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プテリスの育て方|植え付ける場所や水やりの仕方は?

プテリス Photo by ちいさん

プテリス(学名:Pteris、和名:イノモトソウ)は、イノモトソウ科イノモトソウ属に分類されるシダ植物の総称であり、種名でもあります。そんなプテリスは熱帯と亜熱帯を中心に世界各地で250種類以上が自生しています。日本国内でも東北以南を中心に約30種類が自生しており、オオバノイノモトソウは山間部などでよくみられます。ここでは、プテリスの育て方を詳しく見ていきます。

プテリスを育てる場所

プテリスは耐陰性が強く、日当たりの良い場所は好みません。そのため、夏以外は1日のうち午前中だけ日が当たる半日陰で育てても良いですが、夏は直射日光の当たらない明るい日陰で育てましょう。

また、プテリスは耐寒性が弱く耐暑性が強い植物ですので、冬に5℃以下になるような冷涼地(寒地と寒冷地)での栽培には向きません。鉢植えにして温かい室内で冬越しさせましょう。

プテリスの水やり

プテリスをはじめとするシダ植物は湿度のある環境を好み、乾燥を嫌います。そのため、春から秋にかけての生育期には、特に水を切らさないよう注意して、土の表面が乾ききる前にたっぷりと水を与えてください。

また、空気が乾燥する時期は株元への水やりだけでなく、霧吹きで葉に水を吹きかけてあげると良いでしょう。冬の休眠期には水をあまり必要としないので、土の表面が乾ききってから水やりをします。

プテリスの肥料

プテリスへは、4~10月頃に肥料を施します。2ヶ月に1回の割合で緩効性の化成肥料を株元に与えてください。冬期間も暖かい室温がキープできる部屋で育てる場合は、1か月に1度の割合で薄めた液体肥料を株元に与えましょう。

プテリスの土

プテリスの栽培には、水はけと水持ちの良い用土を用いましょう。保水性と通気性を併せ持つのは軽すぎず重すぎずの土が良いです。

市販の培養土でも十分ですが、品質にバラつきがあるので質の良いものを選びましょう。砕いた軽石が入った粒状の培養土もおすすめです。

プテリスの植え付け・植え替え

植え付け

プテリスの植え付け時期は4~9月が適期です。

プテリスを鉢植えにする場合は、市販の培養土や粒状の培養土に植え付けます。地植えにする場合は、半日陰か明るい日陰に植え付けます。土質を特に選びませんが、水持ちと水はけの良い土に植えてください。植え付けたあとには、水をたっぷり与えましょう。

植え替え

また、鉢植えの場合は根詰まりを防ぐためにも、毎年植え替えをします。根鉢を引き抜いたら土を少し落としてからひとまわり大きい鉢に植え付けます。株元には子株が次々と出てくるので、植え替えと同時に株分けも行います。植え替え後にも水をたっぷり与えましょう。

プテリスの植え替え時期も4~9月が適期です。

プテリスの増やし方(胞子・株分け)

プテリスは胞子で増えるので、地植えにした場合は勝手に増えていきます。なお、プテリスを含むシダ植物は繁殖力が強いので増えすぎないよう注意してください。

鉢植えのプテリスについては「株分け」という方法で増やします。4~9月に植え替えを兼ねて行いましょう。株元に出た子株を取り分けて水はけと水持ちの良い土に植え付けます。植え付け後は水をたっぷり与えてください。

プテリスの育て方で注意すべき病気・害虫

プテリスに病気はほとんどみられませんが、ハダニやカイガラムシなどの害虫が発生することはあります。

ハダニは葉の裏につき葉の汁を吸うので、葉の表面に小さな斑点がつきます。乾燥するとつきやすくなるので予防のために霧吹きで葉を濡らしておきましょう。ハダニの数が少ないうちは濡らすことで害を減らせますが、増えてしまった場合はハダニ用スプレーを散布して駆除します。

カイガラムシは暗い場所や風通しの悪い環境で発生します。カイガラムシに樹液を吸われると株が弱るだけでなく、その排泄物が病気を発症する原因にもなります。薬剤が効かない場合は、歯ブラシで取り去るなどの物理的な方法で駆除してください。

プテリスの種類

プテリスは羽片(羽状複葉の葉=葉軸の左右に羽状に並ぶ小葉)が細長い形状で、数が少ないといった特徴があります。草丈は5cmほどの小型の種類から、150cmにもなる大型の種類があります。葉の色や模様もバリエーションが豊富で、プテリスのみで寄せ植えがつくれるほどです。

次に、世界各地に250種類以上あるプテリスの中から、日本国内に自生するプテリスの一部を紹介します。

  • イノモトソウ(井之許草):名は井戸の脇によく生える「井の元草」に由来。国内では東北以南から琉球列島に自生する。シダ植物としてはやや小型。
  • アマクサシダ(天草羊歯):名は熊本県天草島産であることに由来するが、国内では関東以西の日本海側以外に自生する。羽片の裂片(葉の裂けたひとつひとつの部分)が左右不対照であることが特徴。
  • オオバノイノモトソウ(大葉の井之許草):熱帯と亜熱帯を中心に分布するが、日本の山間部にも自生する。園芸用としても流通する品種。
  • ホコシダ(鉾羊歯):名は葉の形状が鉾に似ていることに由来。国内では九州南部から琉球列島に自生する。細長い羽片が特徴で、斑入りの種もある。
  • マツザカシダ(松坂羊歯):名は南伊勢地方に自生していた本種を三重県松坂の植木屋が広めたことに由来。国内では千葉県以西から琉球列島に自生する。斑入り種は観賞用として栽培される。
  • リュウキュウイノモトソウ(琉球の井之許草):国内では鹿児島県南部から琉球列島に自生する。小さい黒褐色の鱗片葉(うろこ状に重なる厚い葉)が特徴。

プテリスの花言葉

プテリスの花言葉は「信頼」「愛嬌」「平凡な心」です。プテリスは12月7日の誕生花でもあります。

プテリスの風水

風水の考え方のひとつに「花風水」があります。花は地面から生気を取り込む性質があり、花自体も生気を持っています。植物のパワーを風水において活用するのが花風水であり、これには花のないグリーンも活用されます。

プテリスは高温で多湿の環境を好むので、浴室の花風水アイテムとして活用できます。浴室は汚れを洗い流す場所であり、汚れがたまりやすい場所でもあり、風水では悪い運気がたまりやすい場所とされています。このような場所に生気を持つ植物を置くことで、悪い運気を払い良い運気を取り込みましょう。

プテリスはグリーンなので、特に対人運や仕事運が上昇する効果があります。さらに効果を上げたいのならオレンジのアイテムをプラスしてください。プテリスの栽培には浴室という環境は適していますが、株にお湯がかからないよう注意してください。

プテリスを観葉植物として育ててみよう!

イノモトソウ属のシダ植物であるプテリスの育て方や花言葉、風水について紹介しました。

プテリスは多年草なので、冬越しができる環境であれば毎年美しい葉を観賞できます。鉢植えやハンギングバスケットで育てるのがおすすめですが、温かい土地なら地植えでも栽培できます。日の当て過ぎと水切れにさえ注意すれば栽培の難易度は低いので、ぜひ育ててみてください。

※トップ画像はちいさん@GreenSnap

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