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オクラは、暑さや乾燥に強く、病害虫にも強い丈夫な野菜です。夏野菜の中でも特に育てやすいので、初心者の方にはとてもおすすめ!栄養も豊富で、夏のねばねば食材として活躍してくれること間違いなしですよ!
今回は初心者でも簡単なオクラの育て方について、詳しくご紹介します。
オクラはアフリカ北東部が原産の、アオイ科の野菜です。本来は多年草ですが、寒さに弱く日本の冬を越せないため、日本では一年草とされています。
オクラは暑さに強く病害虫にも強いため、夏野菜の中でも特に育てやすく、収穫できる期間も長めで初心者におすすめの野菜です。地植えはもちろん、プランターでも栽培できます。種からでも苗からでも簡単に育てられるので、好みの方法を選んで栽培をはじめてくださいね。
オクラを植える時期は、5月上旬〜5月下旬です。3月下旬〜4月中旬ごろまでに種まきし、苗の本葉が4〜5枚出たら畑に植え付けます。
オクラは植え替えが苦手な野菜なので、苗はできるだけ小さいうちに畑に植え付けるのが適しています。オクラの苗を購入するときは、本葉が3〜4枚で、葉色がよくツヤがあり、茎が太く節間が詰まっているものを選ぶと良いでしょう。
オクラは高温と強い日差しを好みますが、半日陰でも十分育つため、様々な場所で栽培することができます。しかし、暑さに強い一方で寒さには弱く、15℃を下回ると育ちが悪くなり、10℃を下回ると生育が止まってしまいます。
順調に育てるためには。まだ気温が安定しない時期の種まきや植えつけは避け、気温が安定してから行うのがコツです。
オクラは寒さに弱いため、種まきは気温が安定してきた4月中旬〜5月以降の時期が適しています。
オクラは酸性の土壌が苦手なため、畑などの地植えの場合は、植え付けの2〜3週間前には苦土石器で土壌改良を行います。
プランター栽培の場合は、市販の野菜用培養土などを使用すると良いでしょう。水はけをよくするために、鉢底に鉢底石か発泡スチロールを細かく切ったものを敷きつめてから用土を入れましょう。
オクラは根が細く少ないので、ポットから出す時に根を傷つけないように注意してください。地植えの場合もプランター栽培の場合も、植え方は同じです。
オクラは直根性の植物なので、株間はそれほど必要ないのですが、最低でも25cmは空けるようにしましょう。
プランター栽培の場合も、株間を25cmほど空けて植えましょう。プランターの大きさは、深さ30cm、直径30cm以上のものを選びましょう。直径30cm程度の鉢などに植える場合は、一株だけ植えましょう。
オクラは、種まきしてから発芽するまでの期間と、苗を畑に植え付けてから1週間は、土壌が乾燥しないようにしっかりと水やりをします。水やりを忘れないことで、ハダニを予防する効果もあります。
土の表面が乾いたらたっぷりと水をやりましょう。夏場の暑い時期は、朝夕方2回水をあげてもよいでしょう。
オクラは暑い場所が好きですが、乾燥した状態が続くと葉がしなび、最悪の場合枯れてしまいます。乾燥しすぎないようは注意してくださいね。水やりの頻度を増やすよりも、1回の水やりでたっぷりしっかりとあげる方が効果的です。
オクラは「肥料食い」と呼ばれるほど、肥料をよく食う野菜です。追肥は、6月下旬〜9月中旬にかけて、2週間に1度の頻度で追肥します。
また、プランター栽培の場合、水やりのたびに肥料が流れ出てしまうので月2回の追肥は厳守しましょう。
オクラは植え付けから2カ月ほどで収穫の時期を迎えます。7月中旬〜10月中旬まで、草丈が6〜7cmになったら収穫しましょう。ピークを逃すと、どんどん生長して大きくなり硬くなってしまいます。開花後1週間を目安に、実が柔らかいうちに収穫するのがコツです。
オクラには、細かくフサフサした毛のように見えるトゲが生えています。皮膚に触れてしまうとかゆみが出たり、かぶれたり、毛が刺さって痛むことがあります。
収穫は素手では行わず、手袋などをはめて行います。オクラの果柄は硬く、素手では収穫できないので、ハサミで実の付け根を切り取って収穫します。
オクラの実を収穫したら、実がついていた節から下に生えている葉を全てかき取ります。株の元気がない場合は、葉を3〜5枚ほど残しましょう。
下葉かきは、オクラの葉っぱの下部を持って、下に折り曲げるようにすると上手にかき取ることができます。
下葉かきを行うことで、栄養が若い葉に届き、次々と実をつけてくれます。無駄な部分にいく栄養を調整することで収穫量が増えますよ。
また、日当たりと風通しがよくなることで、病害虫の発生を防ぐことができます。
オクラは大きく成長すると2m以上の高さになることもあります。そのまま勢いよく伸びていくと、葉や茎ばかりに栄養がいったり、肥料切れになって実がならないこともあります。
主枝の途中からバッサリと剪定することで、新たなわき芽が伸び、ふたたび元気に実をつけてくれます。
オクラの害虫として多いのがアブラムシ、ネキリムシ、ハマキムシ、フタトリコヤガ、カメムシなどです。アブラムシは、オクラを無農薬で育てている場合、必ずといっていいほど出現する虫です。オクラの葉や実などにつくので、見つけ次第、対処していきましょう。
フタトガリコヤガは、オクラの葉を丸めて巣を作ります。大量発生してしまうとあっという間に葉が食い荒らされて収穫量が減ってしまうため、見つけ次第撃退しましょう。
オクラの病害虫について、詳しくは関連記事を参考にしてくださいね。
オクラは肥料不足になると、蕾から花が咲かない場合があります。たくさん蕾があるのに、開花してくれないときは、肥料切れを疑いましょう。花が咲かないと、実がならないので注意が必要です。
また、水分を与えすぎてしまった時も、葉ばかり茂って花が咲かなくなることがあります。水のやりすぎには注意してくださいね。
ぜひオクラの育て方を覚えて、楽しみながら収穫してくださいね。
七尾びび