多肉植物のアロエは初心者でも育てやすく食用としても広く知られています。とくに食用にする場合はどんどん増やしたいですよね。
今回は挿し木や株分けなどの、アロエの増やし方をご紹介します。アロエを育てたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
アロエってどんな多肉植物?
アロエといえば、トゲのついた、長くて肉厚な葉の多肉植物が思い浮かびますよね。南アフリカやマダガスカルが原産で種類は約400種類もあります。
アロエは乾燥と暑さに強く、寒さには弱いという特徴を持っています。世界的には食用としての需要が高いアロエベラを栽培している地域が多いのですが、日本国内では寒さに強いキダチアロエが普及しています。
アロエは特別な手入れが必要ないほど強い多肉植物ですが、日光を好むので、1年を通して日当たりの良い場所で育てるとすくすく成長します。
アロエの増やし方にはどんな方法がある?
アロエの増やし方には①挿し木、②株分け、の2つの方法があります。
挿し木とは、親株からアロエの葉や茎を切り取って新しく増やす方法で、葉挿しと呼ばれることもあります。
株分けとは、親株とは別に生えてきた小さな茎と葉(子株)を切り離して苗として育てるという方法。茎を持たず、地面から葉が生える品種のアロエの場合は、株分けで増やすこともできます。
アロエを挿し木や株分けで増やせる時期
アロエを挿し木する時期は、5〜6月ごろの梅雨前のカラッと晴れる時期がおすすめです。またこの時期は日照時間も長いのでアロエがぐんぐん育つ生育期でもあり、発根もしやすくなります。
アロエの挿し木
用意するもの
- 支柱
- 鉢
- 鉢底ネットと鉢底石
- サボテンや多肉植物用の土
- 清潔なハサミ
- 割り箸
挿し木のやり方
- 健康な葉を選び、茎が2〜3cmつくような位置で切り取る。
- 切り取った茎葉は3日以上日陰でしっかりと乾かす。
- 切り口が完全に乾いたら挿し木の準備OK。湿っていると雑菌が入って枯れてしまうので注意する。
- 鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷いて土を8割くらいの高さまで入れる。
- 棒で穴を掘って茎を植え、支柱もさしてくくりつけておく。
挿し木後の管理
アロエを挿し木した後は、10日から2週間ほど経ってから霧吹きで水をやる程度にしてください。
そのまま1〜2ヶ月ほど待つと根がしっかりと張ってくるので、その後は通常通り育てましょう。
アロエの株分け
用意するもの
- 鉢
- 鉢底ネットと鉢底石
- サボテンや多肉植物用の土
- 清潔なハサミやナイフ
- 軍手
株分けのやり方
- 水やりを1週間以上止めて土を乾燥させる。
- 次にアロエを鉢から慎重に抜く。
- 余分な土を手で優しく揉んで落とす。
- 束に収束する生え目を見分けながら、切り離せそうな部分を見つける。
- 手で割くか、根が切れない場合はハサミやナイフなどで切り分ける。
- 新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石を敷いたら3分の1程度土を入れる。
- 中心に分けた子株を置いて、隙間に土を入れ、鉢の縁から2cmくらい下まで土を入れて完了。
株分け後の管理
株分けをした後は直射日光を避けた日当たりと風通しのいい場所におき、4〜5日経ったら水やりをしましょう。すぐに水やりしないよう、注意してください。
アロエの増やし方で失敗しないコツ!
アロエを増やすときに気を付けないといけないのが、土や切り口をしっかりと乾燥させる、水やりは根がしっかりと張ってからにするという点です。
これらは雑菌の侵入、根腐れを避けるために必要なことです。
アロエの増やし方は簡単!挿し木や株分けに挑戦してみよう
今回はアロエの増やし方について説明しました。植え替えや増やしたいときは、その植物の生育期に行うと成功率が上がります。
アロエはとても便利な多肉植物なので、ぜひ増やして活用してみてください。
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