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野草・山草

リンドウ(竜胆)の育て方|枯れる原因、冬越しの方法は?水やり頻度は?

リンドウ 竜胆

ユーラシア大陸を中心に、世界各地で栽培されているリンドウは、園芸品種も合わせると約500品種以上あるといわれています。日本では、切り花として北海道原産のエゾリンドウ、鉢花としては矮性種のシンキリシマリンドウが多く栽培されています。また、リンドウのなかには、古代より根っこに薬膳効果があるものもあり、漢方薬としても重宝されています。

ここでは、そんなリンドウの育て方についてご紹介します。

リンドウ(竜胆)の育て方のポイント

リンドウの育て方は、「日当たり」と「土づくり」に注意することがポイントです。

リンドウは日が当たると花が咲くため、きれいな花を鑑賞するためにも、日当たりの良い場所に置くことが大切です。

また乾燥を苦手とするため、水はけと水持ちの良い土で育て、通年、土の乾燥状態を観察して水やりをしてあげましょう。

リンドウ(竜胆)を育てる場所

リンドウは、日当たりのよい場所を好むため、1年を通してよく日の当たる風通しの良い場所で育てましょう。日照不足になると、花の色が薄くなったり花付きが悪くなったりしてしまいますので注意してください。

ただし、夏場の直射日光は苦手です。鉢植えの場合は西日の当たらない場所に鉢を置き、地植えの場合は半日陰となるような、なるべく涼しい場所を選びます。一時的に強い日差しの入る時間帯だけ寒冷紗を使うのも良いでしょう。

冬の時期は戸外のよく日に当たる場所で、なおかつ霜のつかない場所を選んで冬越ししましょう。寒いからといって、室内に入れる必要はありません。

リンドウ(竜胆)の水やり

リンドウは乾燥が苦手なので、年間を通して目安として1日1回、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。冬の時期も、とくに水を控える必要はありません。乾燥に注意して、水やりを続けましょう。

リンドウ(竜胆)の肥料・追肥

リンドウを育てるときは、1000倍に薄めた液肥を月2〜3回程度与えます。春と秋に1回ずつ緩効性肥料を置き肥しておいてもいいでしょう。肥料が足りないと、葉っぱが黄色っぽく変色したり、葉色が悪くなってきますので、よく観察しながら管理してください。

リンドウ(竜胆)の土

リンドウを育てるには、水持ちも水はけもよい土が適しています。例えば、赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2の混合土などがおすすめです。なお、市販の山野草用培養土を使用しても大丈夫です。

リンドウ(竜胆)の種まき・植え付け

リンドウを種まきで育てる場合は、育苗ポットに3〜4粒ずつまいていきます。種まき時期は、3〜4月頃が適期です。苗の植え付けも春頃に行いましょう。

リンドウ(竜胆)の植え替え

リンドウは、鉢植えだと根づまりを起こしやすいので、毎年植え替えをすることをおすすめします。リンドウの植え替え時期は、5〜6月頃が適期です。

鉢から抜いたら、古土を3分の2くらい落として、ひと回り大きな鉢に植え替えてください。植え替え後1週間程度は日陰で管理をし、徐々に日に当たるところへ出していきましょう。

松原真理子

植え替えが面倒だからと、一回り以上大きな鉢への植え替えをすることはお勧めしません。根っこの給水と土の排水のバランスが悪くなり根腐れの原因にもなります。

リンドウ(竜胆)の増やし方

リンドウ 竜胆

リンドウの増やし方には、植え替えのタイミングで行う株分けや挿し木、種まきで増やす方法などがあります。

株分け

リンドウの植え替え時に古土を落としたら、株元をよく観察して、分けられそうな場所で根っこを手で裂いて数株に分けて新しい鉢に植えます。1株が小さくなりすぎないように注意しましょう。

挿し木

植え替え後のお手入れで摘芯した枝の、上から2節ほどを摘み取り、鹿沼土など挿し木用の土に挿してください。リンドウが発根して5節程度になったら、4号鉢に3本くらい植え付けます。

種まき

リンドウの花が終わったら、花がらを採らずに置いておくと種ができますので、その種を採取してまきます。

種まきをすると1か月ほどで発芽しますので、本葉が5枚ほどになったら植え替えてOKです。ただし、花が咲くまでは、そこから2年ほどかかります。

種まきでの増やし方は、あまり発芽率がよくないので、おすすめはできません。

リンドウ(竜胆)の摘芯・花がら摘み

リンドウの主なお手入れは、摘芯と花がら摘みです。

丈を低めに育てたい場合は、7節ほど伸びたところで、いったん上から2節を摘芯します。

種ができると株が弱ってしまうため、種を採らない場合は、花が枯れたらすぐに花がらを摘み取ってください。

リンドウ(竜胆)の花が咲かない・枯れる原因

リンドウは日当たりがよくて涼しい気候を好みます。

つぼみの状態のまま花が咲かないときは、気候が暑すぎることが原因かもしれません。一度、室内の日当たりと風通しの良い窓際においてみてください。

とにかく暑さに弱いため、直射日光が強すぎると枯れる原因にもなります。その場合は、半日陰となるような場所に移動させてください。

また、リンドウは落葉性多年草であるため、外の気温が低くなってくると自然と枯れていきます。ただし、枯れた花茎を切り取り、水やりを続ければ、きちんと翌年にまた花を咲かせてくれます。

リンドウ(竜胆)の育て方で注意すべき病気・害虫

つきやすい虫

リンドウにはアブラムシが付きやすいです。アブラムシは新芽や葉茎から汁を吸い取ってしまいますので、見つけたらすぐに水で洗い落とすか、テープで貼り付けて取り除く。大量発生してしまった場合には、殺虫剤を利用して駆除して下さい。

また、ナメクジによる食害にも注意してください。ナメクジにはナメクジ専用の殺虫剤があります。もちろん手で捕獲して取り除いてもOKです。

松原真理子

ナメクジは夜行性です。もしも葉っぱを何かに食べられたような跡を発見したら、鉢の底や、鉢と土の隙間などに居ないか注意深く観察してみましょう。

かかりやすい病気

また、茎や葉が委縮したり曲がってしまうようなら病気の可能性があります。病気の株は治りませんので、残念ですが処分しましょう。

もしも、病気の疑いのある葉を見つけたら、早い段階であればその葉を取り除き、殺菌剤をまくことで株を守れる場合もあります。

リンドウ(竜胆)の花をお庭で栽培してみよう!

リンドウは9~11月頃に、涼しげな青紫色の花を咲かせます。品種によっては、白やピンク色の花を咲かせるものもあります。

リンドウの花は、日の光に反応して咲かせるので、雨や曇りの日だと花は閉じたままなのも特徴です。

そんなリンドウは日本人には古くから親しまれてきた植物です。花の美しさだけでなく、根っこに薬膳効果もあり、今も漢方薬として使われています。

リンドウは、日照不足になると、本来鮮やかな花の色が薄くなってしまいますので、日当たりのよいところでたっぷりと水を与えながら育てましょう。やや手はかかりますが、初心者にも充分育てられますよ。

キンポウゲ(金鳳花)とは|育て方や花言葉、似た花との違いは?

黄色く愛らし花を咲かせるキンポウゲは春になるとよく見かけます。よく名前は聞くもののどんな花なのかわからなかったりもしますよね。そこで今回はキンポウゲについて解説しています。

キンポウゲの基本情報や花の特徴、似た花はどんなものがあるのか、花言葉についてもまとめました。

キンポウゲ(金鳳花)とは?

科・属名
キンポウゲ科・キンポウゲ属
分類・性質
多年草
原産地
日本、朝鮮半島、中国、台湾
学名
Ranunculaceae
英語名
バターカップ
別名
ウマノアシガタ
出回り期
開花時期
4月から6月
花色
黄色
誕生花
1月25日

キンポウゲ(金鳳花)の花の特徴

キンポウゲは春に花を咲かせる植物で、3cmほどの黄色い花を咲かせるのが特徴です。5枚花弁のキンポウゲが代表的ですが、八重咲のキンポウゲもあります。

キンポウゲの草丈は30cmから60cmで、葉にはギザギザとした切れ込みが入っていて繊細な見た目をしています。

キンポウゲは群生して咲くことが多く、花期になると一面金色になりとても美しくなります。キンポウゲの花には独特の光沢があり、これが金色の鳳に例えて「金鳳花」という名前がつけられています。

キンポウゲ(金鳳花)に似た花

キツネノボタン

キンポウゲはキツネノボタンによく似ています。キツネノボタンは道端や湿地などに自生する植物で、草丈は15cmから80cmです。ガクは5枚あるため、5枚花弁にように見えます。

花期は4月から7月で、キツネノボタンと花期が重複するため開花時期だけで区別するのは難しいです。

草丈がやや高いのがキツネノボタンです。

ウンナンオウバイ

ウンナンオウバイは、オウバイモドキとも呼ばれます。こちらはキンポウゲに近い植物ではなく、モクセイ科の低木です。そのため全体的な見た目はかなりキンポウゲとは違いますが、花の見た目はよく似ています。

ウンナンオウバイも黄色い花を咲かせ、花期は3月から4月頃です。ウンナンオウバイとキンポウゲでは花期もやや重複します。

キンポウゲ(金鳳花)の育て方

キンポウゲは鉢植え、地植えどちらでも育てることができます。明るい場所を好むため、日当たりのよい場所で栽培をしましょう。

土も選びませんが、水はけのよい土を選んでください。市販の草花用培養土でも栽培ができます。

水やりは地植えの場合は晴天が続くときのみに水を与えてください。鉢植えの場合は土の表面が乾いてから水を与えましょう。

キンポウゲ(金鳳花)の花言葉

キンポウゲの花言葉は、「栄光」、「栄誉」、「子どもらしさ」、「中傷」です。

キンポウゲは茎が細く、風によくなびくことから子どもっぽく見えて「子どもらしさ」となっています。ちなみに英語名の「バターカップ」は「子どもらしい」という意味もあります。

キンポウゲには葉や茎に毒が含まれるため、「中傷」という花言葉に繋がったのでしょう。キンポウゲの花はツヤっとしているため、太陽光にあたると金色に見えます。このことから「栄光」、「栄誉」という花言葉になったとされています。

キンポウゲ(金鳳花)の花を楽しもう

キンポウゲは花こそ小さいですが、光沢がある黄色の花はとても美しいです。シンプルな見た目で寄せ植えにも向いているので、お庭にお迎えしませんか。風に揺れる様子がとても愛らしくておすすめです。

イチリンソウ(一輪草)とは|育て方や花言葉、ニリンソウとの違いは?

一輪草 イチリンソウ 白

屋外で密集して自生する姿を見かけることもあるイチリンソウは、どんな特徴のある植物なのでしょうか。

このページではイチリンソウの基本情報、特徴や、育て方、似た植物との見分け方、花言葉について解説しています。白く小ぶりな花を探している方もぜひご参照ください。

イチリンソウ(一輪草)とは?

科・属名
キンポウゲ科・イチリンソウ属
分類・性質
多年草
原産地
日本
学名
Anemone nikoensis Maxim.
英語名
別名
イチゲ、イチゲソウ
出回り期
通年
開花時期
4月から5月
花色
誕生花
4月9日

イチリンソウ(一輪草)の花の特徴

イチリンソウの花期は4月から5月で、白い5枚の花を咲かせますが、こちらはガクであり花弁ではありません。イチリンソウは花弁を持たない花なのです。

草丈は15cmから20cmほどで、葉は繊細な切れ込みが入っていて、まるでニンジンの葉に似ています。

花茎の先に花を一輪だけ咲かせることからイチリンソウ(一輪草)という名前がつけられました。

学名からもわかるようにイチリンソウはアネモネの仲間ですが、アネモネのように花は大きくなく、見た目も地味です。花の色も白のみでアネモネのようにカラーバリエーションはありません。

イチリンソウ(一輪草)に似た花、二輪草との違いは?

ニリンソウ(二輪草)

イチリンソウはニリンソウによく似ています。

イチリンソウはキンポウゲ科イチリンソウ属で、ニリンソウも同じくキンポウゲ科イチリンソウ属であり、近い植物と言えます。しかし、ニリンソウの花期は3月から6月とイチリンソウに比べて長いのが特徴です。

花の大きさはイチリンソウが4cm〜5cmなのに対して、ニリンソウは2cm前後と小さめ。花の大きさで区別をすることができます。

最大の違いは花茎にいくつの花をつけるかどうかです。イチリンソウは一輪だけ花を咲かせますが、ニリンソウは二輪です。この違いでも区別することができるでしょう。

キクザキイチゲ

キクザキイチゲもイチリンソウによく似ています。ガクは10枚ほどあり、白のキクザキイチゲは特にイチリンソウに似ているのが特徴です。ガクの数が多い方がキクザキイチゲと覚えるとよいでしょう。

イチリンソウ(一輪草)の育て方

イチリンソウは地植え、鉢植えどちらも栽培ができます。どちらの場合でも明るい場所で育ててください。イチリンソウは根をよく張るため、鉢は深めのものをおすすめします。

水やりは地植えの場合は晴れが続くときのみ水やりをしましょう。鉢植えの場合は、鉢の土が乾いてからたっぷりと水を与えてください。

土は市販の野草用培養土で問題なく育てられます。肥料はなくても育ちますが、きれいな花を楽しみたいなら肥料を与えてください。

カリやリン酸よりの肥料が向いていて、チッ素を多く含む肥料は不向きです。

イチリンソウ(一輪草)の花言葉

イチリンソウの花言葉は「追憶」です。

白くやや地味な見た目をしていますが、それが懐かしいふるさとの情景を思い出すため、このような花言葉がつけられています。

イチリンソウ(一輪草)の花を楽しもう

イチリンソウの花は1つの茎に一輪だけ咲かせるため、チョコンとした地味な見た目です。しかし、たくさん密集して咲くと真っ白の花が咲き広がり美しいです。

草丈も低いため扱いやすいので、ガーデニング初心者の方もぜひ育ててみませんか。

オケラとは|似た花やアザミとの見分け方、花言葉は?

ややマイナーな植物オケラは、体にもよく生薬に利用されることがあります。山菜として食べることもあるのですよ。このページではオケラについて解説しています。育て方、花の特徴、アザミとの見分け方などが気になる方はぜひご参照ください。

オケラとは?

オケラはキク科オケラ属の植物です。ウケラ、カイブシという別名もあります。オケラは食用に利用することもでき、若芽は山菜となります。

ビャクジュツという名前で生薬として利用されることもある植物で、腹部膨満、食欲不振、下痢によいとされています。

新芽は白い毛に覆われているのが特徴です。その後この産毛は徐々に剥がれ落ち、このときが食べごろです。お浸しや天ぷらにして楽しむことができます。

オケラの名前の由来

オケラはもともとは「ウケラ」という名前で呼ばれていました。万葉集でも「ウケラ」という名で歌が詠まれたほどです。日本でも歴史のある植物で、昔から食用に利用されてきました。その後、言葉が変かをして「ウケラ」から「オケラ」になりました。

オケラの花の特徴

オケラの花は9月から10月に咲きます。茎の先端に白またはピンクの花をつけ、花の見た目はアザミに似ています。針山のようにチクチクした見た目をしているのが特徴です。

オケラの花の大きさは2センチから2.5センチほどで舌状花がなく、筒状花のみです。舌状花とは舌のように細長い花弁のことです。

また、オケラの花の質感はパリパリとしていて、ドライフラワーにして楽しむことができます。

オケラに似た花


(※上の画像はアザミ)

アザミはキク科アザミ属の植物で、花の色は赤紫または紫色です。オケラは白とピンク色の花弁なので色に違いがあります。色が濃いほうがアザミ、白、薄いピンクならオケラと覚えるとよいでしょう。

アザミは道端に雑草のように咲くことが多く、オケラは日当たりのよい山麓に自生します。

オケラの育て方

オケラは明るい場所で育てましょう。3月から5月に種まきをし、水はけのよい場所に植えてください。オケラは地植えで育てられます。お庭がない場合は鉢植えでもよいでしょう。地植えの場合は降雨のみでよく、鉢植えの場合は土の表面が乾いてから与えてください。

肥料はとくに不要です。

オケラは湿気を嫌うので、水を多く与えすぎないようにしましょう。真夏の直射日光を嫌うため、鉢植えの場合は場所を移動させるなど工夫をしてください。地植えの場合は真夏のみ日よけをすると弱りにくくなります。

オケラの花言葉

オケラの花言葉は「金欠病」、「親しみやすい」です。

所持金がない状態を「おけら」と表現します。このことからオケラには「金欠病」という花言葉になったと考えられます。

オケラの花を楽しもう

オケラの花はパリッとした見た目とたくさん集まった花弁が特徴的です。ドライフラワーにも向いているので、自宅で栽培した花をドライ化しませんか。風通しのよい場所で、逆さまに吊るしておくと自然と水分が抜けます。リースやアレンジメントにして楽しむとかわいいですよ。

ノアザミ(野薊)|花や葉の特徴、食べ方や味は?

ノアザミ

ノアザミはアザミの一種です。アザミは日本のあちこちで見られますが、なかでもノアザミはとても多く、とても身近な植物です。このページではノアザミについて解説しています。なぜ見た目がチクチクしているのか、花の特徴や葉の特徴、食べられるのかもまとめましたので、ご参照ください。

ノアザミ(野薊)とは?

ノアザミはキク科アザミ属の植物で、日本のいたるところで自生をしています。道端、河川敷、空き地、山野、草原でよく見られ、繁殖力が強いため、雑草として扱われることが多いです。

アザミのなかでもノアザミは一番多くみられる植物で、種類がとても多く交雑もあることから見分けることは困難です。

蜜源にもなるため、虫が集まることがあります。

ノアザミ(野薊)の花の特徴

ノアザミの花期は5月から8月と花期が長い特徴があり、環境や個体によっては秋まで咲くこともあります。ノアザミの花の色の多くはピンクですが、淡い紫の花を持つものや白色のものもあります。白のノアザミはやや珍しいとされています。

ノアザミの花の最大の特徴はチクチクとした見た目と言えるでしょう。一見、千日紅やアカツメクサのようにも見えますが、ノアザミの花はトゲトゲしていて1つ1つが細かくなっています。なぜこのような見た目なのかというと、ノアザミが筒状花の集まりだからです。

キク科の花の多くは、中心にクシャクシャとした筒状花を持ちます。ノアザミは筒状花がかたまってできた花なため、花弁が細く見た目がチクチクとしています。

ノアザミ(野薊)の葉や種の特徴

ノアザミの葉は2種類あります。1つが根生葉(こんせいよう)というもので、根の近くから生える葉のことです。地中の根から生えているようにも見えます。根生葉はノアザミの花が開花しても落ちずに残ります。

もう1つ、茎葉というものがあります。こちらは茎の途中から生える葉のことで、葉のつけ根を抱くようにして生えるのが特徴です。

このように2種類の葉があるのがノアザミの特徴といってもよいでしょう。葉にはトゲがあり、たんぽぽの葉のようにノアザミの葉にも深い切れ込みが見られます。

ノアザミは、花が終わると同じキク科のたんぽぽのように綿毛をつけ、タネを風に乗せて飛ばします。

ノアザミ(野薊)は食べられる?味や食べ方は?

ノアザミの葉や花は食用にすることができ、天ぷらにして楽しまれることがあります。トゲが気になるかと思いますが、熱が通ることで気にならなくなりますよ。天ぷら以外にも和え物にすることもあります。

ノアザミの味はやや苦みがありますが、臭みがなく食べやすい野草です。

また葉や茎を乾燥させて薬用することもあります。利尿作用や、消炎作用が期待され、さらに、腫物にもよく、催眠効果も期待できると言われています。

ノアザミ(野薊)の花言葉

ノアザミの花言葉は「触れないで」、「独立」です。

花がチクチクとしていて、さらに葉にも細かなトゲがあることからこのような花言葉になったと考えられます。

ノアザミ(野薊)の花や花言葉、食べ方を楽しもう

ノアザミは「触れないで」という花言葉のように、チクチクとした見た目が特徴ですが、食用も可能です。花が終わると綿毛をつけるので、見た目の変化も楽しめます。お庭などに入り込んだ場合は、ぜひ観察してみませんか。

オミナエシ(女郎花)の育て方|種まきや植え替えの時期は?

オミナエシPhoto by Rikkoさん

秋の七草のひとつ、オミナエシ(女郎花)。花が粟粒に似ていることから、別名アワバナとも呼ばれます。干した根には、毒消し・利尿の薬効があるとされています。主に日当たりのよい草地に自生する多年草ですが、地植え・鉢植え・切り花などでも楽しめます。丈夫で初心者にも育てやすい植物です。

そんなオミナエシの育て方を紹介します。

オミナエシ(女郎花)を育てる場所

オミナエシは日光を好むので、日当たりのよい場所で育てます。日陰では生育不良となり、場合によっては枯れてしまうこともあるので注意しましょう。

また、水はけのよい場所でることも大切です。草丈が1m以上と高くなるので、花壇で育てる場合は後方に配置するとバランスが良くなります。

オミナエシ(女郎花)の水やり

オミナエシを育てている土の表面が乾いたら、たっぷり水をやります。鉢植えの場合、夏は1日に1・2回水を与えるようにします。地植えでは、基本的には水をやらなくて大丈夫です。

オミナエシ(女郎花)の肥料

鉢植えで育てる場合、草花用肥料を施しましょう。ただし、肥料が多すぎると枝葉ばかり茂ってしまうので、控えめにします。地植えの場合は、施肥の必要はありません。

オミナエシ(女郎花)の土

オミナエシを育てるときは、水はけのよい土を好みます。市販の草花培養土で問題なく育ちます。鉢植えで山野草に仕立てる場合、山砂に赤玉土を2~3割混ぜた水はけのよい用土で育てます。

オミナエシ(女郎花)の植え付け・植え替え

オミナエシの植え付け・植え替え時期は、4月から6月頃が適期です。植え替えと同時に株分けしてもよいでしょう。

オミナエシ(女郎花)の増やし方

オミナエシの増やし方は「株分け」と「種まき」です。

株分け

株分けの適期は4月から6月です。オミナエシの根はかたいので剪定ばさみで切り分けます。

種まき

秋に種を採取し、冷蔵庫で保管して2月から3月にまきます。うまく育てば、その年の秋に開花します。発芽率は良いです。

オミナエシ(女郎花)の手入れ

オミナエシの上部の茎が伸びすぎたら、摘芯しましょう。わき芽が増えて大きくなります。茎が倒れてしまう場合は支柱を立てます。

オミナエシ(女郎花)の育て方で注意すべき病気・害虫

オミナエシは、まれにうどんこ病にかかることがあります。また、水はけの悪い場所では立枯病の感染に気を付けましょう。虫はほとんど付きません。

オミナエシの花

オミナエシは、6月から11月に黄色い小さな花を咲かせます。直立した茎が枝分かれして、その先にそれぞれ花房が付きます。葉は、羽状に深く裂けて先が尖った大根の葉のような形をしています。

開花期が長く花が美しいオミナエシは切り花でも楽しめますが、水が悪臭を放つので注意が必要。毎日水を取り替えて対策します。

オミナエシ(女郎花)の種類

オミナエシには、早咲き種や小型種があります。また、姿形はオミナエシと似ていますが、花が白く、より力強い見た目のオトコエシ(男郎花)も人気です。

オミナエシ

一般的なオミナエシです。日本全国の日当たりのよい草地に多くみられます。

ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)

ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)は、本州亜高山帯の岩場などに生えます。オミナエシより小型で、草丈は20~30㎝程度です。

キンレイカ

主に本州の太平洋側の山地に自生するキンレイカ。高さ30~50㎝とオミナエシより小型です。ハクサンオミナエシと似ていますが、花が一回り大きくなります。

オトコエシ(男郎花)

オミナエシ科の多年草、オトコエシ(男郎花)です。オミナエシと姿が似ていますが、花色は白。茎の先で散房状に白い花を咲かせます。花期はオミナエシと同じです。高さは60㎝~1mほどになります。根元から長いほふく茎を出して増えていきます。

オミナエシ(女郎花)の花言葉

オミナエシの花言葉は、「美人」「約束」「深い愛」です。

オミナエシ(女郎花)を育ててみよう!

オミナエシは、秋の七草のひとつとして古くから日本人に親しまれてきた植物です。その証拠に、万葉集や源氏物語といった昔の歌集や文学作品にもオミナエシが登場します。

粟粒のような形の花を飯に見立てオミナメシと呼んだのが転じて、オミナエシとなったとされています。また、お盆に茎で箸を作り仏前に備える風習から、盆花(ボンバナ)とも呼ばれます。

丈夫で育てやすい植物なので、地植えや鉢植えでも気軽に楽しむことができます。日当たりと水はけのよい場所で育てましょう。

オミナエシは、小型種や早咲き種・花色の違うものなど、さまざまな種類が楽しめるのもポイントです。ぜひ、オミナエシで夏~秋のベランダや花壇を彩ってみましょう。

※トップ画像はRikkoさん @GreenSnap

エビネの育て方|植え替えの時期や肥料の与え方は?

エビネ Photo by 織家さん

エビネはランの一種で地下茎がエビのように見えることからエビネ(海老根)と名づけられました。エビネは、風通しがよく、直射日光でない日当たりがいい場所なら、比較的どこでも育つ花です。地植えでも鉢植えでも環境が整えば育ちやすく、次々と花を咲かせて増えてきます。

そんなエビネの育て方を解説します。

エビネを育てる場所

エビネは日が当たりすぎると、日焼けを起こし枯れることがあるので注意が必要です。種類によっても異なりますが、極寒には弱く、湿度が高い気候を嫌います。

また、エビネの花が咲いている時期に強い日差しが同じ方向からいつも当たると、その方向へ曲がってしまいます。エビネを鉢植えしている場合は、曲がらないようにするため、鉢の方向を変えましょう。直射日光でなく、柔らかい日差しが適しています。

エビネの水やり

エビネは乾燥すると枯れてしまうといっていいほど、水を好みます。そのため、2〜3日に1度は、水をたっぷりと与えましょう。

特に夏の乾燥する時期は、毎日水やりを欠かさないようにします。鉢植えならミズゴケを置いて乾燥を防ぐ方法もあります。水をやる時間帯は、温かい午前中か夕方の温度の下がる時間が適しています。

水が少ないと花芽が大きくならないので、表土が乾く前にたっぷり水やりをしましょう。ただ、水が多すぎても根腐れを起こす可能性があります。冬の水やりは1週間に1度ほどでかまいません。

エビネの肥料

エビネへは、5~6月・9月~10月に液体肥料を薄めたものを与えます。根が強い肥料だと弱るため、倍に薄めて施肥することが適しています。

夏の暑い時期や冬場の休眠中は施肥する必要はありません。じっくりと効いてくる緩効性肥料を置き肥してもかまいません。置き肥をするときは、新芽の側と反対側に置きます。

エビネの用土

エビネを育てるときは、水はけのよい日向土や赤ボラといった火山灰土が適しています。

小粒のボラ土(日向土や赤ボラ)4割、赤玉土4割、腐葉土2割で混ぜて使います。ボラ土はやや硬目のバラバラになりにくい土です。腐葉土の代わりにバークチップを混ぜてもいいでしょう。

エビネの植え付け

エビネの花が終わった5月ごろか、9月中旬以降10月上旬まで、または花がつく前の3月に植え付けます。庭土には用土を混ぜておきましょう。植え付けは、風通しが良く、明るい日差しがさす場所ならどこでも構いません。株を崩さないように浅く植えます。

鉢植えの場合は、底石を敷いて用土を3分の1ほど入れます。株の根についた土を落し、水に浸して土を洗います。悪い根をカットし、株が半分ほど見えるように浅く植えます。

エビネの植え替え

株が大きくなり、根が鉢に一杯になったら、新芽が伸びにくくなるため植え替えをします。

エビネはバルブが横へできます。次々とバルブができて鉢にいっぱいになると新芽が成長しなくなるため、鉢植えの場合は1~2年に1回ほど、地植えの場合は4~5年に1度ほど植え替えするといいでしょう。

エビネの増やし方

エビネの増やし方には、「株分け」と「バッグバルブふかし」があります。

株分け

株分けは、葉の付いたバルブと横についてる古いバルブを2個ほどつけた状態でカットします。それを植え付けます。

バッグバルブふかし

バッグバルブふかしは、まず葉の付いていないバルブを2、3個ほどカットします。切り口にウイルスがつかないように殺菌剤をつけてから、ミズゴケに半分ほど埋めておくと、4~6か月ほどで芽が出て、苗に成長します。

エビネの夏越し・冬越し

夏越し

地植えなら、直射日光が当たる場所は避けて穏やかな日差しで柔らかい風が通る場所だと、夏を過ごすことができます。夏用の寒冷紗で強い日差しを避けるという方法もあります。

鉢植えなら、直射日光あたる戸外から窓際の穏やかな日差しが当たる場所に移動します。適度な涼しさがエビネの生育を妨げません。

冬越し

エビネは冬の霜に当たると黒くなるため、霜に当たらないような工夫が必要です。寒さが厳しい地方では冬越しは難しいですが、寒さが緩い地方では霜よけなどをすれば冬越しが可能です。鉢植えの場合は、霜に当たらないような場所に移動しましょう。

エビネの手入れ

エビネの花が終わったら、花茎をねじるようにひっぱってはながらを摘み取ります。6〜7月に葉が成長したあとは、根元にはかまができます。その部分が黄色や茶色に変色していたら切り取ります。

エビネの育て方のポイント

エビネは品種が200以上もあり、同じ品種でも少しずつ違います。うまく育てるために次のポイントを抑えておきましょう。

・育てる場所は、風通しがいい半日陰が適している
・乾燥に弱く、水やりは表土が乾く少し前にたっぷりと与える
・寒さ暑さに弱く、冬は霜よけ、夏場は直射日光をよける工夫が必要
・用土は火山灰のボラ土と腐葉土を混ぜたものを使う
・肥料は控えめで液肥は倍に薄めて、置き肥は新芽と反対側に置く
・植え付けや植え替えは開花時と夏、冬は避ける

エビネの育て方で注意すべき病気・害虫

かかりやすい病気

虫についたウイルスが感染して株まで弱ることがあります。一度感染すると治ることがないため、株を処分する必要があります。

ウイルス性の病気にかかると、葉や芽がまだらの模様になるので見分けがつきます。害虫を早めに駆除したり、ハサミなどを殺菌して使って予防しましょう。

つきやすい害虫

アブラムシやナメクジ、ハダニなどがいます。アブラムシやハダニは、ウイルスを運ぶ可能性があるのですぐに駆除しましょう。アブラムシは茎や花にびっしりとつくことがあります。ナメクジは夜間に動いて、葉や花を食べるので早めに駆除しましょう。

エビネの花

エビネの花は4〜5月に咲き、1本の花茎には10~20くらいの花がたくさんつきます。

エビネを鉢植えや地植えで育ててみよう!

エビネはカラーバリエーションや種類が多く、地植えや鉢植えにしやすい花です。環境さえ整えてやれば、良く育ち、手入れをきちっとすれば毎年可愛い花が咲きます。鑑賞用としても適しているので、鉢植えや庭植えにして楽しみませんか。

※トップ画像は織家さん@GreenSnap

カタクリの育て方|種まきや植え替えの時期は?

カタクリの花、photo by MAX

カタクリは、ユリ科の多年草でカタクリ属の植物です。カタクリは漢字で「片栗」と書くこともあります。かつて自然のカタクリが多く見られた頃は、カタクリの茎の一部である根茎から片栗粉を採取していました。今回はそんなカタクリについて育て方をご紹介します。

カタクリを育てる場所

カタクリは元々山林に育つ植物で、寒さに強い一方、耐暑性に欠けます。そのため、鉢植えで育てるときは、季節に応じて鉢植えの置き場を変える必要があります。

春から夏にかけては日陰の涼しい所で育て、夏から春にかけては日なたに置きましょう。

また、カタクリは地植えでも栽培できます。カタクリを庭で育てるときは、涼しく木漏れ日の当たる場所が適していいます。地面の温度も急激に上がらないので、落葉樹の下が一般的には良いとされています。

カタクリの水やり

カタクリの水やりの仕方は、育てる場所によって異なります。地植えの場合は、頻繁に水を上げることはありません。もしも雨が少なく、水分不足から植物がぐったりしている場合は水を与えます。

鉢植えの場合、カタクリは湿り気のある土を好みます。しかし水をあげすぎると球根が腐ってしまう場合があります。程よい湿気で鉢植えの表面が覆われているようにします。

また、カタクリの花が咲く春先は、水を花にかけないように気をつけて水やりしましょう。

カタクリの肥料

カタクリを庭などで地植えしている場合は、肥料は不要と考えてよいです。カタクリを鉢植えする場合は、11月から12月頃にかけてゆっくりと効果を発揮する緩効性化成肥料を与えます。

カタクリの土

カタクリを育てるときは、水はけのよい環境が必要です。

庭で地植えするときは、有機質ががたくさんはいった腐葉土を用意します。鉢植えなら、赤玉土軽石、そして腐葉土を4:4:2の割合で混ぜた土が適しています。乾燥しやすい鉢植えのときは、軽石の量を減らします。

カタクリの育て方で注意すべき病気・害虫

カタクリを育てる上では、特に注意すべき害虫はありません。病気は、さび病と呼ばれるものに注意が必要です。春先もしくは初秋にかかりやすく、葉が褐色に変化します。

カタクリの植え付け・植え替え

植え付け

カタクリを庭に直接植える地植えの場合は、地表から5~6cmところに10cm感覚で球根を植えます。土は、40cmほどの深さを耕しておきます。

鉢植えのときの植え方の注意点ですが、深さのある腰高鉢を選びます。鉢が浅く小さいと乾燥しやすいためです。球根は、地表2~3cmのところに植えます。

植え替え

植え替えをする時期は、夏の終わり頃から秋の初めが適しています。目安としては2年~3年毎です。庭で育てている場合は、植え替えの必要はありません。

カタクリの増やし方

カタクリの増やし方は、「種まき」か「分球」という方法です。

ただし、種まきの方法の場合は種を採取し、それを植え付けてから、カタクリの花が咲くまでに7年程かかります。

カタクリが庭などに込み入るほど育っているときは、球根に子株が増えているので、それを分球し、植え替えます。

カタクリの手入れ

カタクリは活動期間が短い植物です。春先に葉が見えたかと思うとあっという間に花が開花し来年をまた待ちます。

さらに暑さに弱いので、季節や温度に合わせて鉢植えの置く場所を考えたり、肥料を調整しながら球根を太らせ元気なカタクリに成長するよう育てていきます。

カタクリの花

カタクリの花は、下を向いていて、姿がとても特徴的です。花弁は反り返っているようについてます。花の色は紫、白、黄色、ピンクとさまざまあります。

慣れてきたらカタクリを庭で栽培してみよう!

日本のカタクリは、栽培するのが難しいことで知られます。種からの発芽率は低く、栽培が難しいですが、とはいえ、品種によっては育てやすいものもあります。

植物好きな方は、個体差のあるカタクリを育てるのに挑戦してみてはいかがですか。

※トップ画像はMAXさん@GreenSnap

スミレの育て方| 種まきや植え替えの時期、増やし方は?

スミレ photo by りんごさん

日本はもちろん、世界各地に多くの種類が自生しており、国産種と海外種を含めるとその数はなんと数百種類だとか。その可憐な様子から女の子の名前としても人気があります。古くから人々に愛されてきたスミレの育て方を紹介していきます。

スミレの日当たり

スミレを鉢植えする場合は、日向で育ててあげましょう。秋から春までは日なた、夏は半日陰に移してあげます。スミレを地植えする場合も、日当たりを意識して、場所を考えて植えてあげましょう。

スミレの水やり

スミレは日当たりのよい場所で育てることが多いため、土の表面が乾いてきたらたっぷり水を与えてあげます。夏の水切れには特に注意しましょう。こまめに見てあげるといいかもしれませんね!

スミレの肥料

スミレを育てるときは、春と秋に固形肥料を与えるとよいでしょう。花が終わったあとは、一週間に1回、4〜5回ほど液肥で追肥します。

スミレを地植えしている場合は、肥料は特に必要としませんが、秋頃に緩効性肥料を与えてあげてもよいです。

スミレの土

スミレは鉢植えで育てられることが多く、根が長くなるため深鉢を使います。土質を選びませんが、水はけの良い土にしてあげることが大切です。軽石などのゴロ土を多めに入れてあげましょう。

スミレの植え付け・植え替え

スミレの植え付け時期は5〜6月中旬、9月中旬〜10月中旬です。

植え替えは毎年します。そのときの成長具合に合わせて一回り大きな鉢に植え替えましょう。

スミレの育て方で注意すべき病気・害虫

スミレを育てるときは、ハダニ、アブラムシに気をつけてください。アブラムシは春頃、ハダニは夏に発生しやすいので、見つけたらすぐに駆除します。

また、スミレがかかりやすい病気にはうどん粉病があります。白っぽいカビが生えてきます。特に大きな害はありませんが、見栄えはよくないのですぐに取り除きましょう。

スミレの増やし方

スミレの増やし方には、「種まき」、「株分け」、「根伏せ」などの方法があります。

種まき

発芽の適温は20度前後です。少し暖かくなってきた頃に種をまくとよいでしょう。

株分け

植え替えのタイミングで、株が自然に分かれているまたは、分かれそうな箇所で分けて別々に植え付けていきます。

根伏せ

根伏せとは、根を使って増やす方法です。若い根を5〜6㎝で切り、切り口を整えておきます。切った根を切り口が少し出るようにして土をかけて植えます。

スミレはどんな花を咲かせる?

スミレの多くは、紫色の小さな花を咲かせます。花びらは5枚あり、下の花弁がやや大きめで、左右対照に見えます。

スミレの花言葉

スミレの花言葉は「誠実」「謙虚」です。西洋では、スミレは誠実、奥ゆかしさの象徴の花とされています。

また、スミレは花の色によって違う花言葉を持っています。
白:誠実・謙虚・無邪気な恋
紫:誠実・ささやかな幸せ
ピンク:愛・希望

スミレの花を鉢植えや庭植えで栽培しよう!

今回はスミレの育て方や植え付け・植え替え、増やし方をご紹介しました。
耐暑性、耐寒性があり育てやすい植物なので、植物に慣れていない方や忙しい方にも向いています。
日当たりのよい場所に置いて、水切れさえさせなければ特に大変なことはありません。

おもに観賞用としてかわいい花を咲かせますが、実は調理すれば食べることもできる植物です。

これだけたくさん種類があるので、いろいろな種類を集めて色とりどりの花壇を作ってみるのもおもしろいと思います。
花によっては班が入っているもの、筋が入っているものがあってさまざまな楽しみ方ができそうですね!

山に出かけたときなどにスミレを見かけたらどの品種なのかわかるとまた違った視点で楽しく歩けそうですね!

サギソウの育て方|植え付け方法や植え替え時期は?

サギソウは、日本では低地にある湿地で自生しているラン科の植物ですが、近頃では自生しているものが少なくなり、準絶滅危惧種に指定されてしまっているとのこと。自生しているものは少なくなりましたが、ホームセンターや園芸ショップなどでは手に入りやすく、自宅での栽培も可能です。真夏に涼し気な花をつけるサギソウは、見ているだけで暑さを忘れさせてくれるような気がします。そんなサギソウの育て方をご紹介します。

サギソウの育てる場所

日当たりが良く、風通しも良い場所を好みます。日なたを好むものの、真夏の厳しい直射日光で、乾燥してしまうような場所は好みません。あまりにも夏の直射日光が厳しい場所ならば、遮光ネットなどを利用するか、明るい日陰に置いてあげましょう。

冬になると、地上に出ている部分は枯れてしまいますが、球根は凍らせなければ生きています。凍るほど寒すぎない場所で、暖かすぎる室内以外の場所で冬越しさせてあげてください。

サギソウの水やり

サギソウは湿地に自生していることからもわかるように、水がとても大切な植物です。絶対に乾燥させないように気をつけてあげてください。乾きやすい時期は、腰水などにして、水切れしないようにしましょう。ただし、常に水に浸かった状態だと、根腐れしてしまうことがあります。乾燥させず、水に浸からせすぎない注意も必要です。

冬の間も、土は常に湿った状態に保って、水切れには注意してください。

サギソウの肥料

肥料はなくても育てることはできますが、少しは与えたほうが、花付きもよくなりますし、球根も増えます。ただし、強い肥料は嫌うので、窒素控えめの薄めの液体肥料を5月か6月頃に1,2回与えてください。花が終わったあとも、2,3回液体肥料を与えてあげると、球根が大きく育ちます。

サギソウの土

サギソウは保湿性が高い土を好みます。水苔だけでも構いません。土を使う場合は、栄養分は少ない方がいいので、赤玉土や小粒の鹿沼土に水苔を半分くらい混ぜてあげるといいでしょう。

サギソウの育て方で注意すべき病気・害虫

ウイルス病にかかると、まだら模様が出てきたり、株がよじれてきて伸びが悪くなったりします。放っておくと、他の株にも感染してしまうので、見つけ次第抜いて除去しましょう。また、ナメクジやアブラムシ、アザミウマといった害虫の被害を受けることもあります。見つけたら殺虫剤などで排除するようにしてください。

サギソウの植え付け・植え替え

サギソウの植え付けや植え替えは、芽が出てくる前の1月から2月末頃までに行いましょう。

水苔単体で行う場合は、濡らして絞った水苔を鉢の半分から3分の2くらいに敷き詰め、その上に球根を2,3cm間隔で置きます。その上を、1,2cmの厚さの水苔で覆ってください。土の場合は、球根の上に1cmくらいの土で覆ってあげましょう。

植え付け、植え替え後は、日当たりが良い場所に置いて、水を切らさないようにしてください。

サギソウの増やし方

サギソウは分球で増やすことができます。土の中で下茎が伸び、その先に1つずつ球根がつくので、うまくいけば、1年で2,3倍に球根を増やすことが可能です。

サギソウの手入れ

サギソウは多湿を好むので、水はたっぷりめにあげなくてはいけません。ですが、水を多くあげると蒸れやすくなるので、花がらを頻繁に取り除いてあげたり、風通しがよくなるように剪定してあげたりといった手入れをしてあげるといいでしょう。

サギソウの育てるポイント

サギソウの育てるポイントは、なんといっても水やりです。春や夏の間はもちろんのこと、つい水やりを忘れがちな冬越しの間も、常に土は濡れた状態にしていてください。

サギソウにとって日当たりは大事ですが、真夏の間は、直射日光にはあまり当てないように、明るめの日陰に移すか、遮光ネットなどで日差しを遮ってあげてください。

サギソウは地植えにもできますが、鉢植えのほうが育てやすいです。耐寒性もある程度ありますが、霜にあたったり凍ったりしないように、寒冷地での冬越しは、暖かすぎない室内などに置いてあげましょう。

サギソウはどんな花を咲かせる?

サギソウは、白鷲のように見える真っ白な花を咲かせます。

サギソウの花言葉

サギソウの花言葉は、「無垢」「清純」「繊細」「神秘的な愛」などがあります。

サギソウの花を庭で育ててみよう!

夏の暑い中、一服の清涼剤のように可憐な白い花を咲かせるサギソウ。水やりと日当たりにさえ気をつけてあげれば、比較的簡単に栽培できます。球根はどんどん増えていくので、分球してプレゼントしてあげても喜ばれると思いますよ。ぜひ育ててみてください。

※トップ画像はあいさん@GreenSnap