ネジバナの画像

ネジバナの育て方

  • ラン科
  • ネジバナ属
ネジバナの育て方の画像

公園の芝生や河原などの開けた明るい場所に自然に生息している「ネジバナ」。

雑草でありながら、らせん状に小さな花をたくさんつけたその可愛らしいすがたに、目がとまったことがあるのではないでしょうか。

花をじっくりとみると納得なのですが、実はネジバナはラン科の一種です。花の色はピンクから白の濃淡で種類により個体差があります。

山野草としても人気で自生しているので、管理が簡単そうに感じるネジバナですが、いざ自宅で育てようとすると、意外の難しい花でもあります。

以下、ネジバナを育てるポイントをご紹介します。

ネジバナの育てる場所

年間を通して日なたを好みます。半日陰でも育ちますが、茎がひょろっとして花付きも間延びしてしまいます。冬の寒さにもある程度耐えますが、霜が降りると根が弱ってしまうので注意が必要です。

夏の猛暑日が増えていますので、できるなら少し遮光してやると安心ですね。

ネジバナの水やり

開花が梅雨時期ですので、地植えで根が安定していれば基本は雨任せで大丈夫です。雨が降らない場合は1日1回は水をやりましょう。冬場も土の表面が乾いたら、たっぷりと水をやります。冬場は乾き気味で管理する作物が多いので、同様に管理していると枯れてしまうことがあるので気を付けます。

鉢植えの場合は、乾燥に注意が必要です。1日1回の水やりでも土が乾くようなら、2重鉢にしたり、受け皿に砂利などを敷き、水が切れないようにみてやります。

いずれも水切れしないように管理することが重要なポイントです。特につぼみが上がって来る頃~開花時期はしっかりと水をやりましょう。1日で花が下をむいてしまいます。

肥料

生育状態をみて必要であれば、開花の前(4~5月頃)、強い日差しが落ち着いた10月頃、緩効性肥料を少量まきます。

ただ肥料が多いと大きく育ちすぎるので、ちゃんと生育しているようなら、無肥料で育てましょう。

用土

普通に売られている培養土で大丈夫です。赤玉土小粒などでも育ちますが、水切れがよくなるので乾燥しないようにしましょう。その他、水ごけ単用でも育ちます。

病害虫

病気はまれですが、葉がゆがんだり、まだら模様が浮き出てくることがあります。治すことはできないので、株ごと処分します。

春先に新芽をナメクジ、カタツムリに食べられてしまうことがあります。またアブラムシが新芽や花穂に発生することもあります。

鉢裏、根本、穂先などよく観察し、見つけ次第、駆除、薬剤散布して駆除します。アブラムシなどからウイルス感染することもあるので見逃さないようにしましょう。

ネジバナの植え付け・植え替え

春か秋頃に植え替えを行います。花が小さいので、やや詰め気味に群生させるように仕立てると、見栄えがします。その際は浅い鉢を使い、鉢底石は水はけのよいものにします。植え替えるときは根の乾燥に気を付け、太い根を傷つけないように注意します。

自生しているネジバナは、芝やその他の山野草と共生していることが多いです。そのためかネジバナ単植で育てるよりも他の植物と寄せ植えにしたほうがうまく育つような気がします。特に芝と共生しているネジバナはイキイキと可憐な花を咲かせていますので、はじめてネジバナを育ててみる際は、芝との寄せ植えをおすすめします。

ネジバナの増やし方

株分けと種マキで増やすことができます。

株分けは夏が終わった9月頃、新芽を1~3本付けて茎を5本目安で株分けします。その際ハサミなどは使わず、自然に分かれているところを軽く引っ張るようにして分けます。

種は7月~8月、花が終わった果実が黄色くなってくると間もなくはじけて種が出てきます。種を採取して増やしたい場合は、果実が黄色みを帯びてきたら、花茎ごと採取し、紙袋などに入れておくと翌日くらいにははじけて種が出てきています。

ネジバナは開花してから種がはじけるまでがとても早く、気づいたら種が飛散していた、ということがよくあります。たいていは開花後1か月以内に種が飛散するようです。種を確実に採取するには、はじける前に採取しましょう。でてきた種はすぐに親株の根本周辺に巻くと発芽しやすいです。

ネジバナの手入れ

水切れさせないこと、増やしたい場合は種がはじける前に採取してすぐにまくこと、がネジバナを育てる際の主なポイントとなります。

ネジバナの根はラン科のそれと同様に、ずんぐりとしたさつま芋のような短い根をはります。先に書いたように芝などとの相性が良いのは、ネジバナの根のまわりに細かい芝の根がはることで保水力が保たれることが考えられます。水切れにじゅうぶん注意して育ててみてくださいね。

ネジバナの花言葉

ネジバナの花言葉は「思慕」(しぼ)。相手を想い、恋焦がれる という意味です。

可憐で花の命の短いネジバナをうまく言い表していますね。

この花言葉のいわれはとても古く、奈良時代、万葉集の中にネジバナについて詠まれた和歌があるといわれています。

「芝付きの みうらさきなる根都古(ねつこ)草 逢ひ見ずあらば 吾 恋ひめやも」

ねつこ草がネジバナです。ネジバナの様子を、「あなたに逢うことがなければ、こんなにも恋に苦しむこともなかったろうに」と詠っています。

恋焦がれる気持ちを、小さくねじれながら懸命に咲くネジバナと重ねる、古人の感覚の繊細さを感じます。当時咲いていたネジバナの子孫たちを、今目にしていると思うと感慨深いですね。

まとめ

雑草でありながら、その可愛らしさに人気のあるネジバナの育て方を紹介しました。

ネジの巻く方向や巻き方、花の付き方、色味など同一種であっても少しずつ個体差があり、まったく同じものはないそうです。

いざ育てるとなると少し難しいネジバナですが、水切れさせないポイントをおさえて、自分だけのネジバナを咲かせてみるのも楽しいのではないでしょうか。

※トップ画像はkobametal55さん@GreenSnap

ネジバナの基本情報

ジャンル
草花
形態
多年草
学名
別名
モジズリ,ネジリバナ,ヨジリンボウ
原産地
日本〜豪州

ネジバナの性質

栽培難易度
普通
耐寒性
強い
耐暑性
強い
耐陰性

時期

種まき
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
植え付け・植え替え
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
肥料
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
開花
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12

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