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ナンテンは中国原産の植物です。ナンテンは縁起がよいともされており、正月時に飾られます。ナンテンは比較的育てやすいので初心者向きでもあります。
そんなナンテンの最大の魅力はナンテンの実でしょう。実は赤や黄色などいろいろなものがあります。また、ナンテンはよく紅葉することも特徴的です。
ここではそんなナンテンの育て方について詳しく解説してあります。ナンテンをこれから育てたいという人はチェックしてみてください。
ナンテンは日当たりが良い場所、もしくは半日陰で育てます。日当たりにしっかり当てることによって花付きも良くなります。
また、ナンテンは暑さ・寒さに強いです。北海道以外であれば地植えでも冬越しは可能です。とはいえ、ナンテンはやはり温かいところで育てう植物なので、やはり温かい地域の方が育てやすいといえます。寒い地域で育てる際には冬は室内に取り込むのもいいでしょう。
なお、ナンテンは鉢植えでも地植えでも育てることは可能です。
ナンテンの鉢植えの場合には、土が乾いたら水を与えます。地植えの場合には、やりは基本的に降雨だけで大丈夫です。しかし、夏場はかなり乾燥することがあります。もしも雨が振らない日が続いたら地植えの場合でも水やりしておきましょう。
ナンテンは、肥料なしでも育つ丈夫な植物です。しかし、しっかり実をつけさせたい場合には9月頃に緩効性肥料を与えると良いでしょう。
ナンテンを育てるには、赤玉土7に対し腐葉土3を混ぜた土を用います。
カイガラムシの幼虫が発生することがあります。カイガラムシの幼虫が成虫になると対処も難しくなります。カイガラムシを放って置くとすす病などにもなるので気をつけましょう。カイガラムシは小さい内は薬剤で、大きくなったらブラシで落とします。
カイガラムシなどの虫の排泄物が原因です。すす病になると葉に黒いすすみたいなものが付きます。これによって葉が光合成などできなくなります。
ナンテンの実が鳥に食べられてしまうこともあります。しかし、ナンテンの実はあまり美味しくないためか、食害される頻度は少ないです。
ナンテンの植え付け時期は、4月もしくは9月頃です。苗を購入してきたら、一回り大きい鉢に植えましょう。地植えする場合には、西日があまり当たらないところに植えます。
また、種を購入してきて育てることもできます。種まきの時期は、4月頃です。種をポットや鉢に撒いたら、水をかけて日陰で管理しましょう。その後、発芽するまで土を乾燥させないようにします。種で育てるのは時間がかかり、難しいですが、種でしか手に入りにくい品種もあります。
2年に一回程度植え替えしましょう。植え替えは根詰まり防止のためにも必要です。根詰まりを起こすとしっかりと根が水を吸収できなくなります。
ナンテンは種まき、もしくは挿し木で増やします。
種まきの場合、植えてから開花までに4年以上かかります。種は園芸店で購入するか熟した果実から取りましょう。
一方、挿し木は3月頃に行います。枝を15cm程度の長さに切って赤玉土などに植え付けましょう。乾燥させないように水を適度に与えて管理します。根が出てきたら鉢などに移します。
基本的には挿し木のほうが簡単で早く育つので、挿し木で育てると良いでしょう。
ナンテンは、実の収穫を目的に育てる人も多いでしょう。実をしっかり実らせるために、花にビニール袋をかぶせておくのもおすすめです。これにより良い雨除けになり、実がつきやすくなります。
また、ナンテンは乾燥には弱いです。土を乾燥させると実がつきにくくなるので気をつけてください。
ほかに肥料の与え過ぎも禁物です。肥料を与え過ぎることで窒素分過多になって、実がつきにくくなることもあります。
種とりしないならば、実が付いたら早めに収穫することも大切です。風によって落ちること、外気にさらされてダメになることもあります。
ナンテンの剪定は、絶対に必要というわけではありません。そこまで大きくならないので、まったく剪定しなくとも問題ないです。
とはいえ、剪定すると形が整うので、しておくと良いでしょう。剪定する際には、育ちすぎた枝などを取り除いておきます。葉なども適度に刈り取ります。
ナンテンには数々の種類があります。
中でも人気なのは、オタフクナンテンです。オタフクナンテンは園芸店でもかなり見つけやすい、実をつけない品種です。樹高は高い個体でもせいぜい50cm程度。寄せ植えなどにも向いています。紅葉時に葉の色が黄色から赤へ変化するのが美しい品種です。
赤い実をつけます。赤い実と緑の葉のコントラストが美しい品種です。
黄色い花を咲かせます。尖った葉が特徴的です。紅葉時期にも美しい品種。
葉がオリヅルのように曲がるのが特徴です。葉は秋になると赤く高揚します。見ていて楽しいナンテンです。
黄色の実をつけます。葉は紅葉しないのも特徴です。
ナンテンは四国や九州などの温かいところに自生しています。ナンテンは山野の木の下などの日陰を好みます。また、天然記念物である山口の「川上のユズおよびナンテン自生地」もあります。ナンテン好きは行ってみるのも良いでしょう。
ナンテンを選ぶときには、実の色に注目しましょう。例えば、正月に利用したいならば、チモトナンテンなどのような赤い実のナンテンがおすすめです。紅葉を楽しみたいならば、葉が紅葉する品種がおすすめです。
ナンテンの実と葉はお正月などに欠かせません。ナンテンをせっかく育てるならば、実も収穫すると良いでしょう。うまく育てれば大きな実ができますよ。
しかし、品種によっては実ができないものもありますし、飾り物に適さない実をつけるナンテンもあります。
また、ナンテンの実は咳止めに、ナンテンの葉は解熱などの作用があるともいわれています。ナンテンの葉は食品の防腐効果もあるため、弁当などにナンテンの葉が用いられることもあります。
さらには、ナンテンは食用にも用いられることもあります。例えば、麺料理「しるかえ」の材料としてナンテンが利用されています。
ナンテンには、「良い家庭」や「既知に富む」といった花言葉があります。また、ナンテンは演技が良いとされますが、「福をなす」という花言葉もこうした習慣にちなんでつけられています。
また、花が赤い実になることにちなんで、「私の愛は増すばかり」といった花言葉もあります。
ナンテンは育てやすい花の一つ。ナンテンは花だけでなく紅葉する葉や実なども楽しめるので一石三鳥です。ナンテンは品種も多く、鉢や庭の雰囲気にあった品種も必ず見つかることでしょう。
※トップ画像はよしさん@GreenSnap
GreenSnap編集部