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小玉スイカの栽培・育て方|収穫時期はいつ?空中栽培の方法は?

小玉スイカ

小玉スイカは大玉スイカよりも小さいミニサイズのスイカです。大玉スイカよりも小ぶりで扱いやすく、プランター栽培で育てることもできます。

今回は、小玉スイカの育て方や収穫方法について解説していきます。これから小玉スイカを育ててみたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

小玉スイカはどんな野菜?育て方は簡単?

連作障害
あり(4〜5年空ける)
栽培期間
4月下旬〜8月末まで
生育適温度
25〜30℃

小玉スイカは、現代の家庭環境に合わせて品種改良された、直径が20cmほどの小さなスイカです。皮が薄く可食部が多いのが特徴で、小さくても大玉スイカに引けをとらない甘みがあります。小ぶりなので冷蔵庫で丸ごと保存できます。

作業は多いですが、小玉スイカは授粉してから収穫までの日数が短いため、初心者でも挑戦しやすい野菜です。プランターに植える場合は、つるを誘引して果実をブラ下げて育てる「空中栽培」で育てます。

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家庭菜園士 七尾びび
野菜のなかでももっとも強い日光を必要とするスイカ。
プランターでも地植えでも栽培はできますが、日当たりがよくない場合には難しいでしょう。日照を確保できるようならぜひチャレンジしてみてください。

小玉スイカの栽培環境

小玉スイカは、強い日差しがよく当たる、風通しの良い場所を好みます。日中の気温が25度〜30度になる場所で栽培しましょう。

スイカは、乾燥気味に育てることで甘みが増しますが、急な降雨で水を吸い上げすぎると実が割れてしまうことがあります。プランター栽培では、軒下などの雨が当たらないところで管理すると病気が発生しにくくなります。

風通しが悪く多湿の環境で栽培すると、病気にかかりやすくなるので注意しましょう。

生育や収穫物の良し悪しは天候によって大きく左右されますのである程度の覚悟が必要です。

小玉スイカは空中栽培で育てられる?


小玉スイカを限られたスペースで育てるようであれば、空中栽培は適した方法の一つです。

支柱にネットを張ってつるを誘引し、果実にネットをかけて空中に吊るすようにして育てる方法を「空中栽培」と呼びます。小玉スイカを空中栽培にすることでベランダなどの狭いスペースでも育てることができます。

空中栽培では風通しが良くなるので、どろ跳ねを抑えることで病気も予防することができます。狭い場所でも育てられて病気の予防にもなるので、空中栽培はぜひ試してみたい栽培方法ですね。

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家庭菜園士 七尾びび
スイカは「果梗(かこう)」と呼ばれるヘタの部分が細いので、重さに耐え切れず実が落ちてしまうこともあります。おいしく実ったスイカが落下しないための工夫が必要ですよ。

小玉スイカの土づくり

スイカは水はけがよく肥沃な土壌を好みます。根から酸素を多く取り込むため、土壌を深く耕し、堆肥などの有機物を多めにすき混んで通気性を上げておきましょう。

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家庭菜園士 七尾びび
スイカの土壌対応力は比較的高く、砂質でも粘土質でも生長します。成功の鍵は肥料の分量にかかっています。肥料(特に窒素分)過多にならず、養分不足にならずの状態が理想です。スイカ栽培に適した分量の肥料を入れましょう。

プランター栽培の土づくり

プランター栽培で小玉スイカを育てる場合は、市販の野菜用培養土を使用すれば良いでしょう。最初から元肥が配合されているものを使うのがおすすめです。

プランター栽培の場合は、小玉スイカの根元に「チャイブ」を一緒に植えるのがおすすめです。チャイブがコンパニオンプランツの役割を果たし、病気を予防し、地中の微生物を増やしてくれます。

地植え栽培の土づくり

地植えで小玉スイカを育てる場合は、植え付けの2週間前から土壌の準備をします。スイカは酸性の土壌をとても嫌うので、あらかじめ苦土石灰をまいて中和しておきましょう。

  1. 植え付け2週間前:1㎡に対して苦土石灰を100gまいてよく耕す
  2. 植え付け1週間前:1㎡に対して堆肥2Kg、化成肥料100gを畑の全面にまいてよく耕す
  3. 植え付け直前:幅70cm〜80cmの畝をつくる。この時点でマルチを敷いておくと、地温が高くなり育ちやすい

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家庭菜園士 七尾びび
連作はNGです。病気が出やすくなりますので注意しましょう。どうしても連作したい場合には接木苗(接ぎ木苗)を選んで栽培してください。元肥が多いとつるボケしやすくなり、実がつかないこともあります。
肥料過多は株をとても弱くしてしまうので、推奨されている肥料の量を守っておいしいスイカを収穫してくださいね。

小玉スイカの植え方

小玉スイカ GSオリジナル
小玉スイカを植える時期は、暖地であれば4月下旬~5月上旬、寒冷地では5月中旬~5月下旬頃です。スイカは生育するために高い気温が必要なので、十分に気温が上がり、暖かくなってきた頃に植え付けましょう。

小玉スイカは、苗から育てるのが一般的です。病気に強く丈夫な「接ぎ木苗」を購入して育てましょう。

プランター栽培の植え方

小玉スイカの栽培では、深さ30cm以上、幅60cm以上の大きさのプランターを使います。鉢植えの場合は、10号鉢ほどのサイズを使用すれば良いでしょう。

  1. 水を張ったバケツに苗を沈め、根鉢にたっぷりと水を含ませる
  2. プランターに用土を入れて、根鉢と同じサイズの植え穴を掘る
  3. 育苗ポットから苗を取り出し、苗を真っ直ぐに入れる
  4. 苗の周りに土をよせ、しっかりと株元を支える
  5. たっぷり水やりをする

地植え栽培の植え方

  1. 水を張ったバケツに苗を沈め、根鉢にたっぷりと水を含ませる
  2. 1m間隔で根鉢がすっぽり入るくらいの穴を掘る
  3. 根鉢を崩さないように苗を取り出し、掘った穴に植え付ける
  4. 土と根が密着するように、株元に土を寄せて押さえる
  5. 土が跳ね返らないように、優しくたっぷり水やりする
  6. 水やり後、株元に敷きわらをしく

小玉スイカの水やり

小玉スイカは、多湿の環境を嫌うため、水やりは控えめにして育てるのがコツです。収穫の10日ほど前になれば水やりを控え、乾燥気味に育てるようにしてください。

そうすることで、甘いスイカが収穫できます。

プランター栽培の水やり

プランター栽培の小玉スイカは、表土が乾いたら水をやりましょう。真夏の暑い時期は、朝夕の涼しい時間帯に水を与えます。

地植え栽培の水やり

地植えの小玉スイカは、自然の降雨のみで十分に育ちます。水のやり過ぎには注意しましょう。雨が多すぎると急激に実が肥大して割れることがあるので、雨除けをしておくと良いでしょう。

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家庭菜園士 七尾びび
スイカは乾燥地帯が故郷なので水分過多の状態が苦手です。特に梅雨の時期に注意が必要です。もしプランターで栽培するようであれば、雨に濡れない場所に移動させる、地植えならば雨に濡れないようにビニールをかけるなどの対策が必要です。
ビニールなどの対策で中が蒸れてしまうと葉の病気になりやすいので、この点も注意しましょう。

小玉スイカの支柱の仕立て方

プランター栽培の支柱の仕立て方

プランター栽培の小玉スイカは、朝顔と同じ「あんどん仕立て」の支柱を立てて育てましょう。つるを支柱に誘引し、麻ひもで固定して斜め上に伸ばして育てていきます。

地植え栽培の支柱の仕立て方

地植えでは、「合掌型」や「トンネル型」などで支柱を立てるか、地面につるを伸ばして育てていきます。支柱を使う場合は、支柱の間にネットを張ってつるを斜め上に伸ばしていき、「空中栽培」にして育てましょう。

小玉スイカの摘芯


小玉スイカに本葉が5~7枚ほどついたら、摘心を行います。この時期に、伸びた親づるを摘み取ることで、子づるの生育を促進させて子づるを増やすことができます。

  1. 5節目(本葉5枚)から先の親づるの先端を摘心し、わき芽を伸ばす
  2. 子づるが伸びてきたら、生育の良い子づるを3〜4本残して他は摘み取る

小玉スイカの人工授粉


小玉スイカの花が咲いたら、乾いた筆を使って人工授粉を行います。授粉した日をラベルに記入し、茎につけておくことで収穫の目安になります。

スイカの雌花は、花のつけ根が膨らんでおり、この部分がスイカの果実になります。スイカの雄花は、花のつけ根が膨らんでいません。

  1. 雄花のなかに乾いた筆を入れて花粉をつける
  2. 雌花の中に筆を入れ、授粉させる
  3. 全ての花に交互に行う

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家庭菜園士 七尾びび
雄花の花びらの真ん中部分にある「葯(やく)」を取り、雌花の柱頭(ちゅうとう)部分に直接こすりつける方法でもOKです!(雄花は摘んでしまってOKです。もともと雄花は実にならず、雌花に受粉するための役割なのです。)
晴天の朝8時~9時に作業するのが理想です。10時にもなると雌花が閉じてしまうためです。閉じた雌花をむしらないように気をつけて開き、受粉させてもOKです。ただしくれぐれも花を落さないように気をつけてくださいね。

小玉スイカの誘引・摘果

小玉スイカの茎が生長して伸びてきたら、葉枝が重ならないように支柱やネットに斜め上に誘引していきます。麻ひもを用いて、支柱につるを固定していきましょう。

ひとつの茎にはひとつだけ実を残します。2つ以上結実した場合は、生育の良い果実をひとつだけ残してあとは摘果しましょう。摘果したあとに果実にネットをかけておくと、落果するのを防げます。

小玉スイカの玉吊り


小玉スイカの実が卵サイズほどに生長したら、実に目の細かいネットなどをかけます。ネットの端を支柱に結びつけて固定し、果実を空中に吊ります。

こうすることで風通しがよくなり、どろ跳ねをおさえて病気を予防する効果もあります。

小玉スイカの肥料・追肥

小玉スイカは、植え付けの時点でしっかり肥料を施していれば、追肥はほとんど必要ありません。ただし、結実には大きなエネルギーが必要なので、実がついたタイミング、実が卵サイズに生長してきた頃に、規定料の化成肥料を施します。

つる性のスイカは、窒素が多く含まれる肥料を施すと「つるボケ」を起こしやすくなります。窒素とカリの配分量が少なく、実や花を生長させるために必要なリン酸を多く含まれた肥料を選びましょう。

小玉スイカの収穫時期と収穫方法


小玉スイカの収穫時期は、7月下旬〜8月ごろです。授粉から35日〜40日ほどで収穫適期を迎えます。スイカは収穫後に追熟しないので、収穫の時期を逃さないことが大切です。甘くしたいからといって熟しすぎると食感が悪くなるので注意してくださいね。

小玉スイカは、果実の近くの葉や巻きづるが枯れてきたら、収穫のタイミングです。清潔なハサミなどで、ヘタを切り取って収穫してください。

小玉スイカの病気・害虫

小玉スイカは、実がついた後に病気が発生しやすい性質があります。うどんこ病、灰そ病の被害に注意しましょう。

また、害虫では、アブラムシやハダニに注意しましょう。アブラムシの被害を防ぐためには、支柱を立てた後にアルミホイルで土を覆うのも効果的です。こうすると、眩しさから虫が寄り付かなくなります。

病害虫の被害について、詳しくは関連記事を参考にしてくださいね。

小玉スイカをプランターで栽培してみよう!


小玉スイカは、大玉スイカと比べて小ぶりで育てやすく、ベランダなどの狭い場所でも育てることができます。冷蔵庫に入るサイズなのも嬉しいポイントですね。

夏の暑い時期はみずみずしいスイカが美味しい季節です。真夏に向けて、ぜひ小玉スイカの栽培にぜひ挑戦してみてくださいね。

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