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コンポスト(生ゴミ堆肥)の作り方!おしゃれな容器や自作でつくれる?

コンポスト コンポスター 生ゴミ 堆肥

環境問題が騒がれる現代において、今、生ゴミをガーデニングや家庭菜園に便利な堆肥へとリサイクルできるコンポストが注目を集めています。自作の容器でつくったり、最近ではおしゃれな市販のコンポスト容器があり、簡単につくれるので、気軽に挑戦できますよ。

今回はコンポストの作り方や使い方から、自作や市販のおしゃれなコンポスト容器をご紹介します。

コンポスト(生ゴミ堆肥)とは?どんなメリットがある?

コンポストとは、堆肥の英語読みであり、園芸では、「生ゴミからつくった堆肥」及び、「コンポストをつくる容器(別名コンポスター)」のことを指しています。

家庭から出る生ゴミや落ち葉などの有機物に、微生物の働きを加えて発酵・分離をさせてつくるので、次のようなメリットから、近年再注目されています。

  • 生ゴミを捨てる手間や、ゴミ袋削減につながりエコ
  • 生ゴミ焼却の手間やコスト、排気汚染などが減少する
  • 栄養豊富な堆肥ができるので、家庭菜園やガーデニングに使える

コンポスト(生ゴミ堆肥)づくりで準備するものとは?


コンポストは身近な道具をつかって自作したり、市販のおしゃれなコンポスト容器で、簡単につくることができます。容器によって詳しい作り方はことなりますが、コンポストづくりで準備するものは基本的に次のとおりです。

  • コンポスト容器 ※詳細は後述
  • 米ぬか、もしくはピートモス、くん炭(発酵のため)
  • 腐葉土、もしくは細菌やセンチュウのない土
  • 野菜くずや落ち葉など

コンポスト容器の種類と作り方

コンポストの作り方には主に5通りあり、それぞれ下記のコンポスト容器を使います。

①設置型コンポスト
②回転式コンポスト
③電動生ごみ処理機
④ダンボール(もしくはプランター、麻袋)
⑤地中の穴を利用

それでは、各方法の詳しいコンポストの作り方をご紹介します。

おしゃれなコンポスト容器での作り方

①〜③は、市販のコンポスト容器を利用します。最近では庭になじむおしゃれなデザインや、キッチンにおいても清潔感のあるデザインの容器が出回っていますよ。

① 設置型コンポスト

設置型のコンポストは、地中に掘った穴に容器をかぶせることで密閉空間を生み出し、生ゴミの発酵を促してつくる方法です。完成までに時間がかかりますが、比較的安価に手に入ります。デザインもたくさんあり、おしゃれな製品も多いです。

近似方法に、密閉型のコンポストもあり、こちらは屋外屋内場所を問わずつくれます。

コンポストづくりの手順

  1. 日当たりと水はけのいいところに穴を掘り、コンポストを上にかぶせる。
  2. コンポストのふたを開けて、生ゴミや落ち葉を入れる
  3. その上に米ぬか、もしくはピートモスなどをかぶせ入れる
  4. 2〜3を繰り返しながら、中を棒などでかき混ぜて新鮮な空気を入れる
  5. 一杯になったら、ふたをして3〜4ヶ月ほど寝かせて完成

② 回転式コンポスト

回転式のコンポストは、穴を掘る手間がかからず、抽選のガラガラのようにレバーを持って回すことで、撹拌も簡単にでき完成も早いのが特徴です。

設置型コンポストよりは高価ですが、下が地面でなくてもいいので、ベランダなどでも設置可能です。デザインもさまざまでおしゃれな製品も多いです。

コンポストづくりの手順

  1. 日当たりのいいところにコンポストを設置する。
  2. コンポストのふたを開けて、生ゴミや落ち葉を入れる
  3. その上に米ぬか、もしくはピートモスなどをかぶせ入れる
  4. 2〜3を繰り返しながら、3日おきに回転させてかき混ぜる
  5. 一杯になったら、(時期によって)2週間〜2ヶ月ほど寝かせて完成

③ 電動生ゴミ処理機

電動生ごみ処理機は、温風で生ゴミを乾燥させて堆肥化するタイプと、自動撹拌で発酵を促すタイプがあります。臭いもせず、場所も問わないので、キッチンなどにおいて室内でも作れます。

比較的高価な製品が多いですが、時期を問わず安定してつくれますし、キッチン家電のような清潔感のある見た目の製品が多いので、おしゃれなコンポスト容器といえるでしょう。

コンポストづくりの手順

  1. 生ゴミを処理機の中にいれ、スイッチを入れる。
  2. 数時間で堆肥の元ができるので、取り出して土と一緒に埋めておく
  3. 1〜2ヶ月寝かせて完成

自作のコンポスト容器での作り方

④と⑤の方法は、ダンボールや穴を利用して、コンポスト容器を自作する方法です。身近なものを使って挑戦できるので、気軽に始められます。

④ ダンボール・プランター・麻袋

ダンボールやプランター、麻袋を使ってのコンポストづくりは、身近な道具で自作でき、もっとも手軽に始められ、コストもほとんどかからないのがメリットです。

ただし、悪臭が発生しやすいので対策も必要になります。また、ビニール袋や発泡スチールは通気性が悪いので、コンポストに向いていません。

コンポストづくりの手順

  1. ダンボールの底四隅に足をつけるか、高さの出る台を置く
  2. ココピート(おがくず3:くん炭2)をダンボールに6割ほど入れる
  3. 水を含んだままの生ゴミを入れてよくかき混ぜる(プランターの場合は水を切る)
  4. フタをして3日おきに中身をかき混ぜる
  5. 臭いが気になる場合はコーヒの出がらしを投入し混ぜる
  6. 3〜6ヶ月ほど寝かせて完成

⑤ 地中の穴

コンポスト容器を自作したり、買わずとも、庭や畑のスペースを使ってコンポストをつくることもできます。穴を掘る手間はかかりますが、コストがかからないので挑戦しやすいです。

完成までに時間がかかりますが、悪臭やゴキブリなどの害虫の被害にあいにくい、というメリットもあります。

コンポストづくりの手順

  1. 生ゴミを入れたい分の穴を掘る
  2. 枯れ葉、もしくは米ぬかを穴の底に数cm敷く
  3. よく水を切った生ゴミを穴に入れて、生ゴミが隠れるくらい土を被せる
  4. 土の上にブルーシートをかぶせ、四方に石をのせる
  5. 3〜6ヶ月寝かせて完成

コンポスト(生ゴミ堆肥)の作り方のコツ!

微生物が分解できないものは入れてはいけない!

コンポストをつくる上で、微生物が分解できるもの、できないものの判断が重要になります。分解できないものを入れると、いつまでも完熟しない悪臭の原因になるので注意しましょう。

【OK】入れていいもの

野菜くず、卵の殻、お茶の出がらし、コーヒーの出がらし、草食動物のフン、落ち葉、病気にかかっていない草花、黒土、肉、骨(動物性の生ゴミは完成までに時間がかかります)

【NG】入れてはいけないもの

貝殻、油類、たけのこの皮、石炭などの灰、肉食動物(犬猫人など)のフン、病気にかかった植物

野菜クズは細かくしておく

コンポストは基本的に、微生物が生ゴミを分解して発酵させつくられています。したがって、早く完熟させるためには、微生物が分解しやすいように、生ゴミを細かく刻むことが大事です。出来るだけ細かくしてコンポストに投入しましょう。

コンポスト(生ゴミ堆肥)のゴキブリ&悪臭対策

コンポストをつくるときは、ゴキブリや蛆虫などの害虫対策をあらかじめしておきましょう。コンポストの害虫対策としては、コンポスト容器に防虫ネットをかけたり、発酵をよく促して40〜50℃を維持することです。

また、コンポストづくりではカビが発生しますが。白カビなら問題ありません。黒カビは悪臭の原因になるので、部分的に取り除くようにすると悪臭対策ができます。

コンポスト(生ゴミ堆肥)の使い方とは?

コンポストはしっかりと発酵して、完熟状態になったら使いましょう。完熟状態の目安としては、触るとほろほろと崩れること、鼻をつくような異臭がしないことです。
コンポストでつくった生ゴミ堆肥の使い方は、一般的な動物性(家畜ふん)堆肥同様の扱いで問題ありません。

コンポスト(生ゴミ堆肥)の効果

いれた材料などにもよりますが、腐葉土などの植物質堆肥よりも土壌改善効果が低く、肥料効果が高いという特徴があります。

また、肉片や魚の骨などを入れた場合、チッソ分の多い肥料効果が望めます。

そのため、成長が早く草丈が大きくなるような草花、野菜への堆肥に向いています。

コンポスト(生ゴミ堆肥)を活用して、エコにガーデニングを楽しもう!

市販の堆肥は、だいたい10Lあたり1000円ほどが相場です。園芸や家庭菜園で堆肥をよく使うというときは、コンポストで自家製の生ゴミ堆肥があるといいですね。自治体によっては、コンポストの購入補助金がでるところもあるそうなので、お住まいの役所に聞いてみてはいかがでしょうか。

コンポストづくりをマスターして、地球に優しいガーデニングや家庭菜園をお楽しみください。

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