センペルビウムの画像

センペルビウムの育て方

  • ベンケイソウ科
  • センペルビウム属

センペルビウムの基本情報

ジャンル

多肉植物

形態

多年草

学名

Sempervivum

別名

センペルビブム

原産地

ヨーロッパ~中東、ロシア、アフリカ北西部

センペルビウムの性質

栽培難易度

普通

耐寒性

強い

耐暑性

やや弱い

耐陰性

時期

水やり

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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センペルビウムの育て方の画像

センペルビウムはとても耐寒性の高い多肉植物です。

葉はロゼット状で、株からランナー(匍匐茎)が伸びて群生します。冬には赤黒く紅葉し始め、春には固有の色に染まります。

40もの原種があり、品種によって様々な発色、生育の過程が楽しめます。

基礎情報

日当たり

センペルビウムは日当たりのよい環境が適しています。

センペルビウムの生育期は春と秋なので、その時期は率先して日に当てるようにします。

しかし、センペルビウムは高温多湿に弱く、夏は長時間日光の下に置いておくと鉢内が蒸れてしまう恐れがあります。

なので、夏等鉢内が高温になる可能性がある時はベランダ等明るく風通しのよい日陰に移動させます。

こうする事で鉢内の湿度を下げ、乾燥した状態を保つことが出来ます。

センペルビウムは多湿による根腐れで枯れる可能性が非常に高いので、特に日本の夏季(梅雨等)はしっかりと土を乾燥させておきます。

センペルビウムにちゃんと日光を当てないで育てると、葉っぱがだらんと垂れたり、株が地面に這いつくばり葉色が悪くなる等元気のない姿になってしまいます。

センペルビウムを室内で育てる事は原則として不向きなので、元気な姿を保持する為に日光を当てる事はとても大事です。

センペルビウムは、肥料や化学物質等の多く含まれた薬剤を使用しなくても、自然の力で元気に成長します。

夏の暑さも冬の寒さにも強いですから、夏季の高温多湿にだけ気を配ってしっかりと日光浴させてあげて下さい。

 

置き場所

高温多湿に弱く、日光に当てる事で元気になるので風通しが良く日当たりの良い場所に置くといいでしょう。

明るい日陰でも充分に育ちますが、出来るだけ日光に当ててあげると元気に育ちます。

年中屋外で育てる事が可能ですが、高温多湿を避ける為に梅雨等の長雨に晒す事は避けましょう。

乾燥には強いので、常に風が通り湿度の低いカラッとした環境づくりが大事です。

庭等に地植えする場合は、水はけのよい土を使用します。

耐寒性が高いですから、冬は霜や雪を被っても枯れる事は無いので屋外に置いていて大丈夫です。

正確にはー5℃までは耐える事が出来ます。

 

水やり

夏は休眠期にあたりますので、水やりは控えめにします。

頻度としては表土が乾いてから2、3日が経過してからたくさん水をあげます。

センペルビウムが枯れる原因の多くが「水のやりすぎ」ですから、水をたくさんあげないと枯れるという事はありません。

必要最低限の水で十分成長します。

葉に元気が無くなった時に水をあげる感覚でも問題は無いので、適宜乾燥させながら水をあげる事を心がけて下さい。

梅雨明け~夏までに土が湿っぽいと根腐れを引き起こしますので、梅雨時期から夏にかけては雨に当てず水やりも控えます。

センペルビウムは水をあげ続けて保水する事より、断水して乾燥させる方が耐性がありますので、高温多湿に陥りやすい夏場は「水をあげない」事が何より重要になってきます。

極端な話ですが、育成期である春と秋以外はこまめに水をあげなくても構いません。

冬も同じく休眠期にあたりますので、基本的に水やりは控えます。

頻度としては表土が乾いてから2、3日が経過してからたくさん水をあげます。

夏は多湿になりやすく気候的に乾燥しにくいので日頃から断水を心がけますが、冬は乾燥しているので夏ほど水を避けなくてもいいです。

繰り返しますが、センペルビウムは「水のあげすぎ」で枯れてしまう事が大半です。

なので、乾かしすぎで少し葉の調子が悪くなる事はあってもそのまま枯れるという事はありません。

土を乾燥させた上で、水をやればじきに回復します。耐寒性が高いので、雪や霜が降りても平気です。

常に鉢内を湿らせたりしなければ簡単に枯れる事は無いので、夏と同じく適度に土を乾かしつつ水をあげます。

休眠期にあたる時期なので、水をあげる際にもきちんと乾燥させる事を念頭に置きましょう。

 

肥料・追肥

生育期の春と秋に緩効性肥料を少し加えるか、液体肥料を薄めて使ってもいいですが基本的に肥料は必要ではありません

液体肥料を加える場合は、月1回程度で十分です。

肥料をあげないと枯れるという事はありませんので、日光と適度な水分を確保出来ていれば早急に必要なものではありません。

肥料には大きく分けて「緩効性」と「遅効性」と「速効性」とがありますが、センペルビウムに使われる「緩効性肥料」は効果が長くじっくりと続くもので、「遅効性肥料」は作物に作用するまで長い時間がかかります。

その多くが有機物である事が多いです。

それに対して「速効性肥料」は水に良く溶けて、更に効果がすぐに現われるものであり遅効性肥料の様な有機物ではなく化学物質等の無機物を使用した物が多いです。

センペルビウムは日光や適切な温度管理によって、適切に成長しますのでこうした化合物を多く含んだ栄養剤を与える事は好ましくありません。

 

用土

多湿を避ける目的で、水はけのよい土を選ぶと良いです。

多肉植物専用の土を使うか、「赤玉土3・鹿沼土3・ココピート2・川砂2」の割合で配合すると良いです。

用土に関しても絶対に水はけのよいものでなくても、育ちますが水はけのよい土が用意出来るならそれが最適です。

市販の多肉植物専用の土や花、野菜の土の中で水はけのよい土の成分は「くん炭、バーミキュライト、パーライト、軽石小粒」等が挙げられます。

その中でもくん炭は水はけの他にも保水性や通気性を高める効果があり、およそ680倍の水を吸いこむ働きがあります。

表面には空気が通る穴があり、通気性にも優れ水はけを良くする作用があります。

こうして土に配合されている成分によって土の持つ性質も変わってきますので、市販のものを買う際にも土の成分を知っておくと更に良いでしょう。

中でも、市販の土と混ぜる鹿沼土は「水はけの良い、酸性の土」を指します。

鹿沼土は肥料分がほぼ無く、雑菌が少ない上にさし木に利用されます。

そして、土の乾燥具合が一目で分かるので、水やりのタイミング等を把握しやすいです。

しかし、鹿沼土は園芸の経験が十分でなければ中々手が出ない土です。

基本的には市販で販売されている培養土で十分です。

 

植え替え・植え付け・種蒔

植え替えは頻繁でなくても構いません。土に元気が無くなって悪くなってきたら行います。

タイミングとしては2、3年に1回。春と秋の生育期ならばいつでも良いですが、育成期の手前か初め頃が良いでしょう。

植え付けで準備する土は水はけの良いものを選びます。

自分で配合した土を使うか、市販の花と野菜の土に鹿沼土を加えて水はけを良くします。

複雑で分かりにくい場合は多肉植物専用の土がありますので、それを使うのも良いでしょう。

群生した株は株分けをし、茎が伸びた株は剪定やさし木で手入れをします。

また、原種であれば種蒔で増やしていく事が出来ます。種蒔に適した時期は同じく生育期の春と秋が望ましいです。

 

増やし方

センペルビウムを増やす時は主に株分けを行います。群生して増えた株を植え替える時の株分けで増やしていきます。

土が乾いている時に株分けを行うのが良いです。梅雨入りまでの春が株分けの最適な期間です。

根が出た子株を切り分けて、新しい土に植えます。株分けを行う際は、茎をカットします。

鉢から抜いて土を取ると、根茎がありますのでこれを切ります。根っこが付いている部分に分けて切っていきます。

それからしばらく乾燥させてから土に植えます。

ランナー(茎)でも株分けをする場合子株が増えていきますので、これもまた先端を切り落します。

切り落としたランナーは新しい土に植えて、水は数日放置して後たくさん与えます。

子株を外す場合の株分けは、株を鉢からそっと取り出して崩さない様に分けます。

手作業で外れない場合は、ハサミを使って切り落とします。

整理した根っこは古いものと新しいものと分けて、新しいものは残しておきましょう。

そうして分けた後に土を足していきます。同じく、しばらく株を放置した後に水をたっぷり与えます。

株分けした後の株は風通しが良く、日の当たる日陰で管理します。

さし芽(さし木)をする際は成長期である春か秋がオススメです。

伸びたランナー(茎)の先に出来た子株を切り落とした芽からさし芽をします。種蒔を行う際も、成長期の春と秋に行います。

 

病気・害虫

注意したい病害虫はカイガラムシ、アブラムシ、ハダニ等が該当します。

花芽や新芽等の繊細な部分はダメージを受けやすいので、センペルビウムがまだ若い頃はこうした病害虫が付いていないか注意してあげる必要があります。

カイガラムシは幼虫の段階であれば農薬や殺虫剤が良く効きますので、早い段階で予防しておくと安心です。

薬剤で駆除出来なかった場合は、歯ブラシ等でこすり落とします

また、テントウムシや寄生蜂はアブラムシやカイガラムシを一掃してくれますので、植物の負担を軽くするにはこういった手段を取るのも良いでしょう。

成虫になってしまった病害虫は農薬等が効かない場合があります。

その際は歯ブラシ等を使って擦り落としていきます。

大量に発生した場合は葉っぱごと処分する事も念頭に入れておきましょう。

アブラムシは春になると非常に多く発生しますので、予め用意をしておくと良いです。

葉っぱが白っぽくなった場合はハダニが原因である事が考えられます。

ハダニは葉の裏や表面から植物の汁を吸います。そうすると、その部分の葉緑素が抜ける事で発生します。

大抵は葉が白くなり始めてから発覚する場合が多いですので、事前に予防するのは難しいと言えるでしょう。

予防には植物を常に元気に育てる事が1番だとされています。

アブラムシ用の殺虫剤は効かない場合が多く、落ちなかったハダニは擦って落とすか農薬を使用します。

天敵となるケシハネカクシに任せても良いです。

 

管理温度

基本的に屋外で管理します。

日光で健やかに成長し、高山の冷えた場所に生息する多肉植物なので耐寒性もあり丈夫な種類です。

冬の雪や霜にも負けませんが、高温多湿に弱いので梅雨時や夏は特に鉢内を常温に保ち、風通しのよい場所で管理します。

温度の管理をしっかりしておけば、日差しや冷え込みで簡単に枯れる事は滅多にないのでセンペルビウムの弱い所をしっかり把握しておく事が大事です。

 

種類・品種

美しい紅葉やロゼット状の葉が多くの人達から愛され、様々な種類の品種が作られています。

代表的なものはロゼットが綿密な白い糸で覆われものは「巻絹」と言い和名を「クモノスバンダイソウ」と言います。

センペルビウムの中では大ぶりで数も少ないですが1株1株が大きく成長し、茶紫色の上品な葉を持つ「コンラン」や紅褐色の葉を持つ子株が群生する「ブロンコ」、葉に短い毛が生えており、

その名の通りやわらかい印象の「ソフトライン」、テクトラム系の棒状の葉が特徴的な「百恵」、年中を通して薄紫色の色彩が楽しめる中型品種の「ライラック・タイム」、株全体が白い毛で覆われていて、

ころころとした株が群生する様子が可愛らしい「ガゼル」、オリーブ色の葉と赤い紅葉の対比に目を奪われる「ブラッド・ティップ」等々、形も色も多種多様です。

これらのセンペルビウムの品種はヨーロッパやアメリカで、古くから園芸品種として知られています。

それらは今や数千にわたっています。栽培難易度も様々で、長い間親しみ育てる事が出来る品種です。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

センペルビウムの花は2~7月頃に花茎が生長して花が咲きます。

薄桃色の花を複数咲かせ、期間は最大で2ヶ月と長く楽しむことが出来ます。

暖かくなり始める時期に開花するので、厳しい冬を乗り越えたセンペルビウムの違った一面を垣間見る事が出来ます。

 

トリビア

風水

センペルビウムは品種等によって色や形が全く違うので、花の色等で決まった風水はありませんが多肉植物と言う点だけ見れば、玄関や寝室等の室内に置くと良いです。

しかし、日光を好む植物なので室内でも窓際等に置くと良いでしょう。

 

由来伝承

センペルビウムはラテン語の「永遠に」(semper)、「生きている」(vivus)と言う語に由来しています。

これらはセンペルビウムの生命力に由来しており、夏の猛暑と冬の冷寒を耐えしのぐ頑丈な耐久力に由来しています。

和名を「蜘蛛の巣万代草(クモノスバンダイソウ)」、「万代草(バンダイソウ)」と言い、万代と言う言葉は「永遠」と言う意味が込められています。

気温が下がって寒さにあたると、紅葉する為カラーリーフプラントとも呼ばれます。

 

まとめ

夏の暑さと冬の寒さの両方に耐え、品種によって様々な表情を見せてくれるセンペルビウムの育て方についてご紹介しました。

 

 

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