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ガーデニング初心者

チューリップの球根を植えっぱなしで咲かせる裏ワザ!球根の保存方法や増やし方のコツは?

チューリップ 球根を掘り上げ 天日干し

チューリップの花が終わったら、翌年の花を咲かせるためにも掘り上げて保存するのが基本ですが、じつはちょっとしたポイントをおさえれば植えっぱなしでも翌年咲いたり増やすことができます。

この記事では、チューリップの球根の掘り上げ方・球根の保存方法、植えっぱなしにする場合の管理方法や増やし方についてご紹介します。

チューリップの球根は植えっぱなしにしてはダメ?

チューリップ

チューリップは花が終わったら、球根は植えっぱなしにせず、掘り上げて保存すると、翌年も開花しやすくなります。

チューリップは日本の蒸し暑い夏が苦手で、植えっぱなしにしていると土の中で弱ったり、雨で腐ることがあります。そうなると翌年の花を咲かせる体力がなくなってしまうため、花後に掘り上げて保存します。

とはいえ、球根を植えっぱなしにしていても、じつは管理のポイントさえ抑えれば、翌年花を咲かせる可能性もあるので、記事の後半でご紹介しますね。

チューリップの花が終わったら、まずは花がら摘み!

チューリップの花が終わったら、まずは葉っぱと茎を残して、早めに花がらを摘み取りましょう。摘み取るのは花びらの生え際から上の部分です。

なお花がら摘みをするときは、次の3点に注意しましょう。

  • 花が散る前に摘み取ること
  • 花の下の茎を折るようにして摘み取ること
  • ハサミは使わないこと(病気にかかりやすいため)

花が終わっても花がらを取らないでいると種ができ、球根に栄養分が行き渡らなくなってしまい、翌年咲くための子球が太らなくなるため、早めに摘み取りましょう。

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松原真理子
チューリップは一般的に球根で売られているため、「種」ができることを知らなかったと言う方は案外多いです。しかしチューリップも花のあと「種」ができるんですよ。その種を撒いても発芽はしますが花を咲くまでには至らない場合がほとんどです。

チューリップの球根を掘り上げる時期はいつ?

葉が枯れたチューリップ 掘り上げ時期

チューリップの球根を掘り上げる時期は、チューリップの葉が茶色く枯れてたころをサインにしてください。品種や地域にもよりますが、チューリップの花が終わってだいたい1ヶ月〜2ヶ月ほどが目安です。

心配であれば試しに1株掘ってみて、球根の表皮が茶色くなり始めていれば大丈夫です。

チューリップの球根の掘り上げ方は、地植えなら葉から20cm以上離れた位置にスコップを20〜30cmの深さまでさして、テコの原理で掘り上げます。鉢植えならそのまま鉢を倒して取り出しましょう。

チューリップの球根の保存方法

  1. 球根を掘り上げ、天日干し

    チューリップ 球根を掘り上げ 天日干し

    球根を掘り上げたら、球根まわりについた土をあらかた落として、半日ほど天日干ししましょう。水で洗い流すのは、球根が腐る原因になるので控えてください。

  2. 球根の茎葉と根を取り除く

    チューリップ 球根の葉と根を取り除く

    球根を持って、根や茎葉をひねるようにすると、簡単に外れます。

    なお、チューリップの球根を保存するときは、ウイルスなどの病気感染を防ぐために、ハサミやナイフなどを使わず、手袋や軍手などをはめて作業しましょう。

  3. 小さい球根を分球する

    チューリップ 小さい球根を分球する

    大きい球根から子球ができているときは、手で引き剥がして分球します。らっきょうサイズの子球では花を咲かせるエネルギーが足りないので、はぶいておきましょう。

    小さい子球は処分してもいいですが、他の球根とは分けて植えて葉だけしげらせておくと、球根が太ってさらに翌年用の開花球根として使えます。

  4. 球根の薄皮をむく

    チューリップ 球根の薄皮をむく

    チューリップの薄皮は、次の根や茎が生えてくるときに邪魔になるので、簡単に剥がれる部分だけむきます。無理にむくと球根が傷つくので気をつけましょう。

  5. 球根は日陰で保存

    チューリップ 球根 日陰で保存

    分球して整理した球根は、ネットなどにいれて風通しのいい日陰で乾燥させましょう。このとき、必ず雨が当たらないような場所を選んでください。一緒に乾燥剤をいれておくのもおすすめです。

チューリップの球根の保存期間はどれくらい?

チューリップの球根は、次回の植え付け時期にあたる10〜11月まで、そのまま日陰で保管しておいてください。

掘り上げた球根を植えるときは、ベンレート水和剤やオーソサイド水和剤などの消毒液に15分ほどつけて殺菌しておくと安心です。

冷蔵庫で保管すると冬咲きチューリップになる!

チューリップは一定の寒さに当てることで開花しますが、この性質を利用し、10〜11月に冷蔵庫で保存することで、冬咲きのチューリップが楽しめます。

冷蔵処理をするときは球根を紙袋にいれて冷蔵庫に入れ、2〜3週間0〜5℃ほどの温度で管理してください。

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松原真理子
冷蔵庫の野菜室の温度は約3~8℃で、冬場は特に5℃程度で安定していると言われていますので、野菜室で冷蔵処理することも可能です。家族が誤って食べてしまわないようにだけ気をつけましょう。

チューリップの球根を植えっぱなしにして開花させる裏ワザ

チューリップ 新芽

チューリップの球根は植えっぱなしのままでも、うまく管理すれば翌年も咲くことがあります。とくに原種チューリップはもともとの性質が強いので、植えっぱなしのままでも咲きやすいです。

チューリップの球根を植えっぱなしにして、翌年も咲かせるには、球根を温めすぎないこと・水を与えないことが大切。

まず、鉢植えなら明るい日陰の雨が当たらない軒下に移動してください。このとき一回り大きい鉢にいれて隙間を土で埋める二重鉢にしておくと地温上昇を抑えられます。

地植えの場合は、腐葉土やバークチップなどでマルチングして、地温上昇を抑えましょう。できれば雨除けをしておくと腐りにくくなります。

ただし花が以前よりも小さくなったり、葉っぱだけしか生えない株がいくつかできてしまい花数が減る可能性があるので要注意。基本的には掘り上げて保存しておくのがおすすめです。

チューリップの球根の増やし方!コツは開花後にあり!

チューリップの球根の増やし方のコツは、いかに球根を太らせて栄養を蓄えさせるかです。

そもそもチューリップは、球根に開花させるエネルギーが溜まっています。この球根は母球として開花中からしぼんでいき、そのかわりに新しい子球をつくりだして翌シーズンに向けて栄養を蓄え、増えていきます。

つまり、球根の分球をうながして、よく太った子球をにするには、開花してからのお手入れが大切。ということで、次の4つのポイントを覚えておきましょう。

  • 花がら摘みはできるだけ早くやる
  • 花後に速効性のある液体肥料を葉が枯れるまで与える
  • 花後は葉が枯れるまで水やりをする
  • 球根を掘り上げるのは葉が枯れてから

とくに、花後は水やりを忘れがちになります。花が終わったあとも葉っぱと茎は光合成し、球根に栄養を蓄え続けているので、葉っぱが枯れるまでは引き続き水やりを続けましょう。

チューリップは植えっぱなしでも咲くが、できれば掘り上げて保存して!

チューリップは一手間くわえれば、毎年そのかわいいお花を楽しめます。何年もチューリップと付き合っていると、何世代ものチューリップを育て支えているようで、咲いたときの感動もひとしおですよね。

植えっぱなしでも翌年咲かせる方法はありますが、たくさん充実した花を咲かせたい場合は、球根を掘り上げて保存しておくのがおすすめです。みなさんもチューリップの球根を掘り上げて、来年も楽しんでみてください♫

摘蕾・摘花・摘果とはどんな作業?時期や方法、順序は?

みかん 完熟 収穫

果実の木を育てるには日頃からさまざまな手入れをしますが、おいしい果実を実らせるためには摘蕾や摘花、そして摘果の作業をする必要があります。

作業の時期や方法は植物によってそれぞれ異なることが多いため、作業する前に予め確認しておきましょう。

摘蕾、摘花、そして摘果それぞれの時期や方法などについて詳しく紹介してきます!

摘蕾(てきらい)とは

摘蕾とは、植物が蕾の状態の時に蕾を摘む剪定方法の一つです。摘蕾することで花数を少なくし、残りの蕾に養分などが集中するようにします。

摘蕾にはいくつかの蕾を残すことで花や果実を大きく育てることができ、植物自体を旺盛に育てたい場合には全ての蕾を摘み取ります。柿やリンゴの木などは、多くの蕾が付いていれば摘蕾することでその効果が期待できるでしょう。

摘蕾の時期や方法

摘蕾は、育てている植物の花が咲く前の時期に行います。摘み取る蕾の数は植物ごとに異なりますが、手で蕾を一つ一つ丁寧に摘み取りましょう。

作業にあまり慣れてない場合はどの蕾を取り除けばいいか判断に迷うことがあると思いますが、なるべく育ちが悪い蕾を中心に摘み取ります。

全体的に蕾の数が少ない場合は、摘み取る数を減らしたり摘蕾自体を無理にする必要はありません。バラなど植物の種類によってはトゲがあるため、作業する時は怪我しないためにも軍手が必需品です。

摘花(てきか)とは

摘花とは、より優れた花や果実を実らせるために花を摘み取る方法です。摘蕾と同様で、必要な場所に養分を行き渡らせるために行います。

花数はおもに摘蕾で調整することができ、開花した時に花数が多いようであれば摘花を行いましょう。植物によってはもともと花数が少ない品種や種類があるため、摘花は花数が多い場合に行います。

摘花の時期や方法

摘花は花が8割程度咲いた頃に行うのがベストで、摘蕾と同様に育ちや見た目が悪い花などを重点的に摘み取ることが大切です。

摘蕾は主に素手で作業しますが、摘花の場合は摘果バサミなどを使用することで硬い茎でも無理なく切り取ることができます。また、作業は1本づつ丁寧に行うことを心がけましょう。

摘花の方法は植物によって異なり、例えばリンゴの場合であれば花房の中心に咲く花に一番栄養があるため、中心の花を残すようにすることがポイントです。

花の大きさは果実の大きさにも直接影響するので、残す花によって果実の美味しさも決まります。取り除く花をよく見極めて、植物の品種や種類に合った方法で摘花を行うことが効果的です。

摘果(てきか)とは

摘果と摘花は同じ読みですが、漢字を見てわかる通りそれぞれの意味は異なります。

摘果とは、花後になる未成熟な果実を摘み取る剪定作業のことです。育ちが悪かったり実がなり過ぎた場合は、摘果することで株全体の負担を軽減できます。

摘蕾や摘花でも厳選させることができますが、実際に実がなった状態で選別した方が失敗も少ないです。

摘果の時期や方法

摘果は基本的に実がつき始めたら早い時期に作業した方が良い場合が多いですが、植物によっては遅い時期に摘果する「後期重点摘果」を行うことで果実の品質を向上させることができるといわれています。

摘果の方法は植物によって異なりますが、例として温州みかんの場合は1つの枝に対して1つの果実のみ残していき、葉があまり付いていない枝の場合は果実は全て取り除きましょう。

摘果した果実は味が良くないという訳ではないため、熟していればもちろん食べることができます。

摘蕾・摘花・摘果の順序は?

どの植物の場合でも、作業は摘蕾、摘花、そして摘果の順序で行います。植物の品種や種類、そしてその年の育ち具合からこれらの作業が不要な場合もあるため、植物をよく観察して作業が必要か確認しましょう。

摘果は果実がなる植物のみに行う作業ですが、摘蕾と摘花は果実以外の花が咲く植物にも作業することができます。摘蕾や摘花することで綺麗な花が長い期間観賞できることが多く、手入れの一つとして効果的です。

摘蕾・摘花・摘果をして収穫を楽しもう

肥料や水まきなど植物の基本的な手入れについて知っている方は多いと思いますが、今回紹介した摘蕾、摘花、そして摘果という剪定方法は馴染みがない方もいるではないでしょうか。

普段からご自宅のお庭などで果実を育てている方も、これらの作業をすることで果実のおいしさにも変化がでてくる可能背が高いです。

どれも難しい作業ではないため、機会があれば摘蕾、摘花、摘果の作業をして、果実の収穫を楽しみましょう!

育苗とは|育苗箱や育苗ポッドの役割や使い方は?

多肉植物 育苗

植物にはいくつもの育て方があり、とくに種を撒いてから発芽するまでの期間はとても大切です。植物を畑など屋外で栽培する場合は、天候などの影響で発芽しないこともあります。

発芽を成功させるためには育苗ポットなど便利な物がいくつもあるので、効率的に使用してみましょう。育苗のメリットや使用できる道具と使い方を中心に紹介していきます。

育苗とは?

育苗(いくびょう)とはポットなどの容器に種を撒いて苗を育て、ある程度生長したら畑に移植させる方法のことです。

発芽を成功させるためには適度な温度と水分、酸素や光が必要で、これらの条件がクリアできていれば育苗は成功しやすいといえます。

育苗のメリット

植物を地植えで栽培すると天候や害虫の被害などが心配ですが、育苗の場合はポットごと手軽に移動できるので管理しやすいです。育苗であれば台風などの悪天候でせっかく撒いた種が流されてしまうこともなく、丈夫に苗を育てることができるでしょう。

また、ベランダなど限られたスペースを利用して家庭菜園する場合は育苗しながらプランターで別の植物も栽培できるので、植物を効率的に育てられます。

育苗に必要な物と使い方

育苗箱

育苗箱は、同様の植物の苗を同時に育てる時に役立ちます。主に「稚苗用育苗箱」「中苗用育苗箱」「クリスタルカット育苗箱」の種類があり特徴などもそれぞれ異なりますが、ここでは育苗箱の基本的な使い方について紹介していきましょう。

  1. 育苗箱に培養土を入れ、割りばしなどを使用して土に3cm程度の間隔で溝を作ります。
  2. 約1~2cmの間隔を空けながら、種をすじまきしてきます。
  3. 撒いた種の上に土をかぶせ、霧吹きで水をかけます。
  4. 発芽するまでの間水やりして、発芽した後本葉が2枚くらいになったところで間引きします。
  5. 本葉が3~4枚に増えてきたら、それぞれの苗を育苗ポットに植え替えます。
  6. 更に本葉が5~6枚になった頃、プランターや畑に植え付けます。

育苗ポット

育苗ポットは、おもにビニール素材で作られた「ポリポット」とピートモスが原料である「ジフィーポット」の2種類があります。育苗ポットにはサイズの種類が多く、育てる植物の種類や種まきの時期によって適当な大きさの育苗ポットを使用しましょう。

  1. 育苗ポットに鉢底ネットを敷き、土を入れます。
  2. 指で土の表面に穴を開けてその中に種を撒き、その上に土をかぶせます。
  3. その後土に霧吹きを使用して水を与え、土を湿らせます。
  4. 発芽するまでの期間は水やりして、土が乾燥しないように管理します。
  5. 発芽してから本葉が揃ったら間引きを行い、各ポットに苗が1本残るようにします。
  6. 苗が育ってきたら、畑やプランターなどに植え付けしていきます。

育苗トレー

育苗トレーは育苗ポットをまとめて保管できるトレーで、一度で多くの苗を育てたい時に便利です。育苗の方法は育苗ポットとほとんど同じです。

育苗マット

育苗マットは苗床に詰める土の代わりとして使用し、適温環境で発芽を促進させる効果があります。育苗マットにはいくつもの種類がありますが、主にウール素材やヒータータイプのものが多いです。

  1. 育苗マットの肥料面を上向きにし、育苗箱の底に1枚ずつ敷いていきます。
  2. 育苗マットの上に水を撒き、かん水させます。かん水状況を確認する場合は、かん水前とかん水後育苗箱の重さ計測してかん水量を算出しましょう。
  3. 育苗マットの上に種もみを落とし、土で覆います。
  4. その後も定期的に水やりをし、かん水させます。

育苗にはどんな土がおすすめ?

育苗適している土の特徴は、肥料成分である窒素、リン酸、カリがバランスよく配合されて適度なpHが維持できるものです。また、排水性や保水性のバランスが良好になる土もおすすめです。

ただし、育てる植物によって土の条件は異なるため、作業する前にどのような土が適切か予め調べておきましょう。

トマトを例にすると、黒ボク土 5: ピートモス5の割合で配合することで簡単に作れます。さらに、pH6.5になるように石灰も混ぜていきます。

ここでは一例を紹介しましたが、トマトの場合でも他の配合で育苗もできるため、使用する土の種類や配合率などを調べておくと作業しやすいです。

育苗で丈夫な苗にしよう

畑やプランターなどに直接種を撒いて育てることもできますが、育苗箱や育苗ポットなどの道具を使用することで環境に左右されず丈夫な苗を育てられます。最近ではマンションのベランダなどで家庭菜園する方も増えているため、限られた場所で植物を効率的に育てるためには育苗が役立ちます。

育苗は難しくないので、ご興味があれば育苗で丈夫な苗を育ててみることをおすすめします!

株分けとは|やり方や管理方法、どんな植物でできる?

エケベリア 2つ

植物は種まきや苗木を手に入れて育てることができ、ご自宅で育てている植物をご自分で増やすことができればお財布にも優しいですね。

植物の増やし方にはいくつか方法がありますが、その中の一つとして株分けという方法があります。株分けは作業も難しくないので、初心者の方でも挑戦しやすいです。

株分けに適した植物ややり方、作業後の管理などについて紹介してきましょう!

株分けとは

株分けとは、生長した植物の株をいくつかに分けて植物を増やす方法の一つです。株が大きく生長した場合は、株分けすることで株自体を小さくして植物の生育を良くする効果も期待できるでしょう。

植物の増やし方には挿し木や接ぎ木などがありますが、枝先から根を生やして生長するまでに時間がかかります。株分けであれば作業した後の管理も難しくなく、育てやすいと感じる方が多いかもしれません。

株分けができるのはどんな植物?

株分けは、地中に根が広がりながら生える植物であれば作業ができます。ホームセンターなどで鉢植えの植物を購入する際は根の部分まで気にすることはあまりないと思いますが、観葉植物や野菜、多肉植物など多くの身近な植物は株分けできることが多いでしょう。

観葉植物であればシダ類やヤシ類、野菜や果物はいちご、アスパラガス、そして多肉植物の場合はハオルチア属、センペルビウム属、セダム属、アガベ属などが対象です。

それ以外の植物の種類でも、地中に根が生えるようであれば基本的に株分けできると考えて問題ありません。

ただし、チューリップなどの球根植物は根ではなく球根のため、この場合は「分球(ぶんきゅう)」と呼ばれ球根を手で分ける方法で増やすことができます。

株分けのやり方

株分けは多くの植物で春と秋が適切な時期で、その理由は株分けした後が成長期の場合であれば根付きも早いためです。また、根の部分が傷付いたことが原因で植物が枯れてしまう恐れもありますが、この時期に株分けすることでその可能性も低くなりやすいといわれています。

寒い時期に株分けすると株が弱ってしまうため、必ず適した時期に作業することがポイントです。それでは、株分けのやり方について見ていきましょう。

  1. 鉢または地面から丁寧に株を抜き取り、古い土を軽く落とします。
  2. ハサミなど鋭利な刃物を使用して、根の部分を切り分けていきます。多肉植物の場合は、子株が小さければピンセットなども使用しましょう。また、株は地中で自然に分かれることがあるため、その場合は手で直接分けていきます。
  3. 土を入れた新しい鉢に根を広げるように植え付け、最後に水をたっぷり与えます。

株分け後の管理方法

株分けした後は植物が弱っているため、湿度を保つために日陰の環境で管理することが大切です。根が安定してきたようであれば、日光が当たる場所に移動させます。

株分け後の水やりが必要かどうかは植物の種類によって異なるため、水やりについて予め確認しておくといいでしょう。

株分けのやり方を覚えて増やしてみよう

株分けは、文字の通り株を分けて植物を増やしてく作業です。ご自分で育てた植物には愛着が湧いてくるので、育ててきた植物が増やせたら更に嬉しいですよね。

株分けのやり方はシンプルなので、初めて作業する方でも時間をかけずにすぐにできます。機会があれば、株分けで植物を増やしてみことをおすすめします!

取り木とは|時期や方法、挿し木とはどう違うの?

オリーブ 高取り法 

植物を増やすことは、植物を育てる上で大切な作業の一つです。植物の種類によっては挿し木などで増やすことが得意でない場合があり、取り木であれば高確率で発根させることができます。

ご自分で植物を増やしたことがない方は難しいと思われるかもしれませんが、作業自体は難しくありません。取り木の方法や時期、失敗しないポイントなどについて見ていきましょう。

取り木とは?

取り木とは庭木などの植物を増やす方法の一つで、茎などの部分を傷つけることで新たな根を発生させます。

取り木のおもな目的は2つあり、1つ目は植物を増やすためです。2つ目は、弱ってしまった根の代わりとして新しい根を発生させて植物を育てるためです。植物を育てていて増やしてみたい方は、取り木に挑戦してみましょう!

取り木と挿し木は違うの?

植物を増やす方法として挿し木がありますが、取り木と挿し木は別ものです。

挿し木は一般的に剪定された枝を挿し穂にして、新しい土に挿すことで根を発根させます。植物によって発根率は変わりますが、切り口の部分に発根促進剤を塗布して発根を促進させます。

取り木は植物の茎や枝などの部分的な表皮を切り取り、発根させることで最終的に新たな株元を作ることができます。取り木の利点としては取り木した後の生長速度が早いため、増やし方によって植物の生長にも影響がでてきます。

また、植物の種類によっては挿し木で増やすことが難しい場合もありますが、取り木であれば植物に関わらず増やせます。

環状剥皮ってなに?やり方は?

環状剥皮(かんじょうはくひ)とはあまり聞き慣れない言葉ですが、取り木によって発根させる部分を切り取る方法のことです。植物の茎などで発根させたい部分にナイフなど鋭利な刃物で傷つけ、約2~3cm切り込みを入れて茎一周の外皮を剥がしていきます。

植物によってはこのときに汁がでることがあるため、場合により手袋をはめて作業することをおすすめします。

取り木の時期

取り木の時期は4~9月頃といわれていますが、その中でも湿気が多い5~6月頃が最適な時期といえます。温暖な室内で管理している樹木であれば冬の時期でも作業が可能で、どの樹木の種類でも取り木できます。

取り木の方法

高取り法

高取り法とは茎などの部分に傷をつけ、その部分で水苔を覆うことで発根させる方法のことです。

  1. 水苔を予め約1〜2時間水に浸しておき、その後手でほぐして長い繊維を集めます。
  2. 環状剥皮の部分に、団子状になるよう水苔を巻きつけます。
  3. その上に透明なビニールを巻き付け、ビニールの上下をヒモでしっかり結んで固定させます。
  4. その後発根が確認できたら、親株から取り木した箇所を切り離します。
  5. 最後にビニールと水苔を取り除き、植え付けます。

盛土法

盛土法は茎などを曲げて、その部分を土中に埋めることで発根させます。

  1. 植物の水やりを控え、茎が曲がりやすい状態にします。
  2. 若くて元気がある外向きの枝を、地中まで曲げていきます。この時、枝を折らないよう力加減に気を付けます。
  3. 環状剥皮の部分を5~10cm程度土中に埋めます。
  4. 地表に枝が出てしまう場合は、針金などで固定させましょう。
  5. 土を乾燥させないよう、十分に水やりをします。
  6. 発根してきたら根の部分を傷つけることなく親株と切り離し、植え付けます。

圧条法

圧条法とは、土の量を増やすことで地表の全体的な位置を上げて発根させる方法です。

  1. 土を増やして、環状剥皮した枝元を埋めていきます。
  2. その後、通常通り水やりして育てます。
  3. 発根したら、根を傷つけないように親株から切り離して植え付けます。

取り木の失敗しないポイント

取り木する箇所に決まりはありませんが、枝や幹の下あたりに根になる根原体が分布しているため、その部分を中心に環状剥皮します。どの部分を環状剥皮するかで発根率にも関わってくるため、場所は慎重に選びましょう。

また、取り木する箇所が多いと負担もかかってしまうため、できれば1つの樹木に対して1カ所が理想です。約1か月で発根する場合が多いですが、発根が不十分のようであれば秋または翌春に親株から切り離します。

取り木に挑戦してみよう

取り木の方法には「高取り法」「盛土法」「圧条法」の3種類があり、植物の種類によって適している方法が異なります。取り木で増やす場合は、その植物にあった方法であるか予め確認しておきましょう。

植物にはさまざまな増やし方がありますが、取り木は成功率も高く作業も決して難しくありません。種や苗木などはホームセンターなどでも手に入りますが、ご自宅で育てていればご自分で増やした方がお財布にも優しいですね。

機会があれば、ご自分で育てている植物を取り木で増やしてみることをおすすめします!

根詰まりとは|原因や症状、土のほぐし方は?

アガベ 根詰まり

多くの植物は、手入れすることできれいな花を咲かせ樹形を維持します。植物を鉢植えで育てた経験があれば知っている方も多いと思いますが、鉢植えの植物は根詰まりを起こすことがあります。育てている植物が根詰まりを引き起こしている場合は、早い段階で植え替えが必要です。

ここでは、根詰まりが起こる原因や具体的な対処方法などについて紹介してきます。

根詰まりとは?

根詰まり(ねづまり)とは鉢の中で根がいっぱいになった状態のことで、そのままにしておくと植物の生長にも悪影響を与えてしまいます。根は土の中で生長するため見ることができませんが、根詰まりの症状やサインを見つけることで対処できます。

根詰まりが起こる原因は?

植物を育てる上では手入れが必要なことが多く、鉢植えで育てる植物は根詰まりを起こす可能性があります。根詰まりが起こるおもな原因は、使用している鉢の大きさに対して植物が生長していることです。

品種や種類によって成長速度は異なりますが、茎や葉などが生長しているということは根も同様に伸びています。

土の中で生長する根の部分は確認できませんが、植物によって植え替え時期があり適切な時期と頻度で新しい鉢に植え替える必要があります。

植え替えは約1~2年に1回の頻度で行われることが多く、鉢植えだけでなくいくつかの植物を1つの鉢に植える寄せ植えの場合も同様です。それでは、根詰まりの具体的な症状について見ていきましょう。

根詰まりの症状

根詰まりの症状にはいくつかありますが、鉢底の穴から根が伸びている場合は根詰まりを起こしている可能性が高いです。鉢植えで育てると植物の根はまず鉢の内側から回り最後に鉢底に到達します。土の中で根が十分に伸びるスペースが無くなってしまったため、根は外に向かって伸びようとするのです。

その他、鉢植えに水やりをしても土が水を吸収しないときも根詰まりの場合が多いです。普通の土は団粒構造(だんりゅうこうぞう)なので、一つ一つの小さな粒子が集まりその隙間に水分や栄養素などを蓄える構造になっています。

水切れする場合はこの隙間に根が入ることが原因で構造が崩れてしまい、保水することができません。水切れすることが多くなってきたようであれば、根詰まりを疑いましょう。

根詰まりのサイン

根の生長は植物の品種や種類によって異なりますが、日頃から植物を観察している中で根詰まりのサインに気付くこともできます。

例えば、以前よりも下葉が落ちたり葉の色が黄色に変色するなど生育に変化があれば、根詰まりのサインであることも考えられます。

また、植物の根の圧力で鉢自体にヒビが入ったり割れてしまう場合も根詰まりが原因の可能性が十分あります。根詰まりを放置することで根腐れを引き起こし、最終的には株全体を枯らしてしまうことにも繋がります。

これらのサインが確認できた場合は、植え替え時期ではなくても早急に対応しましょう。

根詰まりの対処方法

大きく育てる場合

植物を大きく育てたい場合は、以下の方法で植え替えしていきましょう。

  1. 鉢から株を引き抜き、手や割りばしなどで土を落とします。
  2. 長い根や古い根を中心に切り取ります。
  3. 一回り程度大きい鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷いて、新しい土を1/4~1/3程度入れます。
  4. 鉢の中心に株を置いて、鉢の縁まで4cm程度残して土を入れて水やりします。

大きくしたくない場合

鉢植えを置いているスペースなどの関係で鉢の大きさを変えたくない場合は、以下の方法で植え替えをします。大きく育てる場合と異なる点は、不要な枝や葉の剪定と根を1/3程度切ることです。

  1. 剪定バサミを使用して、不要な枝や葉などを切り取ります。
  2. 鉢から株ごと引き抜いて、土をある程度落としていきます。
  3. 根を全体の約1/3切り落とし、茶色く変色した古い根や長い根などは積極的に切っていきます。鉢の形に巻いている根は、巻かない程度の長さになるよう切りましょう。
  4. 新しい鉢または同じ鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、新しい土を1/4程度入れます。
  5. 植え付ける手順は、大きく育てる場合と同様です。

根詰まりのほぐし方

根詰まりしている場合は土がカチカチに固まっているため、ほぐし方にはコツがあります。小さな鎌や熊手などの道具で、土を叩いてほぐしていきます。根詰まりの状態にもよりますが、ほぐれるまでしぶとく土を叩きましょう。

植物の品種や種類によっては土をほぐさずに植え替えるため、作業する前に確認することをおすすめします。

根詰まりのサインがでたら正しい植え替えをしよう

植物を観察することでちょっとした変化に気付けますが、忙しくてあまり時間がない時でも水やりなどをすれば普段と様子が違うことが分かるはずです。

今回紹介したような根詰まりの症状やサインなどが確認できたら、早めに植え替えて対処していきましょう。

土の捨て方とは?ガーデニングで使い終わった土の再生&処分方法

枯れ芙蓉 芙蓉

じつは、ガーデニングや家庭菜園で使い終わった古い土は、一般ゴミとして捨てることができません。土の捨て方にはいくつか方法があるので、正しく処分したり再利用しましょう。

今回は使い終わった土の捨て方や、土のリサイクル・再生方法についてご紹介します。

植物を育て終わった土は、そのまま使えない!

土にも寿命があるって知ってる?

ガーデニングで植物を育て終わったあとの土は、もともと土が持っていた団粒構造という、植物を育てるのに適した構造が失われてしまいます。

植物を育て終わった土をそのまま使って新しい植物を育てると、根腐れしたり病気にかかって生育不全を起こす可能性が高いので、土を処分して新しいものを使うか、土を再生して使いましょう。

なぜ古い土では植物が育たないの?

病原菌や害虫がひそんでいるから

古い土には病原菌ウイルスや、害虫の卵が残っている可能性があります。前作の古い根や雑草のタネが混在していると、新しい植物の成長の邪魔になってしまいます。

泥っぽくなって水はけが悪いから

これまでの水やりによって土の粒が細かくなりすぎると、本来あったはずの保肥性がなくなり、通気性や排水性の悪い土になってしまいます。

土の栄養バランスが崩れているから

土の栄養がかたよっていたり、酸性になっている可能性があります。また、植物の成長に欠かせない微生物も減っています。

土の捨て方とは?一般ゴミでは捨てられない?


じつは、ガーデニングなどで使い終わった土は、ほとんどの場合、一般ゴミとして捨てられません。土はあくまで自然物であり、廃棄物・ゴミとされないことにくわえ、土は不燃性で焼却処分できないので、一般ゴミに出しても回収してもらえないことが多いのです。

それでは、土はどう捨てればいいのでしょうか。ここからは土の正しい捨て方について、4つの方法をご紹介します。

土の捨て方① 自治体に確認し回収してもらう

多くの場合、土は一般ゴミとして捨てられませんが、中には条件を守った上で回収してくれる自治体もあるようです。まずはお住まいの自治体のホームーページを確認するか、清掃事業係に電話して聞いてみましょう。

土の捨て方② 不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者は土や石の回収もしてくれます。業者にもよりますが、土の処分の相場は基本料金2000〜3000円+土1kg/60円ほどです。ただし、土に混入物があるか否かで料金も変わるので、しっかり不用品回収業者に確認しておきましょう。

土の捨て方③ ホームセンターや園芸用品店に引き取ってもらう

ホームセンターの一一部店舗では、園芸用土を購入すると同程度の量の土を無料で引き取ってくれるサービスを展開しています。園芸用品店でも同じような引き取りサービスをしているところもあるので、上手に活用しましょう。

土の捨て方④ リサイクル、再生する

使い終わった土は、リサイクルして再利用するのもひとつの方法です。土は熱消毒して、堆肥を混ぜれば、再びガーデニングに使うことができます。新しい土を購入する必要もないので、土のリサイクル方法を覚えて、再利用しましょう。

使い終わった土をリサイクルしよう!再生方法とは?

用意するもの

園芸シート(新聞紙やゴミ袋でもOK)
フルイ(荒目・中目・細目の3種類あるとよし!)
水(念入りにやりたいときは熱湯)
ビニール袋(黒がおすすめ)
土壌改良剤(苦土石灰、腐葉土や堆肥、もしくは市販の古土リサイクル材)
園芸用手袋

古い土のリサイクル手順

Step1:フルイにかける

作業は園芸シートの上でやるとラクですよ。まず、しっかりと乾燥させた古い土を、荒目→中目→細目の順でフルイにかけていきます。不要な落ち葉や、古い根などのゴミを取り除いていきましょう。

Step2:土を消毒する

次は土を消毒していきます。握ってお団子ができるくらいまで土を水(もしくは熱湯)で湿らせ、黒いビニール袋に入れたら、空気を抜いて閉じます。直射日光が当たる場所に置いて、真夏であれば1週間放置すれば熱消毒完了です。

念入りに消毒したい方は、1ヶ月ほどおいて、その間ひっくり返したり、土が乾燥しているようであれば湿らせて、蒸し焼き状態にします。

Step3:土壌改良剤を混ぜる

消毒がおわったら、腐葉土や堆肥などの有機物を、古い土の4〜5割ほど混ぜて水はけをよくさせましょう。土の栄養補給として、粒状の緩効性肥料を土全体に混ぜて完了です。

古い土の再生には市販のリサイクル材がとっても便利!

市販の古土リサイクル材を使えば、もっとかんたんに土をリサイクルできます。製品によっても異なりますが、方法は、リサイクル材をフルイにかけた古い土に対して2〜3割ほど混ぜるだけ。とってもお手軽〜!

土の捨て方・再生の方法を覚えて、ガーデニングに活用しよう!

土は一般ゴミとしては捨てられないので、正しい捨て方や土の再生の方法を覚えておくと、日々のガーデニングもより楽しめますよ。ぜひ、土の捨て方に困ったときは、実践してみてください!

備えあれば憂いなし!大切な家庭菜園やお庭をまもる台風対策8選

ユーカリポポラス 支柱

こんにちは、GreenSnap編集部です♫

今年もやってきました、恐怖の台風の時期……!近年、毎年のように記録を更新して猛威をふるう台風ですが、みなさんしっかり台風対策はされていますか?

今回はみなさんの大事な家庭菜園やお庭を守るためにやるべき、台風対策について、GreenSnapユーザーさんのアイデアを参考に、ご紹介します!

家庭菜園やお庭の台風対策〜早めのそなえ編〜

台風対策①:野菜は高畝で育てる!

だいたい台風シーズンといえば9月ですが、このタイミングは秋・冬野菜の作付けと一緒ですよね。植えたばかりの畑を台風に荒らされないように、あらかじめ高めの畝をつくって作付けしていきましょう。こうすることで排水性が増し、暴雨にも耐えられます。

台風対策②:支柱はしっかりと頑丈なものを使う

最近では100円ショップなどで安く手に入れることができる支柱ですが、台風対策とう観点では、支柱こそ太くて頑丈なものを選ぶことをおすすめします。やわな支柱だと、折れたり、飛んでいったりして周囲にも危険がおよびます。

台風対策③:防風ネットを設置する!

ネットは風邪を通すから意味ないのでは?と軽視されがちな防風ネットですが、意外とその効果は高く、風力が軽減されて強風対策ができます。設置するときは頑丈な支柱を、できるだけ地中深くまで挿しましょう。

家庭菜園やお庭の台風対策〜前日までにするべき対処編〜

台風対策④:屋内にしまえる鉢はしまおう

庭にハンギングしていたり、棚などの高い位置においている鉢などは、できるだけ屋内にしまうといいでしょう。グリーンカーテンももちろん外して風が防げそうなところへ隠します。このときジョウロやスコップなどもしまっておくといいですね。

意外と「こんなものまで!?」という重いものも強風で飛んで行ってしまいます。

台風対策⑤:大きい鉢はまとめおこう!

屋内にしまえない鉢は、できるだけまとめて置いておきましょう。このとき、背の高い植物はあらかじめ倒しておくといいです。欲を言えば、支柱や麻紐で細い茎葉もしっかり固定しておくと安心です。

台風対策⑥:花壇では土寄せやビニールドームを活用!

花壇のお花たちは移動もなにもできなくて心配ですよね。こういうときは、株元にしっかり土寄せをしておくことで暴雨や強風の対策ができます。特に大事なお花の場合は、ビニールドームを利用するといいでしょう。

台風対策⑦:庭木は剪定しておこう

お庭にあるシンボルツリーも、もちろん暴風雨の脅威にさらされます。恐ろしいのが倒木して周囲に危害をあたえることです。シンボルツリーのためにも、周りの人のためにも、あらかじめ剪定をして、強風時に受ける抵抗を減らしてあげましょう。

樹高は低ければ低いほど安定感が増します。頂部と平行枝を中心に剪定して、できれば近くの柱などに紐で結びつけておくと安心です。

台風対策⑧:野菜や果樹は完熟前でも収穫しておこう

野菜や果樹は、台風が来る前に収穫しておきましょう。熟しきっていなくとも、台風の前に収穫しておくことで、株自体が受ける強風の抵抗力ダメージを減らすことができます。

台風対策をして家庭菜園やお庭をしっかり守ろう!

台風対策で意識すべきは、「飛んでいきそうなものがないか」「風の抵抗を受けそうなものはないか」「排水性は悪くないか」の3つです。今回ご紹介した対策方法と、この3つを意識して、大切な家庭菜園やお庭を守ってくださいね。

地植え・鉢植え別!絶対にやるべきガーデニング梅雨対策とは?

ガーデニング 梅雨対策

こんにちは、GreenSnap編集部です♫

もうすぐジメジメした梅雨の時期がやってきますね。長雨や湿気によって植物がうけるダメージはとても大きく、ガーデニングや家庭菜園ビギナーが挫折する原因の多くは、梅雨の過ごし方にあるとも言われています。

そこで今回は、梅雨が来る前にやっておきたい、ガーデニングの梅雨対策をご紹介いたします。

鉢植え&プランターで育てている植物の梅雨対策

軒下などに移動する

長時間雨に打たれ続けると、花びらが柔らかい植物は花から傷んで弱っていきます。また、土の過湿状態が長く続くと、根が呼吸できずに根腐れを起こして枯れてしまうので、移動できる鉢やプランターは雨が当たらない軒下や屋内などに移動させましょう。

鉢皿ははずしておく

移動ができない鉢やプランターもあるかと思いますが、せめて鉢皿ははずしておいてください。雨が鉢皿に溜まったままになると、雨が止んでいても、土や根が水に使っている状態なので、根腐れを起こしてしまいます。

鉢の下にすのこなどを敷いて地面から離す

移動ができる、できないに関わらず、鉢やプランターの下にはすのこやレンガを敷いて、地面より一段高い位置で管理しましょう。こうすることで、雨の水たまりに浸かることもなく、通気性がよくなるので梅雨時期の蒸れが防げます。

支柱を立てる

高く育つ植物・野菜には、はやめに支柱を立てておきましょう。トマトなど、成長の早い植物・野菜は、枝茎がきちんと育つ前に風にあおられると、簡単に折れたり、倒れたりしてしまいます。突然の豪雨や強風に耐えれるよう、早めに転倒防止、支柱立てをしてください。

花壇&地植えで育てている植物の梅雨対策

地面をマルチングしておく

ワラやバークチップ、ウッドチップなどを利用して、地面をマルチングしてください。豪雨で泥がはねあがり、葉に泥がつくと、正しく光合成ができなくなったり、病気の原因になってしまうので注意。

排水溝への道をつくる

長時間雨が降り続けると、平坦な地面にはずっと水が溜まり続けてしまいます。うまく排水溝に流すためには、水が流れるように誘導しましょう。シャベルなどである程度の深さの溝をつくり、排水溝へ流れる水の通り道を作ってあげてください。

排水パイプがある方は詰まっていないか確認を!

雨よけをつくる

最近では100円ショップのアーチ支柱、ビニールを使って簡単に雨よけを作ることができます。他にも、オーニングという、雨よけにも直射日光よけにもなるサンシェードなども数千円で入手できるので試してみてはいかがでしょうか。

梅雨対策でうまく乗り越えて夏のガーデニングを楽しもう!

梅雨時期には日照時間も短くなるので、天気予報に注意しながら、避難させていた鉢などは、こまめに日当たりの良い場所に移動させてあげると良いですよ。
うまく梅雨を乗り越えれば、夏の収穫や満開のお花が楽しめるはずなので、みなさんもお試しください!

棚においても可愛いリュウノヒゲをご紹介

Photo by SAkUTOMOさん

一般に庭に植えたり、生垣の一部分に使われたりするのがリュウノヒゲです。

鉢に植えて、棚に飾り、部屋などの空間を演出するものとしても使うことができます。

そんなリュウノヒゲとはどんなものなのかを紹介していきます。

 

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