
別名ハナスベリヒユとも呼ばれるポーチュラカは、マツバボタンの仲間で、葉は多肉質で茎は地面を覆うように広がります。一重や八重の色鮮やかな花を咲かせ、絞り咲きや斑入りの葉種もあります。
ポーチュラカは1日花ですので、朝咲いて夕方には閉じ、曇りや雨の日は閉じたまま咲きません。
鉢花としてもかわいいのですが、地を這うように伸びるという特徴から、グランドカバーとしてもおすすめです。
ここでは、そんなポーチュラカの育て方をご紹介します。
ポーチュラカの日当たり
ポーチュラカは夏の暑い日差しの下でも鮮やかな花を咲かせる、とても暑さに強い花です。しかし、逆に寒さには弱いので、冬は日当たりが良く暖かい室内に置きます。
多年草ではありますが非耐寒性なので冬を越すのが難しく、霜がつくとすぐに枯れてしまい、庭植えでは1年草として扱われています。
ポーチュラカの水やり
鉢植えの場合は風通しのよい戸外に置いて、鉢土がよく乾いてからたっぷりと水やりをしましょう。しかし、過湿には弱く根腐れを起こしてしまいますので、水やりのしすぎには注意が必要です。
庭植えの場合は特に水やりはしなくても大丈夫です。
肥料
鉢植えの場合は、植え付けるときに緩効性の化成肥料を土に混ぜ込んでおきます。あとは月1回程度、1000倍液肥を与えればOKです。
庭植えの場合には肥料は必要ありません。
用土
ポーチュラカには、水はけがよくて肥料もちのよい土が適しています。
赤玉土:腐葉土:パーライト=5:2:3の混合土が最適です。
ポーチュラカの植え付け・植え替え
5~7月頃にバーミキュライトまたはパーライト単用の用土に挿し木をし、たっぷりと水をやったら数日間日陰に置きます。
10日ほどで発根するので、今度は4号または5号鉢に植え替えます。植え替えてから40~50日後には充分鑑賞できるようになるでしょう。
病害虫駆除
ポーチュラカには病気も害虫もほとんどなくて、初心者でも育てやすいのですが、水やりをしすぎて過湿になってしまうとアブラムシが付くことがあります。
そんなときは、みつけたらすぐに薬剤を散布してアブラムシを駆除しましょう。
ポーチュラカの増やし方
ポーチュラカは、挿し木で増やすのが一般的です。挿し木をするのは5月から7月頃が適しています。
枝先を5センチ程度に切り、葉っぱを5枚程度残して下の葉を取ったら、1~2センチの深さに挿します。
水をやって数日間日陰に置くと10日ほどで発根するので、4号または5号鉢に植え替えればOKです。
お手入れ・越冬
花が少なくなったら切り戻しをします。そうすると、2週間程度でまた花がたくさん咲いて見た目が良くなります。1~2ヶ月に1回程度剪定をするときれいな見た目をキープできますよ。
鉢花の場合は、冬の間、日当たりが良く暖かい室内に置くことで越冬が可能です。
越冬株については、4月から5月の頃に切り戻しをして、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。
ポーチュラカの花言葉
ポーチュラカの花言葉は「無邪気」「いつも元気」
花言葉のとおり、ポーチュラカは夏の暑い日差しの下でも元気にたくさんの花を咲かせてくれます。
ポーチュラカの種類・品種
ポーチュラカは品種改良されていて、色とりどりのたくさんの種類の花があります。どのような品種があるのか、代表的なものをピックアップしてご紹介しますね。
ポーチュラカ フェリーチェ
フェリーチェという名前からも想像できますが、こちらはイタリア生まれのポーチュラカで、フェリーチェはイタリア語で「幸せな」という意味です。
ストライプの模様が入った大ぶりの花が特徴的で目を惹きますね。
八重咲きポーチュラカ
ポーチュラカがマツバボタンの仲間だったということを思い出させてくれるのが、こちらの「八重咲きポーチュラカ」なのではないでしょうか。
一重咲きのポーチュラカも可愛らしいですが、ややボリューム感のある八重咲きもステキですね。
まとめ
今回はポーチュラカの育て方や植え付け・植え替え、増やし方などについてご紹介しました。
ポーチュラカはとにかく暑さに強く、真夏でも色鮮やかな花をたくさん咲かせてくれます。その分、寒さには弱いのですが、鉢花なら日当たりの良い室内に置けば越冬も可能です。
日当たりの良い場所においてさえおけば育てやすいので、初心者の方にもおすすめですよ。
品種改良もされていて、たくさんの種類のポーチュラカがありますので、鉢花としてもグランドカバーとしても、楽しみ方が無限に広がりますね。
※トップ画像ははなさん@GreenSnap

GreenSnap編集部
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