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ハーブとしても多くの効能があるユーカリですが、じつは700以上の種類があります。なかでも、ユーカリ・グニーは、シルバーの丸い葉がなんともおしゃれな雰囲気を醸し出す樹木です。
また、ユーカリといえばコアラが好む樹木として有名ですが、グニーは好んで食べません。今回はそんなフトモモ科ユーカリノキ属のユーカリ・グニーの育て方を紹介します。
ユーカリ・グニーは日当たりと風通しのよい場所でを好みます。生育が早く、すぐに大きくなるので、周囲にスペースのある場所に植え付けてください。
また、根が浅く倒れやすいので、強風にさらされる場所は避けたほうが安心です。
鉢植えで室内で育てる場合は、エアコンの風の当たらない場所に置き、冷暖房による乾燥に注意してください。
ユーカリ・グニーは乾燥を好み、過湿を嫌います。
地植えの場合、基本的には水やりの必要はありませんが、植え付けて1年目は根が広がりきっておらず水切れしやすい場合もあります。葉っぱがしおれてきたら水をやりましょう。
鉢植えでは、土の表面が乾燥したらたっぷり水やりをします。冬は水やり頻度を控えめにし、土の表面が乾いてから2〜3日後に水やりを目安にするとよいです。
ユーカリ・グニーの肥料は、植え付け時に緩効性肥料を元肥として施します。また、生育期の5〜7月に置き肥や液体肥料を与えることで、より大きく成長します。
あまり大きくしたくない場合は、肥料を控えめに育てましょう。ただし、葉が黄色くなると肥料不足のサインの場合があるので覚えておきましょう。
病気はクロロシスやうどんこ病に注意します。
クロロシスは、鉄分・微量元素不足で引き起こされる病気です。葉や茎に斑点が出たらクロロシスを疑いましょう。治療には、鉄さび・火山灰・微量元素栄養剤などを与えます。
うどんこ病は、葉っぱの表面にうどん粉をまぶしたように白いカビが発生します。風通しの良い場所で育てて、予防します。
コガネムシの幼虫が樹木の根を食べてしまいます。ユーカリ・グニーは根が浅く、ダメージを受けるとすぐにダメになってしまうので注意が必要。オルトラン粒剤をまいておき、事前に対策します。
ユーカリ・グニーは-5℃まで耐ことができますが、地植えの場合はマルチングして防寒対策をした方がよいです。
寒冷地では鉢植えにして室内に取り込みましょう。
ユーカリ・グニーの植え付けは4〜6月が適しています。-5℃までの耐寒性があり、温暖な地域では地植えにして育てることができます。
ユーカリ・グニーは弱酸性の土を好みます。日本の土は基本的に弱酸性の土壌なので、地植えの場合はそのまま植え付けてかまいません。水はけが悪いようなら赤玉土や鹿沼土を混ぜてから植え付けてください。
ユーカリ・グニーの植え替え時期は4〜8月です。2〜3年に一度を目安にひとまわり大きい鉢に植え替えましょう。
用土は、市販のハーブ用培養が使えます。また、草花培養土に赤玉土小粒か鹿沼土を2割ほど足した用土もよいです。
ユーカリ・グニーは生育が早く、本来は25mほどに育つ巨木です。放っておくとどんどん大きくなるため、コンパクトに育てるなら剪定をしましょう。
ユーカリ・グニーの剪定は、3〜5月と9〜10月が適しています。おおきくなってきたなと感じたら、樹形をほどよく整えてください。また、新芽を摘んでわき芽を増やすと樹形が整います。
ユーカリ・グニーは挿し木で簡単に増やすことができます。
剪定で切ったユーカリ・グニーの枝の切り口を2〜3時間水につけたら、挿し木用の土に挿しましょう。そのまま新しい株として育てることができます。
姿形がおしゃれなユーカリ・グニーは、耐寒性があり丈夫で、初心者でも育てやすい樹木です。乾燥気味に育て、定期的に剪定するのは忘れないようにしましょう。
かわいらしい丸い形のシルバーの葉は、フラワーアレンジメントの材料としても人気です。木が大きく育ったら、切り花などとあわせてフラワーアレンジメントを楽しんでもいいですね。
GreenSnap編集部