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植物の種類・品種

ハイビスカスの種類一覧|八重咲きや珍しい品種などを名前と画像でご紹介

ハイビスカス

色鮮やかな花色でトロピカルな雰囲気のハイビスカスは、多くの人の目を惹きつける人気の花ですよね。温暖な気候を好み、沖縄県では一年を通して見ることができます。今回は、そんなハイビスカスの代表的な種類のほか、豊明花き市場おすすめの2023年注目の品種や、豊明花き市場の持つ実際の出荷データをもとにした人気の園芸品種ランキングTOP3についてもご紹介します。

ハイビスカスにはどんな種類がある?

ハイビスカスの原種は250種以上存在し、さらに、20世紀初頭にハワイで品種改良が進み、現在では園芸品種が1万種類にも及ぶともいわれています。

園芸品種のハイビスカスは、主にオールド系、コーラル系、そしてハワイアン系の3系統に分類されます。

オールドタイプ 比較的初期の交配で生まれた品種群。耐寒性や耐暑性に優れ、花つきが良い。小輪〜中輪が多く、枝は細めでよく伸びる。
コーラルタイプ フウリンブッソウゲを親株に交配された品種群。丈夫で育てやすく、花びらに切れ込みが入ったフリルのような花姿が多い。
ハワイアンタイプ ハワイで交配された品種群。花びらが丸く幅広のため、大輪で迫力があり、花姿が円形にみえてかわいらしいのが特徴。

ハイビスカスの種類!代表的な原種とは?

ブッソウゲ

ブッソウゲはアオイ科フヨウ属の常緑低木です。5枚の大きい花びらがつき、花柱(雄しべと雌しべ)が長く突き出るのが特徴です。花色が多彩で、丈夫で生長が早く、耐風性や防潮性に優れているので沖縄では生垣などに使用されています。朝咲いて夜にしぼむ一日花です。

フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑華)

ブッソウゲの仲間で、色形が珊瑚に似ていることから「コーラルハイビスカス」とも呼ばれている品種です。反り返った花びらと長い雄しべが特徴です。見た目の通り、花の形状が風鈴に似ていることに由来しています。

ヒビスクス・アーノッティアヌス

ヒビスクス・アーノッティアヌスは、ハワイのオアフ島で誕生した原種です。細長い花びらが特徴で、主な花色は白色であり中央部分には赤色の花柱が伸びています。葉は先の方がシャープになり、楕円形の形をしています。ほのかな芳香が漂い、花付きが良く人気がある品種です。

ハイビスカス・ワイメアエ

ハワイ諸島・カウアイ島の固有種であり、ワイメア渓谷~海岸辺りまで分布しています。草丈は約6~10mで、強い芳香があります。花色は白色ですが、午後になるとピンクがかった色になります。葉は卵のような楕円形で、葉の縁はギザギザしています。

ヒビスクス・コキオ

コキオは、ハワイ語で「ハイビスカスの原種」を意味します。ツバキを連想させるような赤色で小さな花が咲きます。雄しべのヤクを支える糸状の柄が反り返るのが大きな特徴です。

人気のハイビスカスの種類!流通量の多い園芸品種3選

日本最大の花き市場である豊明花き市場が持つハイビスカスの出荷データを元に、2022年に流通量の多かった人気の上位3品種をご紹介します。

アレンジハイビスカス

アレンジハイビスカス

アレンジハイビスカスは、室内でも育つように北欧で品種改良されたハイビスカスです。従来のハイビスカスより楽しめる幅が広がったため、園芸品種としての人気が高いです。

とはいえ、日光を好む性質は変わらないため、なるべく日の当たる場所で管理してあげるようにしましょう。

ハイビスカス ロングライフシリーズ

ロングライフシリーズは、名前の通り、花もちがよくなるよう品種改良されたハイビスカスです。

開花時期が長く、多花性でありながらも、狭いスペースでも栽培しやすいコンパクトタイプなので、こちらも人気があります。

ハイビスカス サブダリファ(ローゼル)

ハイビスカス サブダリファ(ローゼル)

サブダリファは、鮮やかなルービーレッドの萼が特徴的なハイビスカスです。開花すると、花びらは白やピンク色で、中央が赤色のバイカラーになります。

花を見るだけでなく、萼を収穫してハーブティーとして楽しむこともできます。

\こちらの園芸品種もおすすめ/

  • ハイビスカス プチオレンジ
  • ハイビスカス・ロングライフ プチオレンジ

    プチオレンジは、デンマークで品種改良された上記のロングライフシリーズの1種です。

    小輪多花性で、室内の環境でも比較的よく開花するのが特徴。オレンジの花色が美しく、ハロウィンの飾りとしても人気があります。基本的にはよく日の当たる場所で育てますが、秋頃には室内で管理することもできますよ。

そのほかハイビスカスの種類!八重咲きや二段咲きの品種はどれ?

ハイビスカス・ミセスユミ

ハイビスカス・ミセスユミはピンク色と黄色のグラデーションがとてもきれいで、南国を連想させるハワイアンタイプの人気品種です。ハイビスカスの中でも比較的育てやすく、存在感も抜群で、初心者にもおすすめですよ。

ハイビスカス・レッドフラミンゴ

ハイビスカス・レッドフラミンゴはコーラルタイプの品種のハイビスカスで、まるでフラミンゴのような二段咲きの花姿から名付けられました。

草丈が高い品種なので、定期的に枝先を切って枝分けすることで花付きが良くなります。花色によっては、オレンジフラミンゴやレモンフラミンゴなどもあります。

ハイビスカス・フェアリーブーケ

ハイビスカス・フェアリーブーケは八重咲きでエレガントなコーラルタイプの品種です。ハイビスカスの特徴ともいえる花柱が数本のびる珍しい品種で、いくつものハイビスカスがブーケのようにまとまって咲いて見えることから、この名前がつけられました。

ハイビスカス・マホガニースプレンダー

ハイビスカス・マホガニースプレンダーはシックで濃厚な紅い花も魅力ですが、銅葉ハイビスカスとも呼ばれるように、美しい紅葉した葉が特徴です。

一年を通して葉が紅葉しているので、カラーリーフとしても活躍してくれますよ。

ハイビスカス・スノーフレーク

ハイビスカス・スノーフレークの特徴は、白い斑入りの葉です。晴れやかな赤い花に白斑入りの鮮やかな葉が合わさり、より爽やかな存在感が楽しめる、コーラルタイプの人気品種です。

ハイビスカス・レッドスター

ハイビスカス・レッドスターは、昔からとても人気がある赤色の花をつけるコーラルタイプのハイビスカスです。多くの人がハイビスカスといわれて想像するポピュラーなハイビスカスではないでしょうか。

耐暑性や耐寒性に優れ、初心者の方でも育てやすい品種です。存在感があり、地植えだけでなく鉢植えでも楽しめます。

ハイビスカス・マドンナ

ハイビスカス・マドンナはハワイアン系に分類され、草丈は1~2m程度です。マドンナは昔から日本にある品種で、別名「ヒノマル」とも呼ばれています。

花色は白色の部分が多く、中央部分は赤色です。花弁はフリル状になっていて可愛らしく、葉は楕円形で葉先は尖っています。

いろんなハイビスカスの種類を育ててみよう!

ハイビスカスは夏の花のイメージですが、実は初夏~秋の時期まで鑑賞が楽しめます。温暖な気候を好むので、気温が12度以上であれば冬場は室内でも花が咲きます。

品種改良が進み数多くの品種がありますが、どの品種のハイビスカスも特徴があり個性豊かです。典型的なハイビスカスだけでなく珍しい品種もあるので、ご自分の興味がある品種から覚えてみると良いでしょう。

ハイビスカスは地植えと鉢植え両方で楽しめるので、ご興味があればぜひご自宅でハイビスカスを育ててみてはいかがでしょうか。

紫陽花の種類一覧|希少品種や珍しい変わり種の名前を画像で解説

アジサイ 花手水

5〜7月の梅雨の季節に、雨に濡れてしっとりと鮮やかにたたずむアジサイ)。日本の梅雨の風物詩として古くから愛されています。今回は、そんな紫陽花の珍しい希少品種(原種)などのほか、豊明花き市場おすすめの2023年注目の品種や、豊明花き市場の持つ実際の出荷データをもとにした人気の園芸品種ランキングTOP5についてもご紹介します。

紫陽花の種類はどれくらい?

紫陽花の種類は、現在では2000種類以上の品種が存在しているといわれています。世界中で品種改良がおこなわれ、毎年新品種が誕生しているため、その数はどんどん増え続けています。

花の形、萼の色や枚数などに趣向を凝らした、バラエティ豊かな園芸品種がたくさんあるので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。

紫陽花の種類は3タイプ

紫陽花の種類は、大きく分けると「ホンアジサイ(てまり咲)」「ガクアジサイ」「西洋アジサイ(品種改良)」の3つのタイプに分けられます。

ホンアジサイ

ホンアジサイ

「アジサイ」というと、一般的にはホンアジサイを指すことが多いです。手まりのように丸く、ボリュームのあるシェイプが特徴的で、ヨーロッパで改良された園芸品種のセイヨウアジサイと区別するために「ホンアジサイ」と名付けられました。

日本の公園や施設の植栽で植えられているアジサイの多くは、このホンアジサイです。ホンアジサイは、太陽の陽を浴びすぎると葉がやけてしまうため、窓辺に飾る際は注意して管理しましょう。

ガクアジサイ

ガクアジサイ

ホンアジサイと並んでアジサイの代表種とされるのがガクアジサイです。ガクアジサイは雄しべと雌しべを持つ両性花で、花の中心に蕾のような花が集合しており、その外側にはガク(葉っぱが変化した花を守る部分)が大きな花びらのようについています。

その姿が額縁のように見えることから「ガクアジサイ」と呼ばれるようになりました。このガクアジサイだけでも70種類以上あるといわれています。

西洋アジサイ

紫陽花 万華鏡

西洋アジサイは、もともと日本で栽培されていたホンアジサイが西洋へ渡り、品種改良されたのちに日本へ戻ってきた品種です。

通称、「ハイドランジア」とも呼ばれています。ハイドランジアはフランス産ですが、もとは日本のモモイロアジサイを品種改良してつくられたもの。現在、鉢植えで売られている西洋アジサイは、このハイドランジアがほとんどです。そのほか、アジサイ・アナベルなども有名です。

有名な紫陽花の種類一覧

アナベル

アナベル

白いアジサイとして知られるアナベルは、北アメリカで品種改良されました。淡い緑色から純白に染まり上がる姿が人気です。

アナベルは小分けせずに、そのまま飾ってインテリアとして楽しむのがおすすめです。大きめのピッチャーに入れて飾ると、バランスよくいけることができます。

2日にいちどのペースで器の中の水をきれいな水に入れ替えましょう。その際は、アナベルの茎もていねいに洗い、ヌメリを取ることで、バクテリアの発生をぐっと抑えることができます。

おたふくアジサイ

おたふく紫陽花

おたふくアジサイは江戸時代ごろに生まれた園芸品種で、お皿のように丸くくるんと縁ができた花びらが特徴のアジサイです。

別名をウズアジサイともいい、可愛らしい丸みのあるフォルムが人気です。

ティンカーベル

ティンカーベルは、ガクアジサイが改良されてできた品種で、淡いピンク〜紫の色の花を咲かせます。花の中心部には両性花が咲き、その周りに八重咲きの装飾花が咲くため、見た目のボリュームがあり、華やかさは抜群です。

ティンカーベルは耐寒性に優れているため、寒い地域の栽培にも向いています。強い品種であるので、そのままお庭などで観賞用として育てておくのがおすすめです。

コットンキャンディ

紫陽花コットンキャンディ

コットンキャンディは、名前の通りふわふわの綿あめをイメージしてつくられたような、薄くて淡いピンク色の見た目をしたアジサイです。咲き始めから満開、その後と、花びらの色が変化するのが特徴です。結婚式のブーケや誕生祝いなどの贈り物としてもおすすめです。

淡い色味がかわいらしいコットンキャンディは、氷の中に封じ込めて花氷として楽しむことができます。もちろんこれは鑑賞用ですので、口に入れないように注意が必要ですが、来客の際のちょっとしたおもてなしや、キャンドルの火を見ながらの読書タイムのお供にもピッタリです。

紫式部

紫式部はガクアジサイの仲間で、紫に白い覆輪が入るのが特徴です。くっきりとしたコントラストが楽しめるアジサイとして、とても人気が高い園芸品種です。

葉色が比較的濃いので、雅な色合いの花を引き立ててくれます。

墨田の花火

墨田の花火はガクアジサイの園芸品種で、淡い水色が涼しげなアジサイです。八重咲きの装飾花が、まさに花火散るようにぴょんぴょんと飛び出して咲くのが特徴。

また、直射日光にも比較的強いので、秋色アジサイと呼ばれるグラデーションを作りやすいのも人気の理由のひとつです。

珍しい紫陽花の種類!希少品種は?

ヤマアジサイ

ヤマアジサイ

ヤマアジサイとは、日本の山地に自生し、枝が細く光沢のない葉、小さい花の塊がたくさんできるのが特徴の原種アジサイです。地方性が高く、このヤマアジサイからどんどんとその地域特有の進化を経たアジサイが生まれています。

山地が中心なので、都心部ではなかなか見かけない希少品種です。

カシワバアジサイ

カシワバアジサイ

カシワバアジサイ(柏葉アジサイ)は北アメリカ原産のアジサイで、柏に似た葉をつけるアジサイです。カシワバアジサイの花は、ほかの種類のアジサイと違って、立体的に花を密集して咲かせるという珍しさがあります。その花穂は大きいもので、40cmを超えることもあります。

品種改良がすすんだものと違って、豪快な見た目をしているだけでなく、株自体が丈夫なものも多いので、栽培にもおすすめの種類です。

コアジサイ

コアジサイはその名の通り、通常のアジサイよりも小さな、日本原産の種類になります。主に東日本側にしか自生していないとされているため、こちらも珍しいアジサイといえます。

その特徴はなんといっても、花の小ささにあります。3〜4mm程度の花を密集して咲かせ、手毬のような形をしています。また、雄しべが飛び出しているのも特徴的です。

ツルアジサイ

珍しいアジサイといえば、つる性を持つツルアジサイです。日本に自生するものだと、約20mもの長さに成長するものもあります。おうちの庭で育てる場合は、剪定が必ずといっていいほど必要となる種類です。

ツルアジサイの花はガクアジサイと似ていて、3mm程度の小さな花を密集して咲かせる花穂のほか、その周りに大きめの装飾かがいくつか同時に咲きます。

タマアジサイ

タマアジサイはガクアジサイと似た姿をしているアジサイです。ただし、タマアジサイは蕾が玉のような珍しい形をしているという特徴があります。また装飾花の大きさも、ガクアジサイよりも小さめで、2cm程度となっています。

タマアジサイは生命力が強く、湿気のあるところでも育ってくれるため、初心者の方へもおすすめの種類といえます。

ノリウツギ(ピラミッドアジサイ)

ノリウツギ ピラミッドアジサイ

ノリウツギはピラミッドアジサイとも呼ばれ、その名の通り、花序がピラミッドのように円錐型につくのが特徴の、アジサイの原種のひとつです。

このノリウツギを親株に、より円錐型に花がつくように品種改良された園芸品種がたくさんあります。

人気の紫陽花の種類!流通量の多い園芸品種5選

日本最大の花き市場である豊明花き市場が持つアジサイの出荷データを元に、2022年に流通量の多かった人気の上位5品種をご紹介します。

コンペイトウ

コンペイトウはガクアジサイの園芸品種で、装飾花の花弁の外側が白くフチどられるのが特徴です。八重咲きで、花弁のグラデーションがかわいらしく、お菓子の金平糖のように見えます。

ダンスパーティー

ダンスパーティーは、ガクアジサイの中でも常に人気上位にある品種です。細弁で八重咲きの装飾花はその数も多く、とても華やかな印象を与えます。庭植えにも向いています。

ひな祭り

ひな祭りの装飾花は、白ベースでフチがカラフルに彩られるのが特徴です。星形で八重咲きであり、見た目のかわいさは抜群です。

いろは

いろはは前述でも紹介されている、大きめの星形の花が特徴的な、長野県オリジナルの八重咲き品種です。ひな祭りよりも、花弁が細長くとがっています。

スターリットスカイ

スターリットスカイもガクアジサイの園芸品種です。花弁は少なく一重咲きですが、大きくて厚みがあり、さらに花弁のフチが波打っているため、存在感は十分にあります。

紫陽花の品種をご紹介

次に、豊明花き市場の青木さんが選んだ、2023年注目の3品種をご紹介します(※おすすめの品種は、毎年変わります)。

ハイドランジア・サーファー

ハイドランジア・サーファー

「ハイドランジア・サーファー」シリーズは、ウェーブのかかったガク片が美しいボール状になるのが特徴です。厚みのある丈夫な花を楽しむことができます。

開花にも均一性があり、開花後の花持ちがとても良いため、見応えも充分◎。花が終わったあとは秋色アジサイとしても楽しむことができます。

色は白(ホワイトウェイブス)のほか、紫(シーサイドブルー)、ピンク(シーサイドピンク)の3種類があります。

豊明花き市場 青木さん

「ハイドランジア・サーファー」はオランダ・コルスター社さんの育成品種です。軸のしっかりした丈夫なアジサイを育種することをコンセプトに生まれたため、園芸初心者の方にもとてもおすすめです。

ガクアジサイ・いろは

ガクアジサイ・いろは

「いろは」は、大きめの星形の花が特徴的な、長野県オリジナルの八重咲き品種です。ふわっと広がるように咲くため、株全体が隙間なく花で埋め尽くされているように見えます。

咲き始めの頃は、花のフチが最も色が濃くなるため、細いラインが入っているように見えるのも特徴で、花の内側へいくにつれて色は薄くなります。その後、徐々に色づきが進むと、フチが目立たないほど、全体の花色が濃く変化していきます。

また、夏の間直射日光の当たらない涼しい場所で管理すると、秋まで花を楽しむこともできます。花色は、鮮やかな濃いピンクのレッドと濃い青紫のブルーの2種類があります。

ガクアジサイ・星てまり

ガクアジサイ・星てまり

「星てまり」も同じく長野県オリジナルの八重咲き品種で、小さめの星形の花がブーケのようにふわっと丸みを帯びて咲くのが特徴です。

花数も多いため、花房のサイズも大きく、ボリューム感があります。とはいえ、花と花の間に適度な隙間があるため、前述の「いろは」よりもやさしい印象を与えます。

また、花の咲き始めは淡い緑色ですが、徐々に鮮やかな色に染まっていく、花色の美しい変化を楽しむこともできます。花色は、上品な淡いピンクとブルーの2種類があります。

豊明花き市場 青木さん

「いろは」と「星てまり」の育種元は千葉県の大栄花園さん、生産元は長野アジサイ研究会さんです。

近年は猛暑の影響などにより、千葉県などの平地でのアジサイの生産が難しくなっているため、アジサイの生産に適した環境をもつ長野県でつくられることとなりました。

長野の高冷地では、今も日中の寒暖差があるため、木がしっかりと育ち、さらに紫外線が強いため、花色が濃くなるといわれています。

「いろは」は濃いピンク色が代表色で、鉢花として楽しんだあとは、酸性の土に植え替えて紫がかった色に変化するのを楽しむのがおすすめです。

一方の「星てまり」は、青の発色が特にきれいです。青色の鉢花を楽しんだあとも、酸性の土に植え替えることで、きれいな青色を保つことができますよ。

※いずれの品種も、出荷時期は4月下旬~5月上旬頃となります。

紫陽花の種類は豊富

雨の音を聞きながら紫陽花を眺めていると、気持ちが穏やかになります。梅雨のジトジトした季節は憂鬱な気分になってしまうこともあるかもしれませんが、そんな時は雨の降る町中を歩いてみると、意外な場所にアジサイを見つけることができるかもしれません。

また、紫陽花には「アナベル」や「コットンキャンディー」などの可愛い名前が多く、名前を見ているだけでも笑顔になれそうです。紫陽花は、毎年のように新種が生まれるので、フラワーショップなどをこまめにチェックしてみると面白いかもしれませんね。

ペチュニアの種類一覧|人気の園芸品種は?八重咲き、珍しい花色の品種は?

ペチュニア カリブラコア パワーストーンシリーズ

花期が長く、カラーバリエーションも多いためガーデニングに人気になっているペチュニアは種類が豊富なことで知られています。

今回は、そんな数あるペチュニアの中から、豊明花き市場おすすめの2023年注目の品種や、豊明花き市場の持つ実際の出荷データをもとにした人気の園芸品種ランキングTOP5についてもご紹介します。

ペチュニアとは?

ペチュニアとはナス科ペチュニア属の植物の総称で、和名はツクバネアサガオです。近年園芸用の花として人気が高く、お庭に地植えをする方や寄せ植えをする方が増えていて、「花壇の女王」とも呼ばれています。

ペチュニアの花期は4月から10月と長く、その育てやすさと花持ちがよいことで人気です。

ペチュニアの種類はどれくらい?

ペチュニアは毎年たくさんの新品種が開発されていて、細かな品種を合わせると世界で300種類以上のペチュニアが存在するとされています。

花色は、赤・青紫・紫・ピンク・白のほか、白青・白黄など複色もあってカラーバリエーションが豊富です。

ペチュニアといえばアサガオにも似た一重咲きの花姿が浮かびますが、最近では花びらがいくつも重なった八重咲き品種も多く、とても人気です。

いろいろな花色・花姿を楽しめるペチュニアは、品種違いで寄せ植えも楽しめるので、ぜひお気に入りの品種を見つけてみてくださいね。

豊明花き市場おすすめ!2023年注目のペチュニア品種をご紹介

豊明花き市場の青木さんが選んだ、2023年注目の2品種をご紹介します(※おすすめの品種は、毎年変わります)。

カリブラコア ‘パワーストーン‘シリーズ

チュニア カリブラコア パワーストーンシリーズ

「カリブラコア ‘パワーストーン‘シリーズ」は八重咲きのペチュニアです。花色は全7色で、それぞれにアクアマリンやトパーズのような石の名前がつけられています。

花姿は、落ち着いたやさしい色合いのニュアンスカラーが特徴です。主張が強すぎない色なので、寄せ植えやアレンジの材料など、さまざまな用途で利用できます。

豊明花き市場 青木さん

「カリブラコア」の育種は、群馬の旧松原園芸さんです。優良生産者様にお願いしているため、品質・クオリティーともにお墨付き!丈夫で育てやすくもあるため、園芸初心者の方にもおすすめです。

パニエ

ペチュニア パニエ

パニエは八重咲き品種のペチュニアです。

このパニエという品種名は、ドレスをふんわりさせるインナーの”パニエ”に由来していています。名前の通り、パニエは八重咲き品種の中でもとくに花びらの重なりが多く、一つひとつの花のボリュームがあり、ゴージャスな印象を与えます。

花色は、白とのグラデーションが美しいレモンと、淡いピンクの2色です。どちらもやわらかく、爽やかな雰囲気があります。

豊明花き市場 青木さん

「パニエ」は開花時期が長く、もこもことした見た目もかわいらしいので人気があるにも関わらず、あまり流通しない品種です。葉っぱが広がるように生長するので、ハンギングで飾るのもおすすめです。

人気のペチュニアの種類!流通量の多い園芸品種はどれ?

続いて、日本最大の花き市場である豊明花き市場が持つペチュニアの出荷データを元に、昨年に流通量の多かった人気の上位5品種をご紹介します。

ペチュニア・湘南ヴェルデ

ペチュニア 湘南ヴェルデ

ペチュニア・湘南ヴェルデは八重咲きのペチュニアで、「ガルテン湘南」という会社が育苗している品種です。花弁のフチにはグリーンが入り、見た目は個性的です。

ペチュニア・サフィニアシリーズ

サフィニアは、サントリーフラワーズが品種改良してつくった品種です。ペチュニアの1品種でありますが、あまりにサフィニアが人気となり市場に定着したため、品種名ではなく植物名と勘違いされることも多くあります。

ちなみにサフィニアシリーズには、最初に出たサフィニアのほかに、花姿が豊富なサフィニアアート、花付き株張りがいいサフィニアマックスなどの種類もあります。

ペチュニア・マジックアワー

ペチュニア マジックアワー

マジックアワーは、濃い紫色の花びらに白い覆輪が入る八重咲きのペチュニアです。涼しげな色合いは、暑い夏も爽やかな印象に変えてくれるでしょう。

ペチュニア・ジュリエット

ペチュニア・ジュリエットは八重咲きの品種でふんわりとした花弁が特徴的です。まるでバレエのクラシックチュチュのようなふんわりとしたイメージがあり、カラーはブラック、イエローベージュといったシックな色があります。

ペチュニア・ホイップマカロン

ペチュニアホイップマカロンは、名前からも想像がつくようにスイーツのようなやさしい色合いが特徴的で、ブルベリー、ストロベリー、ホワイトといったカラーがあります。

小型の品種で、八重咲きです。ペチュニアの中でも耐寒性が高いため、長い間開花を楽しむこともできます。

そのほか有名なペチュニアの種類一覧

ペチュニア・ギュギュ

ペチュニア・ギュギュは小型のペチュニアシリーズで一重咲き、八重咲きどちらもありますが、華やかな八重咲きがとくに人気です。カラーはディープバイオレット、ピーチアイス、ラズベリーとかわいらしい名前がつけられているのが特徴です。

株がまとまりやすく摘芯をする必要もなく手間のかからないペチュニアといえます。

ペチュニア・花衣

ペチュニア・花衣は八重咲きのペチュニアで、花弁のフチに白い斑が入るのが特徴です。女性の浴衣のような和風な印象があります。

ペチュニア・花衣黒真珠

ペチュニア・花衣黒真珠は名前からも想像がつくように、きわめて黒に近い花弁を持つペチュニアです。こちらは八重咲きで暗い色の花弁の黄緑がフチに入ります。

見た目に強い個性があるため一度見たら忘れないほどの花です。実際に黒く見える花弁は、黒ではなく暗い紫色です。

ペチュニア・ドレスアップ

ペチュニア・ドレスアップはタキイ種苗が商標登録をしている八重咲きのペチュニアです。ドーム型の高級感ただよう花には豊富なカラーバリエーションが存在しているため、お好みの色彩を選んで栽培できます。

ペチュニア・ヴァンサンカン

ペチュニア・ヴァンサンカンは豪勢な八重咲きの花が印象に残るペチュニアです。品種改良が重ねられた結果、コントラストの強い花色やシックで落ち着いた花色など、バリエーション豊かな花となりました。

ペチュニア・バニラ

ペチュニア・バニラは透明感のある淡い花色が特徴の八重咲きペチュニアです。花径は大きいもので5cm以上になるため、鉢植えで育てると全体的にバランスの良い仕上がりになります。

ペチュニア・さくらさくら

ペチュニア・さくらさくらは美しい桜色の花が特徴の一重咲きペチュニアです。ランドスケープペチュニアといって、露地植えを前提とした品種改良が行われており、丈夫ながらもこんもりとたくさん花をつけます。

耐寒性も高く、−10℃でも越冬例があるほどなので、冬越しして育ててみたい方にもおすすめです。

ペチュニア・カプチーノ

ペチュニア・カプチーノはプレミアムシリーズの1つとして知られていて、一重咲きのペチュニアです。漏斗型の花弁はアサガオによく似ていて、花の中央部は茶色くなっています。

花弁は白いことから泡立ったカプチーノのようだからこの名がついたのでしょう。

ペチュニア・ミスマーベラス

ペチュニア・ミスマーベラスは、漏斗型の花でアサガオによく似ています。花弁のフチに白い斑が入る個性はありますが、ペチュニアらしい見た目をしています。

ペチュニア・ビューティカル

ペチュニア・ビューティカルは、ペチュニアとカリブラコアを交配させて誕生した一重咲き品種です。カリブラコアとはナス科カリブラコア属の植物でペチュニアに似ていて、花期が長い特徴があります。

ビューティカルはペチュニアとカリブラコアのよいところをとった植物で、従来のペチュニアと比べて花弁にツヤがあります。ビューティカルは雨にも強く、花持ちもよいため初心者の方にも向いている品種です。

ペチュニア・ブルームーン

ペチュニア・ブルームーンはブルー系のペチュニアで青紫の花弁を持つ一重咲き品種です。見た目の雰囲気は色の濃いルリマツリといった感じです。涼し気な見た目のペチュニアが欲しい方にはこちらが向いているでしょう。

ペチュニア・カプチーノ

ペチュニア・カプチーノは茶色と白色のグラデーションが美しい一重咲きのペチュニアです。落ち着いた花色であることから寄植えにもおすすめできます。

ペチュニア・ステファニー

ペチュニア・ステファニーは清涼感のあるレモン色の花をもつ一重咲きのペチュニアです。彩度の強すぎない優しい色合いの花は見る者にやすらぎをあたえてくれます。

ペチュニア・ナイトスカイ

ペチュニア・ナイトスカイは紫色に白い斑点の入った花を咲かせる一重咲きのペチュニアです。こんもりとした花が群生した様子は、宇宙に煌めく星々を彷彿とさせます。

ペチュニア・モンローウォーク

ペチュニア・モンローウォークはボルドーの色合いが美しい一重咲きのペチュニアです。木目調のインテリアとの相性は抜群で、オトナな雰囲気を醸し出せます。

ペチュニア・アモーレ

アモーレは縦筋の入った花びらが印象的な一重咲きのペチュニアです。咲いた花に見られる筋の間には可愛らしいハートマークが浮かび上がります。

ペチュニアの種類はたくさん!いろんな品種を育ててみよう!

ペチュニアにはさまざまな種類や品種があります。八重咲きのものもたくさんあるので、ふんわりしたペチュニアが欲しい方は八重咲きを探してみましょう。好みのペチュニアを見つけてくださいね。

クラッスラの種類|人気の品種は?紅葉の仕方、形の特徴、成長時期は?

多肉植物として知られるクラッスラは種類が豊富といわれていますが、どれくらいあるのでしょうか。今回はクラッスラの種類について解説しています。

人気なものをまとめたので、これからクラッスラをお迎えしたい方は参考にしてみてください。

クラッスラとは、どんな多肉植物?

クラッスラはベンケイソウ科・クラッスラ属の植物で、常緑性があります。茎は太く直立するものが多く、葉は多肉質です。そのため多肉植物に分類されます。

葉が紅葉するもの、水分を多く含みふっくらしているもの、多肉植物とは思えないものなど、見た目の種類はさまざまあるのが特徴です。

花期になると5枚花弁で白、赤、ピンク、黄色などの小さなサイズの花を咲かせます。しかし必ずしも花を咲かせるわけではなく、環境次第では咲かないこともあります。

クラッスラの種類や品種はどれくらい?

クラッスラは世界にだいたい200種類はあるとされています。多くはあたたかい地域に自生をしていて南アフリカ、熱帯アフリカ、マダガスカルが原産地です。観葉植物として人気があるため、日本国内でも多数取り扱われています。

砂漠、岩地など荒れた土地で自生するものも多く、日本での栽培に向かない品種もありますが、湿気を好むものなどもあり、種類によって大きく違います。

クラッスラの種類・品種一覧

星の王子

  • 春秋型

星の王子は、直径2cmほどの肉厚で星の形をした葉を上下に重ねて成長していく、高さの出る品種です。別名「十字星」ともいわれています。

乾燥にとても強いため、日々の水やりは簡単ですが、病気に弱いという性質もあります。

火祭り

  • 春秋型

火祭りは、秋から冬にかけて、葉が真っ赤に紅葉する品種です。葉っぱは細長くやや尖った形をしています。

きれいな赤色にするためにも、十分に日光に当ててあげることと、昼夜の寒暖差がしっかりつく環境で育ててあげると良いでしょう。

リトルミッシー

  • 春秋型

リトルミッシーは小さなお嬢さんという意味があります。その名のとおり見た目が愛らしく、小さな葉に白い斑が入るのが特徴です。リトルミッシーは4〜9月頃の気温が上がる時期に小さな白い花を開花させることもあります。

横に広がって生長するため、グランドカバーに利用するのもおすすめですが、ハンギングにするのもよいでしょう。

リトルミッシーは秋になると紅葉することがあります。

彦星

  • 春秋型

彦星は小型のクラッスラで非常にプニプニとした見た目で多肉質です。生長スピードが遅く、手間がかからないため初心者の方にも向いていますが、暑さを苦手とする性質があり暑い場所での栽培には注意をしましょう。

秋になると葉先がほんのりと紅葉しはじめ、全体的に薄く色づきます。季節の変化を楽しめる多肉植物を探している方におすすめです。

姫花月

  • 夏型

クラッスラ花月は、別名「金のなる木」とも呼ばれています。多肉植物というほど、プニプニはしていませんが、肉厚の葉が特徴です。この葉が硬貨のように見えたことから金のなる木という名前で呼ばれるようになりました。姫花月は、これの小型品種です。

大型のクラッスラで地植えをすると3m以上になることもある植物ですが、鉢植えでも育てられます。縁起のよい植物とされていて、お祝いごとの贈物に選ばれることもある多肉植物です。

黄金花月

  • 夏型

黄金花月は花月の仲間で、斑入りの品種です。秋になると紅葉するのが特徴で、葉のフチが赤くなるものもあります。葉が横に広がり、縦には伸びないため室内の狭いスペースでの栽培に向いています。寄せ植えにしてもよいでしょう。

黄金花月は暑さにも寒さにも強い特徴があり、屋外での栽培にも向いていますが、直射日光は避けることをおすすめします。

黄金花月は栽培しやすいクラッスラで初心者の方にもよいでしょう。

ゴーラム

  • 春秋型

ゴーラムは、金のなる木の枝変わり品種です。つやつやした棒状の葉の先端が潰れて小さなお皿のようになっています。その姿が風変わりで、宇宙の生物に思えることから、別名「宇宙の木」とも呼ばれています。紅葉するときは、お皿のようになっている先端部分のみ赤くなります。

神刀

  • 夏型

神刀はクラッスラのなかでも刀のような葉を持つことから名前が付けられました。個性的な大きな葉をつけるため、ほかとは違うクラッスラを育てたい方に神刀はおすすめです。

上に生長をほとんどしない特徴から、小型の鉢でも栽培しやすいです。室内で楽しみたい方に向いています。

義経の舞

  • 春秋型

義経の舞は、クラッスラのなかでも非常に小型な品種で栽培しやすいといえます。最大の特徴は紅葉することです。秋になると真っ赤に紅葉する義経の舞の姿は美しく、季節を感じたい方におすすめです。

アフリカを原産地として耐寒性もややあるため、日本の冬でも育てやすいといえるでしょう。

紅葉祭り

  • 春秋型

紅葉祭りはその名のとおり、秋になると真っ赤に紅葉するのが特徴です。ほんのり色づくのではなく非常に濃く色づくため色の変化を楽しみたい方におすすめなクラッスラです。

ただし日光が足りないと秋に紅葉が楽しめなくなります。日当たりに注意しながら栽培しましょう。

いろいろなクラッスラ属の種類や品種を覚えよう

クラッスラにはたくさんの種類があります。国内でも複数売られているので園芸店や花屋などに見に行ってみましょう。珍しいクラッスラはネットの専門店で探すことをおすすめします。

赤く紅葉するもの、小さな葉を持つものなど種類によって個性が異なるので、好みにぴったりなものに出会えるといいですね。

オキザリスの種類|ピンクや白色の花色もある?人気品種はどれ?

オキザリス ピンク

オキザリスと呼ばれる植物にはさまざまな見た目のものがあります。このページではオキザリスの種類について解説しています。

世界には何種類のオキザリスがあるのか、代表的なオキザリスの種類についてまとめたので、自分に合ったオキザリスに出会いたい方はぜひご参照ください。

オキザリスってどんな花?雑草なの?

オキザリスとはカタバミ科オキザリス属に属する球根植物のことで、種類が多いことで知られています。日本にもはるか昔から自生する種類がありますが、園芸品種として出回るオキザリスの多くは南アフリカ、中南米が原産地です。

カザバミ科なので同じ科のクローバーに葉が似ているのが特徴です。生命力も強く多年草で常緑性があり、草丈も低い品種が多いのでグランドカバーにもよいでしょう。

雑草ではなく花壇に植えて楽しまれるものですが、雑草に匹敵するほどクローバー同様に繁殖力が高いので、

オキザリスの種類はどれくらいある?

オキザリスは種類が多いことで知られていて、世界にはオキザリスの仲間が800種類以上あるとされています。またそのオキザリスは全世界に広く分類しているのです。

日本では6種ほどが自生していて、さらに7種ほどの外来種が帰化植物となっています。

オキザリスの見た目や花色はとても豊富で、種類品種によってピンク、黄、白、紫、オレンジ、複色などがあります。特に、白やピンクが多くみられます。

オキザリスの種類!人気の品種はどれ?

オキザリス・デッペイ


葉が四つ葉のクローバーに見えることから「ラッキークローバー」ともよばれる品種です。

秋植えも春植えも可能で、それぞれ開花時期になるとピンク色の花を咲かせます。

オキザリス・レグネリー

オキザリス・レグネリーは環境に左右にされない丈夫な品種です。

四季咲きタイプで、こちらも秋植えも春植えも可能です。花色は白やピンクをしています。

オキザリス・桃の輝き(キダチハナカタバミ)

オキザリス・桃の輝きは、「オキザリス・ヒルタ」とも呼ばれます。

濃いピンク色の花弁が印象的で、秋植えの品種です。花弁が閉じると傘を閉じたようなクルクルとした形になっています。

オキザリス・バーシカラー

オキザリス・パーシーカラーは、ねじれたような形の蕾をつけ、とても個性的な見た目をしています。白ベースの花びらに、赤フチ模様が入っています。風車型の花弁があることも特徴です。

こちらは秋植え種ですが、8月に植えることも可能な早咲きタイプです。開花時期は11〜2月です。

オキザリス・セルヌア(オオキバナカタバミ)

オキザリス・セルヌアは、葉に斑が入ることが特徴的です。とても丈夫で、冬の寒い時期にも鮮やかな黄色い花を咲かせてくれます。

春植え種で、開花時期は11〜4月頃です。

オキザリス・トリアングラリス

オキザリス・トリアングラリスは、変種や品種が多い春植え種です。四季咲き性の性質があり、開花時期は4〜10月と比較的長く花を楽しむことができます。シバザクラに似た見た目のものが多いです。

オキザリス・ボーウィー(ハナカタバミ)

オキザリスのなかでもボーウィーはピンク色が濃くてはっきりしているのが特徴です。花弁が大きく目立ち、ハナカタバミという名で呼ばれることもあります。

秋植え種で、花期は10月から2月で、これはオキザリスのなかでは長い特徴があります。長く花を楽しみたい方におすすめです。

オキザリス・プルプレア(フヨウカタバミ)

オキザリス・プルプレアは白い花弁のものが多いですが、ピンク、ラベンダーの花色があります。花の大きさは3cmほどでオキザリスのなかでは大輪で、開花時期は11〜3月です。

花弁は重なっていて風車型をしています。

オキザリス・雅

オキザリス・雅は黄色い花を持つだけでなく、深い茶色とピンク色の斑が入った美しい葉も特徴です。花よりも葉の方が観賞価値が高いといわれています。グランドカバーとして地植えすることはもちろんですが、寄せ植えにも向いています。

秋植え種で、開花時期は10〜11月頃です。

いろいろなオキザリスの種類や品種を覚えよう

オキザリスにはたくさんの種類があることがわかりました。ピンク色が多いですが、白、黄、などいろいろあります。

花弁の形が個性的なもの、葉が美しいものなどたくさんあるので、好みに合うオキザリスを見つけてください。

柿の種類・品種|それぞれの特徴や味、流通する時期は?

甘柿

秋の時期に食べられる日本を代表する果物と言えば、柿がよく知られていますね!柿の木はお庭などで栽培されることも多く、熟した柿は生食や干し柿などでおいしく食べられます。柿は私たちに馴染みがある果物ですが、じつは多くの種類や品種があることを知っていましたか?

ここでは、柿の特徴や家庭で育てやすい種類や品種について詳しく紹介していきます!

柿とはどんな果樹?

柿はカキノキ科カキノキ属に分類され落葉樹で、秋の時期に旬を迎えます。日本には奈良時代に中国より渡来してきたと言われ、日本で古くから食べられている果物の一つです。柿には主に「渋柿」と「甘柿」があり、渋みのもとはタンニンが原因です。タンニンはカキタンニンとも呼ばれ、病気や便秘などに効果があります。その他、ビタミン類やカリウム、そして食物繊維などが豊富なので、実は栄養価が高い果物なのです。

柿は果肉の部分がおいしいですが、皮と実の間にも栄養が豊富なので皮ごと食べると健康にもよいです。果物として食べられることが多いですが、柿の皮を刻んで柿ジャムにしたり、柿の皮を揚げて天ぷらにして食べることもできるので、お好みで召し上がってみてはいかがでしょうか。

ただし、柿は食べ過ぎると下痢や腹痛などになりやすいため、適度に食べることをおすすめします。

柿の種類はどれくらい?

毎年秋の季節になると、スーパーなどでは柿がずらりと並んでいますね。柿には渋柿と甘柿があり、完全渋柿や完全甘柿とも呼ばれています。品種によっては不完全渋柿や不完全甘柿もあり、味も異なります。

柿には約1,000種類あると言われ、そのなかでも甘柿は20種類ほどです。種なしのものもあり、品種によって特徴も実にさまざまです。

それでは、家庭で育てやすい柿の種類や品種について、詳しく見ていきましょう!

柿の種類の中でも家庭で育てやすいのは?

富有柿(ふゆうがき)

富有柿は完全甘柿の品種で、岐阜県瑞穂市が発祥と言われています。富有柿は国内で生産されている柿の約8割を占め、もっとも栽培されている柿の一つです。果皮はなめらかで光沢があり、果汁が多くて味も甘いことが特徴です。

太秋柿(たいしゅうがき)

太秋柿は富有柿を品種改良して誕生した甘柿品種で、10月下旬~11月上旬頃に収穫時期を迎えます。富有柿は11月中旬頃が旬ですが、それより2週間ほど早く収穫できることを目標に育成されました。太秋柿は他の柿よりもサイズが大きく、サクサクとした歯ごたえでジューシーな味わいが特徴です。

次郎柿(じろうがき)

愛知県豊橋市が生産地の次郎柿は、富有柿と同じく完全甘柿の一種です。四角い形をしていて歯ごたえがあり、種はほとんどありません。昔は国内で多く栽培されていましたが、現在では全体の約3%の生産量です。次郎柿は、柿のシーズンである10月下旬~12月上旬頃に多く出回ります。

紋平柿(もんべいがき)

紋平柿は、石川県の限定された地域で栽培されている渋柿の品種です。渋柿のため生食はできませんが、渋抜きすればおいしく召し上がれます。紋平柿はフルーティーな味わいが特徴で、旬の時期になると石川県を中心とした市場で流通します。

蜂屋柿(はちやがき)

蜂屋柿はサイズが大きく、古くから岐阜県美濃加茂市の蜂屋町を中心に盛んに栽培されてきました。釣鐘状の形が特徴で、表皮は濃いオレンジ色をしています。蜂屋柿は種なしがほとんどで、渋柿のため干し柿や熟し柿として食べられることが多いです。

平核無柿(ひらたねなしがき)

平核無柿は新潟県が原産の渋柿の一種で、渋柿の生産量の約8割を占めています。その名の通り種がなく四角い形が特徴で、10月下旬~12月上旬にかけて多く出荷します。平核無柿の果肉は硬すぎない丁度よい食感で、新潟県の他に和歌山県や山形県などでも栽培が盛んです。

市田柿(いちだがき)

市田柿は、昔から長野県南部を中心に栽培されてきた完全渋柿です。縦長で釣鐘状の形をしていて、大きさはやや小ぶりで上品な甘みが特徴です。市田柿は昔から焼くとおいしいとのことで、江戸時代には「焼き柿」とも呼ばれていたとのこと。収穫時期は、10月下旬~11月中旬頃です。

松本早生富有柿(まつもとわせふゆうがき)

富有柿と大きな特徴はなく、松本早生柿とも呼ばれています。松本早生富有柿は、富有柿よりも約1~2週間ほど早く収穫できます。京都府綾部市にて松本豊氏という方が富有柿の枝変わりを発見したことが、名前の由来です。

西村早生柿(にしむらわせがき)

西村早生柿は富有柿と赤柿の自然交雑で生まれた品種と言われ、滋賀県で発見されました。西村早生柿の表皮は薄いオレンジ色で、さっぱりした味わいが特徴です。旬の時期は9月下旬~10月上旬頃で、柿のなかでも一番早く旬を迎える品種として知られています。西村早生柿は不完全甘柿のため、生育次第では渋みが残る場合もあります。

刀根早生柿(とねわせがき)

刀根早生柿は平核無柿の早生品種で、表皮が濃いめのオレンジ色で光沢があることが特徴です。旬の時期は平核無柿よりも2週間ほど早い9~10月頃で、全体の約半分以上が和歌山県で生産されています。刀根早生柿は渋柿なので、基本的に渋抜きをした上で出荷されます。

愛宕

愛宕は愛媛県で発見された渋柿の一種です。渋抜きして利用されます。スーパーではポリ袋に入れられて販売されることが多いです。果実の大きさは230gから300gほどです。

夕紅柿

夕紅柿はやや小型の柿で、170gから250gほどです。多く流通している富有柿よりも平らで四角い形をしています。果皮の色は徐々に深い赤に色づくことから夕紅柿となりました。果肉は柔らかく、糖度15度で甘い柿として有名です。

いろいろな柿の種類や品種を食べてみよう!

今回は、家庭で育てやすい柿の種類や品種、そして柿の特徴などについて紹介しました。柿は種類や品種も多くそれぞれ味などにも違いがあり、甘柿か渋柿かによって食べ方も変わりますね。柿はどれもオレンジ色で、見た目だけではすぐに違いを見分けることは難しいかもしれませんね。

今まで柿を食べるときに種類や品種まで気にすることは少なかったと思いますが、機会があれば柿の種類や品種を覚えて楽しんでみてはいかがでしょうか。

カラテアの種類と特徴|人気があるものや珍しい品種は?

オルビフォリア 沢山

美しい葉が印象的なカラテアは、葉の観賞を楽しむ観葉植物です。カラテアの種類は多種多様で、種類によって雰囲気ががらりと変わります。手入れも難しくなく初心者でも育てやすいので、観葉植物を初めて育てる方はカラテアがぴったりかもしれません。

ここでは、カラテアの種類について詳しく紹介してきます。

カラテアとは?

カラテアはクズウコン科カラテア属の熱帯植物で、熱帯アメリカに生息しています。葉の表面に艶がある種類が多く、エキゾチックな雰囲気です。

カラテアは昼と夜では葉の向きが変わり、昼は葉表を見せますが夜は葉が立ち上ることで葉裏を見せることから「祈りの植物(Prayer plants)」ともいわれています。

カラテアは暑さには強いですが寒さには弱いため、10℃以下の環境では育ちにくいです。カラテアの特徴は品種によって実にさまざまで、草丈も約10~150cmと幅広く花が咲くこともあります。生長が早い植物なので、定期的に剪定することで風通しをよくして育てます。

また、カラテアは直射日光にも弱いため、室内で育てる際はカーテン越しの窓際で管理しましょう。

カラテアの種類はどれくらい?

カラテアは、熱帯アメリカに約100~300種類の品種が生息しているといわれています。葉表と葉裏の色が異なる品種が珍しくなく、班模様のデザインなども個性的なものが多いです。

カラテアの種類

カラテア・マコヤナ

カラテアの中で最もポピュラーな種類で、葉表は黄緑色で緑色の細長い班模様が入り葉裏は紫色であることが特徴です。葉の美しさから英語では孔雀を意味する「ピーコックプラント」とも呼ばれ、初夏の時期には黄色い花を咲かせます。

カラテア・サンデリアーナ

カラテアの中でも珍しい種類で、濃い緑色の葉には白色の細いライン、そして中央辺りにはピンク色のラインが入ることが特徴といえます。サンデリアーナは小型で、草丈は50cm程度のものが多いです。

カラテア・インシグニス

カラテア・インシグニス

葉が細長く波打ち、葉表には緑色の班模様が入り葉裏は赤紫色の班が入る美しい種類です。インシグニスは丈夫なので初心者の方でも育てやすく、カラテアの中でもエスニックな雰囲気が楽しめます。

カラテア・ゼブリナ

草丈が約1m以上に生長するゼブリナの中で最も大きな種類で、濃い緑色の葉に黄緑色の細い班模様が入ります。「ゼブラプラント」という異名を持ち、名前の通り葉表のゼブラ模様が特徴的です。

カラテア・ルフィバルバ

インシグニスのように葉表は緑色で葉裏は赤紫色をしているので、葉の美しいコントラストが楽しめます。ルフィバルバは波打つ葉が美しく、葉の表面は産毛に覆われているため手触りがいいです。

カラテア・ムサイカ

緑色の葉に黄色いモザイク模様が入る珍しい種類で、異なる雰囲気のカラテアを楽しみたい方はムサイカをおすすめします。草丈は50cm程度のため小さく育ち、室内の観葉植物として最適です。

カラテア・ビューティースター

個性的な模様が楽しめるビューティースターは、カラテアの中でも大変人気があります。葉は楕円形で中央部分にはピンク色のラインが入り、スタイリッシュな雰囲気が魅力的です。

カラテア・オルビフォリア

葉は丸く肉厚で、緑色のグラデーションと白色の葉脈が特徴の個性的なフォルムが可愛らしいカラテアです。オルビフォリアは小型で葉はしっとりと柔らかく、カラテアの中でも珍しい種類といえます。

カラテア・トリオスター

緑色、ワインレッドそしてクリーム色の3色の葉が楽しめる種類で、南アメリカやブラジルが主な原産地です。トリオスターは和名では「ウラベニショウ(裏紅蕉)」と呼ばれ、開花時期になると白色の花を咲かせます。

カラテア・ホワイトフュージョン

名前の通り他の種類よりも葉に白色が多く、株によって班模様の入り方が異なります。ホワイトフュージョンは2色の色合いが美しく、人気がある種類です。

カラテア・ドッティ

大きな濃い紫色の葉にクレヨンで描いたようなピンク色の班模様が入っている種類で、シックな雰囲気が楽しめます。全体のサイズは小さめで、珍しい種類のカラテアです。

いろいろなカラテアの種類や品種を覚えよう

カラテアは種類によって葉の模様や雰囲気が異なり、インテリアとして飾ればお部屋の模様替えにもなりますね。昼と夜では葉の向きも変わるので、葉表と葉裏の色が異なる種類であれば葉の観賞がさらに楽しめそうです。

個性的な種類が多いので、ご自宅でお気に入りのカラテアを育てて種類や品種を覚えてみましょう。

ジャスミン(茉莉花)の種類|それぞれの写真や花の特徴、香りや用途は?

ジャスミン 1輪

甘い芳香が漂うジャスミンは、香水やジャスミンティーなどで使用されることも多いですね。白色や黄色の花を咲かせ、見た目も可愛らしいことから日本だけでなく世界中で人気がある花と言えるでしょう。

ジャスミンには数多くの種類があり、種類によって見た目や香りなども異なります。ここでは、ジャスミンの特徴や主な種類について詳しく紹介していきます!

ジャスミン(茉莉花)とは?

ジャスミンはモクセイ科ソケイ属に属し、インドやヒマラヤ地方などを中心に生息するつる性低木です。ジャスミンの開花時期は品種によって異なりますが、その多くは3~5月、7~11月頃にかけて白色や黄色い花を咲かせます。

甘い芳香が特徴なことから「香りの王様」との異名を持ち、香水やジャスミンティーなどとして使われることが多いです。

ジャスミンティーは中国で誕生したお茶で、日本でも馴染がありますよね。ジャスミンティーにはカフェインやタンニン、ビタミンCなどを含み、疲労回復や美容効果、集中力を高める効果が期待できます。

ジャスミンはその可愛らしい花姿から、「愛らしさ」「優美」などの花言葉があります。日本でも親しみがある花で、庭木だけでなく鉢植えでも育てることができます。

ジャスミン(茉莉花)の種類はどれくらい?

モクセイ科ソケイ属に分類されるジャスミンと呼ばれる植物は、世界で約400種類以上あります。種類によって香りなどの特徴も異なり、ジャスミンティーや漢方などに使われるものもあります。

それでは、ジャスミンのおもな種類について見ていきましょう!

ジャスミン(茉莉花)の種類

ハゴロモジャスミン(羽衣ジャスミン)

白色の花色が美しいハゴロモジャスミンは、中国が原産の品種です。ジャスミンの中でも園芸品種として多く流通し、開花時期は4~5月頃です。

ハゴロモジャスミンは強い香りが特徴で、半常緑性のため冬の時期には少し落葉しますが、一年を通して緑色の葉が楽しめます。

ホワイトプリンセス

ハゴロモジャスミンの近縁の品種で、花姿もハゴロモジャスミンによく似ています。ホワイトプリンセスの花はハゴロモジャスミンよりも大きく、四季咲き性のため5~11月頃までの長い間観賞が楽しめるのも魅力です。

香りはハゴロモジャスミンとは異なり、特に夕方~夜に強く香ります。つるが長く伸びるので、フェンスなどに誘引することで楽しめます。

マツリカ(茉莉花)

マツリカ(アラビアンジャスミン)

マツリカは一般的なジャスミンで知られ、インドなど温暖な地域が原産のため寒さには弱いです。別名「アラビアンジャスミン」とも呼ばれ、基本的には苗から育てます。

ジャスミンティーの香りづけにも使用されるマツリカはクチナシに似た香りが特徴で、7~9月にかけて花を咲かせます。

スタージャスミン

中国や台湾に自生する常緑性つる性低木で、キョウチクトウ科テイカカズラ属に分類されます。5~6月頃になると花径2~3cmほどの白い花をたくさん咲かせ、スタージャスミンという名前は星形のような花を咲かせることが由来です。

スタージャスミンは病害虫に強く、生育旺盛なのでフェンスなどに誘引して楽しめます。

フィオナ・サンライズ

秋になると葉が緑色から黄色に色づくフィオナ・サンライズは、カラーリーフとしても楽しめる品種です。お庭などに植えることで、元気で明るい雰囲気になりますね。

フィオナ・サンライズは5~10月頃にかけて白色の花を咲かせ、長い期間観賞することができます。

ソケイ(素馨)


原産国であるインドでは、ソケイの葉を漢方やアーユルヴェーダなどで使用しています。日本には中国から伝わり、マツリカなどの品種よりも流通量は少ないです。

5~11月頃にかけて、花径約2~3cmの白い花を数多く咲かせます。ソケイは強い香りが特徴で、アロマの精油としても使用されることが多いです。

キソケイ(黄素馨)

ヒマラヤに生息する常緑低木で、5~7月頃に鮮やかな黄色い花を咲かせます。キソケイの樹木は全体的に垂れ下がり、花には強い香りはありません。

キソケイという名前は、花が黄色くソケイに似ていることから名付けられました。

いろいろなジャスミン(茉莉花)の種類や品種を覚えよう

今回は、ジャスミンの種類や特徴を中心に紹介しました。日本でもジャスミンティーなどで知られていますが、種類によってこんなにも違いがあるとは驚きですね!

つる性植物のジャスミンは生育も旺盛で、フェンスなどに誘引することでお庭でも楽しむことができます。

ジャスミンを育てることがあれば、この機会にさまざまなジャスミンの種類や品種を覚えてみましょう!

常緑樹の種類|庭木におすすめの低木や中木、高木は?

サザンカ

常緑樹は年間を通して緑の葉を茂らせるため、庭のシンボルツリーや生け垣として人気の庭木があります。今回は庭木におすすめの常緑樹を3タイプ(低木・中木・高木)に分けてご紹介するほか、日陰にもおすすめの常緑樹もご紹介します。

常緑樹とは?

樹木には、秋になると葉が落ちる「広葉樹」と、一年中緑の葉を楽しめる「常緑樹」の2つの種類があります。

常緑樹とは、秋や冬になっても葉が落ちることなく、一年中緑の葉を茂らせている樹木のことです。観葉植物のほとんどが、この常緑樹に該当します。

常緑樹は、葉の形状によって広葉常緑樹と針葉常緑樹に分けることができるほか、成木の樹高によって、低木・中木・高木に分類することが可能です。

常緑樹を植えるメリット

また、常緑樹は次のようにメリットの多い樹木です。

  • 一年中葉を落とさないため目隠しにもなる
  • 落葉樹のように一度に葉が落ちないため庭の掃除がラク
  • 一年中緑を楽しむことができるのでシンボルツリーや生け垣にピッタリ
  • 暑さや乾燥に強い丈夫な樹木が多い

常緑樹を植えるデメリット

特筆すべきデメリットはないものの、あえて挙げるとすれば、次のような点がやや残念です。

  • やや寒さに弱い種類の常緑樹もある
  • 葉色が濃くて密集しているものが多いので重たい印象になりがち
  • 通年少しずつ葉が散るので、こまめな掃除が必要

低木の常緑樹の種類

低木の常緑樹は、高さが概ね2メートル以下のものを指しています。小さいということもありますし、そもそも生長が遅めなので、剪定もラクであまり手間がかからないことから、庭木としても人気です。

では、低木の常緑樹にはどのような種類のものがあるのでしょう?まずはおすすめからご紹介します。

シャクナゲ(石楠花)

  • 科名:ツツジ科ツツジ属
  • 樹高:2メートル以下
  • 開花:4~6月
  • 花色:赤、ピンク、白、黄色、紫

4,000以上の園芸品種があるといわれているシャクナゲは、花色も豊富で豪華な花姿なので、庭木としてとても人気があります。

また、庭木としてだけでなく大きな鉢植えで楽しむことも可能です。

ヒイラギナンテン(柊南天)

  • 科名:メギ科メギ属
  • 樹高:1~3メートル
  • 開花:3~4月
  • 花色:黄色
  • 結実:6~8月
  • 実色:黒紫色

鋭くとがった緑の葉が特徴的なヒイラギナンテンですが、花は黄色い穂のように咲き、四方に広がるのが特徴的です。

とても丈夫で、病害虫の心配もほとんどありません。ゆっくりと生長するため剪定もほとんど必要なく、手間がかからないのも庭木として人気の理由です。

ジンチョウゲ(沈丁花)

  • 科名:ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属
  • 樹高:1~1.5メートル
  • 開花:3~4月
  • 花色:白、ピンク

甘い香りとともに春の訪れを知らせてくれるジンチョウゲは、手毬のように丸く花が咲く人気の庭木です。

生長が遅いジンチョウゲは、剪定などはそれほど必要ありませんので、お手入れの手間が少なくてすみます。

イヌツゲ(犬黄楊)

  • 科名:モクレン科オガタマノキ属
  • 樹高:10~15メートル
  • 開花:6月
  • 花色:白、黄緑
  • 結実:11~1月
  • 実色:黒、紫

小さな葉が密生し、初夏の時期になると白色や黄緑色の花を咲かせます。暑さや寒さに強く、日本庭園や生垣などに用いられることが多いです。イヌツゲは風通しが悪いと病害虫が発生しやすくなるため、定期的に剪定しましょう。

アベリア

  • 科名:スイカズラ科ツクバネウツギ属
  • 樹高:1~2メートル
  • 開花:6~11月
  • 花色:白、ピンク

初夏から秋にかけて釣鐘型の白い花が咲き、生垣や室内の観葉植物として楽しめます。アベリアと言えば光沢のある緑色の葉が特徴的ですが、種類や品種によって花色や葉の色などもそれぞれ異なります。

シャリンバイ(車輪梅)

  • 科名:バラ科シャリンバイ属
  • 樹高:1~4メートル
  • 開花:5~6月
  • 花色:白
  • 結実:10~11月
  • 実色:黒紫

日本に自生する常緑樹で、梅のような花を咲かせることから「シャリンバイ」という名が付けられました。温暖な環境を好み、5~6月頃にかけて見頃を迎えます。ブルーベリーのような実は食用向きではありませんが、染料として利用されます。

中木の常緑樹の種類

中木の常緑樹とは、概ね2メートルから5メートル程度の種類ものを指しています。では、中木の常緑樹をご紹介していきましょう。

マサキ

  • 科名:ニシキギ科ニシキギ属
  • 樹高:2~6メートル
  • 開花:6~7月
  • 花色:白緑
  • 結実:11~1月
  • 実色:赤

ヘラの形をした厚くて光沢のある葉っぱのマサキは、よく生け垣に利用されているのを見かけます。鮮やかな緑は和洋どちらの庭にも合うので、生け垣として人気です。

直径5ミリほどの小さな花をたくさん咲かせ、赤く熟した実は3つから4つに裂けるのが特徴的です。

サザンカ(山茶花)

  • 科名:ツバキ科ツバキ属
  • 樹高:3メートル以上
  • 開花:10~12月
  • 花色:白、紅
  • 結実:10~12月
  • 実色:灰緑色

サザンカは、日本固有の種で、昔から庭木や生け垣として人気です。冬に美しい花を次から次へと咲かせてくれるので、冬でも庭を華やかにしてくれます。

サザンカはツバキの仲間ですが、ツバキよりも葉は小さく、サザンカの花は散るときに花びらが1枚1枚ハラハラと散っていきます。

キンモクセイ(金木犀)

  • 科名:モクセイ科モクセイ属
  • 樹高:3~7メートル
  • 開花:9~10月
  • 花色:橙色

橙色の可憐な花に強い香りがあることで知られているキンモクセイは、庭木としてとても人気があります。

先端が細長くなる楕円形の葉に小さなギザギザがあり、葉のつけ根には橙色の小さな花が束になって付くのが特徴的です。

また、キンモクセイは大気汚染や潮風にすら強い、とても丈夫な樹木です。

サカキ(榊)

  • 科名:サカキ科サカキ属
  • 樹高:8~10メートル
  • 開花:6~7月
  • 花色:白
  • 結実:11~12月
  • 実色:緑

葉の光沢が美しいサカキは日本では昔から神事に使われ、神社などの生垣に多く見られます。梅雨の時期になると白い小花を咲かせ、秋になると黒い実をつけます。サカキは緑色の葉が一般的ですが、斑入りの品種も出回っています。

シャシャンボ

  • 科名:ツツジ科スノキ属
  • 樹高:1~3メートル
  • 開花:5~7月
  • 花色:白
  • 結実:9~10月
  • 実色:黒

アジアに生息する常緑樹で、神社仏閣や公園などに植えられていることが多いです。シャシャンボには「小さな坊や」という意味がこめられ、小さな実を沢山実らせることが由来です。ブルーベリーに似た花や実をつけ、実は食用もできます。

オリーブ

  • 科名:モクセイ科オリーブ属
  • 樹高:2~7メートル
  • 開花:5~6月
  • 花色:白、淡い黄色
  • 結実:10~11月
  • 実色:黒褐色

シンボルツリーとしても人気があるオリーブは、地中海地方に自生する常緑高木です。シルバーグリーンの葉が美しく、古くから平和の象徴として用いられています。オリーブはピクルスやオイルなどに加工できます。

高木の常緑樹の種類

高木の常緑樹というと、だいたい樹高5メートル以上のものを指すことが多いのですが、どのような種類の樹木があるのでしょう。代表的な人気の高木の常緑樹をご紹介します。

シラカシ

  • 科名:ブナ科コナラ属
  • 樹高:約20メートル
  • 開花:4~5月
  • 花色:黄緑
  • 結実:10~11月
  • 実色:茶色

関東地方で多く見られるシラカシは、主に公園樹や生け垣として利用されています。先端に向かって細長い形をした葉っぱは、表にはツヤがあり裏は白っぽいのが特徴的です。

そんな葉のわきから雄花が垂れるように咲いて、その上に小さな雌花が咲きます。病害虫も少なくとても丈夫なので、管理しやすい樹木です。

クロガネモチ

  • 科名:モチノキ科モチノキ属
  • 樹高:10~20メートル
  • 開花:5~6月
  • 花色:薄紫色
  • 結実:11~1月
  • 実色:赤

クロガネモチは丈夫でよく育ち、枝いっぱいに直径5ミリから8ミリ程度の丸い実をつけます。光沢のある葉っぱとの赤い実のコントラストが美しく、 庭木として人気です。

幹がまっすぐに伸びて樹形は卵形にまとまるので、それほど剪定の必要がなく管理しやすいでしょう。

ソヨゴ

  • 科名:モチノキ科モチノキ属
  • 樹高:3~7メートル
  • 開花:6~7月
  • 花色:白
  • 結実:10~11月
  • 実色:赤

緑色の葉っぱに、サクランボのようにかわいらしく実る赤い実が特徴的なソヨゴは、庭木として人気です。

その名のとおり、風にそよそよなびくキレイな樹形で、それほど剪定を必要としないので、お手入れの手間も少なくて済みます。

ユーカリ

  • 科名:フトモモ科ユーカリノキ属
  • 樹高:12~30メートル
  • 開花:4~5月、9~10月
  • 花色:白、ピンク、オレンジ
  • 結実:種類による
  • 実色:緑、黒

シルバーグリーンの葉が特徴で、庭木はもちろんハーブとしても人気があります。コアラが食べる植物としても知られるユーカリはオーストラリアなど南半球に生息し、約500~1,000以上の種類があると言われています。

オガタマノキ(招霊木 / 小賀玉木)

  • 科名:モクレン科オガタマノキ属
  • 樹高:10~15メートル
  • 開花:4~5月
  • 花色:白
  • 結実:9~10月
  • 実色:赤

台湾や日本に生息する常緑樹で、モクレンのような花姿が特徴です。昔から縁起の良い木として知られ、神社仏閣の境内などで多く見かけます。オガタマノキには初夏に緑色の実がなり、成熟することで赤色に変化します。

サンゴジュ(珊瑚樹)

  • 科名:レンプクソウ科ガマズミ属
  • 樹高:8~10メートル
  • 開花:6~7月
  • 花色:白
  • 結実:7~8月
  • 実色:赤

梅雨の時期になると、円錐状の白い小花を咲かせます。真夏には小さな赤い実を沢山つけ、その姿がサンゴのようであることから「サンゴジュ」と名付けられました。サンゴジュは耐陰性があるため、日陰の環境でも育ちます。

日陰でも育つ常緑樹の種類

日光は、植物の生長に欠かせないとても大切な要素ですが、なかには日陰でも育つ種類や、むしろ日陰を好む種類の植物もあります。

実は常緑樹には、日照時間の短い日陰でも育ちやすい種類が比較的たくさんあるのです。庭には、どうしても家の日陰になってしまう場所がありますよね。次に、そのような場所でも育ちやすい常緑樹をご紹介します。

アオキ

  • 科名:ガリア科アオキ属
  • 樹高:1~2メートル
  • 開花:3~4月
  • 花色:紫褐色、緑
  • 結実:11~4月
  • 実色:赤、白

とても丈夫で育てやすく、日陰でもよく育つアオキは、庭木として人気です。園芸品種もたくさんあり、葉っぱに黄色の斑が入るものなどもあります。

楕円形の実が特徴的ですが、実は冬になっても落ちず、春頃まで残っています。

クチナシ(梔子)

  • 科名:アカネ科クチナシ属
  • 樹高:1~3メートル
  • 開花:6~7月
  • 花色:白
  • 結実:11~2月
  • 実色:黄色から橙色

日陰でもよく育つクチナシは、艶やかで美しい葉を持ち、直径7センチから8センチほどの、甘い香りのする白い花を咲かせます。

秋には、長さ6センチから7センチほどの実を付けますが、実は黄色の染料としても使われています

カクレミノ(隠蓑)

  • 科名:ウコギ科カクレミノ属
  • 樹高:3~8メートル
  • 開花:6~8月
  • 花色:白、黄緑
  • 結実:10~11月
  • 実色:黒紫色

東南アジアや日本が原産で、耐陰性や耐暑性があるため病気にもかかりにくいです。カクレミノは横に生長しないため狭い場所でも育てることができ、洋風・和風のちらの雰囲気にもマッチすることから庭木として人気があります。

ヤツデ(八手)

  • 科名:ウコギ科ヤツデ属
  • 樹高:3~5メートル
  • 開花:10~12月
  • 花色:白
  • 結実:5月
  • 実色:黒紫色

大きな葉が特徴のヤツデは、その葉姿から「テングノハウチワ(天狗の羽団扇)」という異名を持ちます。秋から冬にかけてボール状の白い花を咲かせ、その後緑色の実をつけて次第に黒紫色に変化します。ヤツデは丈夫な常緑樹なので、庭木として人気があります。

アセビ(馬酔木)

  • 科名:ツツジ科アセビ属
  • 樹高:1~8メートル
  • 開花:2~4月
  • 花色:白、ピンク
  • 結実:9~10月
  • 実色:黒紫色

アセビは冬から春にかけて白色やピンク色のつぼ型の花を数多く咲かせ、可愛らしい印象です。その花姿とは裏腹に花の部分には毒性があり、馬がアセビの花を食べるとふらふらすることから漢字では「馬酔木」と書きます。

常緑樹を庭木のシンボルツリーとして楽しもう

ここでは、庭木のシンボルツリーにピッタリな常緑樹とはどのような樹木なのか、またどのような種類があるのかご紹介しました。

常緑樹には丈夫で育てやすいものが多く、一年中緑の葉が落ちないのでシンボルツリーや生け垣に向いています。樹高により低木・中木・高木に分けることができますので、それぞれ人気の常緑樹をご紹介しました。

常緑樹は比較的お手入れのラクなものが多いのも嬉しいですね。庭造りの際には、ぜひ本記事を参考に常緑樹を取り入れていただければ幸いです。

ブルーベリーの種類|2品種ないと実らない?品種の選び方と系統の違いは?

ブルーベリー

育てやすくて人気の果樹ブルーベリーですが、じつは2品種以上育てないとうまく結実せず、甘くおいしい実を収穫することができません。

ブルーベリーの種類には3つの系統があり、約300以上の品種が存在します。

今回はその中から、ブルーベリー自家栽培におすすめなブルーベリーの種類・品種について詳しくご紹介していきます。それぞれの特徴や見分け方についても解説しますので、ぜひチェックしてみてください。

ブルーベリーとは、どんな果樹?

ブルーベリーは北アメリカが原産で、ツツジ科スノキ属に分類される落葉低木です。

樹高は1m~3m程度で、4月~5月頃に釣り鐘状の白色やピンク色の小さな花を咲かせます。6月~9月頃には果実が熟し、生食やジャムなどにして食べられるので、家庭果樹としても人気です。

秋には葉が紅葉するので、1年を通して楽しめます。ブルーベリーは、屋外の日当たりが良い環境を好みます。半日陰でも育ちますが、花付きが悪くなるのでなるべく日が当たる場所で管理すると良いでしょう。

ブルーベリーの種類・品種はどれくらいある?

ブルーベリーの種類は、現在約200~300品種ほど存在します。また、ブルーベリーには大きく3つの系統があり、系統によって果実の違いや栽培地域に向き不向きがあります。

  • ラビットアイ系
  • サザンハイブッシュ系
  • ノーザンハイブッシュ系

下記にブルーベリーのそれぞれの系統の特徴をまとめたので、栽培地域にあった系統から品種を選ぶようにしましょう。

系統 果実の特徴 栽培の特徴 栽培地域
ラビットアイ やや小粒だが実つきがよく多収穫 暑さに強く、寒さに弱いので、樹勢が強く剪定が欠かせない。土壌適応性が高く育てやすい 温暖地〜暖地
西日本など
サザンハイブッシュ やや小粒で甘みが豊か 暑さに強い一方、やや寒さと乾燥に弱い土壌適応性が低く、細かな土壌酸度調整が必要 温暖地〜寒冷地
関東〜東北南部など
ノーザンハイブッシュ 大粒で酸味と甘みのバランスが良い 耐寒性が高い一方、夏の暑さや乾燥に弱い。土壌適応性が低く、細かな土壌酸度調整が必要 寒冷地〜寒地
北海道、東北地方など

年間平均気温:暖地15~18℃>温暖地12~15℃>寒冷地9~12℃>寒地9℃以下

ブルーベリーは2品種植えないと収穫できない?

ブルーベリーを収穫するなら、1品種だけではなく2品種植えないと、実を収穫できなかったり、収穫量がかなり減ったりしてしまいます。

とくにラビットアイ系のブルーベリーは自家受粉できないので、1品種だけを栽培しても結実しません。ノーザンハイブッシュ、サザンハイブッシュ系は1品種だけでも結実しますが、2品種を並べて育てると、数倍実つきがよくなりますよ。

2品種同士の受粉が大切なので、品種を選ぶときは開花時期が離れていない品種同士を組み合わせます。同じ系統同士なら開花時期もほぼ一緒なので受粉しやすいです。ラビットアイとノーザンハイブッシュは開花時期が離れていて相性が悪いので注意してください。

ブルーベリーの種類:ラビットアイ系品種

ホームベル

ホームベルは8月頃に中粒の実をつける中生種で、ブルーベリーの家庭菜園におすすめの品種です。果実は酸味が少なく、甘いためフルーツとして生食にも向いています。

やや小粒ですが収穫量も多く、もっとも一般的に栽培されている品種です。

ブライトブルー

ブライトブルーはラビットアイ系ブルーベリーの中でも育てやすい品種で、大粒の果実が実ります。パリッとした食感で、甘さや程よい酸味がある人気品種です。他の品種よりも収穫期が長く、果実がゆっくりと熟し約5週間以上かけて収穫が可能です。

パウダーブルー

パウダーブルーはまるでパウダーがかかったような中粒の果実で、清楚な雰囲気の品種です。

親品種は「メンデイト」と「ティフブルー」であり、優れた果実の品質はティフブルーより受け継がれています。成熟期初期はすっきりした甘さですが、後期になると甘みが増してきます。

タイタン

タイタンはアメリカジョージア大学の開発によって誕生し、ラビットアイ系ブルーベリーでは最大級を誇る品種です。沢山の果実が実り、パリッとした食感でフルーティーな味わいが特徴です。雨によって裂果してしまいやすいため、雨除けができる環境で育てましょう。

バルドウィン

バルドウィンは数あるラピッドアイ系ブルーベリーのなかでも、トップクラスの強健性と甘さを誇る品種です。最大の特徴は収穫期の長さで、ブルーベリーのシーズンを締めくくる最晩生種としての地位を確立しています。

ブルーシャワー

ブルーシャワーはラビッドアイ系ブルーベリーのなかでも一際大きな実をつける品種です。ボリュームたっぷりの実を口に入れると、ほどよい甘さと酸味を楽しめます。

クライマックス

クライマックスはラピッドアイ系ブルーベリーで最も早く収穫が可能な早生品種です。ひとつの木に多くの実を結ぶ豊産性に富んでいるため、一度の収穫で数多くの実を採集できます。ラピッドアイ特有の酸味は控えめで、甘みを強く感じる品種です。

ブルーベリーの種類:サザンハイブッシュ系品種

オニール

オニールは甘みが強く香り豊かで、その美味しさから数多くあるブルーベリーの中でも大変人気のある品種です。耐寒性が強く育てやすい品種ですが、雨に弱く裂果しやすいという点もあります。

スター(フロリダスター)

スターはオニールと同様で、美味しさではブルーベリーの中でもトップクラスの品種です。果実を正面から見ると、中央部分がスター(星)のような形をしていることが特徴です。日本では、「フロリダスター」という商品名でも流通しています。

シャープブルー

シャープブルーは柔らかい果実で甘みがあり、サザンハイブッシュ系ブルーベリーの中では丈夫で育てやすい品種です。シャープブルーという名前は、フロリダ大学のシャープ博士にちなんで名付けられたとされています。

ジョージアジェム

ジョージアジェムは中粒の甘い果実をつけることから、食用として非常に人気の高いブルーベリー品種です。土壌への適応性が高く、コンパクトに栽培できるため、庭にスペースがあまりない方でも栽培できます。

ミスティ

ミスティはノーザンハイブッシュ系とラビットアイ系の長所を兼ね備えており、沖縄のような亜熱帯地域であっても甘くて大粒の実をつける品種です。常緑性かつ直立に生長するため、樹形の整った庭木としても重宝します。

ピンクレモネード

ピンクレモネードはノーザンハイブッシュ系とラピッドアイ系のハイブリッド品種で、ブルーベリーのなかではとても珍しいピンク色の実をつける品種です。観賞用としてだけでなく味も優秀で、一度食べると酸味と甘さのバランスが癖になります。

ジュエル

ジュエルは皮が薄いのにも関わらず甘くてジューシな大粒の実をつけることから、サザンハイブッシュ系ブルーベリーのなかでも評価の高い品種です。

さらに育てやすさに定評のあるシャープブルー以上に強健とも言われており、初心者でも比較的簡単に育てられます。

ブルーベリーの種類:ノーザンハイブッシュ系品種

レイトブルー

レイトブルーの成熟期は7月頃で、ハイブッシュ系ブルーベリーの中で成熟期が最も遅い品種です。ノーザンハイブッシュ系ブルーベリーの中では最も酸味が強く、果実は硬く品質も良いため、生食用に向いています。また、収穫量も多く、育てやすいですよ。

チャンドラー

チャンドラーはブルーベリーの品種の中で最大の大粒で、500円玉位までに成長することも多い品種です。大粒なだけでなく、爽やかな甘さと酸味が程よいバランスで美味しいため、大変人気があります。

ブリジッタ

ブリジッタはノーザンハイブッシュ系ブルーベリーの品種ですが、オーストラリア産であることから温暖な気候の地域でも育ちます。すっきりした甘さとパリッとした食感が特徴で、果実の大きさは中粒~大粒です。

スパルタン

スパルタンはノーザンハイブッシュ系ブルーベリーの品種の中では、比較的耐暑性がある品種です。果実の大きさがそろっていることが多いので、見た目がとてもきれいです。

ブルーレイ

ブルーレイは果実が大粒で、香りも甘味も良好な、ハイブッシュ系ブルーベリーを代表する品種です。収穫時期は6月中旬頃。耐寒性にも優れていますが、シュートの発生が多いことでも知られています。

ブルークロップ

ブルークロップは大粒の果実をつけるノーザンハイブッシュ系ブルーベリーの品種です。ただし、シュートの発生は少なく、栽培難易度が低いとされているため、初心者の方にも比較的おすすめの品種です。

初心者におすすめのブルーベリーの種類・品種は?

初心者でも育てやすいおすすめのブルーベリーの種類は、関東以南にお住まいなら「ホームベル」と「ブライトブルー」、関東以北にお住まいなら「ブルーレイ」と「ブルークロップ」の2品種を選ぶのをおすすめします。

それぞれ開花時期がそこまで大きく変わらないので、近くで育てれば受粉もしやすく、実つきもよくなります。

ブルーベリーの種類を覚えて、2品種植えてみよう!

数多くの品種があるブルーベリーですが、品種ごとにその特徴は異なります。系統によって栽培できる地域が違いますが、地植えや鉢植えで育てることが出来ます。ご自宅でブルーベリーを育てて自家製ブルーベリージャムなどを作れば、食事も一層楽しくなりそうですね!

まずはご自身が興味のある品種を覚えて、ぜひご自宅でブルーベリーを育ててみてはいかがでしょうか。