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人工芝のデメリット|虫やカビがわきやすい?選び方や費用は?

芝生 小さな庭

青々とした芝生は見た目もきれいなので、ご自宅の庭にも取り入れてみたいですね。芝生のお手入れが苦手な方は、天然芝生よりも人工芝の方が扱いやすいと思います。今後ご自宅の庭などに人工芝の導入を検討している方は、人工芝のメリットやデメリットを知ってから導入するか決めてみてはいかがでしょうか。

ここでは、人工芝のメリットやデメリット、そして人工芝にかかるおおよその費用などについて詳しく紹介していきます。

人工芝のデメリットとは

人工芝のデメリット① 季節を感じにくい

一年中、青々とした人工芝ですが、逆にいえば季節が感じにくいと思われる方もいると思います。落葉樹などの植物は冬の時期に枯れるため、寂しげな冬の景色も味わいたいという場合は人工芝はおすすめしません。

人工芝のデメリット② 初期費用が高い

また、人工芝は初期費用がかかることもデメリットとして挙げられます。天然芝は初期費用が安いため、比較するとどうしても金額が高いと感じる方が多いでしょう。

人工芝のデメリット③ 寿命が短め

その他、人工芝の寿命は平均して約8~10年ほどといわれています。天然芝の寿命は数十年が多いですが、天然芝と比べると短めです。どんなに上手く管理したとしても、人工芝の寿命はこれくらいだと覚えておきましょう。

人工芝は天然芝のように草刈り機などの機械は使用しないため、長い期間使用していると芝の毛が寝てしまいます。これは仕方ないことですが、寝てしまった芝の毛が嫌な場合はデッキブラシを使って逆方向にブラッシングすることで解決できるので、機会があれば試してみてください!

人工芝のデメリット④ 耐熱性が高くない

さらに、人工芝は「ポリエチレン」などの樹脂が原料なので火に弱い性質があります。そのため、家族や知り合いたちと屋外でバーベキューする際は十分気を付けましょう。

人工芝のデメリットを解決する人工芝の選び方

当たり前のことですが、人工芝は使っていくうちに劣化していきます。しかし、耐久性がある人工芝を選ぶことで劣化を遅くさせることができます。

また、樹脂を使っている関係で火には弱いですが、防火機能が付いている人工芝もあるので気になる方は防火機能のものを選びましょう。

人工芝はカビが生えやすいって本当?

人工芝は必ずというわけではありませんが、カビが生えることがあります。原因となるのは湿気で、梅雨の時期や雨の日のあとそのままにしておくとカビが生えてるかもしれません。

カビ対策としては水はけの良い人工芝を選ぶことで、安価なものなどは排水用の穴があいていなかったりします。雨に当たりやすい場所に敷きたいと思っているのであれば水はけの良い人工芝を選びましょう。

人工芝に防草シートは必須?

防草シートには人工芝の下から雑草を生やさないなどの役割があります。人工芝の下に敷くため外側からは見えませんが、適度な品質の防草シートを使用することで、日々の手入れも楽になることでしょう。

芝選びも大切ですが、使用する防草シートも質のよいものを使用することをおすすめします。安価なものであればホームセンターで手に入りますが、耐久性があまりないので2〜3年で劣化してしまいます。

ある程度厚みがあり、遮光性の高い不織布の防草シートがおすすめですよ。

人工芝のメリットとは

人工芝のメリット① 一年中グリーンを楽しめる

自然が好きな方であれば天然芝を好む方が多いと思いますが、天然芝は冬になると枯れてしまうので見た目もあまりきれいではありません。一方で、人工芝であれば一年を通してきれいなグリーンが楽しめることが魅力の一つと言えます。

人工芝のメリット② お手入れが簡単

天然芝は自然の芝生なので定期的なお手入れが必要ですが、人工芝は手入れも楽なので仕事やプライベートで忙しい方でも維持できますね。まったく手入れが必要ないという訳ではないですが、ほうきや掃除機をかけるくらいで済みます。

人工芝のメリット③ 日当たりや場所を選ばない

人工芝は日当たりが悪い場所でも青々としているので植える場所にも悩みません。薄暗い場所でも問題なく植えられることも嬉しいですね!天然芝はそもそも土がないと植えられませんが、人工芝は施工できればどこでも植えられるのでとても便利ですよね。天然芝と違い人工芝は雨が降ったあとでも汚れないため、お子さんやペットも安心して人工芝の上で遊べます。

人工芝のメリット④ 維持費がかからない

意外なことに人工芝は維持費がほとんどかかりません。天然芝の場合は草刈り機でお手入れしたり肥料を与えますが、人工芝はその必要がありません。人工芝の費用については、後ほど詳しく説明していきます!

人工芝のメリット⑤ 虫や雑草の心配が少ない

天然芝だと雑草が生えてきますが、人工芝の場合は雑草が生えにくいため、雑草を取り除く作業はほとんどしません。また、人工芝を敷くことで虫も減るため、虫が苦手な方には最適と言えるでしょう。

庭に人工芝を敷くにはどれくらい費用がかかる?

さて、庭に人工芝を敷くためには人工芝を購入して施工する必要があります。まずは人工芝自体の金額ですが、品質によってもちろん差はあります。

人工芝は、1㎡あたり約2,000~4,500円が一般的な相場です。人工芝を安く手に入れたいという方もいると思いますが、金額が安くなると品質も比例すると考えた方がようでしょう。

人工芝を初めて導入する方は、専門の業者に依頼して施工してもらったほうが安心です。施工費用は1㎡あたり3,500~7,000円程度が多く、プロに依頼することで仕上がりも心配ないでしょう。ただし、業者によっては金額が安いと簡易的な施工で対応されてしまい、人工芝の持ちがよくないこともあります。

人工芝はどうしても初期費用がかかってしまいますが、施工の仕上がり次第で人工芝の持ちも変わってきます。業者に依頼する際は、ご自分が納得のいく金額で施工を依頼しましょう。

ご存じの方もいると思いますが、人工芝はDIYでも施工できるのでチャレンジしてみるのも一つの方法です。使用する資材も合わせて、1㎡あたり4,300円ほどで施工できます。資材の価格にも差があるので、あくまでも参考程度の金額です。防草シートはホームセンターなどでも手に入りますが、安価なものは耐用年数も短いです。

人工芝のメリットとデメリットを知って、自分に合った芝を選ぼう

今回は、人工芝のメリットとデメリット、そして人工芝の導入にかかる費用などについて紹介しました。人工芝にはいくつかデメリットがありますが、デメリットを解決する芝を選ぶことで快適に使えそうですね。

メリットもたくさんあるので、自分に合った芝を選んで人工芝を導入してみてはいかがでしょうか。

芝生の肥料|時期や頻度、効果やおすすめの選び方は?

庭に芝生を植えたけどその後にはどう育てればいいのか、肥料はいつ、なにを与えればいいのかわかりませんよね。

このページでは芝生に肥料を与える時期や、頻度、効果について解説しています。肥料でどんなものを選んだらいいの覚えたい人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

芝生の肥料は専用のものを使うといい!

青々とした芝生の庭をつくるには肥料が必要です。芝生は肥料を与えることで、葉の色の変色を防げたり、密度の高い芝生をつくることができます。

芝生の肥料には、芝生専用の肥料を使うのがおすすめです。もちろん草花用や観葉植物用の肥料も使えますが、芝生肥料は直射日光が当たりやすい芝生の生育環境を考慮した配合になっているので、効率よく効果が現れるようになっています。

芝生肥料にはおもに粒状と液体の2種類のタイプがあります。それぞれ効果の現れ方が違うので、しかるべきときに正しい与え方で施肥しましょう。

芝生肥料の種類!おすすめなのはどれ?

芝生肥料にはいくつか種類がありますが、中でもおすすめなのが化成肥料の液肥と粒状肥料を併用する方法です。

とくに植え付けや種まきの整地の段階で施しておく元肥には粒状肥料、生育中の施肥は液肥を使うと成長をコントロールしやすいですよ。

とはいえ、他の肥料にもメリットがあるので、それぞれの芝生肥料の特徴についてご紹介しておきます。

液肥(液体肥料)

液肥とは、液体状になっている肥料のことで、肥料を形状で分けたときの名称です。速効性が高い一方で効果の持続が短いのが特徴です。水で希釈するタイプか、そのまま使えるストレートタイプの2つがあります。

粒状肥料(固形肥料)

粒状肥料とは、顆粒や粒状になっている肥料のことで、肥料を形状で分けたときの名称です。効果がゆるやかに長期間効く緩効性の場合が多いです。

有機肥料

有機肥料とは、植物や動物の体や排出物が元になっている肥料のことで、肥料を原材料で分けたときの名称です。

有機肥料のほとんどは緩効性の性質をもっていて、マグネシウムやカルシウムなどの二次要素を摂取できるメリットがありますが、ニオイがでてしまうデメリットもあるため、庭の芝生への施肥には不向きです。

化成肥料

化成肥料とは、鉱石を原料に2種類以上の成分を化学結合させた肥料のことで、肥料を原材料で分けたときの化学肥料のひとつです。

植物を構成するもっとも大事な3要素(窒素、リン酸、カリウム)の含有量がわかりやすいのがメリットで、加工の仕方によって速効性・緩効性・遅効性のものがあります。速効性のタイプが多く、化成肥料は有機肥料に比べて種類が豊富です。肥料設計がしやすいのでおすすめです。

芝生に肥料を与える時期

芝生に肥料を与える時期は、芝生の種類によって異なりますが、基本的には芝生が青い間は定期的に与えます。

芝生には暑さに強い「暖地型芝生」と、寒さに強い「寒地型芝生」の大きくふたつに分けられます。

  • 暖地型芝生:3月〜11月の時期に肥料を与えましょう。
  • 寒地型芝生:通年毎月肥料を与えますが、秋の生育旺盛な時期は多めに与えます。

また、芝生に肥料を与えるタイミングも重要です。どの芝生の種類でも、真夏の暑い時期に肥料を与えるのは避けましょう。気温の高い日中ではなく、涼しい朝や夕方に芝生に肥料を与えてください。

乾燥した日も避けてあげてください。とくに粒状肥料を与える場合は、雨の日の前日がよいです。雨で固形肥料が溶けだしてなじみやすくなります。

芝生に肥料を与える頻度

芝生に肥料を与える頻度は、使う肥料が液肥か粒状かによって異なります。

固形肥料を使う場合は隔月でいいでしょう。生育が心配な場合は速効性の液肥を併用してコントロールしていきましょう。とくに寒い地域では成育が悪くなりやすいので、毎月液体肥料を与えておくのもいいです。

芝生の肥料の与え方や注意点は?

固形肥料

固形肥料をまくときは、芝生の隙間にしっかりと入り込むように小粒のものを均等によくまいてください。芝生の面積を確認して、肥料の量をはかってください。

広い面積の場合は、肥料散布機を使うとよいですよ。その後は、なじむように肥料をまいたあとに散水をします。

液体形肥料

液体肥料の場合は、じょうろを使用してまきましょう。使用する液体肥料の説明書を読んで必要に応じて希釈してください。

芝生に肥料を与えすぎると、肥料焼けを起こします。栄養が多いことは悪いことではありませんが、肥料の濃度が高くなると、浸透圧で根の水分が土壌に溶けだします。すると芝生の水分が少なくなり枯れてしまうこともあります。

肥料焼けを起こさないように、均等に巻まくこと、一箇所に集中させないことを意識してください。また、猛暑日など暑い時期や乾燥した日の散布もおすすめしません。

もし肥料を一箇所に与えすぎた場合や、こぼしてしまったときは、肥料を除去してください。掃除機で吸うと固形肥料であれば取り除けます。どうしても取り除けない場合は、水をたっぷりと与えて肥料の濃度を下げましょう。

芝生に肥料をまいて元気に育てよう

お庭に芝生があるのは素敵ですよね。ふんわりとした元気な芝であれば、お庭の印象もよりよくなるはずです。

どうしても傷んだ芝生は見栄えが悪くなることもあるので、その場合は肥料を与えましょう。肥料は種類が豊富にあるので、芝生の状況にあった肥料を選んで芝生を元気に育てましょう

芝生の除草剤|芝生は枯れない?液剤と粒剤の違いは?雑草によって変えるべき?

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きれいにしている芝生にも雑草はどうしても生えてしまうことがあります。都度手で処理をしていてもよいですが、気温があたたかくなる時期は雑草取りが面倒になりますよね。このようなときは除草剤がおすすめです。

このページでは芝生の除草剤について解説しています。選び方やまきかた、注意点について記載していますので、ご参照ください。

芝生に雑草が生えた!除草剤は使ってもいい?

芝生には雑草が生えることがあります。もしも芝生に雑草がたくさん生えた場合、手で抜き取るのは大変ですよね。そんなときには除草剤を使うのがおすすめです。

ただし、当然ですが除草剤は薬剤がかかった植物が枯れてしまうので、芝生用の除草剤ではない一般的な除草剤を芝生全体にまけば、芝生まで枯れてしまいます。必ず芝生用除草剤を使いましょう。

とはいえ、芝生専用の除草剤でも芝生植え付けから1年以内は不向きですので、植え付けから1年後の芝生に使用するようにしてください。

除草剤を使用しない場合は、手で雑草を抜き取ることで対応してみてください。

芝生の雑草対策!除草剤はどれを使う?

芝生用の除草剤は複数あります。用途や芝生の種類、雑草の種類で選びましょう。

芝生の種類に合わせて除草剤を使おう!

芝生は日本芝と西洋芝の2種類に分けることができます。芝生の種類によって適する除草剤が異なりますので、園芸店で芝生用の除草剤を購入する際はラベルを呼んで、ご自宅の芝生に合うかチェックしてください。

多くの日本の庭に使用されている芝生は日本芝ですので、わからない場合は日本芝用に使えるものを選ぶとよいでしょう。

雑草の種類に合わせて除草剤を使いわけよう!

芝生に生える雑草にも種類があります。イネ科に効果的な除草剤、マメ科に効果的な除草剤など種類があるので、自宅にある雑草がまず何という種類の雑草か見ておくとよいですよ。

また、雑草が生えた直後であれば顆粒の除草剤が向いていて、伸びている状態では液体の除草剤がよいとされています。雑草の生え具合でも選んでください。

芝生の除草剤の種類!液剤と粒剤の違いは?

芝生の除草剤は大きく分けて液体タイプと固形タイプ(粒剤タイプ、顆粒タイプ)の2種類があります。両者には効果の現れ方に大きな違いがでるので、自身のお庭の状況に合わせて選びましょう。

液剤の除草剤

特徴や効果の現れ方

液剤タイプの芝生の除草剤は、速効性があるのが特徴です。すでに生えてしまった雑草にまくと、葉から液剤を吸収して根を枯らすという仕組みのものが一般的です。

使い方の注意

液体タイプの除草剤はそのまま使うものと希釈するものがあります。

希釈タイプであれば、必ずパッケージに書いてある濃度まで薄めてご使用してください。濃すぎると芝生が焼けてしまう可能性がありますので注意しましょう。希釈作業が面倒なので、初心者はそのまま使えるタイプの除草剤がおすすめです。

液体タイプの除草剤は、気温が高いと効果が高まり、低いと効き目が悪くなります。希釈タイプであれば、気温が高いときは薄めに希釈をして、気温が低い時期は濃いめに調整することができます。

雑草が生えているところにまいてください。あまりにも伸びている場合は、一度刈り取ってから除草剤をまくと効果的です。

粒剤の除草剤

特徴や効果の現れ方

粒剤タイプの除草剤は、液体タイプと比べて緩効性で、効果に持続性があるのが特徴です。雑草が生える前や生えはじめの時期に向いている除草剤なので、雑草防止的な意味合いが強いです。

使い方の注意

製品のラベルをよく確認し、範囲に合わせた規定量をまきましょう。雑草はとくにレンガとの隙間やコンクリートとの縁取り部分から生えやすいので、重点的にまくのもおすすめです。

ただし、芝生の植え付け1年以内の時期や根切りをして3か月以内には粒剤の除草剤は不向きですので、注意してください。

芝生の除草剤を使うときの注意点

芝生に除草剤を使用するときの注意点は、高温期の使用です。真夏の高温期には除草剤の効果が出過ぎるだけでなく、芝生に薬害がでる可能性が高いです。

とくに液体肥料は真夏の使用は避けてください。夏は雑草が伸び始める時期ですので、夏になる前に除草剤を使っておくことをおすすめします。

またペットがいるお宅、小さなお子さんがいるお宅では除草剤の取り扱いに注意をしましょう。薬剤がかかった箇所をペットが舐めてしまうことや、食べてしまうことがあります。希釈タイプの除草剤を薄める際に使った容器を子どもが食器として使うことや、誤飲する可能性もありますので、十分に気をつけてください。

また風の強い時期にまくと、別の芝に除草剤が混ざってしまうことがありますので、風がおだやかなときにまくことをおすすめします。

芝生の雑草は除草剤や予防対策をして管理しよう!

きれいに整った芝生は美しいですよね。みんな同じ長さなところに、ひょこっと違う種類の雑草が混ざっていたらとても気になるかと思います。雑草は伸びる分だけ対処が面倒になりますので、なるべく早く対処しましょう。

雑草が生える前から粒状になった除草剤をまいておくと予防にもなりますので、ぜひお試しください。

芝生の種まき|時期や整地の方法は?失敗したら追いまきをしよう!

芝生

芝生の庭づくりは、種まきで育てる

芝生の種まきをする時期はいつ?

芝生の種まきをする時期は暖地型芝生と寒地型芝生によって異なります。

暖地型芝生の種まき時期

暖地型芝生の種まきは、4~9月頃が適しており、約5〜8週間ほどで発芽します。とくに気温があたたかくなる5月から7月に種まきを行いましょう。気温が下がってくるとうまく生長しないので、あたたかいうちに種まきを終わらせておきましょう。

寒地型芝生の種まき時期

寒地型芝生は高温多湿を好まないので、夏の時期に種まきをするのは避けましょう。特に関東以西のエリアは、寒くなってきた10〜11月頃がおすすめです。

芝生の種まきをする前に!庭の整地の方法

芝生の種まきをする前に、庭を整える必要があります。種をまいてしまった後では、一からやり直さなければいけないので、種まきに適した環境を整えてから作業を始めましょう。

庭の整地に必要なもの

  • 元肥
  • 砂土か目土
  • 除草剤
  • 芝生転圧ローラー
  • 除草剤
  • レーキやトンボ

① 石や雑草を取り除いて耕す

地面を平らにするために、大きな石を取り除きます。そのあとで雑草を抜きますが、雑草がたくさん生えている場合は速効性の除草剤が効果的です。

② 土壌改良をする

スコップやトンボなどを使って土を掘り返します。土壌改良はいくつかの工程がありますが、一度種をまいてしまうと後からやり直すことができないので、ていねいに行いましょう。

(1)元肥をいれる

土を10cmほどの深さで土を掘り返したら、緩効性化成肥料を適量、元肥としてよく混ぜて、平らになるようにレーキでならします。

(2)水はけをよくする

芝生は水はけの良い土でなければうまく生長しません。砂土や目土を土に混ぜ込むことで水はけがよくなります。このとき、荒い砂土の上に細かい砂土を入れることで排水性をより高めることができます。

また、このときに土が平らになっているかどうかを確認することで、窪んでいる部分に水たまりができるのを防ぐことができます。

(3)土壌酸度pHを調整する

芝生の種まきをする際、酸性度をチェックして芝生の生長に適しているかどうかを確認して、苦土石灰を混ぜて酸度調整をする必要があります。

土壌酸度が酸性に傾きすぎていると弱酸性〜中性を好む芝生は、生育不良になってしまいます。ちゃんと管理しているのに枯れてしまった場合は、酸度がうまく調整されていない場合があります。

④ 平らに踏み固める

芝生は平らに踏み固めることによって芽が細かくなり低い草丈を維持することができます。芝生に圧を与えたら約2.5倍も生長がよかったというデータもあるようなので、芝生の面積が広い場合は、芝生転圧ローラーを使用することをおすすめします。

芝生の種まきの方法とは?

種をまく際には全体に均等にまくことを意識しましょう。広い面積に芝生の種をまく場合は、計画的に行うことが失敗しないコツです。同じエリアにまきすぎるとバランスが悪くなるので、最初は薄くまいて残った種をまくことをおすすめします。

芝生の種まきに必要なもの

  • スコップ
  • レーキ、トンボ
  • 目土
  • ふるい
  • 不織布

芝生の種はどのくらいの量を買う?

芝生の種はどのくらいの量を買ったらいいのか分からないという人も多いかもしれませんが、一般的に、100坪あたり約6kg~7kgが目安といわれています。

① 土に溝をつくる

種をまく際に、土を柔らかく掘り起こして10cm間隔で溝を作ります。この時、レーキやトンボを使うと簡単に溝をつくることができます。

② 芝生の種をまく

溝の中に種をまきます。全体的にバランスよく均等にまけるようにフルイや芝生専用の種まき器を使っていきましょう。

このときムラができると、後から追いまきをして整える必要がでてくるので注意してください。

③ 種に土をかぶせる

①のときにつくった溝と直角に交わるように、レーキやトンボで溝をつけていきます。こうすることで、土がうまく種にかぶるようになります。

④ 目土をかぶせる

目土をフルイなどを使って種にかぶせていきます。だいたい目土の厚さは2〜5mmほどが理想です。

⑤ 水やりをする

目土をかぶせ終えたら、種が流れないように注意しながらたっぷりと水を与えます。

⑥ 不織布で養生する

芝生を不織布で養生することで、寒冷差をなくし、害虫よけや鳥の食害防止することができます。また、強い直射日光から守ることもできます。芽が出揃うまでは、不織布を設置しておきましょう。

⑦ 根付いたら芝刈りをする

根付いていないのに芝刈りをしてしまうと、芝生がうまく育たなかったり枯れてしまう原因になります。せっかく苦労してまいた芝生を台無しにしないためにも、芝刈りのタイミングは慎重に見極めが必要です。

芝生がしっかりと根付いている場合は芝刈りしても問題ありません。芝を引っ張っても簡単に取れないぐらい根が張って入ることが芝刈りOKのサインです。一般的に、長さが7cm以上に生長していたら芝刈りをしても大丈夫です。

芝生の種の追いまきの方法

追いまきをすると、しばらく芝刈りができなくなるので事前に芝刈りをしておきましょう。追いまきするスペースの土を耕して、芝生の種をまきます。その後、目土を優しくかぶせ水をたっぷりとやり、落ち着くまで様子をみながら管理します。

芝生を種まきして、きれいな庭をつくろう!

芝生の種まきの時期、追いまきについてご紹介しました。種まきをすることで低コストで全面芝生のお庭を実現することができます。一から育てた芝生はより一層愛着が湧きそうですね。

芝生がきれいに生えそろった後も、水やりや芝刈りなどの定期的なお手入れは必要になりますが、慣れると簡単に管理することができます。「芝生」とひとことで言っても、実は芝生にはさまざまな種類があります。芝生を上手に育てて綺麗な庭にするためにも、たくさんの芝生の種類の中からご自身のお家の環境に適したものを選びましょう。

月別の芝生の手入れ方法|芝の密度を高くするコツ、必要な道具は?

芝生

庭の地面が芝生になっているお宅も多いですよね。1年目だと芝生の手入れに悩むかと思います。これから芝生を植えたい方も、具体的にどんな手入れがあるのか気になりますよね。

このページでは、芝生の手入れについて解説しています。月別の手入れもまとめましたので、ぜひご参照ください。

芝生のお手入れには、なんの作業が必要?

芝生には次のようなお手入れが必要です。

芝生の水やり

芝生は生きている植物なので、水やりが必要です。水やりはホースを使ってまくとよいですよ。散水ホースがあると便利です。

芝生の肥料・施肥

芝生を元気に育てるには肥料が必要です。肥料を与えることで、綺麗な緑色の芝生になります。肥料を与える際は、均等に撒くようにします。

芝生のサッチング(サッチ出し)

サッチとは、芝刈りで発生したカスや枯れた芝生がたまったもののことです。サッチをそのままにしていると、水がしっかりと芝生の根まで行き届かなくなります。サッチがたまっていると、芝生が病気になることもありますので、たまったサッチを取り除かなくてはいけません。この作業のことをサッチングと呼びます。

サッチングは熊手を使ってサッチをかきだします。

植えたばかりの芝生はサッチはあまりたまりませんが、2年め以降になるとたまりやすいので、サッチングをしてください。

芝生の目土いれ

芝生の土壌を活性化させるために芝生の目土いれをします。芝生の生長も促せますよ。芝生の密度もアップしますのでやってみましょう。

芝生のエアレーション

エアレーションとは、芝生に穴を開ける作業です。これによって空気が土壌に入るため、芝生がより健康的になります。

芝刈り

多くの芝生は気温があたたかくなると生長しますので、放置せずに芝刈りが必要です。家庭用の芝刈り機があると便利です。

芝生の補修

踏みつけなどで、芝生が弱ることがあります。隙間ができてスカスカすることもありますので、補修が必要です。

芝生の手入れに必要な道具

天然の芝生を手入れする際には、以下の道具があると便利です。

  • 芝刈り機(芝刈り作業のときに使用)
  • 電動バリカン(芝刈り機で手の届かない角の芝生を刈るする際に使用)
  • エアレーター(エアレーション作業のときに使用)
  • 熊手(芝生についたゴミや枯葉などを除去したいときに使用)
  • 芝生用の肥料
  • 害虫駆除剤
  • 軍手・手袋

月別に見る!芝生の手入れ方法(年間スケジュール)

芝生にはお手入れが必要なことはお分かりになったかと思います。月別で手入れも異なります。

1月の芝生の手入れ

日本の庭で使用されている芝の多くは日本芝です。1月は日本芝の休眠期となり生長が止まりますので、この時期はほとんど手入れが必要ありません。寒地型の西洋芝でもほぼ休眠しますので手入れ不要です。

2月の芝生の手入れ

2月になっても日本芝は休眠をしているので、大きな手入れは必要ありません。これから生長をしようとしている段階ですので、あまり強く踏みつけないようにしてください。

3月の芝生の手入れ

3月になると芝も生長していきますので手入れを始めます。サッチング、エアレーションをしてください。また冬の間に傷んだ箇所があれば補修をしておいてください。

4月の芝生の手入れ

4月もサッチング、エアレーションの時期です。徐々に気温があがり、雑草が出やすい時期なので、雑草を見つけ次第取り除いてください。サッチがたまっていると、水をはじいてしまい、水やりをしても芝生に行き届かなくなります。5月以降は水やりの頻度があがります。

この時期よりも前にサッチングを済ませておき、芝生にしっかりと水分が行き渡るようにしておきましょう。

5月の芝生の手入れ

5月は雑草がとくに伸びやすい時期なので、この時期も雑草の手入れをしてください。5月中旬以降は気温が高くなり、芝生が乾燥しやすくなります。水まきの頻度をあげてください。

6月の芝生の手入れ

6月からは芝生がよく生長します。芝生が伸びすぎると歩きにくくなるので、芝刈の頻度を徐々に増やしていきましょう。エアレーションや目土入れの作業も6月が向いています。この時期は生育期なので、やや負担をかけても問題ありません。

7月の芝生の手入れ

梅雨の時期は水やりは不要です。梅雨があけると気温がとても高くなりますので、芝生が乾燥しないように水やりをしましょう。暑い時期の水やりは、午前中の涼しい時期が向いています。

8月の芝生の手入れ

多くの芝生では、8月が一番伸びる時期です。伸びていたら芝刈をしてください。芝生が乾燥しないように水やりをしましょう。あまりにも乾燥する場合は午前中と夕方に水をあげましょう。

9月の芝生の手入れ

8月と比べれば、9月は芝生の生長がやや衰えていきます。夏場で負担もかかっているので、肥料をしっかりと与えましょう。寒地型の芝生であればこの時期は弱っているため、回復できるように肥料を与えてください。

10月の芝生の手入れ

日本の庭で使われている芝生の多くは、10月になると生長が落ち着いてきます。芝刈りをする必要はほぼありません。夏に雑草が増えた場合は、雑草取りをしてください。

寒地型の芝生の場合は、10月は生育がよくなります。

11月の芝生の手入れ

11月になると生育はストップしますので、ほぼ芝刈の手入れは不要です。寒地型も生長が落ち着きます。冬を乗り越えるために、肥料を与えておくとよいでしょう。芝生で傷んだ箇所などがあれば、補修もしておきます。

12月の芝生お手入れ

12月になると休眠を始めますので手入れは不要です。芝生に雑草が生えていたら適宜抜いてください。寒地型芝生でも12月の寒い時期は生長がストップするので芝刈などの手入れは不要です。

芝生の手入れは大変だけど、やりがいはある!

芝生は一度植えたらそのままでよいわけではありません。生きている植物なので、水や肥料を与える必要があります。またサッチングという芝生特有の手入れもあります。サッチがたまると見栄えも悪いので、しっかりと手入れをして美しい芝生にしましょう。

芝生は手入れをすることで、見違えるほど美しい状態を保つことができます。どうしてもご自身で手入れするのが難しい場合は、業者に頼むという方法もあります。ぜひ芝生の手入れは怠らず、取り掛かってあげてくださいね。

芝生の種類|お手入れ不要で管理が楽なのは?おすすめ10選!

芝生にはたくさんの種類がありますが、種類によって適する地域や手入れの有無が異なります。このページではお庭に芝生を植えたい方向けに、芝生の種類を10種類ご紹介していますので、芝生を検討中の方はぜひご参照ください。

芝生にはいろんな種類がある!

① 日本芝と西洋芝

芝生といっても種類が複数あります。まず、大きく分けて2つに分けることができ、それは日本芝と西洋芝です。

日本芝の特徴

日本芝には、野芝、高麗芝、姫高麗芝などがあり、日本の環境に適しています。夏の暑さに強い暖地型の芝とされています。耐暑性はもちろんのこと、耐陰性、耐塩性、耐寒性が西洋芝と比べて高く、踏みつけにも強いです。生長が遅いため、手入れの頻度は低めです。ただし、生長が遅い分、擦り切れたときの回復もゆっくりとなります。

値段は1㎡あたり1000円ほどから売られています。西洋芝と比べて安いです。

日本芝は常緑はありませんが、芝生用着色剤を使用することで通年緑色を楽しむことが可能です。

西洋芝の特徴

西洋芝は寒さに強い芝生で、寒地型とされることが多いですが、西洋芝=寒地型とみなすのは誤りです。西洋芝は確かに寒地型が多いですが、暖地型もあります。

あまり日本ではなじみがありませんが、日本芝よりも価格は高く1㎡あたり5000円ほどです。草丈が高い特徴があり、その分手入れも必要となります。寒地型西洋芝は冬になると休眠しますが、枯れることはないため、通年緑色の芝を楽しむことができます。

② 暖地型と寒地型

すでに暖地型、寒地型という説明をしましたが、芝生はこのように適した地域で分類することができます。

暖地型芝生の特徴

暖地型芝生は夏の暑さに強いため、「夏芝」と呼ばれることがあります。こちらは冬になると地上部が枯れます。約25度から35度の気温でよく生長するのが特徴です。

日本では関東より西(関東、近畿、中国、四国、九州、沖縄)の庭におすすめです。

寒地型芝生の特徴

寒地型芝生は冬の寒さに比較的強いことから「冬芝」と呼ばれます。15度から25度でよく伸びますので、日本であれば春から秋が成長期です。

寒さに強いため、冬でも葉が枯れません。その反面、夏の暑さには弱い特徴があります。

日本で寒地型芝生が向いている地域は、東北と北海道です。

芝生の選び方とは?

① 植える場所の気温

庭に芝生を植える際は、お住まいの地域で向いている芝生を選びましょう。暖地型がいいのか寒地型がいいのか選んでください。

② 植える場所の日当たり

お庭に植える場合は、日当たりで選びましょう。日当たりが悪い場合は、耐陰性のある芝生がおすすめです。よく日が当たる場所であれば、直射日光に強い芝生が向いています。

③ 植える場所の人通り

お庭に芝生を植え付ける場合は、踏む可能性があるかどうかも考えてください。ひと通りがある場所に植え付ける場合は、踏みつけに強い芝生が向いています。また草丈が長いと人が歩きにくくなりますので、芝生の長さでも選ぶことがおすすめです。

④ 芝生の生長スピード

芝生の種類はたくさんあり、種類によって生長スピードが異なります。よく生長すればその分だけ密集しやすく隙間がなくなり見栄えよいですが、手入れが必要になります。芝刈りをこまめにしたくない方には、生長スピードがゆっくりなもののほうがほぼ手入れ不要になります。

芝生の種類!

① 野芝

野芝は、日本芝の一種で、日本の庭でよく採用されています。次で説明する高麗芝と販売価格は同じくらいで、安い芝生と言えます。日本芝のなかでも、耐寒性があり、寒い地域にも向いています。耐陰性もあるので、日当たりの悪い庭にもおすすめです。生長スピードはややゆっくりですので、ほぼ手入れ不要です。

【日本芝/暖地型/耐陰性◯/踏みつけ△/手入れ〇】

② 高麗芝

日本の庭に最も多く採用されている芝が高麗芝です。耐寒性が高く、さらに耐陰性もあるため、日本の庭に向いている芝生です。耐塩性があるため、海岸沿いでも植えられます。耐寒性は低いため、寒い地域には不向きです。

【日本芝/暖地型/耐陰性◯/踏みつけ〇/手入れ〇】

③ 姫高麗芝

高麗芝、野芝と同様に安い芝生として有名です。節目がつまっているので、ぎっしりとした芝生になります。夏の暑さにはやや弱く、耐寒性が他の芝生よりかはあるため、東北までであれば向いています。柔らかいため、踏みつけには弱く、その分手入れも必要となります。

【日本芝/暖地型/耐陰性◯/踏みつけ×/手入れ×】

④ ベントグラス類

ベントグラス類は、西洋芝の1つで、ゴルフ場のバッティンググリーンに使用されていることが多いです。耐暑性、耐寒性に優れていますが、病気、害虫に弱いため、庭の芝生にするのはおすすめしません。

【西洋芝/寒地型/耐陰性◯/踏みつけ〇/手入れ×】

⑤ ブルーグラス類

ブルーグラスは西洋芝の1つで、世界的にも多く芝生として栽培されています。ゴルフ場の芝生としても利用されています。西洋芝のなかでも冬の寒さに強いので、寒地での栽培におすすめです。また踏みつけにも強いですが、耐暑性には弱いです。日本芝と比べて価格が高く、1㎡あたり5000円ほどです。

【西洋芝/寒地型/耐陰性◯/踏みつけ〇/手入れ◯】

⑥ フェスク類

フェスクは西洋芝の1つで、こちらもゴルフコースに使用されることがあります。乾燥に強く、耐陰性もあります。暑さには弱いので日本の庭には不向きです。

【西洋芝/寒地型/耐陰性◯/踏みつけ〇/手入れ◯】

⑦ ライグラス類

ライグラスは西洋芝で、草食動物のエサなど牧草として有名です。生長が早いため、その分手入れが必要になります。暖地型芝生は冬になると枯れてしまいますので、冬季緑化をすることがあります。その際のオーバーシーディングとしてライグラスが使用されます。

【西洋芝/寒地型/耐陰性◯/踏みつけ△/手入れ×】

⑧ バミューダグラス

バミューダラスは、西洋芝ですが、耐暑性がありさらに乾燥にも強いので、暖地型芝生に分類されています。踏みつけにも強いため、運動場の芝生に使用されることが多いです。手入れはほぼ不要です。関東よりも南のあたたかい地域のお庭には、おすすめです。

【西洋芝/暖地型/耐陰性◯/踏みつけ〇/手入れ◯】

⑨ ウィーピングラブグラス類

ウィーピングラブグラスは、暖地型の西洋芝ですが、低温にも比較的強いです。葉は20センチから50センチにもなりますので、刈り込みが必要です。一般家庭の庭には不向きですのでおすすめしません。

【西洋芝/暖地型/耐陰性◯/踏みつけ×/手入れ×】

⑩ ディフトン類

ディフトン類は、バミューダグラスの仲間で、ゴルフ場や運動場に使用されることが多い西洋芝です。葉は細くて柔らかく、踏みつけに強い特徴があります。生長が早いため、刈り込みが必要になります。

【西洋芝/暖地型/耐陰性×/踏みつけ〇/手入れ×】

芝生の種類はたくさん!好みの品種を庭に植えよう!

芝生には多くの種類がありますが、地域によって向いている種類が異なります。踏みつける可能性があるか、どの地域の庭で使うかによって選んでみてくださいね。

芝生の張り方・植え方|庭に簡単に張る方法は?庭土の整え方は?

芝生

「芝生」とひとことで言っても、実は芝生にはさまざまな種類があります。芝生を上手に育てて綺麗な庭にするためには、たくさんの芝生の種類の中からご自身のお家の環境に適したものを選ぶことが大切なポイントです。

今回は、芝生の張り方や植え方を中心に、芝の選び方や張る時期、ポイントなどについて紹介します。

庭にあった芝生の選び方

① 日当たり加減をチェック

芝生を維持するためには、太陽の光が必要です。建物の影などに隠れている環境だと、芝生が生育しないので、日照り時間が十分にとれるかどうかを確認しましょう。

② 踏みつけ頻度をチェック

芝生は踏みつけが多すぎる環境では枯れてしまいますが、ある程度踏まれることによって芽が細かくなり低い草丈を維持することができます。そのため、手入れが面倒という方は一日に数回踏みつけることをおすすめします。

③ 地域(植える場所の気温)をチェック

芝生は20度前後の気温が適温だと言われています。そのため、気温が低い地域はあまり適しません。また、芝を張ったばかりの不安定な時期は踏みつけが多い場所や気温の高い環境では生育しない場合があるので注意が必要です。

芝生を張る・植える時期はいつ?

芝生の植え付けは、4月前後に行いましょう。春は芝生の根が活発に生長するので、秋まで安定して伸びます。太陽の光を浴びて綺麗に仕上がる芝を楽しむことができますよ。

芝生を張る・植える前には、必ず庭土の整えておこう!芝生には、日当たりの良い環境と水はけの良い土が必要です。

芝生を張る前の準備!庭土の整え方

① 石や雑草を取り除く

レーキやトンボなどの道具を使って大きな石や雑草を取り除き、土地を平らにします。凸凹でないことが確認できたら、芝を敷き詰めます。板に自分の体重を乗せながら作業をすることで、平で綺麗な芝生になります。

② 土壌改良をする

芝は最長で30cmほどの深さまで根を伸ばします。やせた土地ではうまく生長しない場合があるので、肥料を少し施しましょう。そうすることで芝の育ちが促進され、問題なく育ちます。

水はけをよくする

芝は、水はけの良い土が必要不可欠です。水はけが悪い土に植え付けてしまうと、雨水などが土の中で滞留してしまい、芝が枯れてしまう原因になります。植える前に、水はけの良い土かどうかを確認しましょう。

また必要であれば地面に傾斜をつくり水の流れをよくしたり、地中にパイプを通すことで水の流れをつくる方法も視野に入れておくと便利です。

元肥・堆肥をいれる

春から秋頃にかけて肥料を与えます。肥料がないと、密な芝生を実現することができないので、芝生専用のもの(粒状肥料)がおすすめです。撒く際にムラがあると育ち具合に差が出てしまい、全体的なバランスが悪くなってしまうことがあるので注意しましょう。

土壌酸度pHを調整する

芝生の種まきをする際、酸性度をチェックして芝生の生長に適しているかどうかを確認する必要があります。酸度が合っていないと、生育不良になってしまう原因になるので注意しましょう。

ちゃんと管理しているのに枯れてしまった場合は、酸度がうまく調整されていないからかもしれません。

③ 土を平らにならす

水をたっぷりと与えたら、土を平らにならしていきます。必要であれば、芝を全て並べた後、転圧ローラーや板等などを使って芝生と土を密着させましょう。その後、落ち着くまで様子を見ながら管理します。

芝生の張り方・植え方の手順

芝生には、カット芝と種まきの2つの張り方があり、さらにカット芝は「マット芝」と「ロール芝」に分かれます。ここではマット芝の張り方についてご紹介します。

準備するもの

・芝生
・砂
・培養土
・定規
・芝の目土:1束あたり1袋(1cm厚で敷いた場合)
・スコップやレーキ、トンボなど

芝生の張り方・植え方

    1. カット芝を並べていく

芝生の張りかたにはいくつかの種類があります。好みの並べ方を決めたら、カット芝を並べて行き、苗の下に土や砂を入れます。定規を使って、表面が平らになっていることを確認しながら芝を張っていきましょう。

入り組んでいる箇所には、サイズ調整したカット芝を並べていきます。

    1. 目地をかけてなじませる

芝は目地をかけてなじませなければ、どうしても寸法に誤差が生じてしまいます。「隙間が空いてしまうのでは」と心配するかもしれませんが、芝は生長していくと目地を埋めるように覆います。時間が経つと綺麗な全面芝になるのでおすすめです。

    1. たっぷり散水する

芝を敷き終えたら、たっぷりと散水します。この際に目土が流れ出てしまわないように注意しながら水を与えましょう。

芝生の張り方には、いくつか種類がある?

①全面張り(べた張り・平張り)

芝生と芝生の間に隙間ができないように張る、一般的な方法です。シンプルに、芝生を並べて張っていくだけなので、すぐに芝生を楽しみたいという方におすすめです。

この貼り方をする際には目地が十字にならないように注意が必要です。一列目を張り終えたら、次の列はレンガのように半分ずらして、タイル状になるように敷いていきましょう。

②目地張り

芝と芝の間に芝に3~5㎝の隙間あける張り方です。レンガのような隙間をイメージするとわかりやすいかもしれません。のちにこの隙間を埋めるようにして生長し、全面芝になります。

③市松張り

芝と地面が市松模様のようにみえる張り方です。芝の量が半分の量で済むのが特徴です。春に芝を張れば、冬頃には前面に芝生を張り巡らせます。

④筋張り

筋状に平行にする張り方です。一般的に、平坦地ではこの方法は使われず、斜面に張る際に使われます。

⑤十文字張りはNG!

継ぎ目をレンガ状ではなく、十文字に並べてしまうと、雨が降った際に目土が流されやすくなります。せっかく根付いてきた芝生が剥がれてしまう原因になるので注意しましょう。

芝生の張り方・植え方を覚えて、庭をDIYしよう!

一度芝生を張ってしまうと、後から耕したり張りなおしたりすることができません。また、土を入れ替えるにも手間がかかってしまいます。もし芝生をお庭に取り入れたいという方は、事前にコツをチェックし、できる限り最適な環境を整えておきましょう。

憧れの芝生のお庭!キレイに保つためのお手入れ方法とは?

芝生のお庭って、ナチュラルで、すがすがしい見た目がとってもキレイですよね!

そんな憧れからご自宅に取り入れた人も多いかもしれませんが、

  • 茶色く枯れてしまった
  • 部分的にハゲてる
  • 雑草がすごい

なんて声もたくさん聞こえてきます。

そこで今回は芝生をキレイに保つためのお手入れ方法についてご紹介します!きちんと押さえて、イキイキした芝生を楽しみましょう♫

おうちの芝生、放ったらかしにしていませんか?

芝生のお庭ってとってもステキですよね。でも、そんな憧れで取り入れたはいいものの、どんなお手入れが必要かわからず放置してしまっている人も多いのではないでしょうか?

芝生は手をかけたらかけた分だけ、密集してそろった美しい姿になります。正しいお手入れを正しい時期に行って、美しい芝生のお庭を目指しましょう♫

芝生をキレイに保つためのお手入れ方法!

芝生のお手入れ方法には、次のような基本的なものから芝生特有の方法まであります。上の表を参考にしながら、適切な時期にお手入れをしてくださいね!

芝刈り

芝刈りは芝生の密度をあげる大切な作業です。4月下旬〜10月頃までは、日本芝なら1〜2週間に1回、西洋芝なら3〜5日に1回ほど芝刈りをすることで、美しい芝生になります。

芝刈りをするときは草丈の3分の1ほどを切るようにしていきましょう。刈り終わったときに3〜5cm程度の草丈にするのが一般的です。

短く刈り過ぎてしまうと芝の成長点まで切ってしまって枯れる原因になるので要注意。また、伸ばし過ぎたからといって一気に刈るのも弱る原因になるので、こまめに芝刈りしましょう!

水やり

芝生の水やりは全体にまんべんなく散水して、地面がしっとり湿るまでたっぷり水やりしましょう。

とくに芝張りをした直後や種まきをした直後は、乾燥させないようにこまめに水やりするのが大切です。しっかりと根付いたあとは、夏場の乾燥に注意しながら2〜3日に1回水やりしてくださいね。

肥料

青々としたキレイな芝生を保つためには、定期的に肥料を与えることも大切です!肥料は夏に最盛期を迎える暖地型芝生なら3〜11月の奇数月に。寒地型芝生なら毎月1回与えましょう。

肥料には粒状肥料と液体肥料の2タイプがありますが、粒状肥料は効果がゆっくり長持ち、液体肥料は効果の持続はありませんが速効性があります。

肥料をまくときは、暑い時期や時間帯を避けるのがポイント。とくに寒冷型芝生は8月は与えなくてもいいくらいです。どうしても元気がないときは暑い時間を避けて朝方に肥料をまいておくといいですよ。

サッチ出し

サッチ出しは芝生特有のお手入れ方法のひとつです。サッチとは枯葉や刈りカスなどが入り混じった堆積層のこと。

サッチは茶色く枯れた色をしているので、こまめに取り除くと青々とした芝生が際立ちます。またサッチは蒸れの原因にもなるので、そのままにしておくと病害虫が発生する可能性が高くなるので要注意。

芝刈り後に熊手やレーキなどを使ってかき出していきましょう。その他にも、サッチを分解を促進する薬剤もあるので便利ですよ。

エアレーション

エアレーションも芝生ならではのお手入れ方法で、芝生の根が呼吸できるようにするために、あえて芝生に穴を開ける作業のことです。

通気性が高まって根も刺激されるので、長年経った芝生にエアレーションをするとぐんぐんと成長していきます。

多少芝生にダメージを与えてしまうので、芝生の生育期に作業するのがおすすめ。できるだけ春や秋に作業してあげましょう。

目土入れ

目土入れも芝生をキレイに保つために大切なお手入れです。目土とは清潔で細かい砂状の土のことで、芝生の凸凹をならしたり地温が一定になって芝が若返りやすくなります。

だいたい4〜7月ごろにふるいなどを使いながらまいていきましょう。エアーレーションしてあけた穴に目土をいれると乾燥を防ぐことができるので、より芝生が元気になります。

害虫防除

芝生は柔らかい葉が密集しているので、一部の害虫にとってはとても過ごしやすい環境です。

とくに気をつけたいのが5〜10月の芝生が青々としている時期。ヨトウムシ、シバツトガ、コガネムシが発生しやすく、芝生に卵を産みつけてどんどんと繁殖していきます。

芝生専用の殺虫剤も多くあるので、定期的に散布していきましょう。

雑草防除

葉先がそろった芝生は美しいですが、それを台無しにしてしまうのが雑草です。

手で一つ一つ抜いていっても、地中に残った少しの根でまた復活してしまうので、とてもやっかい。そんなときは芝生専用の除草剤を使うのがおすすめです。

芝生専用の除草剤には粒剤と液剤(水和剤)の2タイプがあり、粒剤は効果がゆっくり長く続くので予防向き。液剤は速効性があって速く枯れるので生えてしまった雑草の駆除に向いています。

除草剤と肥料が一緒になった「シバキーププラスV」が便利!

春から秋にかけてのシバの成長期には、雑草対策と肥料が必要です。そこで便利なのがレインボー薬品の日本芝用「シバキーププラスV」。

芝生専用の除草成分に加えて、肥料成分も配合されている粒状の除草剤で、これ一本で雑草対策をしながら芝生を元気に育てられます。

とくにメヒシバやスズメノカタビラなどのイネ科の雑草や、クローバー、スギナ、ヤハズソウなどの広葉雑草に効果的。雑草が生える前から小さいうちに散布しましょう。

散布後約3週間で雑草が枯れて、約4ヶ月(※)ほど雑草予防効果と肥料効果が続きます。

※高麗芝へ40g/㎡散布時。土壌条件、気象条件、雑草の種類、使用量などによって差が生じます。

※芝を張ったシーズンのご使用は行なえません。翌シーズンからご使用下さいませ。

※ご使用の際は、製品ラベルをよく読んだ上でのご使用をお願い致します。

詳しくはこちら

芝生のお手入れをして、キレイなお庭をキープしよう♫

芝生はお手入れしたらその分だけキレイになるので、定期的にそのとき必要なお手入れをすると、青々として美しい芝生のお庭を楽しめますよ!

市販の製品には芝生専用の肥料や除草剤、殺虫殺菌剤などがあるので、上手に活用しながらお手入れしてみてください♫