シャクヤクの画像

シャクヤクの育て方

  • ボタン科
  • ボタン属

シャクヤクの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Paeonia lactiflora

別名

芍薬

原産地

中国、シベリア

シャクヤクの性質

栽培難易度

普通

耐寒性

強い

耐暑性

普通

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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シャクヤク(芍薬)の育て方の画像

存在感のある豪華で美しい花が人気の、ボタン科の宿根草、シャクヤク(芍薬)。美人のたとえとして「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という表現が昔から使われていることからも、その花姿の美しさがうかがえます。一度苗を植え付ければ毎年5月から6月に花を咲かせますよ。
アジア原産ですが、欧米でも品種改良をしながら広く親しまれてきた植物で、英名は「ピオニー(peony)」です。
また、シャクヤクは観賞用としてだけでなく、古くから薬草として用いられてきました。乾燥させた根が生薬として、さまざまな漢方薬に使われているんですよ。切り花としても人気です。
今回は、シャクヤクの育て方のコツと種類、花言葉などについてお伝えしていきます。シャクヤクの苗は春に出回るので、ぜひ栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

シャクヤクの育てる場所

日当たりと風通しの良い戸外で管理します。日のよく当たる場所が最適ですが、明るい半日陰でも育てることができます。西日が遮られる場所だとなお良いです。
鉢植えで育てる場合、雨や風の強い日は軒下に移動させてあげましょう。暑さ・寒さに強く、比較的丈夫で育てやすい植物です。

シャクヤクの水やり

乾燥に弱いので、水ぎれには注意します。表面の土が乾き始めたら、たっぷりと水をやりましょう。特に、夏季は土が乾いたら早めに水やりすることを心掛けてくださいね。庭植えは特に水やりの必要はありませんが、真夏に極度の乾燥が続いた場合は水をあげるようにしましょう。
また、植え付け直後は根が動き出す時期なので、カラカラに乾燥させないよう注意してくださいね。

肥料

肥料を好みます。花付きをよくするためにも、元肥・追肥ともにしっかりと与えましょう。
植え付け時には、元肥として有機質肥料を充分に与えます。堆肥などが適しています。追肥は、花後のお礼肥と秋の追肥に2回、緩効性の化成肥料を施してください。
このほかに冬季の寒肥として、有機質の固形肥料を与えてもよいです。

用土

水はけのよい、有機質の多い肥沃な用土が向いています。赤玉土4:鹿沼土4:腐葉土2くらいが理想です。

病害虫

うどんこ病、灰色かび病などの病気とアブラムシ・ヨトウムシなどの害虫に注意します。
これらの病害虫が発生したら、薬剤散布、風通し・日当たりをよくするなど環境改善で対処してくださいね。発生初期なら、一つひとつ手で取り除いてもよいです。

シャクヤクの植え付け・植え替え

太い根がしっかりと張るので、鉢植えで育てる場合は8号以上の鉢を使用しましょう。庭植えで育てる場合も、根が太いことや大きな葉が茂ることを考えて、余裕をもったスペースに植え付けてあげてくださいね。
植え付け・植え替えの適期は、4月から5月か、9月から10月。鉢植えでは、根詰まりを防ぐため2~3年に1度は植え替えましょう。植え付け時の元肥に、堆肥などの有機質肥料をしっかりと施すことを忘れずに。

シャクヤクの苗

シャクヤクの苗が出回るのは、3月から5月です。ポット苗で多くの品種が出回るので、気に入ったものを選んでみてください。

シャクヤクの株分け

うまくシャクヤクを増やすには、3年ごとを目安に秋に株分けして植え替えるとよいでしょう。地下部の生長がはじまる9月から10月が株分けの適期となっています。
3~5芽くらいの株に分け、葉は半分ほどに切り詰めておきます。この時、根はあまり傷つけないよう気を付けてください。
株分けは、株を増やす目的だけでなく、大きくなった株を若返らせることにもなります。鉢植えで2~3年育てた株は、植え替え時に株分け作業も行うのがおすすめです。

シャクヤクの手入れ

花付きを良くし、美しい花を楽しむために手入れは怠らないようにしましょう。

花がら摘み

開花後の花がらは、花茎の部分から早めに切り取ってあげます。種ができると株が消耗してしまいます。また、枯れた花をそのままにしておくと、風通しが悪くなり病害虫発生の原因にもなりかねません。

摘蕾

茎1本に対し複数のつぼみが付きますが、頂点の大きなつぼみだけ残してその他は摘み取ります。わきの蕾をそのままにしておくと、花が小さくなったり咲かないものも出てきます。
大きく立派な花を咲かせるために、摘蕾を行ってください。

支柱立て

草丈が高い品種は、風雨で茎が倒れるのを防止するため支柱を立てます。園芸用の支柱で問題ありません。

冬季の刈り取り

冬季に地上部の葉や茎が枯れます。10月ごろ、枯れた部分を根元から刈り取ってあげましょう。

切り花として楽しむ

シャクヤクは、切り花としても楽しむことができます。切り花にする際は、開花後ではなく蕾がふくらんで花びらがのぞき始めたころに切り取ります。この時、株元に2枚ほど葉を残してあげると株が消耗しません。

シャクヤクの種類

花色や咲き方など、バリエーションに富んだ大変多くの品種が出回っているシャクヤク。これらは、「和シャクヤク」と「西洋シャクヤク」の2つのグループに分けることができるんです。
それぞれのグループの特徴をご紹介していきますね!

和シャクヤク

シャクヤクは、中国北部、モンゴル、シベリア東南部、朝鮮半島北部などアジア大陸が原産地。日露戦争の際、満州に軍医部長としてわたった森鴎外の談話でもシャクヤクについて触れられています。
日本へは、平安時代に薬用として中国から渡来し、江戸時代に数多くの園芸品種が誕生しました。江戸時代には、何百種ものシャクヤクを咲かせて近隣の人々にみせる風習もあったといわれています。
これらの花は「和シャクヤク」と呼び、一重咲きなどシンプルな花姿の品種が多いです。

洋シャクヤク

一方「洋シャクヤク」は、欧米で品種改良されたものをいいます。和シャクヤクと比較して、八重咲きやバラ咲き、手毬咲きなど豪華な花姿のものが多いのが特徴。モダンな姿は洋風庭園にも良く合いますよ。香りが強い品種も多いです。
最近では、和シャクヤクと洋シャクヤクを掛け合わせた新しい品種も出回っているので、ぜひ探してみてくださいね。このほかにも、原種系や細かく切れ込んだ葉が特徴の糸葉シャクヤクなども存在します。

シャクヤクの花言葉

シャクヤクの花言葉は、「内気、はにかみ」「恥ずかしさ」「美しさが気に入り、生まれながらの素質がこころを奪う」となっています。
「内気、はにかみ」と「恥ずかしさ」は、英語の常套句で「シャクヤクのように顔を赤らめる(blush like a peony)」という表現があり、これが由来だといわれています。
また、「美しさが気に入り、生まれながらの素質がこころを奪う」はフランスにおけるシャクヤクの花言葉。フランスでは、シャクヤクを「聖母のバラ」(ローズ・ド・ノートルダム)と呼んでいることが関係して、この花言葉が付けられました。
このように、ヨーロッパではたびたび美しい花のことを「バラ」と表現することがあります。イタリアやスペインでは、シャクヤクのことを「山のバラ」と呼んでいるんですよ。

まとめ

豪華な花姿が特徴のシャクヤクは、切り花、鉢植え、庭植えなどさまざまな用途で楽しまれています。
育てる際のポイントは、用土の乾燥に気を付けることと、美しい花を楽しむために肥料を適切に施すこと。日当たりと風通しのよい環境で、美しいシャクヤクの花を咲かせてくださいね。

※トップ画像はてんちゃんこさん@GreenSnap

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