ヤマアジサイの画像

ヤマアジサイの育て方

  • アジサイ科
  • ヒドランゲア属

ヤマアジサイの基本情報

ジャンル

庭木・花木

形態

低木

学名

Hydrangea serrata

別名

原産地

日本

ヤマアジサイの性質

栽培難易度

やや易しい

耐寒性

やや強い

耐暑性

普通

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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ヤマアジサイの育て方の画像

ヤマアジサイの育て方

どんより気分に陥りやすい梅雨の時期は、街の色彩も全体的に暗い雰囲気になってしまいます。

しとしと雨の向こうに紫のアジサイを見つけると、少しだけ心が和らぎます。

アジサイの仲間でも、小ぶりになるヤマアジサイの育て方を紹介します。

基礎情報

日当たり

じめじめじとじとした場所って居心地は悪いし、陰湿な雰囲気で気分も落ち込むし、今にも幽霊が出てきそうだったりして、嫌だってなりますよね。

実はこんな所が、ヤマアジサイは好きだったりします。ヤマアジサイは別名「サワアジサイ」とも呼ばれ、湿気のある場所や沢沿いの水辺に自生しています。

なので日当たりは半日陰か、明るい日陰がよいです。

直射日光が当たる日当たりの良い場所だと、夏などは葉焼けを起こす可能性が高くなるので、日陰に近い所を選びましょう。

少々日当たりが悪くても、花つきもそれほど悪くなりにくいので、生育にはあまり影響を及ぼしません。

ただ、植物は植物なので、できれば午前中のやわらかい光が入ってくるような半日陰の場所が良好です。

 

置き場所

ヤマアジサイを育てるならば、鉢植えにするより庭植えや地植えがおすすめです。

もちろん鉢植えだと小さく育てられるのでよいですが、湿り気のある肥沃な場所に地植えすると、生育がよりよくなります。

強い西日が差し込むと、乾燥しやすくなるので、できれば庭でも東向きの所に植え付けてください。

鉢植えにするならば、風通しのよいところで半日陰の場所に置きましょう。

鉢の素材も素焼きのものよりは、プラスチックか駄温鉢が適しています。

素焼きだと通気性がよすぎるので、乾燥しやすくなります。

しかし、プラスチックは保湿力がありますが、ヤマアジサイの風情を活かしにくいので、

できれば駄温鉢や漆黒性の盆栽鉢に植え付けると風情を活かすことができます。

 

水やり

ヤマアジサイの自生場所が水辺に近い所や、湿気のある場所なので、夏場は特に水切れがないように注意しましょう。

太陽の光で土がすぐに乾燥するようであれば、十分に水を与えてください。

水を好みます。乾燥すると、途端にしおしおと元気がなくなってしおれてしまいます。

花つきをよくするために、夏場は1日に3回ほど土の乾き具合をみて、乾いていたらあげるといったようにしてみましょう。

冬場の水やりは、夏ほど蒸発が早いわけではないので、1日のうち朝と夕方と様子をみて、土の表面が乾いていたら水をあげるといったようにしましょう。

冬場は空気が乾燥しやすいので、葉水などで湿った環境を作ってあげてもよいです。

夏も冬も、どちらの季節も水切れがないように心がけましょう。

 

肥料・追肥

お礼肥料を与えてください。

梅雨の時期に花を咲かせるので、梅雨が過ぎたあたりの花が咲き終わった後に肥料を与えるのがよいです。

そうすることで、開花に使ったエネルギーがチャージされます。

すると8月頃に花芽が出てきます。花が咲いている時期は液体肥料などを1週間に1回程度与えると、花つきがよくなります。

冬などの活動低迷期は、油かすなどの固形肥料を追肥するといいでしょう。

 

用土

一般的に市販されている培養土で大丈夫です。

アジサイの特徴として、土のpHが酸性かアルカリ性かによって、花の色に影響を与えることがあります。

セイヨウアジサイなどは土のpHに作用されず、酸性でもアルカリ性でも花の色に変化はあまりみられません。

ところが、ヤマアジサイは土中のpH濃度に作用されやすいので、好みの色があるならば、土中の濃度を調節してみてもいいでしょう。

酸性に偏ると青みかかり、アルカリ性だと赤みがかかります。

紫や赤に近い色を咲かせたいのであれば、土の酸性化を防ぎましょう。

方法としては、石灰を根本にまいたり、水やりの水を水道水からアルカリ性のものに変更したりすると、

アルミニウムイオンが根から吸収されにくいので、赤色になりやすくなります。

上級テクニックになりますが、咲かせたい色になるよう、用土作りにこだわるのもいいかもしれません。

培養土に含まれている化合物をみて、足し合わせたり混ぜたりして、酸性やアルカリ性に近いものにすると、化学の知識も身につきますね。

 

植え替え・植え付け・種蒔

植え付けは鉢よりも庭植えをおすすめします。

ヤマアジサイの土から上の地上部が大きくなりやすいので、どの大きさの鉢に入れているかにもよりますが、鉢だと土の体積がそれ以上増えません。

すると水切れが起こりやすくなります。となると、水やりの手間がかかります。

その分庭植えだと、その手間がかかりません。また庭植えだと大きな鉢に植え替える手間も省けますし、自然の降雨に任せられる部分もあります。

ヤマアジサイは水を好むので、あらかじめ鉢の土の体積が決まっているようであれば、水切れの心配が常につきまといます。

植え替えをするならば特に決まった時期はありません。そして、植え替えよりも大切なのが剪定です。

剪定は花が咲く前の7月頃までに済ませておくことが大切です。

8月以降に行うと、来年の花が咲く花芽まで切り落とすことになるので、できれば夏までに済ませておくことです。

 

増やし方

挿し木と株分けで増やせます。

剪定で切り取った枝から増やすことができるので、夏が来る前に剪定し、6月頃に夏ざしするといいでしょう。

株分けは、あまり小さくなりすぎると親株も切り取った株もだめになるので、あまり小分けしすぎないほうがよいです。

 

病気・害虫

生育期である春から初夏にかけて、アブラムシ、オオミノガ、カイガラムシが発生しやすいです。

オオミノガはみのむしとして知られている虫です。ミノに隠れて葉や樹皮を食い荒らします。見つけ次第捕殺するようにしましょう。

 

管理温度

原産地は日本なので、日本の気候に適しています。

自生地が本州福島より南になるので、それより北上で育てるのであれば寒さ対策が必要になります。

 

種類・品種

ヤマアジサイの種類として「アマチャ」「シチダンカ」「アマギアマチャ」「マイコアジサイ」などがあります。

変種である「アマチャ(甘茶)」は4月8日の釈迦の誕生日を祝う花祭り、灌仏会(かんぶつえ)に、甘露として用いられます。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

ヤマアジサイの花は、中央にある小さなつぶつぶが主な花になり、外側で咲いているぱっと咲いている花は装飾花になります。

男性が好んでヤマアジサイを育てる傾向があるそうで、飾らない控えめな花姿に惹かれるのかもしれませんね。

 

トリビア

花言葉

アジサイの花言葉には浮気を連想させるような「移り気」や「耐える愛」といった言葉があります。

これはアジサイの花が、土中のph濃度によって同じ個体なのに花の色を変えることから、その意味がついたとされます。

しかし、ヤマアジサイには「乙女の愛」や「切実な愛」という、一途な花言葉があります。

どちらの顔も持っているので、プレゼントで贈る場合はちゃんとどの花言葉を込めて贈ったか明確にしておかないと、後々面倒なことになりそうですね。

 

由来伝承

「 言問はぬ木すら紫陽花、諸弟らが練りのむらとにあざむかえけり」という、大伴家持が贈った詩が万葉集にあるように、

すでに奈良時代にアジサイの花は用いられ、故人に詠まれていました。

アジサイは「紫陽花」と書きますが、これは中国の別の花と混同されたようで、紫陽花はもともと日本固有の植物になります。

したがって、「集真藍(あずさい)」という紫が集まったものという意味の読み方が訛って、アジサイになった説がもっとも有力です。

そして、山や木陰にある林によく自生していた種なので、頭に「ヤマ」がつき「ヤマアジサイ」と呼ばれるようになりました。

 

まとめ

今回はヤマアジサイの育て方を紹介しました。控えめであっても存在感のあるヤマアジサイは、日本の梅雨によくあった花です。

雨の時期にどんよりしないよう、ヤマアジサイを植えて育ててみましょう。

takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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