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一般的なバラよりも小ぶりなミニバラは、可愛らしい印象でインテリアとしても人気があります。多年草植物のため、お手入れすることで毎年花を楽しむことができ、ベランダやお部屋などに飾れば雰囲気もより一層華やかになります。
今回はそんなミニバラの育て方を中心に、手入れや増やし方、花の咲く時期などについても詳しくご紹介していきます。
ミニバラはバラの中でも小型の株で小輪咲きや中輪咲きのバラのグループのことを指し、正式名称はミニチュア・ローズといいます。バラ科バラ属に分類され、アジアやヨーロッパ、そして北アメリアなど広範囲に分布しています。
ミニバラは四季咲き性の品種が多く、開花時期は5~11月頃です。樹高は約20~100cmと低木で、花径は1~4cm程度です。
花色は赤やピンク色、そしてオレンジや複色など実に豊富で、半八重咲きの「八女津姫(ヤメツヒメ)」や「テディベア」など、可愛らしいミニバラの品種がいくつもあります。一方で、ミニバラは一般的なバラよりも芳香性の品種は少ない傾向にあります。
ミニバラは夏の時期以外であればいつでも植え付けて地植えにできます。ミニバラは春や秋に流通する苗から育てるのが一般的です。
ただし、小輪咲きのミニバラであれば鉢植えで育てるのがおすすめです。
鉢植えミニバラは、毎年12~2月頃に1~2回りほど大きな鉢に植え替えをしてあげましょう。
ミニバラは、日当たりと風通しが良い環境で育てるようにしましょう。鉢植えであれば病気にかからないためにも、雨が当たる場所におくとよいです。
また、夏の直射日光や西日が当たる場所は避けるようにしましょう。
ミニバラを育てる用土は水はけや水もちがよく、適度に空気を含んだ有機質の用土が適しています。市販のバラ専用の用土がおすすめです。
ご自身でブレンドする場合は、赤玉土(小粒)を7~6割、堆肥を3~4割の目安で混合すると良いでしょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをします。地植えの場合は、夏に土が乾燥しているのが続いていたら水やりします。
ミニバラは一般的なバラよりも根の張りが浅いため、乾燥したらすぐにお水を与えてあげることがポイントです。また、春と秋は午前中に水やりし、夏は朝夕、冬は暖かい日中に行ってください。花に直接水をかけると傷んでしまうため、株元に水を与えるようにしましょう。
ミニバラの肥料は、春~秋の時期にかけて少しずつバラ用の固形肥料を与えます。
地植えの場合は、花後や冬に寒肥として発酵油かすなどの固形肥料を追肥すると効果的です。
ミニバラは、「うどんこ病」や「黒星病」、そして「アブラムシ」などの害虫に十分注意する必要があります。うどんこ病は春~秋の時期に発生しやすく、葉や新芽などが白い粉をまぶしたような状態になります。風通しが悪い環境で育てるとうどんこ病にかかりやすいため、風通しの良い場所で管理するようにしましょう。
黒星病は葉に黒い斑点が現れ、最後は葉が黄色く変色して落葉する病気です。黒星病は、初夏や秋の時期に長時間葉が濡れた状態の時に発生することが多いです。アブラムシは春~秋の時期に多く発生し、ミニバラの生長の妨げになります。アブラムシを発見した場合は、殺虫剤などで退治しましょう。
ミニバラがその年のはじめに花を付けたあと、6月上旬~7月上旬にかけて5枚葉の上で剪定を行います。5枚葉とは、葉が5枚付いている枝のことを指します。
その後、10月上旬~中旬にかけて全体の枝を半分より長めに剪定します。この頃は休眠期が近いため、葉を減らしすぎないように気を付けましょう。
そのほか、花がらをそのまま放置しておくと病気などの原因にもなるため、花が咲き終わったあとは、ハサミなどで花がら摘みをしましょう。
ミニバラは、基本的に種まきや挿し木などで増やすことができます。
ミニバラの種まき時期は、3~6月頃または9~11月頃です。
種まきの方法は、まず熟した赤い実を採取して種を取り出し、種の周りのヌルヌルした部分を水洗いで取り除きます。綺麗に洗った種を蒔き、用土をかぶせます。
ミニバラの挿し木に最適な時期は、5月下旬~6月下旬頃または10月下旬~11月上旬頃です。挿し木の場合は、花が咲き終わる頃の枝を用います。
小ぶりで可愛らしい花姿のミニバラは、花色も豊富でインテリアや寄せ植えなどで楽しめます。室内でも育てることができ、母の日などのプレゼントとしても最適です!初心者の方でも安心して育てられる植物なので、ご興味があればぜひミニバラを育ててみることをおすすめします。
GreenSnap編集部