サボテン

観葉植物として大人気のサボテンは、水耕栽培でも育てられる植物です。鉢植えで栽培するサボテンとは一味違った見た目で、水耕栽培で育てるとインテリアとしても楽しめます。

今回はサボテンの水耕栽培のやり方や、大きくなるサボテンにあった容器などを、動画と合わせてご紹介します。

サボテンの水耕栽培で育てるメリットとは?

室内を汚さずに栽培できる

サボテンを水耕栽培で育てる場合、根を培養液にひたして育てるので、土を必要としません。そのため室内を汚しにくく、土のお手入れがいらないので、手軽にサボテンを栽培できます。

普段見られないサボテンの根が見られる

サボテンを水耕栽培で育てると、普段植え替えのときにしか見られない根を、いつでも見ることができます。根の成長過程を楽めるのはもちろん、透明な容器に入れて栽培すれば、おしゃれでステキなインテリアとしても楽しめます。

サボテンの水耕栽培を始めるときに準備するもの

準備するもの

  • 水耕栽培用の容器
  • サボテン
  • 根腐れ防止剤
  • 軍手
  • ハサミ
  • 新聞紙などのシート

どんな容器を使うべき?

サボテンの水耕栽培に使う容器は、ガラス瓶やペットボトルなど、水が漏れないようであればなんでも構いません。ただし口が広い容器だとサボテンが落下する可能性があるので、金網をカットしてサボテンの台座とするとよいでしょう。

サボテンの水耕栽培の始め方(土からの植え替え方法)

  1. サボテンを元の鉢から取り出す
    サボテン 水耕栽培 鉢から出す
    10日以上水やりを控えて、土を完全に乾燥させて鉢から取り出しましょう。

    針が刺さらないように軍手をはめてから作業すると安全です。

  2. サボテンの根鉢を崩す
    サボテン 水耕栽培 根鉢を崩す
    サボテンの根鉢(根の周りについた土)を優しくほぐし、できるだけ古い土を落とします。
  3. サボテンの根を洗う
    サボテン 水耕栽培 根を洗う
    根についた土を水で完全に洗い流しましょう。
  4. サボテンの根を切る
    サボテン 水耕栽培 根を切る
    根がキレイになったら、清潔なハサミで根を半分ほどに切りましょう。

    土栽培で伸びた根は水耕栽培には適応できないので、切って刺激を与え、新しく水耕栽培用の根を伸ばすようにします。

  5. サボテンの根を乾燥させる
    サボテン 水耕栽培 乾燥させる
    1〜2日間、日陰の風通しの良い場所に置いてよく乾かしましょう。
  6. 水をいれた容器に飾る
    サボテン 水耕栽培
    しっかり乾燥したら容器に根が1/3〜1/2ほど浸かる量の水をいれて、サボテンを飾りましょう。

サボテンの水耕栽培:管理の方法

置き場所

サボテンを水耕栽培で育てるときは、半日陰に置いてください。直射日光が当たる場所で栽培してしまうと、葉焼けを起こしたり、水温上昇で根腐れを引き起こしてしまうので、注意しましょう。

水換えの頻度

サボテンの水耕栽培では、水は常に新鮮な状態を保つようにしましょう。水を放置すると藻や雑菌が発生し、やがて腐るので注意してください。サボテンが健やかに育つよう、1週間に1度容器の水をすべて入れ替えてください。

水の量

水の量は根の1/3が目安です。根は水分を吸収すると同時に酸素も吸収しているので、すべての根が水に使ってしまうと弱ってしまいます。成長に合わせて水位を落としていくといいでしょう。

なお、サボテンの水耕栽培に適した水温は5〜30℃です。夏は水温があがりやすく、冬は冷たくなりやすいので、温度変化には注意しましょう。

肥料

また、サボテンの水耕栽培には、水に薄めた液体肥料を使用します。こうすることで効率よく栄養を吸収でき、サボテンを大きく成長させられます。なお、液体肥料には、カリウムを多く含んだ化成肥料のものを使いましょう。

サボテンの水耕栽培で根腐れさせないコツとは?

サボテンを土栽培から水耕栽培に植え替えるときに、残った土から菌が繁殖することもあるので、土は完全に洗い落としてあげましょう。

サボテンに限らず、水耕栽培では水の交換はまめにして、新鮮な状態を保ちましょう。また、根腐れ防止剤として、「ゼオライト」や「ミリオンA」などを容器の底にしくことで、根腐れしにくくなります。

サボテンを水耕栽培で育ててみよう!

サボテンの水耕栽培は、水の状態をこまめに確認することが大切です。これができれば、サボテンもすくすく大きく成長して、寿命も長くなります。ポイントを抑えて、かわいらしいサボテンを末永く楽しみましょう。