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不夜城(フヤジョウ)は、ユリ科アロエ属に分類される多肉植物です。火傷跡や健康食品としても有名なあのアロエの1品種ですが、この品種は観賞用となっています。
葉は美しいロゼット状を形成し、その高さは30cmくらいになります。葉の形は三角状で白い棘があります。そんな不夜城の育て方をみていくことにしましょう。
アロエ・不夜城は日当たりと風通しの良い場所で育てます。日光不足に陥ってしまうと、極端に色合いが悪くなってしまいます。
ただし、真夏の直射日光は葉焼けの原因となるため、半日陰で管理してください。
急激な環境の変化は葉焼けを起こしたりして弱ってしまうので、室内から屋外に移すときは、慣らしながら環境を変えるようにしましょう。
生育期の春〜秋は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりします。
冬は控えめにし、2〜4週間に1回ほどを目安に土が完全に乾いてから水やりしてください。
ほかの多肉植物と同じように、あまりにも頻繁に水を与えてしまうと根腐れを起こしてしまう事があるので気をつけましょう。
生育期の5月〜7月と9月上中旬に、緩効性肥料が油かすを置き肥するか、2週間に1回薄めた液体肥料を施します。
定期的に肥料を与えることで、株も元気になり、株の根本部分から子株も出てきやすくなります。
アロエ・不夜城はほとんど病気や害虫の心配はありませんが、ごく稀にカイガラムシやアブラムシが付く事があるようです。そのときは、発見次第すぐに洗い流すか拭き取るようにして除去します。
病気は過湿や風通しが悪いと、根腐れを起こしやすいので注意してください。
不夜城の耐寒性は5℃前後で、水やりを控えることで0〜3℃までは耐えるとされています。暖かい地域であれば、地植えにして冬越しできますが、霜に当たらないよう防寒をしましょう。
また、寒さで弱ってくると葉のフチの部分が茶褐色になるので、この場合は鉢植えであれば室内に移して育てましょう。
不夜城の植え替え時期は4〜5月または、9〜10月が適していますが、真冬を除けばいつでもできます。子株が増えたら親株の生育が悪くなるので、大きくしたい方は毎年植え替えをしましょう。
鉢は8号までが扱いやすいです。暖地に住んでいる方で、それ以上大きくさせたい場合は地植えするとよいです。
鉢から不夜城を抜いて古い土を落としてから、ひと回り大きい鉢に植え替えます。株元の傷んでしまっている葉は丁寧に下からむき取るとよいです。
アロエ・不夜城は水はけのよい土を好みます。市販の多肉植物専用の土や「赤玉土3:鹿沼土1:腐葉土2:砂4」の配合土がおすすめです。
アロエ・不夜城の増やし方は、株分けが一般的です。不夜城は、上手に管理して育てていると、子株がどんどんと出てきます。植え替えと一緒に株分けして増やすことで、どちらの株も健康に育ちます。
アロエ・不夜城を鉢から取り出したら、親株と子株を清潔なハサミやカッターで切り分けます。
根を短くカットして、日陰で1週間ほど乾燥させます。必ずこの陰干しを行わないと、植え付け時に根付きが悪くなってしまったり、全く根付かなかったりするの注意してください。
切断面が乾燥してい流のが確認んできたらそれぞれの株の大きさに合うような鉢に植え替え、水やりをせずに管理し、2週間ほど経って根付いてから水やりします。
アロエ・不夜城は、6〜7月ごろに1つの花軸に無数のオレンジ色の花をつけます。花軸は長く葉の上に伸びて途中で何本かに分岐したり、そのまま一本であったりします。
冬の日照時間が短すぎると花芽が付きにくいので、冬でもある程度の日当たりが必要です。
今回は不夜城の育て方についてご紹介してみました。
ちょっと怖い名前が付いているイメージとは違って、斑入りの濃緑色の葉と、葉のフチを取り囲むようにある白い棘とのコントラストがとても美しい多肉植物です。
葉も花も観賞用としてもピッタリで、またポイントを押さえれば初心者の方にも育てやすいのでぜひ一度この記事を参考にして育ててみて下さいね。
GreenSnap編集部