バラは花の女王とも言われ、古くから世界中のガーデナーを惹きつけてきたお花ですね。
バラの栽培には大きな庭が必要なイメージですが、実は鉢植えでも育てることできるんです!ベランダや小さなお庭、玄関など少しのスペースがあれば充分楽しむことができますよ♪
今回は、バラを鉢植えで育てる方法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
バラは鉢植えでも育てられる!
バラは地植えで育てるイメージですが、他の植物と同じように鉢植えで育てることもできます。地植えと鉢植えのバラは育て方が違うので、バラを鉢植えで育てる際には正しい方法を知ることから始めましょう♪
バラの苗の種類
バラの苗は、季節によって販売されている種類が異なります。購入したバラのタイプを見分けてみましょう。
- 新苗
前年の秋から冬に接ぎ木したものを春まで育てて鉢上げした、まだ若いバラの苗を指します。4月〜6月に若々しい葉や蕾が着いた姿で販売されます。新苗は、高さが40〜50cm、枝が1〜2本長く伸びたものが一般的です。3〜5号の小さめの鉢に植えられています。 - 大苗
生産者が1年以上育てた苗を指します。11月ごろの晩秋〜早春まで出回ります。大苗には葉がついていません。 - 鉢苗
鉢苗とは、大苗をさらに1年育てたものです。十分成長しているので、初心者でも育てることができます。通年販売されていますが、新苗よりも高価です。
鉢植えのバラの育て方:植え付け方法
用意するもの
- 鉢底石
- 培養土
- 植木鉢(元々植えられていた鉢よりも二回りほど大きいもの)
植え付けの手順
- 鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、準備した土を鉢の約1/2まで入れます。
- ポットから苗を出して、新苗の場合は根鉢を崩さず土に埋めます。
大苗の場合は、根鉢を崩して土に埋めましょう。 - 接ぎ木の接着部分を地表に出し、鉢の深さ5cm程度は土を入れないでウォータースペースとして残しておきましょう。
- 最後に、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。
鉢植えのバラの育て方:用土
鉢植えのバラには、赤玉土(小粒)6:乾燥牛ふん堆肥3:ピートモス1の割合で混ぜた土を使用しましょう。初心者の方は、バラ専用の土を使用すると良いでしょう。バラ専用の土はホームセンターなどで手に入ります。
鉢植えバラの育て方:水やり
春~秋の水やり
土の表面が乾いて白っぽくなってきたら水やりをします。1度の水やりは、鉢底から水が流れ出るくらいまでしっかりしましょう。
夏の水やり
夏の時期は、気温が高くなる前の午前中に水やりをするのがポイントです。気温が高い時間帯に水やりすると、株を弱らせてしまうので注意しましょう!この時期の水やりの目安は1日1回ですが、土が乾いていれば夕方頃に水をあげましょう。
冬の水やり
バラの休眠期である冬は、水やりは控えめにしましょう。
鉢植えのバラの育て方:肥料の与え方
たくさんある植物の中でも、バラは特に肥料が必要な植物です。バラの肥料は、窒素、リン酸、カリウムの割合が均等に配合された緩効性肥料を使用しましょう。バラ専用の肥料も販売されているので、そちらを使用するのもおすすめです。
鉢植えのバラは、定期的に追肥を施しましょう。地植えのように元肥と寒肥は必要ありません。鉢植えのバラには主に2つの肥料の与え方があります。
1つ目の方法は、3月、6月、9月に土の表面に粒状肥料を撒く方法です。
2つ目の方法は、4月〜9月の間に約1週間に1回、水で希釈した液体肥料を与える方法です。この方法で肥料を与える場合は、水やりは不要です。
鉢植えのバラの育て方:病害虫
バラは鉢植えでも地植えでも同じ害虫や病気にかかります。害虫はアブラムシやコガネムシ、病気はうどんこ病や黒点病などにかかりやすいです。アブラムシは3月下旬頃に新芽に発生することが多いので、スミチオンなどを株全体に散布しておきましょう。
コガネムシの成虫は初夏~秋の時期に発生し、葉などを食べてしまいます。そして、幼虫は夏~翌年の春にバラの根を食べてしまいます。成虫を駆除する場合は、土にベニカ水溶剤を撒いておきましょう。
うどんこ病は白いカビが生える病気で、症状がある葉や蕾を見つけたら摘み取りましょう。黒点病は葉の表面に黒点ができる病気で、主に雨の時期に多く発生します。
鉢植えのバラの育て方:鉢植えから地植えに植え替える
鉢植えのバラは地植えに植え替えて育てることもできます。植え替えのタイミングは、バラが休眠期に入った冬の時期です。
植え替えの手順
- 鉢から苗を取り出し、根を軽くほぐす
- 植え付ける場所に大きめの穴を堀り、掘り上げた土に肥料を混ぜる
- 根についている土を落とし、根を整理する
- 根を広げるように植え替えていく
- 土をしっかりと盛り、最後に水を与えれば完成
鉢植えのバラが育ってきたら?
きれいなバラを咲かせるためには、定期的に剪定が必要です。一季咲きのバラは冬の時期、四季咲きのバラは夏と冬に剪定します。剪定の方法はバラの品種によって異なるので、品種にあった方法で行いましょう。
バラを鉢植えで育ててみよう!
可憐で美しいバラの花を見ていると、幸せな気分になれますね。鉢植えのバラであれば、ベランダなど限られたスペースでも育てられますよ♪
機会があれば、ぜひ鉢植えのバラを育ててみてくださいね!
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