だるま秀麗は中南米を原産とする、ベンケイソウ科グラプトペタルム属の多肉植物です。
グラプトペタルムの交配種として、韓国で生み出されました。だるま秀麗最大の特徴は、丸々ふっくらとした葉です。また丈夫な性質をもち、初心者でも比較的簡単に育てられる点も魅力のひとつです。
今回はだるま秀麗の育て方についてご紹介します。
だるま秀麗の育て方:栽培する場所
だるま秀麗は風通しと日当たりのよい環境を好む植物です。
春・秋(生育期)のだるま秀麗
だるま秀麗は春秋生育型の多肉植物です。十分な日当たりと風通しを確保したうえで、霜や雨の当たらない場所にて管理します。耐寒性、耐暑性ともに比較的優れているものの、気温8℃以下や25℃以上になるような日には屋内に入れましょう。
夏・冬(休眠期)のだるま秀麗
だるま秀麗は冬の1〜2月と夏の7〜9月に休眠期を迎えます。夏は風通しがよく明るい半日陰に置き、冬は室内の窓際に置いて管理しましょう。
だるま秀麗の育て方:水やり
だるま秀麗には季節ごとに合った水やりをします。
- 春・秋(生育期):表土が乾いてから7〜10日後にたっぷりと水やりします。休眠期の近づきとともに備え、徐々に水やり頻度を減らしていきましょう。
- 夏・冬(休眠期):月に1〜2回、表土を軽く湿らせる程度に留めます。やや断水気味に育てるのがポイントです。
だるま秀麗の育て方:用土
だるま秀麗には水はけのよい土が適しています。「赤玉土小粒2:鹿沼土小粒2:ピートモス2:川砂2:くん炭2」の割合で混ぜた配合土をおすすめします。市販の多肉植物用培養土でも構いません。
だるま秀麗の育て方:肥料・追肥
だるま秀麗には肥料焼けに注意しつつ少量の肥料を施します。植え付け時に元肥として緩効性化成肥料を施すか、生育期の間に追肥として月1回、規定量の2倍に薄めた液肥をあたえてください。
だるま秀麗の育て方:植え付け・植え替え
だるま秀麗の植え付け・植え替え適期は3〜5月、9〜10月です。鉢に入っている株が窮屈になってきた場合は一回り大きな鉢へ植え替えます。
- 植え付け1週間ほど前から水やりを控え、土を乾燥させる
- 株より一回り大きな鉢を用意する
- 鉢底ネットを敷いた鉢に、鉢底石を入れる
- 容器の1/3〜2/3の高さまで用土を入れる
- 根鉢から株を慎重に取り出して、根についた古い土や根を整理する
- 根を広げるようなイメージで植え付けて、上から土を詰める
- 鉢の縁から2〜3cm下まで土を盛り、株を安定させる
- 水やりをして株をしっかり土着させる
だるま秀麗の育て方:増やし方
だるま秀麗は一般的に葉挿し、株分けで増やします。
葉挿し
- 親株から葉を付け根から優しくもぎとる
- 浅底の鉢に中粒の赤玉土を入れる
- 切り口が若干土に触れるようにして葉を平置きする
- 発根するまでは水やりをせず、明るい日陰で管理する
- 約1〜2ヶ月で発根する
株分け
だるま秀麗は株分けでも増やせます。茎をナイフや手で根本から割いたら、植え付けと同様の手順で植えましょう。
だるま秀麗の育て方:注意する病気
だるま秀麗はカイガラムシの被害を受けやすい植物です。カイガラムシは25℃以上の高温多湿下で発生しやすく、葉から養分を吸収して株を弱らせてしまいます。カイガラムシを発見したら牛乳スプレーや薬剤を散布するか、歯ブラシでこすり落として駆除しましょう。
だるま秀麗の育て方:どんな花を咲かせる?
だるま秀麗は4〜6月にかけてかわいらしい黄色の花を咲かせます。株より一回り小さいものの、まるまるとした葉を照らす太陽のような花は天真爛漫な子供のようです。
だるま秀麗の花言葉
だるま秀麗を含むグラプトペタルムの花言葉は「秘められた恋」です。
胸に秘めた想いに頬を染める様子が、だるま秀麗のピンク色を帯びた葉に表れています。
だるま秀麗の育て方を覚えよう
だるま秀麗は多肉植物のなかでも環境適応能力が高いため、多肉初心者にぴったりの種です。要点を抑えておけば、春には葉に加えて花も楽しむことができますよ。
この記事を書いた人
GreenSnap編集部
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