こんにちは、GreenSnap編集部です♫
大人気の多肉植物にも、他の植物にもあるような「斑入り種」という、葉に白や黄色の筋が入った品種があります。美しく目を引くことから、糸で模様を織り出した高級織物の錦の名前をとって、◯◯錦とよく呼ばれているんです。
今回は多肉植物の中でも、思わず欲しくなってしまう斑入り品種を、GreenSnapタニラーさんのステキな投稿と一緒にご紹介します。
斑入り品種の多肉植物って、そもそもどんな状態なの?
そもそも葉を緑にしているのは、葉緑素(クロロフィル)という着色料にも使われる成分です。斑入り種はこの葉緑素が部分的、全体的になくなった、または薄まってしまった個体のことをさしています。
緑の発色が薄まると、光合成がしにくくなるので、体質的には弱い傾向になります。全体的に斑が入った品種は、多肉の状態の機微を察知できない初心者には、育てるのが難しいかもしれません。
なぜ斑入り品種の多肉植物ができるの?
多肉植物の斑入り種がなぜできるのかについては、実は決定的な原因が解明されていません。交配を繰り返すことによって劣性遺伝であったり、突然変異によって葉緑素が作られないという場合など、いくつかの要素が重なって、斑入り種ができるようです。
斑入り品種の多肉植物は自分でもつくれる?増やせる?
残念ながら斑入り種を意図的に生み出すというのは、難しいようです。ですが、斑入り種のカット苗や葉を入手して、増やすことはできます。
ただし、交配での劣性遺伝の場合は、子株も斑入り種である可能性が高いですが、突然変異的に生まれた斑入り種は、葉緑体の状態が不安定なので、斑入りじゃない子株になる可能性もあるので注意しましょう。
美しすぎる多肉植物の斑入り品種たち
セダム・アトランティス
タケシマキリンソウの斑入り品種で、まだ生まれたばかりのため流通も少ないそうです。葉の周りに斑入りがあって、ギザギザとした葉形もあいまって、とってもかわいらしいセダムですよね。
アエオニウム・サンバースト
サンバーストは葉の外側に白〜クリーム色の斑が入ったアエオニウムの斑入り品種です。さらに葉の縁をピンクで囲うので、とっても色あざやかな姿が美しいですよね。交配によって生み出されたので、遺伝子的にも安定していて、増やしたときも斑入りの子株ができやすいです。
エケベリア・ルノーディーン
ルノーディーンはかなり珍しい斑入りの原種で、斑入り園芸種交配の親株にも使われるようです。気品あふれる高貴な佇まいがとても美しいですよね。
ちなみにお値段は小さな株でも5000円ほどと比較的高めで、流通自体もかなり少ないです。オークションやフリマアプリにまれに出品されるようですよ。見つけたらラッキーかも!
ハオルチア・宝草錦
多肉植物の中でも人気の高いハオルチア宝草の斑入り品種、宝草錦です。こちらは全斑ともいって、株全体の葉緑体が欠如した状態なので、育てるのは結構難しいとのこと。そのため専門生産者からの流通自体もかなり少ない、かなりレアな多肉ちゃんです。
ハオルチア・クラシコ錦
クラシコは本来黒っぽいハオルチアなのですが、クラシコ錦は赤や黄色の斑がまばらに入ります。突然変異での斑入りで、クラシコ錦はレア中のレア!過去のオークションでは10万以上の値がついたこともあるそう。プリプリとしたハオルチアらしい葉がカラフルに染まって、とても美しいですね。
いつもと違う、多肉植物の斑入り品種を集めてみては?
今回のご紹介で、斑入り多肉植物の魅力、お分りいただけたでしょうか?それぞれ斑の入り方にも個性があって、愛おしさも倍増してしまう不思議な魅力がありますよね。
みなさんも多肉植物の斑入り品種を、ぜひ集めてみてください〜!
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