テラコッタ鉢は、海外の雰囲気の強く存在感があるため、置いた場所をおしゃれな雰囲気に変えてくれます。今回はテラコッタ鉢の特徴や、テラコッタ鉢に向いている植物をご紹介します。
テラコッタ鉢とは?
「テラコッタ」はイタリア言で「焼いた(cotta)土(terra)」を意味します。テラコッタ鉢は明るい茶色〜オレンジ色が特徴で、表面に模様がついているデザイン性の高いものも多く、アンティークで華やかな雰囲気を演出できます。
素焼き鉢とほぼ同じ作り方をされますが、テラコッタ鉢の方が高温で焼かれているため駄温鉢に近い性質を持っています。現在では、イギリスやイタリアなどヨーロッパから輸入されるものと、東南アジアで生産されて輸入されるものの2種類が流通しています。
テラコッタ鉢の特長
テラコッタ鉢は、素焼き鉢にはやや劣りますが、通気性、排水性、吸水性に優れています。土に含まれる余分な水を排出してくれるので、鉢のなかの温度と湿度が適度に保たれます。
テラコッタ鉢の種類
テラコッタ鉢はデザインやサイズが豊富なので、好みの柄や模様、深さ、形を選べます。シンプルなものから、表面に模様が施されたもの、定番の円形から、四角、バスケット型、壺型など様々な種類があるので、植え付ける植物に合わせてお好みのものを選びましょう。
最近では白いテラコッタ鉢も流通しています。大型の鉢にはヨーロッパが源さんの観葉植物などを植え込むとおしゃれな雰囲気になりますよ。
テラコッタ鉢におすすめの植物
テラコッタ鉢には幅広い植物を植えることができますが、通気性と排水性が良いことから、加湿が苦手でやや乾燥を好む植物がおすすめです。
例えば、多肉植物やハーブ類が向いています。テラコッタ鉢は、日本の高温多湿の夏とは異なり、空気の乾燥しているヨーロッパなどで作られています。日本的で湿り気を好む山野草などよりも、バラやイチゴ、ローズマリーなどを植え付けると爽やかな雰囲気を作れますよ。
大きなテラコッタ鉢には、オリーブなどのヨーロッパが原産の観葉植物が似合いますよ。また、観葉植物を寄せ植えにするとカフェのような雰囲気を味わえます。
テラコッタ鉢を使うときポイント
①底穴を広げる
テラコッタ鉢は、ヨーロッパなどの空気が乾燥した土地で作られるため、穴が小さめに作られています。日本は高温多湿の気候なので、鉢の中が蒸れると植物が根腐れを起こしやすくなります。鉢底の穴を少し大きく広げてあげると良いでしょう。
テラコッタ鉢の底は一定の厚さではないため、完全に丸く穴を開けるのは難しくなります。太い針と金槌などで穴を開けましょう。
②地面に直接置かない
テラコッタ鉢の鉢底は平たいため、隙間がほとんどありません。地面に直接置いてしまうと水はけが悪くなり、根くされなどのトラブルの原因になります。
テラコッタ鉢を置くときは、鉢底に空間が作れるようにテラコッタ製のポットフィートの上に鉢を置いたり、レンガをいくつか並べて鉢底に空間ができるように鉢を設置するのがおすすめです。
③衝撃に弱いため丁寧に扱おう
テラコッタ鉢は、見た目よりも重く、ずっしりと重厚感があります。移動や植え替えが大変などで、割れてしまわないように取り扱いには注意しましょう。
テラコッタ鉢にカビが生えてしまったら
テラコッタ鉢も多孔質なので、高温多湿の日本ではカビが生えてしまうことがあります。粘土を焼き上げて作られた鉢は養分が豊富に含まれているためです。
カビが生えてしまったら、漂白剤や消毒用エタノールを用いてしっかりと取り除きましょう。カビの根を取り除いてから完全に乾燥させることが大切なので、天気の良い日に作業を行うようにしましょう。
テラコッタ鉢でガーデニングを楽しもう
テラコッタ鉢は、他の鉢と比べれば少し値段が張りますが、その分高級感があり長持ちします。ずっしりと重厚感があるので、玄関先や庭にひとつあるだけでグッと雰囲気が作り込まれますよ。
デザインも豊富で、簡単に洋風な雰囲気を出すことができるので、ぜひ使用してみてくださいね。
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