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ミントは、たくさんあるハーブの中でも、最もポピュラーで人気のあるハーブではないでしょうか。清涼感のあるスーッとした香りは、料理やお菓子はもちろん、アロマや入浴剤、天然の虫除けとしてなど、生活のさまざまな場面で使われています。
ミントはとても丈夫で育てやすいので、室内でも簡単に栽培できます。今回は、ミントの育て方について詳しくご紹介します。
ミントは、ヨーロッパ南部、カナリア諸島が原産のシソ科の多年草です。ミントには様々な種類がありますが、その中でも代表的なのはペパーミントとスペアミントです。
ミントは生育旺盛で、丈夫で栽培しやすいので、鉢植えやプランターを使って室内でも簡単に育てることができます。
ただし、繁殖力が強すぎるので、地植えにすると、地下茎でどんどん育ち、こぼれ種からも発芽して、管理できないほど増えてしまうこともあるので注意しましょう。
ミントは、日当たりがよく、風通しの良い場所を好みます。ただし、強すぎる直射日光にあたると枯れてしまいまうので、日なた〜半日陰の環境で育てましょう。
日陰では葉色や香りが悪くなるので、なるべく光の当たる場所で栽培するのがポイントです。
ミントの種まきは、3月中旬〜5月下旬か、9月〜11月に行います。秋にも種まきできますが、株が小さいまま冬越しをすることになるので、春の種まきをおすすめします。
ミントの種はとても小さいので、暖かくなり、気温が安定してきた頃に種まきを行いましょう。育苗ポットやセルトレイに種をまき、ある程度の大きさまで育てていきます。
ミントの葉が5枚程度出たら鉢植え・プランターに植え付けていきます。ミントは根をよく張るので、5〜6号鉢よりも大きなサイズの容器に植え付けましょう。株間は15cmほどあけます。
ミントは乾燥した場所が苦手なので、鉢植え・プランター栽培の場合はたっぷりと水をやります。地植え栽培の場合は、自然に降る雨で十分です。
ミントは湿った環境を好むので、夏場は特にたくさん水を与えましょう。乾燥してしまうと茎や葉っぱが固くなってしまうので、朝と夕方の2回ほど水をあげるようにして、湿度を保ちます。
冬場、地上部の葉は枯れますが、根は生きています。夏と同様湿度を保つように水を与えます。霜には当たらないよう、注意してください。
ミントの栽培では、追肥はほとんど必要ありません。
ただし、春の生育期や、開花後、収穫後に1回ずつ追肥を施すと、元気に育ちます。追肥では、ゆっくりと効果の現れる粒状の肥料を与えます。
肥料をやりすぎると、逆にミントの香りが弱くなってしまうので、注意しましょう。
ミントは、春から秋にかけていつでも収穫できます。株が育って葉の枚数が増えてきたら、茎の上の方にある葉から順番に、大きめの葉を手で摘み取って収穫していきましょう。
葉を数枚残して収穫すると、収穫した後からわき芽が生えて葉数が増えていくので、長期間収穫を楽しむことができます。
花が咲くと茎葉が硬くなるので、茎葉を利用するには早めに花を摘み取るのがポイントです。
ミントは生育旺盛なので、植えっぱなしにしていると鉢に根が回って弱ってしまいます。1〜2年に一度の頻度で植え替えを行いましょう。
株を大きく育てたい場合は、ひと回り大きい鉢を用意し植え替えを行いましょう。株をあまり大きくしたくない場合は、株分けを行い鉢に小分けにして植え替えましょう。
ミントは寒さに強く、0度以下の環境でも枯れることはありません。冬場に地上部の葉が枯れても、春になるとふたたび元気に繁殖します。
鉢植え・プランター栽培のミントは、冬場も日なた〜半日陰の環境で管理しましょう。地植えの場合は、霜に当たらないように敷き藁をしておくと良いでしょう。
ミントは、株分けか挿し芽で簡単に増やすことができます。また、花後についた種を採取して種まきすることで、増やすこともできます。
株分けで増やす場合は、古い茎を取り除き、芽の部分を4つ程残し土を落としてから新しい場所に植えます。
挿し芽をする場合は、カットしてから切り口を水にさらし、土にさしてからは根が出てくるまで乾燥しないように半分日陰の場所で保管します。
ミントを栽培するうえで、特に気をつける病気はありません。ただし、毛虫やアブラムシに葉っぱを極稀に食べられてしまう事があるので気をつけましょう。
害虫を見つけたら、その場ですぐ駆除しましょう。
ミント特有のスーッとした香りには、「気持ちを沈める」「喉の痛みを和らげる」などの効果があります。料理やお菓子に使うだけでなく、ハーブティーや入浴剤、アロマとしても楽しむことができます。
また、ミントの香りは虫除けとしても使うことができます。ゴキブリなどの害虫が出そうな場所にミントを置いておいたり、煮出した液をスプレーしておくだけで予防することができます。
ミントは交配しやすい植物のため、世界中にたくさんの品種があります。
その中でも大きく分けて2種類の系統があり、香り高い「ペパーミント系統」と、ほのかに甘く香る「スペアミント系統」があります。ペパーミントは西洋ハッカ、胡椒ハッカとも呼ばれ、非常に香りが強いのが特徴です。
そのほかにも、アップルミント、パイナップルミントなどの品種があり、それぞれに香りの特徴が異なります。好みの種類を見つけて、栽培してくださいね。ミントの種類について、詳しくは関連記事を参考にしてください。
収穫しすぎても、乾燥させることでドライミントとして使うことができます。ぜひ、鉢植えやプランターでミントを栽培してみてくださいね!
GreenSnap編集部