水芭蕉(ミズバショウ)の育て方|育てる場所や植え付け、植え替えの時期は?

  • サトイモ科

春~夏の季節に咲く水芭蕉(ミズバショウ)は、尾瀬などの湿原で観賞出来る植物です。日本では昔から歌や俳句などに水芭蕉が登場して、夏の季節が感じられる花としても知られています。湿原や沼地などで多くみられる種類の植物ですが、ご自宅でも栽培することが出来ます。今回は、水芭蕉の育て方についてご紹介していきます。

水芭蕉ってどんな花?

水芭蕉は山地などの湿原に咲く湿生植物として知られ、涼しい水辺を好みます。低地であれば4月~5月頃、高地では6月~7月頃に見頃を迎えます。

サトイモ科ミズバショウ属の植物で、花に見える仏炎苞(ぶつえんほう)という白い部分は葉が変形した部分です。中央にある円柱の部分は花序(かじょ)と呼ばれ、紫陽花などに見られる花の集合体です。葉の高さは約15cm~80cmで、主な原産地はロシアのシベリア東部からサハリンなどです。

水芭蕉は日本では「夏の思い出」の歌などが有名で夏のイメージがある花ですが、尾瀬などでは実際の開花時期は5月頃です。

水芭蕉の育て方:育てる場所

水芭蕉は、湿地などジメジメした場所を好む植物です。園芸品種ではないため他の花と比べると水芭蕉の栽培は簡単というわけではありませんが、水芭蕉が好む条件を整えてあげることで綺麗な水芭蕉の花を咲かすことが出来ます。水芭蕉をご自宅で育てる場合は、乾燥する環境を避けてあまり日が当たらない日陰が多い場所で育てましょう。

ただし、水芭蕉が育つためにはある程度の日光の量も必要なので、一日中日陰の場所は避けるようにしましょう。水芭蕉は、日本では北海道や高冷地を中心に生息する植物です。そのため、冬の寒さには耐久力がありますが、湿気がある夏の暑さは苦手です。特に、夏の時期は気温が30度を超えない場所で育てるようにしましょう。

水芭蕉の育て方:水やり

湿原や沼地などに咲く水芭蕉は一年中水に浸っていることが条件なので、ご自宅で育てる場合は水鉢や湿った用土などで育ててあげましょう。水芭蕉を育てるために必要な水の量は、土が水に浸る程度が目安です。

水鉢の中には水がありますか、水は自然と蒸発していくので水鉢には常に水がある状態を保つようにしましょう。また、鮮度の良い水であることも重要なので、流水を使用したりこまめに水やりをしてあげましょう。水芭蕉に最適な水温は、約20度~28度です。

水芭蕉の育て方:用土

水芭蕉を育てるための用土は、田んぼなどで使用する保湿力がある土をおすすめします。保湿力がある土が準備出来ない場合は、一般的な土に保水性のある水苔を使用すると効果があります。また、ご自宅の庭に池があれば、水芭蕉が育つ好条件の池の畔や、水鉢などで育てる方法もあります。水芭蕉を育てる条件としては、用土の質などよりも土が水に浸っていることの方が重要なので、土にこだわらなくでも大丈夫です。

水芭蕉の育て方:肥料

水芭蕉に肥料を使用する場合は、緩効性のある化成肥料や発酵した油粕などが最適です。化成肥料は即効性があり肥料成分の割合が高いため利便性がある肥料ですが、過剰に使用すると植物が育たなくなります。

そのため、化成肥料を使用する場合は与えすぎないよう気を付けるようにしましょう。頻度としては3~6週間ごとに1度、3月~9月までの間に肥料を与えましょう。

水芭蕉の育て方:植え付け・植え替え

水芭蕉の植え付けと植え替えの時期は、3月~4月頃がベストシーズンです。植え付けや植え替えをする時は、水芭蕉の根鉢を崩さないように作業しましょう。基本的に植え替えは2年~3年に1度ですが、水芭蕉を綺麗に咲かせるためには定期的に植え替えをしてあげることも大切です。

水芭蕉の育て方:手入れ

水芭蕉を綺麗に咲かせるためには、常に環境を整えてあげることが大切です。水芭蕉には、一年を通して土が湿る程度の水の量が常に必要です。水芭蕉は秋~冬の季節には葉が枯れるので、枯れた葉や花がら、そして雑草などを抜いてこまめに手入れをしてあげましょう。

また、冬は地域によっては水が凍る可能性があります。水芭蕉は通年水が必要な植物なので、水を凍らせないよう注意しましょう。

水芭蕉の育て方:増やし方

2年~3年育てた水芭蕉の株が増えていれば、株分けして増やすと良いでしょう。また、このタイミングで新しい用土に変えてあげると水芭蕉が長持ちします。

その他には、種まきして増やす方法もあります。種が収穫出来るのは6月~7月頃で、水芭蕉の種は花から直接採取します。水に水芭蕉の種を浮かべていると発芽するので、発芽してから1~2週間程で葉が生えてきたら1本ずつ鉢や土などに移して育てましょう。なかなか発芽しない場合は、現在の場所よりも日陰の環境に移してあげると良いでしょう。

水芭蕉の育て方:注意する害虫・病気

水芭蕉がかかる特別な害虫や病気などは特にありませんが、水芭蕉の葉の部分などにはシュウ酸カルシウムが含まれています。シュウ酸カルシウムが人間の皮膚に付着することによって、肌のかぶれや水ぶくれなどの症状を引き起こすことがあります。

さらに、葉などの汁を口に入れると下痢や嘔吐などを引き起こすことがあるので、水芭蕉を触る時は注意するようにしましょう。

水芭蕉の花言葉

水芭蕉といえば、「夏の思い出」という尾瀬に咲く水芭蕉を歌った歌がとても有名です。水芭蕉の花言葉は2つあり、一つが「美しい思い出」で夏の思い出の歌が由来と伝えられています。

もう一つは、「変わらぬ美しさ」という花言葉があります。水芭蕉が咲く北海道では雪解けの時期が4月頃なので、湿地などの雪解け水に咲く綺麗な水芭蕉を表現していると言われています。

水芭蕉を育ててみよう

湿原などにひっそりと咲く水芭蕉を見ると、初夏の時期を感じます。尾瀬などの湿原に行って観賞することも出来ますが、今回ご紹介したように水芭蕉はご自宅で栽培することも出来ます。水芭蕉は数年かけて咲く花ですが、手をかけた分綺麗に咲いた時はとても感動します!

また、最初は好条件の環境を作るためにある程度の時間が必要ですが、慣れてしまえば水芭蕉の栽培はそこまで難しくありません。興味があれば、是非ともご自宅で水芭蕉を育てることをおすすめします!

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ミズバショウの基本情報

ジャンル
草花
形態
多年草
学名
Lysichiton camtschatcensis Schott
別名
水芭蕉,芭蕉,ベコノシタ,ウシノクチヤ
原産地
日本本州北部,東アジア

ミズバショウの性質

栽培難易度
普通
耐寒性
やや強い
耐暑性
やや弱い
耐陰性
あり

時期

種まき
6月 、7月
植え付け・植え替え
3月 、4月
肥料
3月 、4月、5月、6月、7月、8月、9月
開花
4月 、5月、6月、7月

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