。こちらの作業は「落水」というのですが、イネの実から水分をぬくためのものです。

炊いたときの味や、保存性を高める意図があります。

この作業は、イネの実が緑色から黄色に変色しきりそうなタイミングで行います。

そして、乾いた穂を土から4センチから5センチ上で切り取り、その切り取ったものを結んで、穂を下に向けて干します。

この乾燥作業は風通しの良い所で行って下さい。

多少の雨は影響しませんが、ずぶ濡れだと乾かないので雨が降ったら室内に戻すか、軒下に置いて乾かして下さい。

注意点として、この乾かしているときには結構な確率と頻度でスズメが寄ってきます。

網などで対策してください。イネの実はスズメの大好物です。そして、10日間ほど乾かした後は、脱穀の作業に入ります。

いろいろ方法はありますが、メジャーなものを3つ挙げると、飲み終えて、中をキレイにして乾かした牛乳パックなどの口に穂を突っ込み、手で抑えてこそぐ方法、割り箸で引っ張る方法、茶碗や文鎮の下に敷いて、割り箸のように穂を引っ張る方法です。

ご自分にあった方法を試して下さい。脱穀した後はもみすりです。

すり鉢に脱穀したイネの実を入れて、すりこぎ棒あるいは軟式野球のボールを用いて、すっていきます。

この作業をすると殻が剥がれていきます。なお、あまりに強くすると米が割れていきますのでご注意下さい。

この作業が大変だなと感じる方は、市販の小型もみすり機を購入して下さい。最後は精米です。

精白しなくても玄米として食べることはできます。精白は、ビンの中にすった後のイネの実を入れて、すりこぎ棒で上下につきます。

この作業をすると、糠がトレ、そこに茶色いものが溜まっていきます。この作業を繰り返すと、いわゆる「白米」ができあがります。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

イネの花は、イネが穂を出して、しばらくすると小さく、穂の先端から小さな黄色い花を咲かせす。

花の中にはおしべとめしべがあり、めしべの下には膨らんだ箇所があります。これが後にお米になります。

 

トリビア

花言葉

イネの花言葉は「神聖」です。

由来は諸説ありますが、イネの収穫の前に、農民は神様に豊作を祈る祭りを行うのですが、そこから由来しています。

 

由来伝承

「イネ」の名の由来は諸説ありますが、イネは日本人にとっては古来より生活の基盤を支えるものであり、「いのちね(命根)」が転じて「イネ」になったという説が最有力です。

 

まとめ

今回はイネの育て方についてまとめました。

イネは、日本人にとって、もっともなじみのある植物であり、イネの実の収穫物は「米」と呼ばれ、炊いて食用とするほか、その米に麹や酵母を加え、発行させると日本酒になります。

日本酒を作る際の最終工程である「もろみ」を絞らずに、蒸留すると泡盛になります。

イネは、主に日本では田んぼで育てられていますが、自宅でも簡単につくることができ、農協などは日本人が主食としている米が、どのように成るのか、作られるのか知ってもらうために、親切なイネ栽培キットを販売しています。

皆さんも、ふだん口にする米が、どのように実をならせ、白米になるまでどんな工程を経るのか知るためにも、一度イネを育ててみてはいかがでしょうか。

 

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takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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