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世界の熱帯地域を中心に生息するソテツは、幹が太く立ち上がり、幹の上に濃い緑色をした羽のような葉っぱを大きく広げています。1枚の葉っぱの大きさは0.5~2mにもなります。
ここでは、そんなソテツの育て方や、種類などについてご紹介したいと思います。
ソテツの栽培には日照がとても大切ですので、できるだけ日当たりが良く、風通しの良い場所に置きましょう。
ソテツは5℃程度の気温があれば冬を越すことができますので、冬場も室内の日当たりの良い場所に置いておけば大丈夫です。
ソテツを育てるときは、鉢の土が乾いてから水やりをします。ソテツは乾燥には強い方ですが湿気には弱いため、水やりをしすぎて根腐れを起こさないよう注意が必要です。
ソテツの栽培時には、5月頃からの春の生育期に、1回か2回くらい緩効性肥料を与えます。肥料のやりすぎも枯れてしまう原因になりますのでご注意ください。
ソテツは水はけのよい土を好みますが、基本的に土にはそれほどこだわらなくても大丈夫です。市販されている観葉植物の土を使えば問題ないでしょう。
ソテツには、カイガラムシが付く場合があります。葉っぱが黒くすすけている場合などには、カイガラムシによる可能性が高いです。殺虫剤で駆除しましょう。取り切れない場合は歯ブラシでこすり落としてしまえばOKです。
また近年になって、昔はいなかったクロマダラソテツシジミが国内でも発生するようになり問題化しています。これは、台湾やフィリピンなどの熱帯アジアに生息する蝶なのですが、幼虫がソテツの新芽を食べてしまうのです。
ソテツは比較的ゆっくりと育つので、植え替えは数年に1度のペースで行えばOKです。植え替え時期は5月から9月頃の温かい時期です。
鉢から株を抜いたら、古土を3分の1程度ふるい落とし、これまでより一回り大きな鉢へと植え替えます。
ソテツの増やし方には、「実生」または「株分け」などの方法があります。
ソテツを種から育てるのはかなりの時間と手間がかかりますので、ここでは「株分け」による増やし方をご紹介します。
株分け時期は5月から9月頃の温かい時期、もしくはソテツの根元に子株が出ているのを見つけたときがチャンスです。子株がこぶし大ほどの大きさになったら切り離し、鉢植えします。その後、たっぷりと水をやり、日当たりの良い場所に置いて育てます。
ソテツはとても育てやすく、普段のお手入れが楽な観葉植物です。古い葉っぱが黄色く垂れ下がってきてしまうようならカットしてあげてください。
ただ、ソテツは湿気に弱いため、万が一、根腐れを起こしてしまった場合には、株を掘り上げて幹を刃物で剪定し、再生させる必要があります。
根腐れを起こした場合、葉の伸びも悪いですし黄色い葉になりますので、そんなときは腐っている根元を剪定し、葉も切ってしまいましょう。そして、切り口を充分乾かしてから大きめの鉢に植え、日当たりの良い場所で育てて下さい。
ソテツは熱帯地域を中心とした世界のあちこちに、112種類ほど存在しています。ここでは、日本でも人気のソテツを3種類ご紹介したいと思います。
エンセファラルトス属は、南アフリカに自生しているソテツです。カールした葉っぱがおしゃれで、人気があります。
ディオーン属のエデュレはメキシコ原産のソテツで、日本でよく見るものには50センチ程度のものが多いですね。淡い緑色の葉が特徴的です。
フロリダソテツとも呼ばれるザミア属のプミラは、フロリダから中央アメリカのあたりでみられるソテツです。チクチクしない葉っぱが特徴的で人気があります。
今回は、世界の熱帯地域を中心に生息するソテツの育て方についてご紹介しました。
ソテツは、日当たりが良く風通しの良いところで育てれば、丈夫に育ってくれますので、育てやすい植物だと言えます。これならインテリアにグリーンを取り入れたい初心者の方にもおすすめです。
風水的にはネガティブな印象があるようですが、考え方は自分次第!
※トップ画像はtannin8さん@GreenSnap
GreenSnap編集部