フィカス・ベンガレンシスは東南アジアを原産とする、クワ科フィカス属の観葉植物です。
フィカス・ベンガレンシスはゴムの木の仲間で、うごめくヘビのような、曲がりくねった幹をもちます。仏教発祥の地インドでは「長寿の木」と呼ばれており、室内に飾る観葉植物や贈り物にも最適です。
今回はフィカス・ベンガレンシスの育て方についてご紹介します。
フィカス・ベンガレンシスの置き場所
フィカス・ベンガレンシスは風通しと日当たりのよい環境を好みます。春〜秋には屋外栽培が可能で、直射日光による葉焼けを防ぐため遮光ネットを設置しましょう。フィカス・ベンガレンシスには耐陰性があるため、室内照明でも育てられるのは大きな魅力です。耐寒性には比較的乏しいので、8℃以下になるような冬の間は室内に移動させることをおすすめします。
フィカス・ベンガレンシスの水やり
フィカス・ベンガレンシスは寒さに弱いため、それぞれの季節に合った水やりをするように心がけます。
- 冬(休眠期):土が乾いてから2〜3日後に軽く散水や葉水をする程度に留めます。午前中の水やりがおすすめです。
- 春・夏・秋(生育期):表土が乾いたらたっぷりと水やりしてください。休眠期の近づく晩秋から、徐々に水やり頻度を減らしていきます。
フィカス・ベンガレンシスの肥料・追肥
フィカス・ベンガレンシスには春〜秋の生育期に肥料を与えます。
固形の緩効性化成肥料を2ヶ月に1回与えるか、200〜300倍に希釈した液肥を10日に1回ほど、株元に施してください。肥料焼けのおそれがありますので、冬場に肥料を施すのは控えましょう。
フィカス・ベンガレンシスの用土
フィカス・ベンガレンシスには水はけのよい土が適しています。「赤玉土小粒7:腐葉土3」の割合で混ぜた配合土を使用しましょう。市販されている観葉植物用培養土でも構いません。
フィカス・ベンガレンシスの植え替え
フィカス・ベンガレンシスは発芽適温である10℃以上の気候が続く5〜6月が植え付け・植え替え適期となります。鉢植え栽培の場合、根詰まり防止のために1〜2年に一度植え替えしてください。
鉢植え栽培のフィカス・ベンガレンシス
- 株より一回り大きな鉢を用意する
- 鉢底ネットを敷いた鉢に、鉢底石を入れる
- 容器の1/3〜2/3の高さまで用土を入れる
- 株を慎重に取り出し、根鉢を1/3ほど取り除いてから、痛んだ根などを切り取る
- 株を手で支えながら鉢の中心に据え置く
- 鉢の縁から2〜3cm下まで土を盛り、株を安定させる
- 土が乾燥しないように水やりしつつ管理する
地植え栽培のフィカス・ベンガレンシス
- 株よりも一回り大きな植え穴を掘る
- 掘り起こした土に、腐葉土を3割ほど混ぜる
- 株を穴にいれて、支えながら隙間に土を入れ埋める
- 土を手で軽く抑えて、水やりをして土着させる
フィカス・ベンガレンシスの剪定
フィカス・ベンガレンシスは春〜秋の生長期に剪定します。剪定からの回復期を可能な限り短くするため、剪定する枝1本につき数枚の葉を残すようにして剪定するのがおすすめです。こうすることで水分や栄養が葉の位置まで確実に行き届き、素早い回復が見込めます。
フィカス・ベンガレンシスの挿し木での増やし方
フィカス・ベンガレンシスを剪定したら、一緒に剪定した枝で挿し木をしてみるのもおすすめです。フィカス・ベンガレンシスは生命力が高いので、時期とやり方さえ間違えなければ、初心者でも簡単に増やすことができますよ。
挿し木のやり方は以下の通りです。
- ベンガレンシスの枝先を15〜20cm切り取る。
- 一番上の葉2枚だけを残し、葉を半分に切る。
- コップに水をいれ、メネデールなどの発根促進剤を適量混ぜる。
- 切り口を水につけ1〜2時間浸す。
- 新しい鉢に挿し木用の土を9割いれる。
- 土に枝を差して土で埋め戻し、たっぷりと水やりをする。
挿し木をした後は、明るい日陰に置いて根が張るまでは土が乾燥する前に水やりをしましょう。1〜2ヶ月もすればしっかりと根が張るので鉢上げしましょう。
フィカス・ベンガレンシスの注意する病気
フィカス・ベンガレンシスはハダニやカイガラムシの被害を受けやすい植物です。ハダニには霧吹きや葉水をして、カイガラムシには薬剤や歯ブラシで擦り落とすなど早急に駆除してください。
フィカス・ベンガレンシスの花言葉
フィカス・ベンガレンシスの花言葉は「永久の幸せ」です。
仏教やヒンドゥー教など、インドの宗教史において神聖視されてきたフィカス・ベンガレンシスを表す花言葉となっています。
フィカス・ベンガレンシスの育て方を覚えよう
フィカス・ベンガレンシスは水やりのポイントを押さえれば誰でも簡単に育てられる観葉植物です。インテリアプランツとしての評価も高く、お部屋の雰囲気づくりに一役買ってくれますよ。
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