ヘーベの画像

ヘーベの育て方

  • オオバコ科
  • ヘーベ属

ヘーベの基本情報

ジャンル

庭木・花木

形態

低木

学名

Hebe spp.

別名

トラノオノキ

原産地

南米

ヘーベの性質

栽培難易度

やや難しい

耐寒性

普通

耐暑性

普通

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

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開花

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ヘーベの育て方の画像

ヘーベの育て方

ヘーベは美しい房状の花を咲かせ、鉢植えの園芸用の花としても多く栽培されています。

花色などによって種類は140以上があり、欧米では園芸用として人気があり、広く栽培されています。

今回はそんなヘーベの育て方のポイントについてご紹介します。

基礎情報

日当たり

ヘーベは日当たりを好みますが、直射日光にはそれほど強くありません。

また高温多湿の環境にも弱いため、

夏などの時期は風通しが良く、直射日光の当たらない半日陰や明るい日陰に移動させるといいでしょう。

日照不足になると花つきが悪くなったり、葉が大きく成長しなくなるため、注意しながら管理しましょう。

 

 

置き場所

ヘーベは温度や湿度などには十分に注意して管理する必要があります。

温暖な気候のニュージランドが原産のヘーベは、暑さにも寒さにも特別強い耐性があるわけではなく、

日本の激しい気候環境では弱ってしまうこともあります。

特に夏は高温多湿の環境を避けるため、屋外や室内の風通しの良い場所に置き、

直射日光には当たらないよう日陰などに鉢を移動させて育てるようにしましょう。

また、梅雨の時期など、雨の日が続いた場合は蒸れを防ぐため、

屋内に取り入れて風通しの良い場所に移動した方がいいでしょう。

秋から春のあいだは日当たりの良い場所に移動させます。

冬の寒さには弱く、霜に当たると枯れてしまうこともあるため、基本的に冬のあいだは室内に取り込むといいでしょう。

冬でも5℃以上の気温が保てる暖地やハートブレイカーといった耐寒性が強い品種であれば、

屋外でも冬越えできる場合があります。

季節や気温によって置き場所を変えることができるので、地植えよりも鉢植えでの管理が適しているでしょう。

 

水やり

高い湿度には弱いため、水は与えすぎないようにしましょう。

特に夏の時期は湿度が高くなりやすいので注意する必要があります。

高い湿度は根を腐らせたり痛めてしまう原因になります。

水やりは土の表面が乾いているのを確認してから、与えるようにしましょう。

少しずつ与えるのでなく、1回の水やりはたっぷりと与えます。

鉢の底から水が出てくるまで与えることによって、土のなかの空気や不要な成分を流しだすことができます。

 

 

冬も同じように、土の表面が乾いてから水をしっかりと与えるようにしてください。

目安としては土の表面を指で触ってもそれほど汚れない程度になるまで、乾くのを待ちましょう。

また日が落ちたあとや夜間の水やりは根を痛めやすいので、日中の気温が高いあいだに与えた方がいいでしょう。

 

 

肥料・追肥

開花時期の始まりと終わりである3月と6月頃に、緩効性の化成肥料を置き肥として与えます。

化成肥料以外では固形の油かすなどが適しているでしょう。

すでに葉茎が十分に育っており、花つきだけを良くしたい場合は、チッ素が含まれた肥料の使用を少し控えるといいでしょう。

置き肥ではなく液体肥料を使用する場合は、月2回から3回ほど与えるといいでしょう。

肥料が不足してしまうと花の量が減ったり、花つきが悪くなることもあるので、しっかりと与えるようにしましょう。

 

 

用土

用土は水はけの良いものを使用しましょう。

鉢植えでは赤玉土7、腐葉土3程度で混ぜ合わせたものが適しています。

その他にもピートモスや川砂を混ぜ合わせることなどでも水はけを良くすることができるでしょう。

 

 

植え替え・植え付け・種蒔

植え替えは開花時期が終わったあとの6月から7月に行いましょう。

新しい鉢に移してから真夏を越させるようにします。

生育や状態を悪くしてしまう可能性が高いため、花が咲いているあいだの植え替えはしないようにしてください。

鉢から抜き出したあとは軽く土を落としてから、古い根や傷んだ根を切り取ってから、一回り大きい鉢へ移しましょう。

風通しや生育を良くするためにも、古い葉や伸びすぎた部分を剪定しておくと翌年の花つきも良くなるでしょう。

 

増やし方

ヘーベは挿し木によって増やすことが可能です。

挿し穂は5cm程度のものを用意するといいでしょう。

挿し木の時期としては春頃の3月〜4月が適しています。

温度が10℃前後あれば、安定しやすいでしょう。

葉が多いと栄養や水分が行き渡りにくくなり、しおれやすくなるため、挿し穂の下部分の葉は切り取っておきましょう。

また、用土に挿す前には20分ほど水を吸わせておくといいでしょう。

挿し木を育てる際は、発根促進剤をつけることで成長を早めることができます。

 

病気・害虫

温度などの環境には少し弱いヘーベですが、病気や害虫の面では比較的丈夫な植物となっています。

十分な日照量があり、風通しの良い環境であれば、特に被害を受けやすい病気や害虫はないでしょう。

ただしまったく被害を受けないというわけではなく、

多くの観葉植物と同じようにカイガラムシハダニなどが発生したり、他の植物から移ってくることがあります。

特に夏の高温期などにはコナジラミが発生することもあります。

コナジラミは楕円形の平らな体型で、カイガラムシのように葉の裏などに固着する性質を持っています。

大量に発生すると葉に斑点模様が生じたり、ウイルスを媒介してくることがあるので注意しましょう。

薬剤散布による駆除は可能ですが、

卵やコナジラミがサナギの状態だった場合は効果が出ないことも多いので、複数回に渡る散布が必要になります。

 

 

温度管理

ヘーベは暑さにも寒さにも強くはないため、温度管理には十分に気をつける必要があります。

夏は直射日光を避けつつ風通しの良い涼しい日陰で育てるようにしましょう。

多くの品種では耐寒温度は5℃程度となっており、暖地以外での室外の冬越しは難しいでしょう。

霜に当たってしまったり、気温が0℃を下回る日が続くと枯れてしまうことがほとんどです。

開花温度としては15℃程度が適温となっており、3月から4月頃にかけて花を咲かせます。

 

 

種類・品種

ヘーベはオオバコ科の植物になります。

これは1990年代に提唱されたAPG体系という新しい分類体系でオオバコ科に再編されたことによるもので、

従来の分類ではゴマノハグサ科でした。

現在でも苗などの販売の際には、ヘーベがゴマノハグサ科と紹介されていることもあります。

また、日本では長く伸びる花穂の形状からトラノオノキ(虎の尾の木)という和名もあります。

性状は常緑低木で高さは20〜120cm程度、房状の花を咲かせます。

古くからヨーロッパなどでは観賞用と親しまれてきた花であり、

交配や改良によって様々な花色や模様を持つ園芸品種がつくられており、現在では約140種類ほどに分かれています。

その多くはニュージランドを原産としており、その他にもオーストラリアや南アメリカなど広く分布しています。

園芸品種として多く流通しているのが「グリーンフラッシュ」と呼ばれる品種です。

花色は白く、雪化粧されているような美しい花を咲かせます。

また、温度管理が難しいヘーベですが、グリーンフラッシュは比較的丈夫な品種であるため育てやすいという利点もあります。

その他には斑入りでピンク色の葉を持つ「ハートブレイカー」や、円錐状に赤紫や青紫の花をつける「スペキオサ」などが有名です。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

ヘーベは花は房状の形をしており、花径は7mm前後と小さいですが、

花序が2cmから4cmほど続き、集まるように並んで花を咲かせるのが特徴です。

花の色はグリーンフラッシュのような白色が主流ですが、

薄い青色の花を咲かせる「ディオスミフォリア」や赤色に近い紫やピンク色の花を咲かせる品種もあります。

葉の色は対照的に光沢のある濃い色をしていることが多いため、花の形が浮かび上がるようによく映えてくれます。

開花期間も3月から5月のと3ヶ月間続くため、長く鑑賞を楽しむことができる花です。

 

 

トリビア

花言葉

ヘーベの花言葉としては「青春」や「永遠の命」といった意味があります。

これはヘーベという名前がギリシア神話に登場する「へーべー(英名:hebe)」という女神に由来していることから、

意味が付けられた花言葉とされています。

ヘーベーは古代ギリシアの救世主ヘラクレスの妻であり、青春の女神として知られています。

ヘーベーはもともと、神々に食べ物や飲み物を配る乙女でしたが、

彼女がいなくなると神々が次々と年老いて死んでしまったことから不死や若さの象徴とされています。

女神が由来となっていることや縁起の良い意味を持つことから、贈り物として祝い事などの際に贈られることも多い花です。

 

由来伝承

ヘーベの学名は古代ギリシアの青春の女神「ヘーベー」が由来となっています。

和名の「トラノオノキ(虎の尾の木)」は、花が虎の尻尾のように長く伸びて咲くことから付けられたました。

同じ理由からサンスベリアにも「トラノオ」という和名が付けられていますが、

こちらはヘーベとは違い葉の形が似ていることが由来となっています。

原産国のニュージランドやヨーロッパでは古くから親しまれてきた花であり、アメリカでも園芸用として広く栽培されている植物です。

日本では高温多湿には弱いことから、栽培はあまり普及してきませんでしたが、

グリーンフラッシュやハートブレイカーといった比較的丈夫な品種もあり、夏の管理に注意すれば問題なく育てることができます。

 

 

まとめ

今回は園芸用の花として広く親しまれているヘーベの育て方についてご紹介しました。

低木の植物ですが、サイズもそこまで大きく成長しないため、鉢植えの花として室内でも栽培されることが多いです。

小さな花が集まるようにして枝の先に咲くため、部屋に置けば雰囲気も良くしてくれる美しさがあります。

暑さや寒さには強くなく、日本の夏のような高温多湿の環境を苦手としているため、しっかりと管理して花を咲かせてあげましょう。

品種や色も豊富なので自分の好みに合わせて選ぶことができるのも魅力のひとつです。

ヘーベは少し育てるのが難しいと思われることも多い植物ですが、

グリーンフラッシュなどの丈夫な品種もあるため、ぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか。

 

 

※トップ画像はPhoto by なみさん@GreenSnap

FLORA

FLORA

1985年生まれ。 お花もグリーンも生活の一部。 休日はもっぱらグリーンのあるカフェ巡り。

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