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野菜・果物の病気

白菜(ハクサイ)の病気|モザイク病、べと病の予防や対策方法は?

白菜

白菜は鍋や炒め物、漬物などに利用される冬の定番の野菜ですね。最近では、プランターで育てやすい品種や、家庭菜園で育てやすい品種なども登場しているので、自宅で育てている方も多いのではないでしょうか。

今回は、白菜がかかりやすい病気と特徴、病気の予防方法と対策について解説します。白菜の栽培中に気になる点がある方や、病気の可能性がある方はぜひ参考にしてくださいね。

白菜(ハクサイ)が病気になる原因

白菜が病気になるおもな原因はかびです。湿気が多い状態、水はけが悪い状態で白菜を栽培していると、かびが発生して病気になります。梅雨の時期、秋の長雨時期(秋雨前線)ではとくに多湿になりやすいです。

他にも、アブラムシがウイルスを媒介して病気になることもあります。

白菜(ハクサイ)がかかりやすい病気は?

白菜はアブラナ科の野菜なので、キャベツなどと同じく病害虫の被害を受けやすい野菜です。苗が小さい頃から病気の予防をしっかりと行って栽培しましょう。白菜がかかりやすい病気は以下の通りです。

白菜(ハクサイ)の生理障害

白菜は、ゴマ症やチップバーンといった生理現象が起こりやすい野菜です。それぞれの特徴と予防方法は以下の通りです。

作物は、栽培されている環境によって様々な影響を受けます。例えば、生長するための要素が土壌に不足していると、作物は黄色く変色したり、全体の生育が悪くなったりします。こうった障害を生理障害と呼びます。

ゴマ症

ゴマ症は、結球した葉の主脈に黒いゴマ状の斑点が多数生じる病気です。生長するにつれて黒い点が増えていきますが、黒い点の成分はポリフェノールであるため、食べても全く問題ありません。

ゴマ症の予防方法

ゴマ症は、肥料の窒素が白菜の中で多くなりすぎると、白菜の表面に黒い点として現れます。また、保存中にストレスがかかると現れてしまうこともあります。土壌の窒素や有機物の量が増えすぎないように、肥料を適量与えることを心がけましょう。緩効性肥料を使うことも効果的です。

チップバーン(心腐れ症・縁腐れ症)

チップバーンは、葉の縁や葉脈、芯が壊死して茶色く変色します。

チップバーン(心腐れ症・縁腐れ症)の予防方法

チップバーンは、カルシウムやホウ素のの不足によって発生します。土壌の中のカルシウムやホウ素が雨で流れ出てしまうことが原因なので、適切に補うようにしましょう。ただし、ホウ素を与えすぎるのも良くないので、適量を撒くことが大切です。

白菜(ハクサイ)がかかりやすい病気

モザイク病

モザイク病は、白菜の葉の表面に緑色の濃淡がついたモザイク状の斑点が発生します。病状が進むとこの徐々に病斑が大きくなり、やがて枯れてしまいます。

モザイク病の予防方法

モザイク病はアブラムシによって媒介されます。一度発生すると治療方法がなく、野菜の不治の病といわれるので注意が必要です。畑の周辺をこまめに除草したり、薬剤を撒いてアブラムシの飛来と発生を予防しましょう。また、使用する道具によっても感染するため、畑作業に使用するハサミやナイフやこまめに消毒しましょう。

べと病

べと病は、かび由来の病気で白菜の葉の表面に水がしみたような病斑が出る症状がでます。白菜を低温多湿の環境で栽培していると発症することがあります。

湿気が多いとべとべとするため、このような名前がつけられました。

べと病の予防方法

ベト病は胞子が飛び散って伝染するため、発病した葉はビニールを被せて除去し、畑の外に持ち出して処分しましょう。ベト病を防ぐには、畑の水はけを良くし、植え付ける株同士の感覚を空けて通気性をよくすることが大切です。また、雨水による泥跳ねを防ぐために雨よけを設置したり、マルチングを行いましょう。

尻腐病

尻腐病は白菜の収穫時期に外側の葉に発生します。尻腐病になると、実の先端や地面近くの葉が黒褐色になる、症状が進むと株全体が腐敗します。葉に黄土色の斑点がでるのが特徴です。尻腐病は冬に発生するので、収穫前はこまめにチェックして気をつけましょう。

尻腐病の予防方法

尻腐病は土のカルシウム不足によって起こる生理現象です。雨で土壌のカルシウムやマグネシウムが流れることが原因で起こります。植え付ける前に石灰資材を施して防ぎましょう。

軟腐病

軟腐病は、白菜の外葉に水がしみたような病斑が発生します。そのまま悪化すると腐った独特の悪臭がするため、軟腐病の発生に気がつきます。軟腐病は秋から冬に発生しやすい病気で、結球期に症状がでます。

軟腐病の予防方法

軟腐病は前作で育てていた植物の枯れ葉などが残っていると発生する可能性があります。前作の枯れ葉や根などは畑の外に持ち出して処理しましょう。また、連作をせず、水はけがよく風通しの良い環境で育てることが大切です。

根こぶ病

根こぶ病は、アブラナ科のほとんどの植物に寄生する寄生菌による病気です。白菜の根の表面にこぶ状の病斑ができるのが特徴です。

根こぶ病の予防方法

根こぶ病の胞子は、何年もの間土壌の中で休眠できるので、農作業に伴う土の移動や降雨によって広がっていきます。地温が高いと発生しやすく、排水の悪い土地や湿地で発生しやすくなります。土壌が酸性だと発生しやすくなるので、土壌のPHを管理しましょう。

白菜(ハクサイ)の病気の予防と対策

1. 土壌改善

白菜はかびが由来で病気になることが多いので、土壌を改善して栽培環境を変えましょう。堆肥を多めにすると水はけがよくなります。

2. 水やりに注意をする

白菜は多湿環境を嫌うため、水やりには気をつけてください。水の与えすぎは病気の原因になります。雨が多い時期はとくに注意が必要です。

白菜は基本的には水やりは必要なく、降雨で栽培ができます。雨の多い時期に頻繁に水やりをすると病気になるため気をつけましょう。

3. 薬剤を散布する

薬剤を散布することで病気を予防することができます。また、白菜が病気になる前から定期的に薬剤を撒くことであらかじめ病気を防げます。

4. 病気になった部分は取り除く

病気になった葉など症状がある箇所は、なるべく早く取り除いてください。病気の症状が出ている箇所を放置しておくと、そこからさらに病気が進行することがあります。

処分の際は、ゴミ袋に密封して処理したり、完全に焼却して処分してください。

5. 防虫ネットを設置する

防虫ネットを設置することでアブラムシなどの病害虫を予防することができます。しかしネットを使用することで湿気がたまりやすくもなるので、状況を見ながら設置を判断してください。

白菜(ハクサイ)の病気を防いでおいしく栽培しよう

白菜はアブラナ科の野菜の中でも特に病気に弱く、栽培する環境によって様々な生理障害が起こることがあります。苗が若いうちから栽培の環境を整え、しっかりと対策をして病気にならないように気をつけてくださいね。

ブロッコリーの病気|症状や対策、枯れてしまう原因は?

ブロッコリー

ブロッコリーは寒さに強く、半日陰でも育ち、畑はもちろんプランターでも栽培できる野菜です。今回は、ブロッコリーがかかりやすい病気や、症状、予防や対処方法についてまとめています。これからブロッコリーを育てたい方はぜひ参考にしてくださいね。

ブロッコリーがかかりやすい病気は?

黒すす病

黒すす病は、ブロッコリーの花蕾と葉に発生します。花蕾に発生すると、はじめ黒色の小斑点が現れ、だんだん病斑が拡大して黒褐色に変色して腐ってしまいます。病斑部には黒色のかびを生じます。葉に発生した場合も、はじめに黒色の小斑点が現れ、だんだん病斑が拡大して結合し、黒褐色の斑点となり、周辺は黄色く変色します。

黒すす病の予防方法

アブラナ科の作物の連作を避け、栽培中は高温多湿の環境にならないように注意しましょう。発病した株はすぐに処分しましょう。

べと病

ベト病は、真菌によって引き起こされる病気で、ブロッコリーの葉の裏側に灰色のかびが付着します。感染すると葉の色が黄色から茶色へ変色し、症状が進むとブロッコリーが枯れてしまいます。

べと病はおもに葉の裏側で見られますが、表側でも発症します。発病した葉は乾燥しているときはパリパリしていますが、湿気が高いとべとべとになることからこのような名前になっています。

べと病の予防方法

ベト病は胞子が飛び散って伝染するため、発病した葉はビニールを被せて除去し、畑の外に持ち出して処分しましょう。ベト病を防ぐには、畑の水はけを良くし、植え付ける株同士の感覚を空けて通気性をよくすることが大切です。また、雨水による泥跳ねを防ぐために雨よけを設置したり、マルチングを行いましょう。

黒腐病

黒腐病は細菌感染による病気で、原因になる菌は乾燥に強いのが特徴です。黒腐病はアブラナ科に多く発生します。黒腐病になると、オレンジ色の病斑ができます。

黒腐病の予防方法

アブラナ科の作物の連作は避け、感染した株はすぐに取り除きましょう。黒腐病は蔓延してからでは予防するのが難しいため、発症した株の周辺には多めに薬剤を散布しましょう。

黒斑細菌病

黒斑細菌病は、水が浸みたような小さな斑点が現れ、次第に拡大して黒褐色になって凹み、葉の周りが黒く縁取られたように灰色〜褐色の病斑になります。

進行すると、べと病や炭疽病の病斑との区別が難しくなります。

黒斑細菌病の予防方法

アブラナ科の作物の連作を避けます。また、雨が多い時期に発生しやすいので、梅雨や秋長雨の前後、台風の直後にどには予防的に農薬を散布しましょう。また、害虫が媒介して病気になることも多いので、害虫防除を行い、適量な施肥を心掛けましょう。

軟腐病

軟腐病の原因はかびで、地下の部分から腐敗していきます。地面近くの下葉にも病斑が出て、腐ったニオイがするのが特徴です。ニオイで気がつくことも少なくはありません。

高温多湿の状態で育てることで軟腐病になります。他にも水はけが悪い土壌だとかかりやすいので注意が必要です。

軟腐病の予防方法

軟腐病は前作で育てていた植物の枯れ葉などが残っていると発生する可能性があります。前作の枯れ葉や根などは畑の外に持ち出して処理しましょう。また、連作をせず、水はけがよく風通しの良い環境で育てることが大切です。

菌核病

菌核病は地面近くの茎や葉、花弁などに発生し、茶色の病斑が出ます。進行するとブロッコリーが腐ります。湿気が多いと白いフワフワの菌ができます。

菌核病

アブラナ科の作物の作物を連作は避けましょう。また、土壌の水はけをよくし、予防的に農薬を散布しておくのが効果的です。それでも発症した場合は、被害にあった株を迅速に除去しましょう。

花蕾腐敗病

花蕾腐敗病は、花蕾形成の時期に発生する病気です。はじめは花蕾の一部に濃緑色の病斑が現れ、やがて花蕾全体が褐色に腐敗して悪臭を放ちます。

曇天や降雨が続いて多湿の状態になると発生しやすくなります。降雨や水はねによって土壌の病原菌が付着して感染することもあります。また、窒素過多やカルシウム不足でも発生するため、施肥は適量を守りましょう。

花蕾腐敗病の予防方法

花蕾腐敗病は、日照不足や降雨が続くと発生しやすくなります。降雨や水はねによって土壌の病原菌が付着して感染することがあるので、雨よけなどを使用して防ぎましょう。また、窒素過多やカルシウム不足でも発生するため、施肥は適量を心掛けましょう。

根朽病

根朽病は、地面に近い茎や根に小さな黒い斑点が生じ、茎が細くくびれるようになって倒れてしまいます。根に病気が感染すると、全体に水が送れなくなるので、葉が萎れてしまいます。

根朽病の予防方法

病原菌は感染した植物に残るので、被害を受けた株はすぐに取り除きます。また、種によっても伝染するので、種は病気になっていないものを使用しましょう。定植後に強風にあおられて傷を作ると、傷口から病原菌に感染しやすくなります。台風の後などには薬剤を散布して予防しましょう。

ブロッコリーの病気の予防と対策

1. 連作を避ける

アブラナ科の植物は連作すると病気にかかりやすくなります。黒腐病などの病気も連作で広まる可能性があるので、なるべく同じ野菜や同属の野菜を連作するのは避けてください。

2. 病気になった部分はすぐ取り除く

ブロッコリーの葉に病斑を見つけた時は、すみやかに取り除いて処分しましょう。栽培している場所の近くに放置していると他の作物にも病気がうつってしまったり、病気が進行する可能性が高いので、症状を見つけたら早めに対処することが大切です。

また、病気の部分を処分する時には焼却するなどして完全に処分しましょう。焼却しない場合はゴミ袋に入れ、口をよく縛ってから廃棄してください。

2. 株を触るときは丁寧に扱う

軟腐病などの病気は、株についた小さな傷などが原因で発症することがあります。手入れをする際には、茎などを傷つけないよう注意を払ってください。

3. 土壌を改善する

高温多湿の環境では、ブロッコリーが病気になる可能性が高いです。根腐れすることもあるため、水はけのよい土作りを意識してください。また、水の与えすぎにも気をつけましょう。

4. 葉を濡らさない

べと病の予防としては、葉をなるべく濡らさないことをおすすめします。水やりの際もなるべく注意しましょう。

5. あらかじめ薬剤をまく

春や秋はブロッコリーが病気にかかりやすい時期です。この時期になる前から薬剤をまいておくことで病気を予防することができます。定期的に薬剤をまくのもよいでしょう。

ブロッコリーの病気を防いでおいしく栽培しよう

おいしく大きなブロッコリーを収穫するためには、病気を予防することが大切です。万が一病気になったら早いうちに発症している箇所を取り除いてくださいね。

ダイコン(大根)がかかりやすい病気一覧|それぞれの症状、予防と対策は?

野菜 家庭菜園 ダイコン 大根

冬の野菜の代表であるダイコン。ダイコンは葉や、根〜茎まで全体的に病気が発生するので、お店で売られているように真っ直ぐきれいに育てるためには、病気の予防や対策が必須です。

今回は、ダイコンがかかりやすい病気や、病気の原因、予防と対策についてまとめました。これからダイコンを栽培したい方や、すでにダイコンを育てていて病気の不安がある方はぜひ参考にしてくださいね!

ダイコン(大根)がかかりやすい病気は?


ダイコンはウィルスが原因の病気や軟腐病が発生します。ウィルスはアブラムシなどの害虫によって運ばれてくるので、害虫の予防も気をつけましょう。

ダイコンがかかりやすい病気は以下の通りです。

ダイコンの葉がかかりやすい病気一覧

1. モザイク病

モザイク病はアブラムシが媒介する病気です。アブラムシがダイコンの葉から汁を吸うときに感染し、発病した部分から分泌される汁液によって周囲に被害が広がります。

モザイク病に感染すると、葉の表面にモザイク状の濃淡模様が現れ、葉が縮れたように萎縮します。栽培初期にモザイク病にかかると、生育が悪くなり、悪化すると枯れてしまうこともあります。

モザイク病の予防方法

モザイク病は発病すると治療法がないので、事前に防ぐのが大切です。マルチやトンネルを被せ、アブラムシの飛来を防ぎましょう。

感染した葉を見つけたら、即座に除去しましょう。感染した葉を触った手で他の葉に触れると広がってしまうので、絶対に他の葉に触れずに消毒してくださいね。

2. べと病

べと病はカビの胞子によって広がっていく病気です。主にダイコンの葉に黄色い斑点が出るのが特徴です。斑点は徐々に大きくなり、白いかびが付着するようになります。

べと病は根にも症状がでる場合があり、表皮の下に黒い斑点がでます。病斑のある葉は、湿気が高くなるとべとべとすることが特徴です。

べと病の予防方法

べと病は、水はけの悪さや連作など、栽培している環境が原因となります。株間をあけて栽培し、水はけをよくして加湿の状態にならないように注意しましょう。

3. 白さび病(わっか症)

白さび病は、葉の裏側に白色の小さな斑点が発生することが特徴です。病気が進行すると、白色の胞子が飛散して他の作物にも広がってしまいます。病気が発生した葉はやがて色抜けして黄色く変色します。

白さび病の予防方法

白さび病にかかった葉は、ビニール袋などを被せて取り除き、畑の外で処分しましょう。白さび病を防ぐためには、窒素が多くなりすぎないように肥料を管理し、水はけの良い土壌を作ることがポイントです。

4. 黒腐病

黒腐病は、葉や茎、根に症状が出る病気です。下葉から発生することが多く、葉が水浸状態に変色し、時間の経過とともに広がっていき、やがて葉全体が変色してしまいます。

ダイコンの根に黒腐病の症状が出る場合、地上部から見られないので発見が遅れてしまいます。根の部分をよく見ると、飴色に見えることがあり、根を切ると黒く変色しているのが特徴です。黒腐病は軟腐病と似ていますが、軟腐病のようなニオイは発生しません。

黒腐病の予防方法

黒腐病は、肥料切れになると発生しやすいのが特徴です。病気になった株はすぐに処分し、連作を防ぐなど栽培環境を整えて予防しましょう。

5. 炭疽病

炭疽病は、主に露地栽培の作物の葉に発生する病気です。炭疽病にかかるとダイコンの葉に白い斑点が出始めます。徐々に斑点が大きくなり、病斑が合体して大きくなるようになります。白かった斑点は症状が進行すると茶色く変色して、葉がボロボロに傷むのが特徴です。

炭疽病の予防方法

炭疽病を防ぐには、風通しをよくし、高温多湿を避けた環境で栽培することが大切です。発病した葉はすぐに取り除き、薬剤を散布して他の葉に感染が広がるのを防ぎましょう。

ダイコンの根がかかりやすい病気一覧

1.黒斑細菌病

黒斑細菌病は、風雨によって葉に傷ができた時に細菌が侵入することで起こる病気です。葉に黒い斑点ができるほか、根に侵食して根の中心が黒く変色します。

黒斑細菌病の予防方法

黒斑細菌病は、土壌の湿度が高くなると発生しやすくなります。バランスの良い土壌を作ること、風雨の後に葉が傷んでいる場合は早めに殺虫剤で予防しましょう。

2. 軟腐病

軟腐病は細菌によって引き起こされる病気です。傷口から細菌が侵入すると、本葉が4〜6枚の頃に根が肥大し、葉の間が割れます。徐々に組織が軟化し、崩壊して悪臭を放つようになってしまいます。

軟腐病の予防方法

軟腐病を予防するには、本誌が4〜6枚の時に薬剤を散布して予防しましょう。傷口から細菌が侵入したあとでは治癒が難しいので、予め予防しましょう。

3. 黒斑病

黒斑病は、アルタナリアきんが原因の病気です。トンネルやハウス栽培などで夜の気温が低くなると、地上部に出た部分が凍結して組織が脆くなるほか、枯れた葉が付着して雑菌が繁殖し肌荒れを起こします。露地栽培でも、日照が足りないと発生しやすくなります。

黒斑病の予防方法

ハウスやトンネルで栽培している場合は、防寒と換気に注意しましょう。また、予め薬剤を散布して予防しましょう。

4. 根くびれ病

根くびれ病は、根が黒くなってくびれ、葉が萎れる病気です。根が肥大する時期に発生すると次第に褐色の病斑が発生し、根の全体に広がります。

根くびれ病の予防方法

根くびれ病を防ぐためには、水はけの良い環境で栽培し、連作を避けましょう。被害に遭っている株は速やかに処分しましょう。

5. 根腐病

根腐病は数種類のかびが原因です。主に根に発生する病気ですが、時には葉にも発生します。感染すると根の表面が褐色〜黒褐色に変色し、中央が陥没して亀裂が入ったり、さめ肌になったり、網目状になったりします。病斑の大きさはさまざまです。

根腐病の予防方法

根腐病は発生してから治療するのは困難なので、発生しないように予防と対策を行いましょう。予め薬剤を散布することと、土壌の管理をしっかりと行いましょう。

ダイコン(大根)が病気になる原因

ダイコンが病気になるのは、主に高温多湿の環境や連作、ウィルスを媒介するアブラムシなどの害虫が原因です。気温が高く湿度が高い時期に病気になりやすいので気をつけましょう。

ダイコン(大根)の病気の予防と対策

1. 連作を避ける

ダイコンはなるべく連作をしないようにしてください。過去に病気が発生した場所で栽培する場合は、よく土を消毒してから栽培しましょう。

2. 薬剤をまく

病気が発生する前から定期的に薬剤をまいておくと、病気を予防できます。収穫して食べる際には、野菜に使える薬剤であるかしっかりと確認してくださいね。

3. 防虫ネットを設置する

アブラムシなどの害虫は防虫ネットで飛来を防ぐことができます。しかし、あまり目の細かな防虫ネットを設置すると水はけが悪くなり、湿気がたまって病気になることがあるので注意が必要です。

4. こまめにチェックする

ダイコンの葉の裏をこまめにチェックして病斑が出ていないか確認しましょう。

5. 病気の部分はすみやかに取り除く

病気になった部分は、すみやかに切り取って焼却処分をしましょう。近くにそのままに放置していると、そこから病気が広がるので畑の外ですぐに処分することが大切です。

病気を防いでダイコン(大根)をおいしく栽培しよう

どんな料理にも使える万能の大根ですが、病気を防いで育てるには対策が必要です。ダイコンは根だけではなく葉も美味しく食べられるので、予め薬剤を散布したり、害虫の飛来を防いで全体を美味しく食べてくださいね!

ジャガイモの病気|葉が枯れる原因、対策や予防方法は?

ジャガイモ

ジャガイモはそれほど手をかけなくても栽培できるので、初心者にもおすすめの野菜です。しかし、ジャガイモは他の作物に比べて病気や害虫に影響されやすい野菜なので、土づくりや種芋を選ぶ際には十分に注意して予防しましょう。

今回はジャガイモがかかりやすい病気の特徴や、病気の予防と対策方法をご紹介します。ジャガイモを栽培している方はぜひチェックしてみてくださいね!

ジャガイモがかかりやすい病気は?

ジャガイモには、地面に埋まったイモ(塊茎)の部分に発生する病気と、地上部に発生する病気があります。

イモ(塊茎)に発生する病気

そうか病

ジャガイモがそうか病にかかると、イモ部分に瘡蓋のような赤褐色の病班が発現します。地上部にはあまり変化がでないので、収穫して初めて発覚することが多い、発見が難しい病気です。そうか病は味や収穫量には影響せず、問題なく食べられますが、見た目が悪くなるため商品としては販売できなくなってしまいます。

そうか病はストレプトマイセス属菌という細菌が原因で、土壌の酸度がアルカリ性のときに発生しやすくなります。ストレプトマイセス属菌は土壌の酸度がアルカリ性の時に増殖し、種イモなどの切り口から侵入します。

乾腐病

乾腐病は、主にジャガイモの貯蓄中や芽が出るときに発症します。ジャガイモの収穫時にできた傷口や打撲した部分が陥没し、湿度が高いと徐々に腐敗して、乾燥してシワが寄ります。イモの内部が空洞になり、白〜淡紅色のカビが発生します。

軟腐病

軟腐病はカビ由来の病気で、地面に近い葉が黒く変色して腐り、茎にまで症状が及びます。顔を近づけると、独特の鼻をつくような悪臭がし、匂いで気が付くことが多いのが特徴です。

ジャガイモの茎葉に発生する病気

モザイク病

モザイク病は、アブラムシを媒介にしたウイルス性の病気です。モザイク病にかかると、ジャガイモの葉に黒い斑点が見られるようになり、葉が変色しまるでモザイクがかかったかのような見た目になります。

悪化すると生育が阻害され、成長が止まることがあります。アブラムシの活動が活発になる春から秋に多く見られ、特に晴れた日が続く時期に症状が出やすいです。発病した株は速やかに除去すること、アブラムシを予防し、除去することで発病を抑えられます。

べと病

べと病はカビが原因で発生する病気で、ジャガイモの葉や茎の表面が茶色や黄色に変色するのが症状の特徴です。雨や雨天が続き、カビが発生しやすい湿った状態が続くと発病しやすくなり、放置しているとすぐに広がって壊滅的な被害を受けてしまいます。軟腐病を引き起こすこともあります。

青枯病

青枯病は、葉が青々とした状態のままにも関わらず、急に勢いを失ったように葉がしおれていく病気です。根や茎の小さな傷から原因菌が侵入することで発病し、株全体が立ち枯れます。高温多湿な環境になると、青枯れ病の原因菌が活発になり、症状が出やすくなります。

進行が速いため、放置していると病原菌が株全体を侵食して枯れて死んでしまいます。茎の断面に乳白色の菌泥が見られることがあります。

灰色かび病

灰色かび病は糸状菌(カビ)が原因の病気で、野菜や花などほとんどの植物に発生します。茎や葉が茶色く枯れたように変色します。進行するとジャガイモの株全体にカビが付着し、生育が悪くなって枯れてしまいます。

黒あし病

黒あし病は、最初は種イモの腐敗から起こります。腐敗が激しいものは芽が出ませんが、多くの場合は徐々に腐敗が進行します。種イモから伸びた茎の地面に近い部分が黒く変色して腐敗します。重症化すると、株全体が黄色く変色し、茎の伸長も止まってしまいます。

ジャガイモが病気になる原因

ジャガイモの病気の原因は、ほとんどがカビ由来のものです。カビは高温多湿の環境を好むため、湿度の高い時期には注意して見守りましょう。ジャガイモの株を密集して植えていたり、葉が混み入ったまま剪定せずに栽培している場合も高温多湿になりやすいため、注意が必要です。

そのほか、そうか病はアルカリ性の土壌、モザイク病はアブラムシを媒介とするため、土壌環境や害虫が原因と言えます。

ジャガイモの病気の予防と対策

1.患部を取り除く

病斑がある葉や茎を見つけたら、すぐに取り除いてください。必要に応じて株ごと抜きましょう。取り除いた葉や茎などは土の上に放置せずに、焼却処分やゴミ袋に入れて処分することをおすすめします。

葉の裏に症状が出ることも多いので、細かな部分もよく観察してください。

2.薬剤の散布

カビ由来の病気は、事前に薬剤をまいておくことで予防することができます。またアブラムシを媒介にして広がるモザイク病も害虫予防になる薬剤をまくことで対策ができます。

3.防虫ネットをかける

モザイク病はアブラムシが原因となり広がります。防虫ネットを使用することで虫がつくのを防ぐことで、モザイク病の予防ができるのです。

4.水はけをよくする

ジャガイモの病気の多くはカビが関係しています。カビは湿度が高い状態を好むため、水はけをよくして湿気を溜め込まない環境にしましょう。

5.風通しをよくする

風通しをよくすることでカビの繁殖を抑えることができます。とくにべと病、軟腐病予防には効果的です。

6.土を使い回さない

モザイク病が発生した土をそのまま使いまわすと、再びモザイク病になる可能性が非常に高いです。予防のためにも土の使い回しはしないようにしましょう。

病気を防いで美味しいジャガイモを栽培しよう!

ジャガイモがかかる病気は複数ありますが、多くは高温多湿な状態やカビが原因となることが多いです。ジャガイモを健康に育てるには、風通しがよく、カビが好まない環境を意識して栽培を行いましょう。また、あらかじめ薬剤を撒くなどして、害虫を防ぎましょう。

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枝豆(エダマメ)はどんな病気にかかる?症状や予防、対策は?

エダマメ 枝豆 家庭菜園

若い大豆である枝豆は夏が食べ頃でとてもおいしいです。プランターやお庭での栽培もできますが、病気になることはあるのでしょうか。

このページでは枝豆の病気について解説しています。現在枝豆を栽培している方や、育てている枝豆が病気かもと不安な方はぜひご参照ください。

枝豆(エダマメ)がかかりやすい病気は?

べと病

枝豆はべと病にかかることがあります。こちらは初期の段階では葉の表面に淡い黄色の斑がでるのが特徴です。その後、淡い黄色の斑は色が濃くなってやがて茶色に変化します。

べと病が悪化すると株が黄化して枯れることもあります。触るとべとべとしていて、真夏と真冬以外は発生する病気です。

さび病

さび病は葉にさびのような斑点がでます。茶色っぽく葉がさびているように見えたらさび病を疑いましょう。

さび病にかかると枝豆の葉は枯れていき株全体が枯死する可能性があります。

モザイク病

モザイク病は枝豆の葉だけでなく茎や花、果実にも発生する厄介な病気で葉が細くなる、葉にモザイク状の濃淡ができるなどの症状があります。

モザイク病の症状が進むと、株全体が委縮して生育が悪くなることもある病気です。

菌核病

新芽や葉に水がしみこんだような斑がでて、そのまま腐る病気です。進行すると白いカビも付着します。

枝豆(エダマメ)が病気になる原因

カビ菌

病気のおもな原因はカビ菌です。菌が葉などに繁殖して病気を引き起こします。

通気性の悪さ

通気性が悪いとカビ菌が活発になり、これが原因で病気になることもあります。枝や葉が増えて混み入ってきたら剪定をしましょう。

アブラムシ

アブラムシはモザイク病を媒介する害虫です。モザイク病になっている場合は、枝豆にアブラムシが繁殖している可能性があるため、注意をしましょう。大量に発生していたら薬剤を使用して駆除します。

剪定

剪定で病気に感染することがあります。病気の植物を剪定したハサミを消毒せずに使いまわしをすると、枝豆にも感染するおそれがあり注意が必要です。

枝豆が弱っている

もともと枝豆が弱っていると病気に感染しやすくなります。病気に強くなるよう丈夫に育てましょう。

枝豆(エダマメ)の病気の予防と対策

薬剤を散布する

病気になる時期に薬剤を散布すると予防することができます。だいたい梅雨の時期は湿気が多く病気になりやすいため、その前に薬剤を散布しておくとよいでしょう。

水はけをよくする

畝を高くするなど水はけをよくしてカビ菌が繁殖しにくい環境を作りましょう。必要に応じて土も変えてください。

剪定ハサミを消毒する

枝豆の剪定をする場合はハサミを消毒してから使うことをおすすめします。

密集して植えない

密集して植えると通気性が悪くなり病気になりやすくなります。適度な距離をあけて植えましょう。

マルチを敷く

マルチを敷くことで雨が降ったときに泥はねを防ぐことができ病気の予防にも繋がります。

連作をしない

同じマメ科の植物の次に枝豆を育てるなど連作をするとべと病になるおそれがあるため、連作には注意をしてください。

枝豆(エダマメ)の病気を防いでおいしく栽培しよう

枝豆が病気になると生育が悪くなり収穫量も期待できなくなります。今回紹介した対策を実践して病気にならないよう栽培をしましょう。

トウモロコシの病気|葉っぱに発生するモザイク病などの予防や対策は?

トウモロコシ

トウモロコシの葉や茎に異変がある場合は病気の可能性があるので注意が必要です。最悪の場合、トウモロコシの生育が阻害されたり、果実に影響がでることがあります。

このページでは、トウモロコシの病気について解説しています。トウモロコシを栽培している方はぜひご参照ください。

トウモロコシがかかりやすい病気は?

モザイク病

モザイク病はトウモロコシの葉に白やオレンジ色の斑点ができ、それがモザイクのように見えることからモザイク病という名前がつけられました。

モザイク病はアブラムシが媒介する病気です。放置しておくと果実にまで感染することがあるため注意が必要です。果実が空洞になったり繊維質になる可能性があります。

すす病

すす病はかび由来の病気で、トウモロコシの葉に症状がでます。初期は葉脈に平行して病斑がでて、進行すると病斑が白くなり、どんどん大きくなっていきます。

病斑は進行すると10cm規模になります。すす状のかびがつき、葉がもろくなり避けやすくなるのが特徴で、最終的にトウモロコシが枯れてしまいます。

黒穂病

黒穂病は、かび菌が原因のトウモロコシ特有の病気として知られています。初期はゴールという白いこぶができ、徐々に肥大化します。トウモロコシの葉や穂に症状が出て、ゴールと呼ばれるこぶには黒い胞子が内部で作られます。ゴールが破れると、なかから胞子が飛び出すので危険な病気です。

梅雨や秋雨前線の影響を受けやすい時期は多湿になり、黒穂病になりやすいです。

倒伏細菌病

倒伏細菌病が葉に発生するとオレンジ色の病斑ができ、徐々に茶色く変色します。倒伏細菌病は、多湿環境で発生することがあります。梅雨や秋雨前線の時期は注意が必要です。

ごま葉枯病

ごま葉枯病もかび菌が原因の病気で、葉にオレンジ色の小さな斑点ができます。進行すると病斑が葉脈に沿って拡大していきます。

ごま葉枯病も多湿環境でかかりやすい病気です。

トウモロコシが病気になる原因

トウモロコシが病気になる原因は高温多湿が原因であることがほとんどです。雨がよく降っている時期に水やりをしてしまうと湿気が過多になり、病気になりやすくなります。

またアブラムシが原因となって病気になることもあります。

トウモロコシの病気の予防と対策

連作を避ける

トウモロコシを病気を避けるために、連作は避けてください。同じ畑で再びトウモロコシを育てる場合は、最低でも3年間はあけましょう。

水はけをよくする

湿気で病気になることが多いため、水はけには注意をしてください。水はけが悪い環境の場合は、土壌改善をしましょう。畝を高くするなど対策することをおすすめします。

種子を消毒する

トウモロコシの種子を消毒してから栽培すると倒伏細菌病予防に繋がります。

防虫ネット

アブラムシが原因で病気になることもあるため、防虫ネットも効果的です。

薬剤散布

定期的に薬剤を撒いて病気の対策をしてください。

取り除く

発症した箇所はすぐに取り除いてください。そのままにしておくと被害が拡大するため、早めに取り除くことをおすすめします。

トウモロコシの病気を防いでおいしく栽培しよう

トウモロコシが病気になると最悪の場合、果実にも病状が発生することがあります。病気は早めに対策することが肝心です。葉や茎に症状が出たらすぐにケアをしましょう。

正しい予防と対策を覚えておいしいトウモロコシを育てましょう。

ピーマンの病気|青枯れ病、うどんこ病、灰色かび病などの予防や対策はある?

このページではピーマンがかかりやすい病気について解説しています。プランターでも栽培ができるため、ピーマンを自宅で育てている方もたくさんいますよね。

どんな病気になりやすいのか、病気の原因や、どうやって予防対策をしたらいいのか、ぜひご確認ください。

ピーマンがかかりやすい病気は?

青枯れ病

ピーマンは青枯れ病にかかりやすいです。青枯れ病は葉が青いまま(実際は緑色です)しおれる症状があります。特徴としては昼間はしおれ、夜になると回復することです。しかし、徐々に弱り回復しないまま枯れていきます。

青枯れ病になった株をカットすると白い粘液が出てくるのも特徴です。5月から9月に感染しやすい病気です。

うどんこ病

うどんこ病はうどんの粉をふりかけたように葉に白い斑点ができるのが特徴で、この斑点は徐々に大きく広がっていきます。悪化すると葉が枯れて、やがて株全体が枯れます。

原因菌となるかび菌は土の中に存在し、かびの胞子や雨や風に飛ばされて広がります。梅雨の時期に感染しやすい病気です。

モザイク病

モザイク病はまるでピーマンの葉がモザイク状になったかのように茶色くまだらに変色します。生育が阻害され、枯れることもあります。

モザイク病はウイルス感染による病気で、アブラムシなどがこのウイルスを運んできます。

斑点細菌病

葉、茎に水を浸したような斑が発生します。特徴は茶色でへこんだような斑点で、徐々に大きくなり、葉を枯らして言います。梅雨や秋雨前線の影響を受ける雨の多い時期に多く発生します。

灰色かび病

灰色かび病は、茎、葉、花弁にまだら模様の病斑が発生します。症状が進行すると灰色のかびが付着するため、灰色かび病という名前がつけられています。

4月から11月に発生しやすい病気で、とくに梅雨や秋など雨が多い時期に見られます。

ピーマンが病気になる原因

ピーマンが病気になる原因はかび菌とウイルスです。

とくにかび菌は多湿の環境を好みます。水はけの悪い土壌、株が密集している、水やりのしすぎでかび菌は繁殖するため、注意が必要です。ウイルスは虫を媒介にして病気になります。

ピーマンの病気の予防と対策

切り取って処分する

ピーマンの葉に斑点やシミなど症状が見られたら、その部分を取り除いて処分しましょう。必要に応じて株ごと処分してください。

モザイク病はウイルス性のため完全に治すことが難しいため、焼却処分をおすすめします。

水はけをよくする

多湿環境にならないために、水はけのよい環境で栽培しましょう。畑には畝を作っておくのがおすすめです。多湿を避けることで、青枯れ病や斑点細菌病の予防に繋がります。

防虫対策

モザイク病のウイルスを媒介するアブラムシを木酢液などを使うと効果的です。防虫ネットの仕様もよいでしょう。こまめに虫がついていないか目視することも重要です。

薬剤散布

定期的に薬剤をまいて、病気を防ぐことができます。野菜に使える農薬を使用しましょう。

ハサミ、スコップを清潔に保つ

剪定バサミやスコップなどの道具から細菌に感染して病気になることがあります。毎回新品にする必要はありませんが、剪定バサミやスコップは消毒をして清潔に保ちましょう。

ピーマンの病気を防いでおいしく栽培しよう

ピーマンは病気にかかることがあります。病気になると最悪枯れてしまい、周囲にある元気な株にまで病気が伝線することがあるため、注意が必要です。

多湿環境には十分に注意して健康に育てておいしく食べましょう。

ナスの病気|うどんこ病や青枯れ病、灰色かび病などの予防・対策は?

ナス 病気

プランターでも育てることができるナスは庭がないお宅でもベランダで栽培ができます。しかし、ナス栽培では病気がつきものです。今回はナスの病気について解説しています。

予防や対策についてもまとめたので、ぜひご参照ください。

ナスがかかりやすい病気は?

うどんこ病

ナスの葉の表面にうどんの粉をかけたような白いカビがつくのが特徴です。進行するとナスの生育が悪くなります。

灰色かび病

糸状菌が原因の病気で、空気感染をするため周囲の植物にもうつる可能性がある病気です。ナスの葉に丸いくすんだ斑が出現し、悪化するとナスが枯れます。

また果実に灰色のカビがつくこともあります。商品価値が下がり、出荷できなくなることもあるでしょう。

すすかび病

すすかび病も灰色かび病と同様空気感染をするため、一度植物が感染すると広まりやすい病気です。

ナスの葉の裏にカビによる斑点ができます。進行すると葉がすすで覆われたようになることからすすかび病という名前になりました。

半身萎凋病

半身萎凋病は「はんしんいちょうびょう」と読みます。特徴はナスの株の片側の葉だけが黄色く変色してしんなりとしおれることです。悪化をすると、片側だけでなく全体がしおれて枯れます。

青枯れ病

青枯れ病は空気感染ではなく土壌感染する病気で、葉が青いまま全体的にしおれる症状があることからこのような名前になりました。実際は青ではなく緑色の葉のまま枯れます。

青枯れ病の特徴としては、暗くなると葉のしおれが回復し、翌朝になるとまたしおれることです。しおれと回復を何度か繰り返し、最終的に枯れる病気です。

ナスが病気になる原因

ナスが病気になる原因は湿気です。ナスは初夏に植え付け、夏に収穫する夏野菜で、さらに乾燥を嫌う植物であることから、栽培環境として高温多湿になりがちです。それによってカビ菌が発生してナスが病気になります。

とくにハウス栽培だと高温多湿になりやすく病気が発生しやすくなり注意が必要です。

株が密集していることや、剪定不足で葉が混み入っていることも多湿の要因となるため、注意しましょう。

ナスナスの病気の予防と対策

ナスの病気は予防することができます。

農薬散布

うどんこ病、青枯れ病、灰色かび病には農薬散布が効果的です。発生する前からこまめに薬剤をまいておくことで予防ができます。薬剤は必ず対象になる病気を確認しておきましょう。ナスがよくなる病気が書いてあるかチェックしておいてください。

換気

ハウス栽培の場合は換気扇を利用して多湿を避けることで、灰色かび病、すすかび病を予防することができます。また植える際も密集させず、間隔を開けて通気性をよくしてください。

太陽熱による消毒

太陽熱による消毒も予防となります。地面をビニールで覆い、温度を上げて原因菌を死滅させることができます。

病気を見つけたらすぐに除去する

ナスの葉などに病気の兆候があればすぐにその部分を切り取って処分をしましょう。早めに切り取ることで蔓延を予防できます。切り取った葉や茎は、焼却処分をするのがおすすめです。

病気のある部分を元気なナスの近くに放置していると、そこから菌が広がり元気な株にも病気が広まるおそれがあります。

ナスの病気を防いでおいしく栽培しよう

ナスは乾燥を嫌うため、多めの水やりが必要でどうしても多湿になりがちになります。これにより病気になりますが、農薬をまくことである程度予防ができます。

こまめに葉の表面が裏側をチェックして病気の症状がでていないか見ることも重要です。病気に気をつけながら育てましょう。

ネギの病気|症状や原因、対策はどうする?

ネギ

ネギは古くから日本で親しみがある野菜で、江戸時代には日本各地で栽培されていました。さまざまな料理で活躍し、とくに和食料理では必要不可欠な存在といえるでしょう。

ネギはスーパーなどで1年中手に入りますが、旬の時期は11月~2月頃です。ネギは高温多湿の環境で病気にかかりやすい傾向にあり、多くの病気の種類があります。ネギがかかりやすい病気の種類や対策などについて紹介していきます。

ネギがかかりやすい病気は?

べと病

葉の部分に黄色い大きめの班病が現れます。多湿の時は表面に白色のカビが生じ、雨が降った後は灰色に変色します。病気の進行が進むと、次第にしおれて最後には枯れてしまいます。

べと病は、春の時期で降雨量が多い日に発生する確率が高いです。

軟腐病(なんぷびょう)

主に茎や葉の部分に発生し、最初に水が浸みたような班病が生じます。その後、外側から次第に軟化腐敗していきます。腐敗した部分は特有の悪臭を発し、地際部に発生した場合、地上部は生育不良となります。

生育中の株に発生することはほとんどなく、5月~10月頃の収穫時期が近い時期に発生することが多いです。

さび病

さび病は葉の表面に橙色の小さな斑点が生じ、その後盛り上がり黄色~赤褐色の班病が形成されます。病斑が破れた場所から胞子が飛散することで、伝染していきます。

春と秋の時期に雨が多く降ると発生することが多いです。

白絹病(しらきぬびょう)

葉鞘の表面に光沢がある白い菌糸のカビが多数生じ、下葉から黄化していき最終的に株全体が枯死します。

カビの発生が原因で周辺に被害に遭った株や土壌の中に菌核が残っている場合は、他の株に伝染してしまいます。夏の時期で高温多湿の環境で発生しやすいです。

白色疫病(しろいろえきびょう)

茎や葉の部分に発生することが多く、最初に青白色の大きな班病が現れます。その後葉が垂れ下がりはじめ、病気が進行すると葉のほとんどが白色に変色して枯れます。

白色疫病は感染力が強いため、被害が大きくなることがあります。主に水がはねることで周囲に感染すします。

萎縮病(いしゅくびょう)

モザイク状に葉の色が抜けてしまい、葉がボコボコの波状に変形します。被害に遭った株は生育が制限され、下葉が垂れて葉先から枯れていきます。

萎縮病はウイルスが植物の体内で増殖することにより発生する病気で、おもにアブラムシ類などの害虫が感染源となることが多いです。

ネギが病気になる原因

ネギは乾燥には強い方ですが、土壌の水分過多には弱いです。そのため、高温多湿の環境で病気にかかることが多いです。

ネギの病気の予防と対策

主な対策としては、病気の株を見つけた場合は抜き取るか薬剤を使用しましょう。ネギは高温多湿の場面で病気にかかりやすいため、白色疫病などは対策として雨が降る前後に薬剤を散布すると良いでしょう。

その他、雨よけを行うことも重要です。白絹病などは土壌中で菌が伝染する病気のため、土壌消毒をすることで連作を避けることができます。

ネギの病気を防いでおいしく栽培しよう

冬の野菜として知られるネギは多種多様な料理で使われ、ビタミンや葉酸などの栄養素も豊富です。強い抗菌作用があることから、風邪予防にも効果があります。

ネギは畑やプランターなどで栽培されますが、環境によっては今回紹介したような病気にかかることもあります。あらかじめ病気を予防して、おいしいネギを栽培しましょう!

イチゴの病気|炭疽病、うどんこ病、モザイク病などの予防策は?

いちご

イチゴはプランターで育てることができ、ベランダ菜園で楽しむ方も少なくはありません。おいしい果実を収穫するためにも、病気は避けたいですよね。今回はイチゴの病気について解説しています。どんな病気があるのか、予防方法や対策はあるのかまとめたので、参考にしてみてください。

イチゴがかかりやすい病気は?

炭疽病

炭そ病は、イチゴの葉に黒い斑が出ます。またランナーにも茶色い斑が出るのが症状の特徴です。やがて根が傷み、イチゴが枯れます。

果実に炭そ病の症状が出た場合はそのまま腐ってしまいます。雨が続いて湿気が多くなる時期(とくに梅雨や秋)は注意が必要です。

うどんこ病

イチゴの葉にうどんの粉がついたようなかびが付着するのがうどんこ病の症状です。はじめは小さな白い斑が出ますが、うどんこ病が進行するとかびが広がり、やがて白く覆われます。

うどんこ病が悪化すると、成長が阻害され、最終的に枯れることがある病気です。5月から6月は特に注意が必要です。

灰色かび病

イチゴの葉や果実に水が浸み込んだような斑ができるのが特徴です。主に春から初夏に見られる病気で、果実が熟しすぎると症状が出ます。

萎黄病

萎黄病は「いおうびょう」と読みます。こちらはイチゴの葉が黄色く変色して萎凋(いちょう)するのが特徴です。萎凋とは、しなしなとしぼむことです。萎黄病は高温多湿の環境で発生しやすい病気です。

モザイク病

モザイク病はイチゴの葉に病斑がでて、まだら模様の見た目がモザイクのようになることが名前の由来です。アブラムシが媒介するウイルスが原因となる病気です。

イチゴが病気になる原因は?

イチゴの病気の主な原因は多湿または乾燥によるカビの発生です。またモザイク病はアブラムシを媒介にしたウイルスが原因となります。

イチゴの病気の予防と対策

薬剤散布

うどんこ病や灰色かび病などは薬剤散布をすることで予防することができます。症状が出てから薬剤を散布しても効果がありますが、症状がでる前、病気の発生前から薬剤を定期的にまくことで、予防に繋がります。

葉など病気の症状のある個所を取り除く

病気の症状が出た葉には原因菌であるかびが付着しているので、すみやかに取り除くことおすすめします。放置しているとそこから病気が広まります。取り除いた葉や茎を土の上に放置していると、かびが広まり病気が蔓延します。葉など病気のある部分は、取り除いたあと焼却処分をするか、ゴミ袋に入れてよく袋を閉じておきましょう。

水はけをよくする

水はけをよくして排水性をアップさせることも病気の予防となります。必要に応じて土壌改善をしましょう。

収獲をきちんと行う

果実ができれば収穫する方がほとんどかと思いますが、果実の収穫時期が遅れてしまうと果実が熟しすぎて病気になることがあります。収穫し忘れや、果実の放置に気を付けてください。

アブラムシ対策をする

アブラムシがつかないように防虫ネットなどを利用することでモザイク病の予防になります。またこまめに葉をチェックして虫がついていたら、取り除きましょう。

イチゴの病気を防いでおいしく栽培しよう

甘くておいしいイチゴの果実の収穫を楽しみにしている方は多いでしょう。せっかく育てているイチゴが病気になってしまうと最悪果実が収穫できなくなることもあります。

病気は事前に薬剤をまくことで予防することができます。早めの対策をしておきましょう。