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レモンマートルの育て方|剪定や挿し木の時期と方法は?

  • フトモモ科
  • バックハウシア属

レモンマートルは葉からはリラックス効果のある爽やかな香りを発する、人気のハーブの一つです。そんなレモンマートルの葉は、さまざまな料理に使用することができます。元々はオーストラリアの亜熱帯性地域に自生していて、大きいもので10mほどに成長する常緑低木でもあります。生育も旺盛で初心者の方も挑戦しやすい、レモンマートルの育て方を説明します。

レモンマートルを育てる場所

レモンマートルは日当たりと乾燥を好みます。暑さに強いので、春から秋まではできるだけ屋外の日当たり良い場所で管理します。逆に寒さには弱いため、冬は室内に移動させるか防寒対策を施しましょう。

レモンマートルの水やり

レモンマートルの生育が旺盛な春から夏は、土の表面が乾いてからたっぷり水を与えるようにします。鉢植えの場合は、根腐れを防ぐためにも、受け皿に水が溜まらないように注意しましょう。

また、気温の高い夏でも水やりは若干控えめにし、乾燥気味に育てます。

冬は地表の水分蒸発が少なく、レモンマートルの生長も鈍くなるので、水やりは控えめにしましょう。土の表面が乾いてから数日間をおいてから水を与えるくらいが目安です。地植えの場合は、乾燥しすぎないかぎり水やりは不要です。

レモンマートルの肥料

レモンマートルへは、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥しましょう。コンパクトに育てたいときは、追肥は与えなくても大丈夫です。

レモンマートルを地植えしている場合は、元肥として有機肥料を施し、生育期の4~10月に葉が黄色くなったら薄めた液肥を施しましょう。

レモンマートルの土

レモンマートルは水はけさえよければ、あまり土質は選びません。赤玉土、腐葉土、パーライトの配合土または、市販の草花用培養土を利用してもOKです。

レモンマートルの植え付け・植え替え

植え付け

レモンマートルは、日当たりのよい腐植質に富んだ、水はけのよい場所に植え付けます。冬場の寒さには弱いので、最低5度以上を保てるとよいでしょう。また、強風に当たると新芽が傷むことがあるので注意して下さい。

鉢植えの場合

鉢植えのレモンマートルの植え付け時期は、2~4月が適期です。苗よりも1回り大きな鉢を選び、鉢底ネットと鉢底石を入れてから植え付けていきます。

土は、市販の草花用培養土か、観葉植物用培養土がおすすめです。植え付けたら棒で土をつついて根と土をなじませ、たっぷりと水を与えてください。

地植えの場合

地植えのレモンマートルの植え付け時期は、2~4月が適期です。場所をよく選んで植え付けましょう。苗よりも1~2回り大きな植え穴を掘り、土に堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおきます。

植え替え

レモンマートルは、生育が早いので根詰まりを起こしやすいです。鉢植えの場合は、1年に1回、1回り大きな鉢に植え替えます。

鉢を変えたくないときは、根を1/3ほど切り詰め、枝葉もバランスよくなるように切りそろえてから、新しい土に植え替えます。

レモンマートルの育て方で注意すべき病気・害虫

レモンマートルは葉に抗菌成分があるといわれているため、ほとんど病気にかかる心配ありません。害虫なら、コガネムシの幼虫に気をつけます。カイガラムシ防止には風通しの良い場所で栽培しましょう。

レモンマートルの増やし方(挿し木)

レモンマートルの増やし方は「挿し木」が一般的です。挿し木は、5~6月か9~10月が適期です。

挿し木に使う枝は、根元が少し木質化した部分を入れておくと成功率があがります。ただし、挿し木は少し難しいので、予備の枝も何本か用意しておくと良いでしょう。

挿し木の手順

  1. 枝を10~15cmの長さに切り、 切り口を斜めにカットする。
  2. 枝についている葉っぱ先端の4枚ほど残して切り落とす。
  3. 切り口を一晩水に浸ける。
  4. 湿らせたバーミキュライトか挿し木用培養土に挿す。
  5. 発根して新しい葉が出るまで、土を乾かさないよう管理する。
  6. 根が十分に伸びたら、鉢か庭に定植する。

レモンマートルの剪定

レモンマートルは生長が早いため、剪定は欠かせません。軽剪定の場合は5月~10月頃の暖かい時期であれば常時OKですが、強剪定の場合は5月~6月が適期です。

レモンマートルをコンパクトに留めたい場合は、高さの頂点を留めてから混み入った部分だけを間引き、自然樹形を活かしましょう。留めたい樹高のところをまず決め、そこを起点に枝を剪定していく分には、多少強めに剪定してもよい感じにまとまります。

ただし、あまり切り戻し過ぎると、株の勢いが弱り、生育に影響を及ぼしますので注意が必要です。

レモンマートルの花

レモンマートルは常緑の葉もいいですが、花もまた可愛らしいです。

日本では初夏の6~8月頃に、白からクリーム色の小さな花をいっぱい咲かせます。オーストラリアのクイーンズランド州のケアンズから沿岸部にかけての自生地では、満開になると白い花で木全体が雪のように覆われます。

レモンマートルの効果・効能

レモンマートルの葉には、シトラール成分が多く含まれ、清涼感のある柑橘系の香りがするのが特徴です。オーストラリアの先住民であるアボリジニは古来から薬草や料理に利用してきました。葉はハーブとして、お茶や料理、デザートへの香り付けにも使用できます。

またレモンマートルの精油はアロマセラピーとしてリラックス効果が期待できるほか、葉は薬用にも使用できますよ。柑橘系芳香成分「シトラール」の効能には、

  • 風邪などの病気の予防にもなる抗菌効果
  • 興奮した気持ちを落ち着かせる鎮静効果

などがあります。ぜひお茶にして飲んだり、乾燥させておいて活用してみましょうね。

レモンマートルの管理温度

レモンマートルは気温40℃まで耐えることができるので、日本の夏の暑さや乾燥には強い半面、耐寒温度は5℃と弱めです。霜に当たると枯れてしまうので、気温が10度を下回るようになったら、鉢植えは室内に取り込みましょう。

地植えは株元を腐葉土で覆い霜よけ対策をします。冬にきちんと防寒対策を施すことが大切なポイントです。

レモンマートルを庭木として育ててみよう!

レモンマートルは、最近になって日本でも栽培されるようになった常緑低木で、まだまだ目新しい観葉植物です。旺盛に成長し、現地では大きいものでは25~30mほどの高さになります。

亜熱帯原産ということで、栽培がむずかしいのではと思われがちですが、剪定をして樹形を整えてやる必要があるほか、防寒対策さえきちんとすれば簡単に育てることができます。

コンパクトに育てれば、ご家庭で薬用効果のあるハーブとして使い易いかもしれません。ハーブティを楽しんだり、葉を乾燥させて芳香剤としてお部屋に飾っておけば風邪の季節の予防にもなりますよ。レモンの20倍もあるといわれるシトロネールの薬効成分をぜひ試してみてくださいね。

※トップ画像はこずえさん@GreenSnap

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レモンマートルの基本情報

ジャンル
庭木・花木
形態
低木
学名
Backhousia citriodora
別名
バックハウシア・キトリオドラ
原産地
オーストラリア

レモンマートルの性質

栽培難易度
普通
耐寒性
やや弱い
耐暑性
強い
耐陰性

時期

植え付け・植え替え
2月 、3月、4月
肥料
4月 、5月、6月、7月、8月、9月、10月
剪定
4月 、5月、6月、7月、8月、9月、10月

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