ギョリュウバイ(御柳梅)はオセアニア地域原産の可憐な花で、枝が密集して生えることから生垣としても人気があります。その葉っぱ姿がギョリュウに似ていて、ウメのような小花をたくさん咲かせるところから、ギョリュウバイと呼ばれています。ここでは、そんなギョリュウバイの育て方や剪定方法についてご紹介します。
ギョリュウバイを育てる場所
ギョリュウバイは、日当たりが良くて涼しい環境を好みます。暖かい地域であれば、庭木として育てることも可能です。
通常は、日当たりのよい戸外に置いて育てますが、夏場は、半日陰でなるべく涼しい場所を選んでください。冬場については、室内に入れて明るい窓辺に置いて育てましょう。
ギョリュウバイの水やり
ギョリュウバイは、乾燥に弱いという性質があります。そのため、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをするのがポイントです。特に夏場は、すぐに土が乾燥してしまいますので、水やりを忘れないように注意しましょう。
地植えの場合は、通常であれば水やりをしなくても大丈夫なのですが、夏場は土が乾きやすいため、様子を見て乾いているようなら水やりをしてあげてください。
ギョリュウバイの肥料
ギョリュウバイは、肥料はそれほど必要としません。
鉢植えの場合は、4月頃と7月頃に、緩効性肥料を置き肥しておけば十分でしょう。地植えであれば、よっぽどのことがない限り肥料がなくても育ちます。
ギョリュウバイの土
ギョリュウバイは、水はけのよい土を好みます。赤玉土5:ピートモス5とか、赤玉土7:腐葉土3といった混合土を使うとよいでしょう。一般的に市販されている花と野菜用の培養土でも問題ありません。
ギョリュウバイの植え時期と方法
ギョリュウバイを植える時期は、4月〜6月、9月が適しています。生長が早く、水切れと多湿に弱いため、鉢植えよりも地植えで育てる方が管理が楽でしょう。ただし、寒冷地では寒さで枯れてしまうことがあるので、鉢植えに植えて冬場は室内で管理するのが向いています。
地植え・庭植えの植え方
地植えで育てる場合は、植える場所に腐葉土などの有機質をすき込んでおくと根張りがよくなります。直射日光が当たらない日当たりと風通しの良い場所を選び、直径30cm、深さ30cm程度の穴を掘って植え付けましょう。
鉢植えの植え方
鉢植えで育てる場合は、苗が植え込まれたポットよりも一回り大きな鉢に植え付けましょう。土は市販の草花・花木用の培養土を用いればいいでしょう。
ギョリュウバイを鉢植えにする場合は、
ギョリュウバイの植え替え
ギョリュウバイの植え替えは毎年行い、時期としては4月から5月頃が適しています。
高さを半分程度に刈り込んで、根っこの古土を3分の1程度落としたら、ひと回り大きな鉢に植え替えてください。
ギョリュウバイの挿し木の手順
ギョリュウバイは、「挿し木」で増やすことができます。挿し木に適しているのは6月頃です。
枝の先端を10センチ程度カットしたら下葉を取り除き、鹿沼土など挿し木用の土に挿します。乾燥に注意しながら、やや明るめの日陰で育てて発根させ、9月頃に植え替えます。
その後冬越しをしたら、3月頃に摘芯をし、5月頃までにはひと回り大きい鉢に再度植え替えましょう。
ギョリュウバイの育て方で注意すべき病気・害虫
ギョリュウバイは病害虫の心配がほとんどないので、比較的育てやすい花だといえます。
ギョリュウバイの剪定方法
ギョリュウバイは細い枝がたくさん茂るため、剪定が肝心です。
植え替え後は、枝が5センチ程度伸びたところで先端を摘みます。9月の初めころまでこれを繰り返すと枝数が増えていき、むやみやたらに高く伸びたりはしなくなります。
枝が込み合っている箇所については、枝を間引く「すかし剪定」を行い、枝の内部まで日が当たるようにし、風通しも良くなるようにしてあげましょう。
ギョリュウバイはどんな花を咲かせる?
ギョリュウバイの花は前述にもある通り、ウメの花と似ています。開花時期は11月~5月頃と比較的眺めで、花色はピンクや赤、白などあります。
ちなみに、ギョリュウバイの花はニュージーランドの国花としても知られています。
ギョリュウバイを育てて、花壇や庭を彩ろう!
ここでは、ニュージーランドやオーストラリアといったオセアニア地域原産のかわいらしい花、ギョリュウバイの育て方についてご紹介しました。
ピンクや深紅、それに白い花を咲かせ、その花姿はウメによく似ています。
ギョリュウバイは、お手入れとしては剪定が必要となりますが、病害虫の心配もほとんどありませんので、比較的育てやすい花だといえるのではないでしょうか。
※トップ画像はせつ工房さん@GreenSnap
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