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塊根植物・コーデックス

塊根植物(コーデックス)とは|レアで人気の種類は?育て方のコツは?

塊根植物 コーデックス

「塊根植物」は丸くどっしりしたものから、トゲがついたかっこいいものなど、いろんな種類があります。一般的な草花はもちろん、多肉植物ともちょっと違う、ユニークな姿で人気です。まだまだ流通数が少なく、レアな植物ではありますが、育て方はそう難しくありませんよ。

今回は植物マニアをトリコにする「塊根植物」とはどんな植物か、人気の種類や育て方についてご紹介します。

塊根植物(コーデックス)とは?

塊根植物とはアフリカ大陸などが原産の多肉植物の総称で、コーデックスともいいます。

多肉植物といえば、葉に水をためたプックリとした姿で知られていますが、塊根植物は幹や根に水をためるので、ずんぐりどっしりとしたフォルムが特徴です。

乾燥地帯の過酷な環境を生き抜くため、根や幹を厚くしてそこに水分をため込もうとしたことから、このような形になったといわれています。マダガスカルに自生する、かの有名なバオバブの木や、観葉植物としてポピュラーなガジュマルも塊根植物の仲間なんですよ。

塊根植物(コーデックス)の種類

塊根植物の種類は、大きなくくりの「属種」があり、さらにその下に「品種」が振られて別れています。なじみ深いユーフォルビア属の中にも、塊根植物に分類される品種がいくつかありますよ。

さっそく、数ある塊根植物の中から、とくに人気の種類をご紹介していきます。

塊根植物① パキポディウム属

パキポディウム属の塊根植物は、ぼてっとしたボディと鋭いトゲが多いのが特徴です。塊根植物の代表的な種類ともいえるほど人気で、比較的入手もしやすいので、塊根植物デビューにおすすめです。

パキポディウムは比較的成長速度が早い種類なので、成長過程を一番観察しやすいのも魅力です。

パキポディウム属で人気の種類

パキポディウムの塊根植物のなかで、とくに人気の品種は、パキポディウムの王様とも呼ばれる「パキポディウム・グラキリス」です。ずんぐり太った幹がスッと伸びて、幹から直接細めの葉を散らすようにつけます。

ほかにも、地に這うまん丸に太った幹が特徴の「パキポディウム・ブレビカウレ」や、トゲトゲの幹に長細い葉をのばす「パキポディウム・ラメリー」も人気です。

塊根植物② アデニウム属

アデニウム属の塊根植物は、乾燥した砂漠地帯でもキレイな花を咲かせることから、「砂漠のバラ」とも呼ばれています。根っこの部分が大きくなるのが特徴で、形もかわいらしいものが多いです。また、とくに乾燥にも強いので初心者にもおすすめですよ。

アデニウム属で人気の種類

アデニウムを砂漠のバラと知らしめたのが「アデニウム・オベスム」という品種です。根元がまん丸にふとり、そこからくびれて枝を伸ばします。オレンジ色の肌もアンティーク感があり人気です。

ほかにも最近流通が増え定番化してきた「アデニウム・アラビカム」という品種も人気です。丸々太った幹から枝をいくつか別れて伸ばし、卵型の葉をつけます。

塊根植物③ アデニア属

アデニア属の塊根植物は、比較的大ぶりの葉っぱをつける品種が多く、なかにはツル性の枝を伸ばし、よく茂る種類もあります。また、体表が緑色になる傾向があり、根元が白で幹が緑のツートーンカラーになるのも、アデニア属の塊根植物の特徴です。

アデニア属で人気の種類

アデニア属のなかでも、「アデニア・グラウカ」という品種は、茶色と緑のツートーンのボディに、手のひらのような形の葉っぱをつける人気の種類です。

ほかにも「アデニア・スピノーサ」は丸々太った緑色の幹から、枝をいくつも分岐させて伸びていく姿が人気です。

塊根植物④ ユーフォルビア属

草花や多肉植物でも知られるユーフォルビア属の塊根植物は、トゲトゲしたサボテンのような形のものや、タコの足のような形のものなど、見た目のバリエーションが多いのが特徴です。かなりユニークな形なので、珍奇植物のひとつとしても知られています。

ユーフォルビア属で人気の種類

ユーフォルビア属の塊根植物のなかでも一番人気なのは、パイナップルのような形がかわいい「ユーフォルビア・ソテツキリン」です。

ほかにも、まん丸でトゲにおおわれた「ユーフォルビア・スザンナエ」や、トゲを持つ丸い枝がもこもこと伸びる「ユーフォルビア・プセウドグロボーサ」が人気です。

塊根植物⑤ サルコカウロン属

サルコカウロン属の塊根植物は、ラテン語で「太い茎」という意味で、その名の通り、全体的に太い茎が分岐して伸びていくのが特徴ですが、そこから伸びる葉っぱは細かいのがユニーク。

かっこいい見た目ですが、成長速度が遅いので、お気に入りの鉢でゆっくり育てるのがおすすめ。大きくなる様子を楽しみたい方には不向きかもしれません。

サルコカウロン属の人気の塊根植物

サルコカウロン属の塊根植物のなかでも「サルコカウロン・ヘレー」は太い茎に鋭いトゲを全身にまとった、かっこいい姿が人気です。トゲの間から波打つ葉を伸ばします。

ほかにも「サルコカウロン・ムルチフィズム」はかなり太い茎を株元から立ち上げ、コニファーのような細い葉をいくつも伸ばし、盆栽としても人気が高い品種です。

塊根植物⑥ フォークイエリア属

フォークイエリア属の塊根植物は、十数種類しか確認されていない、貴重性の高いレアな種類です。トゲが密生しているのも特徴のひとつ。丸みをおびた根っことトゲのバランスがとれた、スタイリッシュな見た目で人気の塊根植物です。

成長速度が遅いので、樹齢が100年を越えるものも少なくないのだとか!かなり高額で取引されることもあります。

フォークイエリア属で人気の塊根植物

フォークイエリア属のなかでも、「フォークイエリア・コルムナリス」は、丸々太った幹から、トゲがついた細い枝をいくつも伸ばす、野趣に富んだ姿が人気の種類です。

ほかにも「フォークイエリア・フォルモサ」は、枯れたように黒っぽい体表から、フレッシュな緑の葉が伸びるコントラストが美しいです。

塊根植物⑦ ゲラルダンサス属

ゲラルダンサス属はウリ科の植物なので、つる性の葉を伸ばすのが特徴の塊根植物です。比較的大きめな葉をどんどん伸ばして生い茂ります。ゲラルダンサスの多くは、丸々と太らせた根から、ひょっこりと幹を伸ばしていく、ユニークな姿をしています。

ゲラルダンサス属で人気の種類

とくに人気なのは「ゲラルダンサス・マクロリザス」です。大株に育つと直径1.5mにまでふくらむ根は、ぼってりと地表にでていて独特なフォルムをしています。つる性なので、鉢にアーチを張って誘引して楽しむこともできます。

塊根植物⑧ モモルディカ属

モモルディカ属もウリ科の植物なので、つる性の葉を伸ばしていく塊根植物です。ずんぐりと太った幹は、大株になると掘りやひび割れが入り、体表がオレンジ色になっていくアンティークな姿で人気が高いです。

モモルディカ属で人気の種類

モモルディカ属のなかでも、「モモルディカ・ロストラータ」が人気の塊根植物です。オレンジ色の太った幹から、緑の茎葉をどんどん伸ばす、ユニークな姿が楽しめます。

ほかにも、「モモルディカ・ボイビニー」はほぼ球体のかたちに幹が太るのが特徴です。コロッとしたフォルムで人気です。

塊根植物(コーデックス)の育て方は簡単?難しい?

レアな植物だからといって、塊根植物の育て方は決して難しくはありません。

塊根植物は、4〜10月ごろに生育期を迎える「夏型」と10〜3月ごろに生育期を迎える「冬型」の、いずれかの生育タイプに属します。種類や品種によっても詳しい管理方法は異なりますが、生育期と休眠期を考慮しながら、基本的には次のような点に注意して育てましょう。

夏型の塊根植物
アデニア、アデニウム、パキポディウム、ピレナカンサ、フォッケア、ユーフォルビア(一部)

冬型の塊根植物
モンソニア、ディオスコレア、ペラルゴニウム、チレコドン、ユーフォルビア(一部)

できるだけ日当たりのいい場所に!

塊根植物の多くは砂漠の日差しにさらされながら生きてきた植物です。そのため、できるだけ日当たりのいい屋外の場所に置いて育てることで、幹や根が太りやすくなります。

また、日本の多湿には弱いので、梅雨時期は雨ざらしになるような場所はさけ、風通しのいい場所で育ててください。

寒さには弱いので冬は室内で育てよう!

夏型の塊根植物の生育温度は15〜25℃、冬型の塊根植物の生育温度は5〜10℃ほどです。

地域によっては、冬型の塊根植物でも寒すぎて弱る可能性があるので、室内の日当たりのいい場所に写して育てるようにしましょう。

水やりは控えめに!

塊根植物は乾燥を好むので、生育期は表土が乾いてから2〜3日後に水やりをします。休眠期中は1ヶ月に1〜2回ほどに控え、場合によっては断水して育てると耐寒性もあがるようです。

土は水はけと通気性がいい配合に!

塊根植物は、水はけと通気性がいい土を好みます。市販のサボテン・多肉植物用の培養土が便利ですが、自分で配合するなら「赤玉土(小粒)4:鹿沼土(小粒)3:腐葉土3」の配合がおすすめです。

葉が落ちてしまった!枯れてしまうの?

塊根植物のほとんどは落葉性です。葉が落ちてしまったとしても、生育には問題ありません。一般的には休眠期前に葉をすべて落とし、丸坊主の姿で休眠期を過ごし、生育期にさしかかると新芽が生えてきます。

幹や根がぶにぶにしていたら?

塊根植物は見た目がぼってりしていて、幹や根に水分をためてはいますが、正常な株は幹や根を触ってみても硬い状態です。

万が一根や幹がぶにぶにとしていたら、「水切れ」か「根腐れ」のどちらかが原因で生育不良を起こしています。少し株元を掘って根の状態を確かめてみましょう。

根が腐っていないようであれば、水やりをたっぷりとして様子をみます。場合によっては一晩で硬さを戻します。

根が黒っぽくなっているなら根腐れを起こしているので、植え替えしましょう。黒く古い根を全ておとして、清潔な土に植え替えてください。

塊根植物(コーデックス)はどこで販売している?

塊根植物はまだまだ流通数が少ないですが、大型の園芸店やホームセンターで販売されています。また、タイミングと運がよければ100円ショップにもまれに並ぶようです。

塊根植物を買うなら通販がおすすめ!

とはいえ、お目当ての塊根植物を購入したいなら、通販がおすすめです。GreenSnapSTOREでは、珍奇植物の国内実生で定評のある生産者、エリオクエストさんの植物を中心に、塊根植物を扱っています。

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塊根植物の価格相場はどのくらい?

塊根植物は立派に育つ植物であったり、成長が遅い植物であることから、値段もそこそこするイメージがある方もいるかもしれませんが、ご安心ください。

塊根植物の価格相場は、実生(種から育てた)1〜2年の幼苗であれば、種類にっては3号サイズ3000〜5000円で購入することもできます。逆に成苗は数万円することも珍しくはありませんが、生育が安定しているので、枯らしてしまうリスクも低いですよ。

とくにレアな品種や、樹齢が50年以上するものは、数十万円にもなるようです。

塊根植物(コーデックス)の人気の種類を育ててみよう♫

塊根植物 コーデックス

塊根植物は多肉植物ブームに続いて、密かに火がつき始めた植物です。ユニークなものから、ぽってりとかわいいもの、とげとげとしたかっこいいものまで、幅広い株姿を楽しめるので、ぜひお気に入りの種類を見つけてみてください。

アデニウム・アラビカムの育て方|種や挿し木からでも育つ?花の時期は?

アデニウム・アラビカム・フリル

美しい花が咲くアデニウム・アラビカムは、数多くある品種の中でも特に人気がある塊根植物です。幹が横に広がって育ち、個性的な形状が特徴です。砂漠地帯に生息しているため、乾燥には強く初心者の方でも育てられます。今回は、アデニウム・アラビカムの特徴や育て方などについて詳しくご紹介していきます!

アデニウム・アラビカムとはどんな植物?

キョウチクトウ科アデニウム属に分類されるアデニウム・アラビカムは、アラビア半島に生息している塊根植物(コーデックス)です。塊根植物とは、北米や南米、そしてアフリカなどに生息する多肉植物の総称です。

アラビカムはアデニウムの中でも人気がある品種で、幹が横に広がっていることが特徴です。4月~9月頃に見頃を迎え、ピンク色の綺麗な花を咲かせます。

アデニウム・アラビカムの育て方:栽培する場所

アラビカムは日当たりの良い環境を好むため、日光が沢山当たる場所で育てましょう。夏の時期は雨が当たる屋外で育てても問題ありません。暑さには強いですが寒さには弱い植物なので、最低気温が15度以下になる冬の時期は、暖かい室内で育てるようにしましょう。

アデニウム・アラビカムの育て方:用土

アラビカムを育てるときは、水はけの良いものを使用します。市販の多肉植物や、サボテン専用の用土も使用できます。

アデニウム・アラビカムの育て方:水やり

アラビカムの水やりは、季節ごとに量や頻度を変えます。新芽が出て生育が始まる春に水やりを始め、気温が上がってきたら徐々に回数を増やします。

夏は土が乾いたらたっぷりと水を与えます。気温が上がる午前中や昼間に水やりをすると株が蒸れてしまう原因になるため、夕方~夜の時間帯に水やりをしましょう。

秋は休眠期へと入る時期なので、水やりの頻度は徐々に減らしていきます。そして、落葉する冬には断水します。

アデニウム・アラビカムの育て方:肥料・追肥

アラビカムの植え替えの時期に、少量の緩効性化成肥料を与えると良いでしょう。休眠期の冬には、肥料は必要ありません。

アデニウム・アラビカムの育て方:種まき・植え付け・植え替え

種まき

種まきは初夏の時期に行い、新しい用土に種を均一にまいて深さ1cm程度の場所に埋めます。乾燥を防ぐために発芽するまでラップなどをかぶせて、発芽後は風通しを良くします。

植え付け

アラビカムの植え付けは、4月~8月が最適な時期です。苗よりも一回りほど大きな鉢を用意し、苗を取り出してから余分な土を落とします。その後、古い根や余分な根などをハサミで切り落としてから植え付けましょう。

植え替え

アラビカムの植え替えは、植え付けと同様で4月~8月が最適な時期です。鉢底から根が出ていたり、根元が太くて土が見えない状態であれば、約1年~2年に1回の目安で植え替えましょう。

アデニウム・アラビカムの手入れ:花がら摘み

アラビカムの花は1週間程度咲くので、開花したあとは早めに花がら摘みをしましょう。

アデニウム・アラビカムの育て方ポイント

アラビカムは水やりのタイミングが大切なので、季節ごとに水やりを変える必要があります。水を与えすぎると根腐れを起こす原因にもなるので、気をつけるようにしましょう。また、耐寒性に弱い植物のため、冬場は室内のよく日が当たる場所で管理しましょう。

アデニウム・アラビカムの増やし方:挿し木

アラビカムは、「種まき」や「挿し木」で増やすことができます。なお、種まきの方法については前述の通りです。

挿し木

挿し木の場合も、生長期の初夏に行うと発根しやすいです。休眠期である秋~冬は、避けるようにしましょう。生長した枝に葉を、約2~3枚残して残りは切り落とします。剪定するときには、消毒されたハサミを使用しましょう。

切り口の部分を約2~3日しっかり乾かしたあと、清潔で新しい用土に挿します。水やりは約1週間~10日後に行います。アラビカムは種まきで増やした方が幹は太く育ち、挿し木では株元はぷっくりとは育ちません。

アデニウム・アラビカムの育て方:注意する害虫・病気

アラビカムは、高温や乾燥が原因でハダニが発生することがあります。ハダニは植物の葉から栄養を吸収するので、見つけたら駆除しましょう。そのほか、アブラムシがつく場合もあるので、見つけたら殺虫剤で駆除します。

アデニウム・アラビカムの育て方は水やり頻度がコツ!

アラビカムは横に広がる太い根が個性的で、とても見応えがあります。開花時期には美しい花が咲き、「砂漠のバラ」と呼ばれるアデニウムの品種もあります。

水やりのタイミングはありますが、基本的には乾燥気味でも育つため、園芸初心者の方でも育てやすい多肉植物です。その個性的なフォルムはインテリアにも最適なので、ご興味があればぜひご自宅でアラビカムを育ててみてはいかがでしょうか。

アデニウムの種類|人気品種の特徴や見分け方は?花は咲く?

アデニウム

根や幹の部分が大きく肥大する独特なフォルムから、観賞用としても人気の高い塊根植物「アデニウム」。まるでバラのような美しい花を咲かせることでも知られています。そんなアデニウムは種類・品種が多く、見た目の違いもさまざま。今回は、アデニウムの種類・品種について詳しくご紹介していきます。

アデニウムとは、どんな植物?

アデニウムはキョウチクトウ科アデニウム属に分類され、アフリカ大陸中部~南部、アラビア半島などが原産の塊根植物(コーデックス)です。

アデニウムという名前は、一説によると原産国のイエメン共和国に昔から「アデン」という港湾都市があり、その都市名が由来であると伝えられています。また、アデニウムは砂漠に自生してバラのような花を咲かせることから、別名「砂漠のバラ」とも呼ばれています。

アデニウムの種類・品種はどれくらいある?

アデニウムには約100種類以上が存在し、交配によって品種改良された品種が多くあります。

どのアデニウムの種類も耐暑性には優れていますが、耐寒性は弱い植物なので、冬の時期は暖かい室内で管理しましょう。春~秋の時期は、風通しの良い屋外で日光に当てて育てましょう。アデニウムの枝の切り口から出てくる汁は有毒なので、管理する際は十分気をつけましょう。

アデニウムの種類!人気の品種とは?

たくさんの種類があるアデニウムは、品種によって葉形や幹や根の形状など特徴もさまざまです。

アデニウム・オベスム

オベスムはアデニウムの中でも代表的な品種であり、「砂漠のバラ」という名前はオベスムの別名です。赤色や濃いピンク色の花色で、バラのような美しい花を咲かせます。幹の先端から枝を伸ばして、丸くて細長い葉がロゼット状に茂ります。

アデニウム・アラビカム

アラビア半島に自生している品種で、数多くのアデニウムの中でも人気があります。アラビカムは近年タイで品種改良されて以降、広く流通しています。オベスムとは異なり、アラビカムは幹が横に広がって大きくなります。ピンク色の花が咲き、種類によっては葉がくるくる巻く巻葉タイプもあります。

アデニウム・ソマレンセ

ソマレンセの葉は細長く、ほかの品種と比べると異なった葉の形状が特徴です。小振りでピンク色の可愛らしい花を咲かせます。生長すると塊根は壺のように大きくなり、非常に見応えがあります。

アデニウム・ソコトラナム

イエメン共和国のソコトラ島に自生し、現在では島外への持ち出しは禁止されていることから大変貴重な品種です。一般に流通しているのは、タイで交配された「タイ・ソコトラナム」という品種が多いです。タイ・ソコトラナムは、葉先が尖り葉脈が白くはっきりしているので、観賞用として魅力があります。

アデニウムは花が咲く?

アデニウムの開花時期は4月~9月頃で、赤色やピンク色、白色などの鮮やかな花を咲かせます。大きく生長することで、株元がどっしりとしてきます。

いろいろなアデニウムの種類・品種を覚えてみよう

アデニウムは個性豊かな品種が多く、花の観賞だけでなく、盆栽のように仕立てたり肥大した幹や根も楽しめます。

色鮮やかな花は美しく、品種によって八重咲きなどもあります。今回は4種類のアデニウムをご紹介しましたが、そのほかにもアデニウムの品種はたくさんあります。まずはご自分が興味のある品種から覚えて、ぜひともご自宅などでアデニウムを育ててみてはいかがでしょうか。

アデニア・グラウカの育て方|うまく育てるコツとは?

アデニア・グラウカ Photo by jillさん

アデニア・グラウカ(学名:Adenia glauca)はトケイソウ科アデニア属の植物。和名は幻蝶かずらです。南アフリカとボツワナが原産地で、日本国内ではアデニア属のアデニア・グロボーサやアデニア・キルキーなどと同様に、コーデックスの種類の一つとして知られています。

コーデックスは多肉植物の中でも塊根植物や塊茎植物を総称する呼び名で、これらは根や茎が塊状になる特徴を持ちます。肌がザラザラと木のようになるほか、イモに似た塊の形状から「イモ」と呼ばれることがあります。

今回はこのアデニア・グラウカの栽培方法を紹介します。ぜひ育て方の参考にしていただければと思います。

アデニア・グラウカを育てる場所

アデニア・グラウカは、日当たりと風通しの良い場所で育てます。日光が不足すると腐ってしまうこともあるので、日当たりの良い場所に置いてあげましょう。

真夏の暑い時期は、茎の緑の部分が色褪せたり葉焼けをおこさないよう、半日陰で育てましょう。一方、耐寒性があるので寒さには強いのですが、寒冷地で氷点下になる場合は室内で越冬させてください。秋~冬には葉が落ちますが、枯れるわけではありません。

アデニア・グラウカの水やり

夏は水をたっぷり与えて育てます。土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまで水を与えましょう。アデニア・グラウカは多肉植物の仲間ですが、夏型なので夏に水をたくさん与えると大きく育ちます。

そして、秋には水やりを徐々に減らしていき、冬は断水して越冬させます。冬に水やりをすると腐ってしまう場合があるので注意してください。

春になり気温が上がってきたら水やりを再開し、徐々に回数を増やしていきましょう。4月頃から芽が出てきます。

アデニア・グラウカの肥料

アデニア・グラウカを育てるときは、土に緩効性の元肥を入れるほか、夏の生育期には薄めた液体肥料を施します。

アデニア・グラウカの土

アデニア・グラウカは、水はけの良い土であれば土質をそれほど選びません。市販の多肉植物用の培養土や、観葉植物用の培養土に赤玉土や砂を配合したものを使いましょう。

アデニア・グラウカの植え付け・植え替え

アデニア・グラウカは夏型の多肉植物ですので、冬が明けて暖かくなった春に植え付けや植え替えをするのがおすすめです。

鉢底に敷石や鉢底ネットを敷くなどして、水はけの良い用土に緩効性の元肥を入れて植え付けましょう。鉢に根が回りすぎているようなら一回り大きな鉢に植え替えをしてください。

アデニア・グラウカの増やし方

アデニア・グラウカは増やすのが難しい品種です。

雄株と雌株が存在するので、どちらも用意して種を取る必要があります。挿し木も不可能ではないのですが、根が出にくいのでおすすめできません。

アデニア・グラウカの手入れ・剪定

アデニア・グラウカが休眠期に入ると、葉が落ちるので取り去りましょう。4~5月になっても芽が出ない場合は鉢から取り出して根の状態を確認してください。

剪定をする場合は、休眠期である2月頃に行うようにしましょう。

アデニア・グラウカの育て方で注意すべき病気・害虫

夏の生育期に乾燥ぎみになるとハダニやカイガラムシがつきやすくなります。乾燥防止にこまめに霧吹きで水を吹きかけるか、害虫予防の薬剤を吹き付けておきましょう。

アデニア・グラウカの育て方はかんたん!

今回はコーデックス植物であるアデニア・グラウカの育て方を紹介しました。

アデニア・グラウカは根に近い部分が塊状になり、茎の緑と茶色のツートンカラーがユニークなことから人気の高いコーデックスです。また、耐寒性があるので育てやすい品種です。

アデニア・グラウカは冬の休眠期にも日光が当たるよう注意すればほとんど手がかかりません。ユニークな見た目が魅力で初心者でも簡単に育てることができることから、おすすめの観葉植物です。

※トップ画像は jillさん@GreenSnap

コーデックス類を根腐れから防ぐ水やりのコツ!

Photo by kemuriradioさん

コーデックス類は、その独特なフォルムが人気の高い種類ですが、

乾燥地帯の植物なので、過度な水やりによる根腐れを起こしてしまう場合があります。

長い間育てていきたい場合はきちんとその特性を把握しておきましょう。

 

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塊根植物コーデックス類のお手入れ方法をご紹介!

Photo by ひんさん

木質化した太い根や幹を持っている魅力的な多肉植物「コーデックス類」。

まん丸に肥大した根っこが強い生命力を感じるコーデックス類を育てるとき何を気をつければいい?

今回はコーデックス類の育成にはお手入れのポイントをご紹介します。

 

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コーデックス類は暑さに弱い?

Photo by まだがすかるさん

コーデックス類は、多肉植物と並んで近年非常に人気の高い観葉植物です。

独特な見た目と、育てやすさから観葉植物のベテランだけではなく、初心者の方にもおすすめです。

今回はコーデックス類の育て方と、暑さへの耐性について紹介致します。

 

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コーデックス類の水やりの注意点

Photo by Blumen Hutteさん

購入した観葉植物、コーデックスにさっそく水やりと思われがちですが、それは正しいのでしょうか。

コーデックスの特性を知った上で、水やりにおいての注意点をご紹介します。

 

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寒さに強い!コーデックス類5選

Photo by ryuu2さん

一般的に多肉植物は寒さに弱いというイメージがあります。

ところが冬の間に元気に育つ多肉植物もあるのです。

「冬型」と呼ばれるこの品種の中から今回はコーデックス類に焦点をあて、寒さに強い5種類を紹介したいと思います。

 

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コーデックス類を寄せ植えする時の注意点

Photo by シネフィーさん

近年多肉植物と同様人気のあるコーデックス類ですが、寄せ植えにチャレンジしてみたい方も多いと思います。

今回の記事ではコーデックス類の寄せ植えについて紹介します。是非参考にご覧下さい!

 

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